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あつたゆか著『仕事も家庭もうまくいく! 共働きのすごい対話術』より
パートナーに転職を言い出せない…「家事」「仕事」「お金」についての対話を具体例で解決
新R25編集部
多くのビジネスパーソンが仕事を頑張ろう、家庭も大事にしようと考えながら働いていると思います。
しかし、考えれば考えるほど「仕事と家庭の両立は難しい...」「どちらかを諦めなくてはいけない」と悩んでしまっているのではないでしょうか?
家族・パートナーシップに関する社会課題を解決し、ふたりらしい生き方を支援する、株式会社すきだよ代表取締役・あつたゆかさんの著書『仕事も家庭もうまくいく! 共働きのすごい対話術』では、仕事と家庭を両立し、自分らしい人生を送るための具体的な方法が書かれています。
パートナーとふたりで協力して理想のライフとキャリアを実現するために大事なのは“対話”だとあつたさんは言っています。
今回は、建設的な“対話”を行うために必要な、相手に意見を伝えるスキルやコツを、実際に悩みがちな「家事」「仕事」「お金」の話題を例にしてご紹介します。
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ケース①パートナーが家事を忘れてしまう
「お互い共働きで、家事に充てられる時間は変わらないのに、最近パートナーにいくら家事をお願いしても『忘れてた』と言ってやってくれないことが多いです。『こっちも仕事で忙しいのに、なんで協力してくれないんだ?』と、悲しくなります。」
仕事も家庭もうまくいく! 共働きのすごい対話術×:「なんでいつもできないの?」と責める
◯:やる気がないと決めつけず、「一緒に解決策を考えたいんだけど、どうかな?」と聞いてみる
自分の責任範囲の家事をやってもらえなかったり、頼んでいた家事を忘れられたりすると、家庭運営に支障が出てきてしまいますよね。
「なんでこっちが、やり忘れまでチェックしてタスク管理しなければいけないんだろう?」とモヤモヤする気持ちもよくわかります。
そんなときは、相手に非があると決めつけず、「最近家事をやらないのは、何か理由がある?」と、まずは背景を聞いてみることが大切です。
たとえば、こんなふうに聞いてみてはいかがでしょうか。
「最近、家事をお願いしてもやり忘れが多いから、私が帰宅後の疲れている状態でやることになってるよね(説明)。ちょっとしんどいなと思っているんだけど(気持ちを表現)、仕事が忙しいとか、そもそも依頼の仕方がよくないとか、何か理由があれば一緒に対策を考えたいんだけど(提案)、どうかな?(選択)」
必ずしもパートナーに悪気があるとはかぎりません。
相手が悪いと決めつけずにフラットに聞いてみると
「仕事が繁忙期で体力が限界で......」
「そもそも苦手なタスクを依頼されてるので取りかかりづらくて......」
など、相手側の事情が見えてきます。
そのうえで、どんな解決策が取れるかをふたりで一緒に考えていきましょう。
また、「仕組み」で解決する方法も考えてみるのもおすすめです。
以前、私のところに相談にきた共働き夫婦のユイさん・ケントさんの事例をご紹介します。
妻のユイさんは、夫のケントさんにお願いしたい家事のタスクを毎朝口頭で伝えていたそうです。
でもケントさんが忘れてしまうことが多く、「何度言ったらわかるの?」と、ユイさんはケントさんにいつも怒っていました。
そこで、「何か事情があるかも」と思って背景を聞いてみたところ、ケントさんはタスクを口頭で依頼されると忘れやすい性格であることが判明。
それ以降はLINEやSlackなどを活用して、家事を文章で依頼するようにしたところ、忘れることが減り、ケンカも減ったそうです。
ほかにも、出産により家事や育児タスクが増えたことからホワイトボードを導入してタスク管理をしている家庭や、Slackにチャンネルを作成し、買い物などのリマインドが自動で来るようにしている家庭もあります。
ポイントは、相手に非があると決めつけずに「仕組み」で解決できないかを考えることです。
うまくタスク分担できている家庭は、お互いが円滑にタスクを遂行できる「仕組み」を整えています。
ふたりが負担のない方法を模索していくことが大切です。
ふたりにとってベストな分担比率は仕事の状況やライフイベントによって変わっていきますし、タスク管理の方法も試行錯誤が必要です。
無理なく分担するために、違和感をもったときは話し合いをしていきましょう。
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ケース②転職を考えているがパートナーに反対されそうで言い出せない
「仕事にやりがいを感じられず転職を考えていますが、希望の求人案件を見るといまより年収が下がってしまうことが明らかです。入社直後は忙しくなって、残業も増えてしまいそう。内定をもらえても、パートナーに反対されるのではないかと心配です。」
仕事も家庭もうまくいく! 共働きのすごい対話術×:内定をもらってからはじめてパートナーに相談する
○:日頃から思いや考えを共有し、キャリアを応援し合える関係になる
