「勝つか負けるか」ではなく「勝つか学ぶか」

いきなり“いい株”を見つけるのは難しい。お金のプロが教える「はじめに買うべき株」

経済・マネー2018.07.27by 新R25編集部

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新R25投信

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社会人になってはや数年。少しだけお金に余裕が出てきたけど、“ゼロ金利時代”に貯金だけしているのももったいない。そう考えているR25世代も多いのでは?

ただ、資産運用や株式投資と言われても、何からはじめていいのかわからないのが現実。

新R25投信 ~プロが教える資産運用ファーストステップ~」は、そんな悩めるR25世代の疑問に、お金のプロたちが簡潔に答えていく新連載です。

記念すべき第1回は、「はじめての株式投資」をテーマに

はじめて買う株は、どうやって選べばいいですか?

ご自身のはじめての株式投資について教えてください

という2つの質問に回答してもらいました!

藤野英人「絶対条件は“自分が理解しやすい会社”」

【藤野英人(ふじの・ひでと)】レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者。1966年富山県生まれ。国内・外資大手投資運用会社を経て、2003年創業。主に日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資教育にも注力しており、明治大学商学部兼任講師、JPXアカデミーフェローを長年務める。一般社団法人投資信託協会理事

✔︎藤野英人がすすめるはじめて買うべき株

藤野英人

藤野英人

最初から「いい会社」を選ぼうとすると難しい。

絶対条件は「自分が理解しやすい会社」です。自分の働いている業種に近いとか、よく使う化粧品や乗り物を扱っている、とか。

株式投資は「勝つか負けるか」ではなく、「勝つか学ぶか」の世界なんです。「株価が下がった!」というときに、その会社がどういう事業構造でどんなサービスを展開しているのかを把握していなければ、株価が下がった理由がわかりませんよね。これだと博打と一緒で、ただの「負け」です

投資をしていると成功も失敗もありますが、失敗の理由を理解できれば、次につながる「学び」になります。

✓藤野英人のはじめての株式投資

藤野英人

藤野英人

株式投資は個人でというより、機関投資家としてデビューしました。

新卒で入った運用会社で中小型株の運用部門に配属になり、当時はがっかりしたものですが、だんだん面白さがわかってきました。

確か最初に書いたレポートが、ホーチキと能美防災の比較だったと思います。それでホーチキを選んだのですが、その投資が成功したかは記憶にありません…

何しろ約30年前の出来事ですので(笑)。

レオス・キャピタルワークス株式会社

レオス・キャピタルワークス株式会社

https://www.rheos.jp

藤野さんが代表を務める独立系資産運用会社。「ひふみ投信」「ひふみプラス」などを運用している

上念司「個別株ではなく、市場全体に投資すれば損しない」

【上念司(じょうねん・つかさ)】1969年東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。テレビ、ラジオなどに出演する傍ら、金融政策、財政政策、外交防衛政策などのリサーチを行なっている。主な著書に『経済で読み解く織田信長 (KKベストセラーズ)』 『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済(講談社)』『日本は破産しない(宝島社)』などがある

✓上念司がすすめるはじめて買うべき株

上念司

上念司

最初に買うなら、日経平均TOPIX(東証株価指数)などのインデックスに連動したETF(※)にしましょう。

これらは指数を構成する全銘柄の値動きをカバーしているので、プロとの間の情報格差はありません。毎月同じ日に同じ金額を買えば、チャートを眺めなくてもいいです。

個別株は買わない方がいいと思います。絶対に損します。

素人の情報収集能力には限界があります。チャートに補助線引く変な超能力もアテになりません。なので、個別の株式をいきなり買うのは、いわゆる泳げない人(金鎚)をいきなり海に連れて行って沖に投げ出すようなものです。

※ETFとは、証券取引所で買える複数企業の株が集まった投資信託のこと。たとえば、日経平均株価に連動したETFを買うと、日経平均株価を構成する銘柄に分散投資することができる。

✓上念司のはじめての株式投資

上念司

上念司

9.11の発生した2001年に、戦争がはじまると思って買った三菱重工の株が1週間だけ値上がりして、その後大暴落し塩漬けになりました。個別の株に思惑だけで投資すると、こういうことになります

その後、買う銘柄買う銘柄が全部アウト。日銀が量的緩和を始めたのが2001年ですが、効果が出るまで持ち続けられなかったのが敗因です。

というか、そもそも何の考えもなく一攫千金狙いで個別銘柄を買う奴はバカ。チャートは関係ないです。毎月ひたすらインデックス連動のETFか投資信託を買い続ければ、100%勝てる簡単な相場でした。

正しい買い方を株価がフィーバーする2004年まで続ければよかったんです。

八重洲・イブニング・ラボ

八重洲・イブニング・ラボ

https://y-e-lab.cd-pf.net

八重洲・イブニング・ラボは、上念さんが仕事帰りの「イブニング」に、今までとは一味違う新しい「知」を提供する会員制コミュニティです

横川楓「自分の予算内で、理想の配当や優待がある銘柄を選ぶ」

【横川楓(よこかわ・かえで)】平成生まれのお金の専門家/経済評論家。これからの世代に振りかかる様々なお金の問題と、周囲の持つお金への意識との乖離に疑問を持ち、お金の知識の啓蒙を始める。SNSでの情報発信や各種雑誌の連載など、ミレニアル世代ならではの等身大の視点で活動中

