レジェンド起業家からR25世代へ

「沈む船に乗るより、泳ぎ方を学びなさい」牧野正幸が今の20代に伝えたいこと

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仕事
起業や独立をする人を応援する「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード」。

起業・独立を考える人に対して、資金面などで手厚いサポートをしてくれます。
ただ…そもそも、「起業なんて、今の自分の経験やスキルでは考えられない」と思っているビジネスパーソンのほうが多いのではないでしょうか?

その一方で成功しているビジネスパーソンの多くは、会社に囚われず“自分の力”で挑戦している人ばかり。

なぜ、彼らは会社を辞めてまで挑戦することができたのか?

そこで今回、アメリカン・エキスプレスと新R25のコラボ企画として、レジェンド級の起業家の方に特別インタビューを敢行。

ご登場いただくのは、ワークスアプリケーションズの創業者であり、現パトスロゴス代表取締役の牧野正幸さんです。
【牧野正幸(まきの・まさゆき)】1963年生まれ。日本IBMの契約コンサルタントを経てワークスアプリケーションズを1996年に創業。2001年にジャスダック上場させたのち、最高経営責任者(CEO)として売上高500億円以上の企業に成長させた。2019年10月にCEOを退任。2020年10月にパトスロゴスを創業
1996年に創業したワークスアプリケーションズは、売上高500億円を超える大企業に成長。さらに牧野さんご自身も、学生が選ぶ「理想の経営者No.1」にも選出されています。

そんな牧野さんが、挑戦にいたった理由とは? 新R25とアメックスが贈る、渾身のインタビューをご覧ください。

〈聞き手:福田啄也(新R25編集部)〉

起業のきっかけは“怒り”。当時許しがたかった日本の現状とは

福田

福田

プロの経営者である牧野さんも、僕らと同じ会社員だった時期があったと思います。

今日はその背景を伺えればと思うのですが…そもそもなぜ起業にいたったのでしょうか?
牧野さん

牧野さん

よく聞かれるんですけど…もともとは起業志向なんてなかったんですよ

ITコンサルタント時代の報酬も当時の年代ではもっとも高いくらいだったし、なんだったら「このまま会社員でいたほうが安心だな」と思ってましたから。

…ただ、当時の日本のIT産業に対する“怒り”を覚えていたんです
怒り…すごい眼力で正直ビビってます
牧野さん

牧野さん

当時の日本企業のIT化って、世界から見るとかなり遅れていたんですよ

アメリカであれば、企業が経理システムを導入したかったら「パッケージソフト」を購入し、それをカスタマイズしていたのですが…日本ではそれぞれの企業のニーズに合わせてイチから業者が受託開発をしているような状況で。

たとえるなら、表計算をするときは「Excel」を使えばいいのに、何千万をかけて自社用の表計算用ツールを開発してもらう感じですね。
福田

福田

それは…めちゃくちゃ手間がかかりそうですね。
牧野さん

牧野さん

そうでしょ?

