株式投資をはじめるなら、やっぱり『会社四季報』は外せません。株式投資は、「四季報に始まって四季報に終わる」と言ってもいいくらいですから。

電子版もありますが、ぜひ紙の本で買って、めくってみてもらいたいですね。分厚くて驚くかもしれないけれど、これが現在の上場会社の数を表しているんです。

とりあえず手にとってペラペラとめくりながら、いろんな会社がいろんな事業をしているということを知ることから始めましょう。

私が野村投資顧問（現・野村アセットマネジメント）に入社したときは、投資については無知の状態でした。

それで当時初めてついた先輩から、「財務分析よりもまずは経営者に会ってこい」と言われたので、とにかく毎日、企業訪問を繰り返していたんです。

経営者の人格、経営に対する熱意や能力こそ、何よりも大事な投資判断のための材料になるということを、そこで学びました。

日常生活を送る上でも「この企業に投資できるか」という視点に切り替わって、レストランやコンビニに行っても、常に目の前の商品やサービスを品定めするようになりました。それは今も変わりません。

みなさんにも「まずは現場を見る」ことをオススメします。

投資に限らず、お金儲け全般について教えてくれる本としてオススメなのが、ロバート・キヨサキ著の『金持ち父さん、貧乏父さん』です。

とにかく、負債を買わずに資産を買う。これを続ければ、今よりもずっとお金持ちになれると思うんです。ところが、みんなこぞって負債を買う。しかも借金してまで。

東京証券取引所大学という卒業困難な難関校があるんです。そこに行って、年間300万円ぐらいの授業料をずっと払いつづけることで勉強しました。

痛い目にあわないと、人間は本気で勉強しようとしないものです。もちろん、経済学や金融の一般的な知識は必須ですよ。でも、それだけじゃ絶対に勝てないんです。

そして、最終的に行きついた究極の戦略はそもそも勝負しないこと、まともに株を買わないということです。

実践的な本ももちろん大事なのですが、まずお金や社会の仕組みを知るという意味で、高井浩章さんの『おカネの教室僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』、三田紀房先生の『インベスターZ』をぜひ読んでほしいなと思います。

前者は、中学生が主人公のさわやかな学園青春経済小説、後者はご存じ三田先生の学園投資マンガです。

どちらもお金や社会の仕組みが、小説やマンガといった読みやすい形式で書かれているので、難しいお金の話が苦手な人でもすごく読みやすいです。

投資はなかなかとっつきにくいジャンルですので、マンガや小説など、楽しい本で少しでも身近に感じることが大切です。また、そういった本を通じてお金や社会の基本的な仕組みを知っておくことで投資がもっと楽しくなると思います。

私はまず、家族や友人で投資をしている人の話を聞いたり、本を読んだりして、投資の種類や仕組み、なぜ投資が必要なのかを知ることから始めました。

あと、暇な時間にひたすらインターネットで調べました。

インターネットの情報は膨大で、嘘も多いのですが、なかなか人に聞けないようなことが載っていたり、実際に投資をしている人のブログを読むことができたりと、知りたいことがすぐに知れるのはいいですよね。

『会社四季報』ですよ。四季報買って読め！

それはやっぱり「WBS（ワールドビジネスサテライト）」（テレビ東京）を観ることだよね。

『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』は、投資に対する考え方という部分で大変参考になりました。

細かい部分では、自分が開設している証券会社の“やさしい株のはじめ方”的な本を参考にされると、いつも見るサイト画面に沿って学べるので、分かりやすいと思います。

私もはじめはそのような本を参考にしていました。

各証券会社の手数料や特徴、株を売買するまでの基本的な流れが書いてあるハウツー本を見てスタートしました。

あと個人的に、「Yahoo!ファイナンス」で個人投資家の方々のスレッドを読むのが好きです。参考になることもあるので。