

キッズタレント→ギャルモデル→YouTuber
呼ばれなかったイベントに参戦して1位を獲る。天てれ出身YouTuber・てんちむのサバイバル力
新R25編集部
「てんちむって、知ってる?」と聞かれたとき、20代の私は「天てれメンバーだったけど、ものすごくギャルになった子!」と答えます。
しかし、2000年代生まれの子たちに、同じ質問をすると「あ! YouTuberの!」と答えるらしい…。
現在25歳にして、カリスマキッズタレントを引退し、ギャルブロガー、ギャルモデル、YouTuberと多彩なキャリアを歩んできた橋本甜歌さん。彼女はなぜ、活躍する場を変えても話題になる存在なのでしょうか?
今回は、そんな彼女にこれまでのことや、「大好き」と公言するお金のこと、そしてこれからのてんちむ像についてお話を伺いました!
〈聞き手:ライター・於ありさ〉
天てれ、ギャルブロガー、ギャルモデル…多彩な経歴を歩んだ理由

於
まず、これまでのことについて教えてください!
そもそも芸能界デビューしたのはなぜなんですか?

てんちむさん
テレビの中が気になったからです!
テレビのリモコンで音量を上げると、人の声も大きくなるじゃないですか。
それを私は、「音量に合わせて何パターンも撮影しているのかな? だとしたらすごくない!?」と思っていて。
それでテレビの世界に興味を持ったんですよ。
なんてピュアな小学生なんでしょう…ちなみに「テレビを壊したら中に入れるのかな?」と思っていたそう

てんちむさん
それでお母さんに「テレビの中が気になる」と言ったら、「じゃあテレビの中に入るために、芸能人になろう」と話を進められ、芸能界デビューすることになったんです。
お母さんはもともと芸能界に興味があったみたいで(笑)。

於
なるほど…その後2004年に『天才てれびくんMAX』(NHK)にレギュラー出演し、ジュニア向けファッション誌のモデルもやっていましたよね。
周囲からしたら順風満帆のように見えますが、中学生で芸能界を辞めたのはどうしてですか?

てんちむさん
現実の自分と芸能界での自分が一致しなくなったんですよね。
ぶっちゃけギャルになりたかったんです(笑)。でも、芸能界での私は「てんかりん」という清純なイメージ。
そのギャップが大きくなってしまったので、事務所を辞めることにしました。

於
なるほど…ちなみに芸能界を辞めたあと、ご自身のブログが「てんかりんが素行不良」「ギャルになった」とちょっとした話題になっていましたが、あれは狙っていたんですか?

てんちむさん
全然っ! 想定外でした!(笑)
事務所も辞めていたし、世間のみなさんには芸能人・橋本甜歌は忘れられたはずだと思っていて。
まわりの友達と同じように、ただの中学生の女の子として日常的なブログをやりたかっただけだったんです。
でも、見つけられて、さらされて、作り直して、見つけられて…の繰り返し!
細々とやりたかったので、10回以上作り直しました!(笑)

於
当時、クルーズブログ(女性向けブログサービス)のランキング上位でよくお見かけした記憶が…

てんちむさん
もはや隠すのがあほらしくなっちゃって…だったらもう堂々とブログやっちゃおうって決めたんですよ。
そしたらブロガーとしてお仕事を依頼してくる人が出てきて、ブログビジネスを始めました。
それが中学2年生のときです。

於
中2でブログビジネス! ちなみに当時はどんなお仕事が?

てんちむさん
バナーを貼ったらお金をもらえるとか、ブロガーとして商品をプロデュースするお話をいただくこともありました。

於
(中学生で商品プロデュース…!)
2010年には再びギャルモデルとして芸能界に戻っていますよね。

てんちむさん
ギャル雑誌に載りたかっただけなんですよね(笑)。
ただ、本を出版することになって、その宣伝でテレビに出なければいけなくなり、気がついたら自然と芸能界に戻っていました。

於
なるほど…その後にYouTuberになって、チャンネルと登録者数60万人を突破。
こんなに幅広い活動をしていて、どのジャンルでも一定の結果を出しているのは、さすがだなと思いました。

てんちむさん
なんか自分が「やってみたい」って引き寄せられたものが、実際にバズるんですよね!
でも、みんなと同じような感覚だと思うんですよ。モーニング娘。に後藤真希さんが入ったとき、「うおっ!」ってなったみたいな感覚。
私は、それがブログやギャルでした。
あえて人と違うところをあげるとすれば、引き寄せられたら、とにかくやってみる。そして、ハマるまでが早いのかもしれないです。
活躍の場を変えても、爪痕を残す! てんちむのサバイバル力

於
現在、てんちむさんがYouTubeにアップしている動画は、男子向けコンテンツ、女子向けコンテンツと幅広く発信している印象です。
実際、ファン層ってどういう感じなんでしょうか?

てんちむさん
YouTubeは男性が7割です。でも、オフラインイベントだと男女比は半々ですね。
昔からファンの方もいれば、新規のファンの方もいらっしゃって、結構バラバラです。

於
昔からのファンもいるんですね。活動の場やイメージを変えても愛されているのはどうしてでしょう?

てんちむさん
私、常に「爪痕を残してやる」っていう気持ちがあるんですよ。
それがつながっているのかなって思います。

於
実際に爪痕を残して、次につながった経験ってありますか?