最初はいろんなIT系の大企業に「僕が手伝いますから、便利なパッケージソフトを一緒につくりませんか?」ってプレゼンしにいってたんですけど…

どこも「自分たちの仕事が食われてしまう「つくっても売れる自信がない」とかで、首を縦に振ってくれなくて。
牧野さん

牧野さん

バブルが崩壊して経済が傾きつつあるなか、本来なら安く収まるはずのIT化に高いコストを払いつづけている。

そんな状況が許しがたくて、「だったら自分でつくってやろう」と起業したんです。
福田

福田

起業当時の牧野さんは「日本を変えないといけない」という主語で考えられていたんですね…

でも、僕らからすると“なぜそうなれたのか”が不思議で。

「自分を変える」から「日本を変える」という目線に変わったのはどのタイミングだったんでしょうか?
牧野さん

牧野さん

いつからだろう…会社員時代の僕は、とにかく早く成長したくてめちゃくちゃ仕事をしていたんですよ。

まわりの人から「牧野さんみたいにはなりたくない」と言われるくらい(笑)。
福田

福田

それはどのくらいなんですかね…?
牧野さん

牧野さん

365日、毎日17〜18時間くらい働いてました
マジか
牧野さん

牧野さん

そのおかげでどんどん成長していった結果、若くして収入もポジションも手に入れた。

でもそのとき、ふと「僕の仕事は世の中にとって本当にプラスなんだろうか」っていう疑問が出てきたんですよね。

きっとそのタイミングだったと思います。

「何でお前らは、自分が一番成長できるタイミングにダラダラしてんの?」20代の牧野青年の主張

福田

福田

とにかく早く成長したいとおっしゃってましたが、それはなにかビジョンがあったからなのでしょうか?
牧野さん

牧野さん

雑な言い方をすると、ナンバーワンクラスには入りたかったんです。

どのみち一生仕事をしなきゃいけないんだとしたら、早いうちに自分が主導権を握れるようになりたかった。

若いうちって、先輩や上司の言いなりなことが多いじゃないですか。

やらされるのがムカつくんで、自分から動けるようにしようって(笑)。
ムカつくんだ…牧野さんの行動原理には「怒り」がありそう
牧野さん

牧野さん

ようは、嫌々やる仕事はやりたくない

でも実力がなかったから…どんなに苦労しても、自分が1番成長できる可能性のあるところに身を置くしかないと考えていたんです。
福田

福田

具体的には、どんなことをされていたんですか?
牧野さん

牧野さん

会社でトラブってるプロジェクトを積極的に巻き取ってました。

トラブっている案件はもちろん苦労も多いですが、クリティカルなジャッジが許されるんですよね。

納期がズタボロになってるような状況だと、「とにかくそれをやってみるか」って動きができる。
福田

福田

たしかに…。必然的にリーダーシップを持って取り組めるから成長できるということか…
牧野さん

牧野さん

そうです。

当時の同期からは、「何でそんな働くんだ?」って言われてたんですけど…

僕からしたら「何でお前らは、自分が一番成長できるタイミングにダラダラしてんの?」って思ってたんですよね。
牧野さん

牧野さん

人間が大きく成長ができるのって、脳が若いときだけなんですよ。

3歳のときの情報吸収量って恐ろしいじゃないですか?

だから、まだ脳が若い20代は仕事で毎日目から鱗を落とせるわけですよ。

まあ実際には落ちてないけどね(笑)。
急にくだけてきた…かわいい方だ

「クリティカルな仕事でしか報酬はないと思え」プロ経営者は今の若手をどう見る?

福田

福田

激烈な若手時代を過ごしてきた牧野さんから見て、今の若手ビジネスパーソンに物申したいことはありますか…?
牧野さん

牧野さん

ずっと前から言ってることなんだけど…いい会社に就職するよりも、自分の価値を上げることに注力したほうがいいね。

僕はよく新卒の方に、「日本はもうタイタニック号なんだよ」って言ってるんです。
福田

福田

沈んでいく船だと。
牧野さん

牧野さん

そう。

だから今、頑張ってタイタニック号の一番いい席を狙っててもしょうがないでしょう? どうせ沈むんだから。

本当に考えないといけないのは、「自分が泳げるかどうか」だけですよ。
日本は「タイタニック号」…含蓄のある表現ですね
福田

福田

では、自分で泳げるようになるにはどうすればいいんでしょうか?
牧野さん

牧野さん

まず、給料を時間で換算することをやめたほうがいい

「これだけ働いているんだからもっと給料をもらってもいいだろう」みたいな思考のことだね。

報酬は、時間で決まるものじゃない。クリティカルな仕事をした者にのみ与えられるものなんですよ。
福田

福田

クリティカルな仕事…?
牧野さん

牧野さん

答えのない問題を解決すること。

僕が今、何個かのマス目に適当な字を書いて「このクロスワードパズルを解いて」って渡すとしたらどうする?

できるかどうかもわからないし、そもそも答えなんてないかもしれない。

でも、本当に成長するには、こういうまったくヒントのない難題を解いていかないといけないんですよ。
牧野さん

牧野さん

つまり、答えのない問題に挑みつづけた人間だけが、自分でどこにでも泳いでいけるようになるんですよ。

起業はリスクではない。成功も失敗も委ねられる環境が、自分を急成長させる

福田

福田

牧野さんのいう「答えのない問題」の最たる例が“起業”ですよね。 
牧野さん

牧野さん

もちろん。起業は責任の大きさが桁違い。失敗したらすべてが終わりですから。

何があっても成果を出さなきゃならないんで、自分の持っている能力をフル動員しないといけないような挑戦ができます。
福田

福田

ただ、起業というと、リスクを感じる人も多いとは思います。
牧野さん

牧野さん

リスクだと思っているのは、自分のキャリアが学業の延長だと思っているからですよ。

小学校のころからいい大学に入るために一生懸命勉強したことが、全部ムダになると考えている。
福田

福田

そうですね…「いい大学を出て、いい会社に入る」と言われていたので、そのイメージを持っていました。
牧野さん

牧野さん

でも、その努力ってただの勉強でしかないんだよ。

社会人になってから求められる力はまったく違う。働きはじめた瞬間に0からのスタートラインに戻ってることをみんな忘れてるんだと思う。
牧野さん

牧野さん

アメリカだと、ハーバード大とかにいた優秀な学生は、みんなベンチャー企業に入って自力をつけようとするんですよ。

なぜなら新卒で大企業に入っても、たぶん簡単には昇進できないから。

アメリカの場合は、社内抜擢より社外から人を引っ張ってくることが多いんだよね。
福田

福田

つまり大企業で活躍するには、若いうちにベンチャー企業で実績をつくって、引き抜かれる人材にならないといけないのか…

仮に日本の大企業に入ったら、マーケティングの責任者になるためには最低でも10年くらいはかかかりそうですもんね…
牧野さん

牧野さん

そう。

しかも、大企業であればあるほど、いろんな手順ややり方がすでに組織のなかにあるので、うまくやれるのが普通なんですよ。だから、大きな責任を背負うことはない。

だったら成功するか失敗するかを自分に委ねられる環境を、若いうちにつくったほうが大きく成長するはずです。

起業・独立を後押ししてくれる「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード」のサポート

福田

福田

牧野さんが起業に至った背景や、起業のメリットを伺いましたが…

アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード」は、まさに成長のために起業や独立に挑む人を応援するカードでして。