✓横川楓のすすめるはじめて買うべき株

横川楓

横川楓

「これがおすすめです!」とか、「好きな会社の株がいいと思います☆」と言いたいところですが、結局のところ自分の予算内で、理想の利回り(配当)やほしい優待の条件が合うものでなければ意味がありません

投資で大事なのは情報。最初だからこそ、まずは一度調べてみてください。証券会社や株式投資の先人たちのまとめサイトなどに、「株を買うのに必要な金額×利回り×株主優待」などが載っています。

いろいろ見ているうちに、利回りも優待もいい感じで、必要な金額も自分の予算内の株がきっと見つかるはずです。

また、初心者であればまずは株を買う以外に、積立の投資信託や国債を検討してみてもいいかもしれません。

✓横川楓のはじめての株式投資

横川楓

横川楓

一番はじめに株を買ったのは、自分の好きなアイドルに関連した株でした。きちんとネットで調べたり、もっとちゃんと親の話を聞けばよかったなという結果になりました(笑)。

はじめての株式投資で必要なのが、証券口座の開設。私も事務的な書類を揃えたりが苦手で最初にちょっとハードルを感じてしまっていました。

実際働いていると、銀行や証券会社の窓口へ行く時間がとれなかったり、かといってネット証券では郵送のやりとりが手間だったり(とはいえネット証券の方が手数料などもろもろお得です)と、めんどくさいポイントがありますが、ここはがんばりましょう!!

三田紀房「自分の生活の延長線上にあるものが一番いい」

【三田紀房(みた・のりふさ)】1958年生まれ、岩手県北上市出身。明治大学政治経済学部卒業。代表作に『ドラゴン桜』『インベスターZ』『エンゼルバンク』『クロカン』『砂の栄冠』など。『ドラゴン桜』で2005年第29回講談社漫画賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。現在「モーニング」にて『ドラゴン桜2』、「ヤングマガジン」にて『アルキメデスの大戦』を連載中

✓三田紀房がすすめるはじめて買うべき株

三田紀房

三田紀房

自分の趣味に通じるものとか? 例えば自転車が好きだったらシマノファッションが好きだったらワールド

自分の生活の延長線上にあるものが一番いいと思う。

✓三田紀房のはじめての株式投資

三田紀房

三田紀房

何買ったっけな…

トヨタだ。20年ぐらい前に、トヨタが増資するので証券会社から「買いませんか」と提案を受けた。新株発行するので、と。

三田紀房 公式サイト

三田紀房 公式サイト

https://mitanorifusa.com

三田さんの公式サイトでは、「面白くて超タメになる漫画×Webメディア」をコンセプトに、投資情報や受験情報を紹介しています

ドラゴン桜2(2) (モーニング KC) | 三田 紀房 |本 | 通販 | Amazon

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https://www.amazon.co.jp

”東大合格請負人”桜木建二が帰ってきた!必殺の新受験テクニック「受験マトリックス」も登場する、2020年度大学入試改革対応の「東大合格請負漫画」2巻です!

杉原杏璃「応援したいと思える企業だったら、調べる原動力になる」

【杉原杏璃(すぎはら・あんり)】1982年生まれ。広島県出身、グラビアクイーンとして雑誌、バラエティ番組にも多数出演。23歳で小さな資金から投資をスタートし、10年間の株式投資で1000万円の利益を上げた経験を持つ。「財テクタレント」「株ドル」としても活躍の幅を広げている

✓杉原杏璃がすすめるはじめて買うべき株

杉原杏璃

杉原杏璃

「この企業を応援したい」と思える株を買うのがいいと思います。興味があれば調べる原動力にもなるので。

ちなみに私は今も、野球関連銘柄化粧品メーカーゲーム関連が中心です。

✓杉原杏璃のはじめての株式投資

杉原杏璃

杉原杏璃

2005年に興味のある野球関連銘柄東京ドームの株を購入したのがスタートです。チャートの見方や出来高、PERなどの調べ方は、株を購入してから勉強をはじめました。

少しずつ売買を繰り返してるうちに、2008年、株をはじめて3年後にリーマンショックがあり…。全てが塩漬け状態でかなりの期間ポジション解消出来ず、300万くらいの含み損を抱えてしまいました。株にそこまで資金を入れている時じゃなかったので、助かりましたね(汗)。

でも、どんなに世界が大不況になったとしても、何年か耐えれば必ず元の水準に株価も戻ってくれるんだなってことを学べたのは良かったです。

はじめての株式投資では、理解できる銘柄、興味がある会社に投資するのが鉄則のようだ。

個別株を買うのが不安な人は、インデックスファンドなどの投資信託を買って手軽に分散投資をするのが良さそう。

プロたちの教えを参考に、資産形成の第一歩を踏み出してみよう!

〈構成・文=福田啄也(@fkd1111)〉

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