てんちむさん
自分の好きなゲームの公式放送に、そのゲームに全然詳しくないタレントの女の子が呼ばれていることがあって。
「え? なんでこの子が呼ばれるの? 私のほうが適任じゃん!」って悔しかったんですよね。
それで放送でやっていたユーザー参加型のイベントに参戦して、そのサーバー内で1位のスコアを叩きだしました。
そのあと、公式のTwitterアカウントに「めっちゃ楽しかったです!」って1位を取ったスクショを送ったら、次からゲストとして呼ばれるようになったんですよ。

於
爪痕の残し方が想像を超えている…
お金が欲しいなら、財布のポケットをたくさん持てばいい!

於
てんちむさんはかなりギャラにはシビアだと伺いました。
それは本当ですか?

てんちむさん
私が仕事を受けるかどうか決めるのは、お金ですね。仕事と金額が見合っているか、どうかです。
私、かなり物欲が強いんですよ。それで買い物するときに、値段を気にしたくないというか…そのくらいは稼ぎたいなと思っています。
これを言い切れてしまうのが清々しい…

於
正直、かなり稼いでらっしゃるとの噂を聞きます。YouTube以外の収入もあるのでしょうか?

てんちむさん
YouTube以外だったら、SNS案件、美容アイテム・アパレルブランド・下着のプロデュース、てんちむのグッズ…収入源はいっぱいあります。

於
そんなに!

てんちむさん
どこか1つに依存して、それが倒れてしまったら…と思うと怖いんですよ。
だから、財布のポケットはいくつも持っていたほうがいいなって。
意外と考えているてんちむさん

於
そもそも中学生のころからブログビジネスを始めていて、「お金を稼ぐ」意識が芽生えるのが早いですよね。
私が中学生のときにブログビジネスを持ちかけられても、怖くてできないですよ。

てんちむさん
小さいころから自分で稼がなきゃという意識が強かったんですよね。
それでブログビジネスにも積極的だったんだと思います。

於
怪しいとか、怖いとかはなかったのでしょうか?

てんちむさん
「やった! お金もらえる! ラッキー!」くらいにしか思っていませんでした(笑)。
すでにやっている人に評判を聞いていたし、怖くはなかったですね。怪しかったら、辞めればいいやくらいのスタンスでしたし。
今考えると、中学生のころからがめつかったですね~(笑)。
「身近でありたい」「レベルアップしたい」の間で揺れつづける等身大の姿

於
てんちむさん自身、今後はこうなっていきたい、というビジョンはあるのでしょうか?

てんちむさん
難しい質問ですね…。「これまで通り身近でいたい自分」と「レベルアップしたい自分」がいて、そこで揺れている気がします。
インディーズのバンドがメジャーになったら、ファンが離れていっちゃうかも…みたいな感覚に近いですね。

於
「レベルアップしたい」と思うこともあるんですね…

てんちむさん
自分の中で矛盾している点なんですけど、「もう少し上に上がったら幸せになれるかも」「いや、人に非難されたくないから、今くらいの平和な世界がちょうどいいのかも」という自問自答の繰り返しなんですよ。
「働きたくないけど、本当に働かなくなったら、目標とか欲とかがなくなっちゃって死んじゃうかも」と考えることも…

於
「もう少し上」という言葉が印象的だったんですけど、てんちむさんの言う“上”って何ですか?

てんちむさん
自分の価値をワンランク上げたい、まわりより頭がちょっと抜きんでている人になりたい、みたいな感じですね。

於
そう思うきっかけがあったんですか?

てんちむさん
前に、私が大好きなゲームのイベントに出たら「お前かよ」って叩かれたこともあって、すごく悔しかったんです。
だって、それがHIKAKINさんや弟者さん(有名ゲーム実況者)だったら、そんなことはないじゃないですか。
ゲストとして呼ばれて「おお! 豪華」と言われるためには、自分の存在を大きくしなきゃダメだって気づかされたんですよ。

てんちむさん
たぶん少し上に行くためには、今の自分の“身近感”が邪魔しているんだろうな…とも思っていて。
木下優樹菜さんが昔、「『ViVi』モデルとしてのゆっきーなは憧れられなきゃいけないけど、『クイズ! ヘキサゴンII』に出ているゆっきーなは“身近感”があって、その間で葛藤している」という話をしていて、まさにその感覚と近いんだと思います。
だから「YouTube辞めたほうがいいんじゃね?」って思うときもありますよ(笑)。
てんちむとして活動しているうちは、ここが限界なのかな、って思うことがありますもん。

於
失礼ですが、結構考えてらっしゃるんですね。感覚派なのかと思ってました…

てんちむさん
でも、自分にとって何が幸せなんだろうって問いつづけるのは大事だと思っていて。
その答えを見つけるまでは、てんちむとして楽しく頑張っていくつもりです。
「もうめんどくさい! 結婚したらいいんじゃない?」と逃げたくなる日もあると語ってくれたてんちむさん。
普段のちょっと強気でテキトーなイメージからは想像できない、自分の人生に葛藤している姿に少しだけドキッとさせられました。
でも、マジメさとテキトーさを持ち合わせて葛藤しているって、めっちゃ人間的だなと思うんですよね。
私はそういうところが好きです。
〈取材・文=於ありさ(@okiarichan27)/撮影・編集=福田啄也(@fkd1111)〉
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