たとえば下記のような、起業初期の資金繰りを支えるサービスもあります。
一律の限度のない利用枠
さまざまな経費の支払いを集約できるよう、一律の利用限度はなし。出費が多い月も柔軟に利用できます(設備投資などで通常より高額の利用の場合は要事前相談)

ペイフレックス あとリボ® for Business
ビジネス目的のカード利用額を、必要な分だけリボ払いに変更可能。突然のビジネスチャンスに備えて、キャッシュを残しておくことができます

※年会費(税込3万6300円)は会計上経費として計上可能な場合があります。詳しくは税理士等にご確認ください
牧野さん

牧野さん

たしかに20代で起業したての人だと、資金繰りに苦労することも多いと思いますね。

ただ…そもそも起業したときってクレジットカード自体をつくれないことが多いんだよね。
福田

福田

そうか…! 信用がないから…
牧野さん

牧野さん

僕も起業したてのころ、クレジットカードの請求書の送り先を「前の勤務先」から「自宅」に変更してほしいと申請したんですよ。

…そしたら翌月にカードを取り消されました(笑)。今となっては笑い話ですけど。
そのカード会社も、未来の牧野さんの姿は予想できなかったんですね…
牧野さん

牧野さん

アメックスさんの「ビジネス・ゴールド・カード」は、起業したての人でもカードを発行してもらえるんですか?
福田

福田

はい!個人事業主であっても、企業規模にかかわらず審査が通れば発行できるそうです。
牧野さん

牧野さん

あ、そうなんだ。じゃあいいね。

あと、社員に対してカードの追加発行ができたらうれしいんだけど…
福田

福田

それも可能です。

「ビジネス・ゴールド・カード」の会員なら、社員のみなさんが使える追加カードを発行できますし、「いつ、誰が、いくら」利用したのかがひとめでわかります。
牧野さん

牧野さん

なるほどね。経費精算がこれで済むのはすごくいいじゃないですか。

先に社員に立て替えさせておいて後で精算するのって、日本だけの文化なんですよ。

社員に借金してるのと同じだし、経費精算の伝票処理なんかもめんどくさいし。

だから、こういうビジネスカードで全部精算できたほうが僕はいいと思うけどね。
牧野さん

牧野さん

アメックスって今は、起業家を応援するようなカードもあるんだね。
福田

福田

あまりイメージになかったですか?
牧野さん

牧野さん

僕らの世代にとってのアメックスは「一番かっこいいブランド」ってイメージだった。初めて手に入れたときはみんなに自慢したよ。

だから正直「挑戦を応援してくれる」というイメージはなかったけど…話を聞いて、素晴らしい取り組みだと思いました。

これからもベンチャー起業家を応援してくれたら、若い世代のファンも増えると思いますよ。

…うん。うちの会社でも、このカードつくります(笑)。
まさかの宣言。後日、本当に問い合わせをしていただいたようです

“組織化されてない”経験は、失敗しても糧になる

福田

福田

「ビジネス・ゴールド・カード」もそうですけど、今って起業家を応援するようなサービスをよく目にするなと思ってて。

実際、起業家の数自体は増えてるんですかね?
牧野さん

牧野さん

増えてるんじゃないですかね。これはすごくいいことだと思います。

まあ…ものすごく失敗するでしょうけど(笑)
そんな笑顔で…
牧野さん

牧野さん

でも…僕は失敗してもいいと思うんですよ。

唯一リスクがあるとしたら、自分のキャリアのうちの何年間かを失うってことだけ。

でも、その間だって自分の能力をフル活用して考える力がつくので、長い目で見れば今はメリットしかないんですよ。

だから、自分の限界を超える挑戦で、圧倒的に成長できるチャンスを掴みにいくのは、アメックスさん同様に僕も応援したいですね。
濃密な学びがつまった金言の数々。

正直、この記事に収めきれなかった話はまだまだありました。

それでも、すべてに一貫していたことは、とにかく20代のうちに正解のない挑戦をすべきということ。

自分の限界を超える戦いをするために、自分一人の力で生きる道を選ぶのはありなのかもしれません。

〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)/編集=石川みく(@newfang298)/撮影=森カズシゲ〉

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ぜひこの機会に、自分の成長のために大きなチャレンジを検討してみてください!