最近では、「嫁ブロック」という言葉をSNSなどで目にすることがあります。
夫の転職や昇進に対して、転勤や給料減を不安視した妻がストップをかけ、妨害されることを指す言葉のようです。
ブロックするのが「嫁」だけとはかぎらないため、この言葉には違和感を覚えますが、パートナーに反対されて自身のキャリアや働き方の自由度が下がってしまうのはよくある悩みです。
共働き家庭においては、転職は少なからず家庭運営に影響を与えます。
そのためよくあるのが、「相談したら反対されると思ったから」と、不安を抱えたまま言い出せずに、転職が決まってからはじめて切り出してしまうパターン。
「どうして相談してくれなかったの?」とケンカに発展してしまいがちです。
パートナーからすると突然の出来事で、打ち明けてくれなかったことに対する不満が爆発する気持ちもわかります。
そうならないためにも、日頃からパートナーと仕事について話し合い、応援し合える関係を築いておきましょう。
「いまの仕事のこういう部分は好きだが、こういう部分は向いていないと感じる」
「本当はもっと営業のスキルが活きる仕事に就きたい」
こんなふうに、どんなことがあったか、何に喜びや不満を感じているかなど、ささいなことでも共有することがポイントです。
仕事に対する考え方をふだんから伝えておければ、転職を切り出したときも、決断の「背景」を理解したうえで納得してくれやすくなるでしょう。
気持ちに共感してもらえれば、業務量の変化に備えて家事分担を見直したり、収入の減少に備えて支出を見直したりなど、具体的な策を考えていけるはずです。
転職後を想像して「現状と何が変わりそうか」「いまの生活から何を変えたくないか」を話し合ってみましょう。
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ケース③パートナーと「金銭感覚」が合わなくてイライラする
「夫と金銭感覚が合いません。夫は交友関係が広く、飲み会にお金を使いすぎています。一方で、私が便利家電を購入する際には『別にいまのままでもいいのに、無駄遣いじゃないの』と気乗りしない様子。『自分は飲み会にお金を使ってるくせに』と、イライラしてしまいます。どうしたら金銭感覚をうまくすり合わせられるでしょうか?」
仕事も家庭もうまくいく! 共働きのすごい対話術×:「あなたのお金の使い方はおかしい」とイライラする
○:何が「消費」「浪費」「投資」にあたるのか、お互いの価値観を話し合う
何に価値を感じて、それにどのくらいの投資をできるかは、育ってきた環境や過去の経済活動によって人それぞれ判断基準が異なります。
そのお金の使い方をどう捉えているかがわからないまま話し合っても、「無駄遣いだよ!」「いや、必要な支出だよ!」と、平行線のままになってしまいます。
まずはこの考え方を念頭に置いて、「金銭感覚がおかしい」と決めつけずに、相手のお金に対する価値観を知ることからはじめましょう。
そこで、支出を「消費」「浪費」「投資」の種類に分けて考えてみましょう。
そして、お互いに何がそれぞれにあたると捉えているのかを話し合います。
それぞれ、一般的には次のような区分けで認識できるでしょう。
仕事も家庭もうまくいく! 共働きのすごい対話術・消費:生活に必要なものの購入費用、支払い(例:日々の食料品、通信費、家賃など)
・浪費:無駄な出費や、必要以上の贅沢(例:ギャンブル、利用していないサービスの会費など)
・投資:生活に必要ではないが将来必要または役に立つ出費(例:株式投資、貯蓄、スキルアップのための勉強代など
これはあくまで一般例であり、自分から見たら「浪費」だと思うことでも、パートナーにとっては「投資」だということは往々にしてあります。
相談者さんが浪費だと思っている飲み会の出費も、夫にとっては人脈構築の場であり、今後のキャリアのための「投資」と捉えているかもしれません。
また、逆に相談者さんにとって便利家電は仕事と家庭を両立させるために必要な「消費」かもしれないですが、夫にとっては機能が充実しすぎていて不必要な「浪費」に見えているのかもしれません。
パートナーのお金の使い方に対する捉え方を知り、「消費」「浪費」「投資」のどれを良しとして、どれを削るかを話し合うのがよいでしょう。
“対話”を通して、協力して理想を叶える「最高のチーム」に
パートナーとの生活では家事、引っ越し、妊活、育児など、さまざまなプロジェクトを協働して成し遂げなければなりません。
価値観が違う他者と「チーム」で生きていく人生を送っていくことになります。
プロジェクトを成功させるには、価値観が違うことを前提に“対話”し、パートナーと「チームメイト」として連携をとっていくことが欠かせません。
理想の人生もキャリアも叶えたいビジネスパーソンにとって、同書は大切な人と向き合うための姿勢やスキル、具体的な対話方法まで記されており、役立つこと間違いなしです。
ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
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