

会社で遊びながら話を聞きました
「奥さんのひと言で人生が変わった」遊びつくす社長・のん太が40代で始めた「#いつか撲滅運動」
新R25編集部
「おっさん」。そう聞いてR25世代が思い浮かべるのは、「面倒くさい」「時代遅れ」などのマイナスイメージばかり…。
でも、ボクらの知らないところでは、おっさんだって社会や組織を動かす大きな力となっているかもしれない。
そこで、新R25が9月にお届けする特集「すごいぜ! おっさん」では、普段はなかなか伝わらないおっさんの苦悩や魅力にスポットを当てたいと思います!
第4回のテーマは、「本気で遊ぶおっさん」です! 仕事だけに限らず、私生活も充実しているおっさんってかっこよくないですか? 実は趣味に全力に打ち込めるのって、おっさん世代だったりするんですよね。
そんな今回は、株式会社トライバルメディアハウス代表取締役社長・池田紀行さんにインタビュー! たくさんの趣味をエンジョイし、次世代趣味メディア『Funmee!!(ファンミー)』を立ち上げ、ご自身も「のん太」というペンネームで記事を執筆しているおっさんです。
「遊ぶように仕事をし、仕事をするように遊ぶ」がモットーの池田さん(以下、のん太さん)に、「おっさんこそ遊びを全力で楽しめる理由」を熱弁してもらいました!
〈聞き手=福田啄也(新R25編集部)〉
【池田紀行(いけだ・のりゆき)】1973年、横浜生まれ。マーケティング会社、ビジネスコンサルティングファーム、マーケティングコンサルタント、クチコミマーケティング研究所所長、バイラルマーケティング専業会社代表を経て現職。ペンネームは「のん太」
週末はロードバイクとキャンプに登山! 遊びつくすおっさんの日常
トライバルメディアハウスの本社に伺ったところ、ビリヤード台やダーツ台など「ここ本当に会社なのかよ…」と思う設備があったので、一緒に遊びながら話してもらいました

福田
のん太さんのインスタグラムを拝見しましたが、びっくりするほど趣味に充実していますよね。
のん太さんのインスタ画面。めっちゃ遊び心があります

のん太さん
そうですね。サーフィン、ワーゲンバス、キャンプ、登山、DIY、カヌー、SUPとか…浅く広くいっぱいやってますよ。
あとは今年の5月からはロードバイクを始めました。

福田
すごい多動力…。のん太さんの休日ってどんな感じなんですか?

のん太さん
週末はほぼ遊んでます。
9月でいうと、最初の土日はスタッフの結婚式に出て、そのまま日光の「ツール・ド・NIKKO」っていうロードバイクのイベントに参加。
翌週はスタッフと一緒に、上高地~涸沢カール~穂高岳3泊4日テント泊の旅。
その翌週は日産スタジアムでロードバイクの6時間耐久レースに参加。翌日から淡路島1周サイクリングイベントに出場します。
最後の週も、軽井沢でキャンプしますね。

福田
週末、忙しすぎません?

福田
それにしても、ワーゲンバス、おしゃれキャンプ、DIY、ロードバイクとか、どれもすごくお金がかかりそうですね…
ざっくりで構いませんので、これまでにかかった金額を教えていただけますか?

のん太さん
ロードバイクは120万円くらいで、ワーゲンバスは全部で400万円くらいですかね。

福田
大人の遊び方だ…!

のん太さん
お金を理由に夢を諦めなくていいっていうのが、大人の醍醐味ですね。
お金のかかる趣味でも、簡単に始められますよ。

福田
(簡単な金額じゃない…)
“成り上がり欲”で仕事一筋だったが…41歳で目覚めた「#いつか撲滅運動」
卓球台もありました。どんな職場だ

のん太さん
かなり遊びまくっているように見えますけど、これらの趣味はすべて40代になってから始めたんですよね。

福田
そうだったんですか!? てっきりずっと多趣味な方かと…
どんなきっかけがあったんですか?

のん太さん
それはですね…41歳になったとき、「いつか○○したいな~」っていうのをやってみる、「#いつか撲滅運動」を始めたからなんです!

福田
いつかを撲滅…。なぜ急にそんなことを?

のん太さん
ボクはそれまで、ずーっと仕事しかしてなかったんです。業界のなかで一目置かれるようなマーケッターになりたいっていう成り上がり欲が強く、ひたすら働いてました。
でも41歳になったとき、自分の人生が折り返しに入ったなって感じたんですよ。もう人生半分終わったから、あとは死に向かって進んでいくんだなと。

福田
そんなネガティブな…。当時、趣味とかはなかったんですか?

のん太さん
20代のときはウインドサーフィンをやってたんですけど、めんどくさくてやめちゃいました。だから、仕事が趣味ですって豪語してましたね。
でも、働いているときに、「いつかはちゃんとサーフィンをやってみたいなあ」っていう願望はなんとなくあったんですよ。

福田
ああ、そういうのありますよね。ボクも「いつか仕事が落ち着いたら、のんびりハワイに行ってみたい」って思ってます。

のん太さん
そうそう(笑)。一応毎年、湘南に体験レッスンに行ってはいたんですけど、なかなか続かなくて…
それで41歳になった年、サーファーのスタッフに「今年こそ本気で始めるから連れてってくれ!」とお願いして、千葉に連れて行ってもらったんです。
サーフィンを始めたてののん太さん。ノリノリである

福田
それでサーフィンにハマっていったんですね。

のん太さん
そうなんですよ!
あんなに重かった腰が1回本気になったらすごく軽くなったんです。そこから毎週海に出るようになっちゃいました。

福田
極端!

のん太さん
そこで、当時乗っていたMINIの「クロスオーバー」にサーフボードを積んで海まで行くのがめんどくさかったので、サーフィン用のデカい車に買い替えようとしたんです。
でも、奥さんから「運転しづらいからデカい車は嫌だ」って言われて揉めたんですよね…。結局、買い替えではなく、ボロくてもいいからサーフィン用の2台目を買うことになりました。
いろいろ悩んで、最終的にジープの「グランドワゴニア」っていう車にしようかと思ったところで、ふいに奥さんから「本当にその車に乗りたいの?」って言われたんです。

福田
おお…。奥様はどういう意図で言ったんですか?

のん太さん
「人生の折り返しに入ったって言っているんだから、妥協するべきじゃないでしょ?」って。「本当に乗りたい車はないの?」って聞かれたとき、「ワーゲンバス」が浮かびました。
ボクにとって、ワーゲンバスは夢だったんですよ。20代のころから、「なんて可愛い車なんだ」って思ってて…
ネットで検索してみたら、ちょうどボクのほしい色の車体があって、ちょっと様子を見に行くつもりで店に行ったらそのまま勢いで購入しちゃったんです。

福田
買い物の仕方が大人すぎる。
様子を見に行った時ののん太さん。口元が緩んでます

のん太さん
そうですよね(笑)。
でも、それを機に「いつかいつかって言ってたら人生終わる!だからそのいつかやりたいことをリスト化して、それをつぶす旅にでよう」って思うようになりました。
奥さんの「本当にその車に乗りたいの?」というひと言がまさにボクの人生を変えたんです。
船舶免許も取ったそうです。若大将こと加山雄三みたいだな…
「#いつか撲滅運動」の一環で、昨年のん太さんは鎌倉に移住しました。しかも、壁の塗装やウッドデッキ、現在制作中のピザ窯などはDIYだそうです
最近は年越しソロキャンプにも挑戦したんだとか
登山もロードバイクも、いつ始めても遅くない! 趣味にハマれる方法って?

福田
サーフィンやワーゲンバスのあと、どんどん「いつか」をつぶしていますが、なかには体力が必要なものがあります。
もっと若いときに始めたほうがよかったなって思うことってありませんか?

のん太さん
それは全く思わないです! 確かにサーフィンとかロードバイクとか、おっさんになってからだと上達するのが難しいですよね。
でも、40代の今始めたいって思ったんだから、それはしょうがないでしょ?

福田
確かに…。ちなみに、「すぐにハマる方法」とかってあるんですか?

のん太さん
ボクは初心者の期間があまり好きじゃないんですよ。その趣味の面白みを知るには、初心者じゃ難しいでしょ? だから、すぐに「中級者の世界」に飛び込んじゃう。
山登りたいなって思ったときも、登山が趣味のスタッフに「初心者が登る山じゃないな」っていう山を教えてもらって登ってきました。

福田
ストイックすぎる…
今年は高校時代の友人と八ヶ岳連峰の編笠山に登ってきました

のん太さん
「これを登ったら、後はそんなに怖くない」って思えるのが好きなんです。
5月から始めたロードバイクも、最初にめちゃくちゃキツイ山や峠を登って、初級者を卒業した気分に浸ってました(笑)。
今年に入ってロードバイクにどっぷりはまっていたんだとか。写真は富士山ヒルクライム
趣味を楽しむ大人が増えれば、日本は明るくなる。のん太が趣味メディアを作った理由
最後はビリヤード台に移りました。ちなみに、ビリヤードはほとんどやったことないそうです

福田
のん太さんは、2年前に趣味メディア『Funmee!!』を立ち上げていますよね。あれは、いったいどんな目的で始めたんですか?

のん太さん
趣味を通して、日本の国民総幸福量をあげようと思ったんですよ。日本人は生産性が低い、仕事にやりがいを感じる人が少ないって、海外からよく言われるじゃないですか。
新橋で酒飲んで、愚痴ばっかり言ってるおっさんも多いでしょう? 趣味があれば、毎日はもっと楽しくなるっていう経験をもっと多くの人に伝えたいって思ったんです。

福田
なるほど。

のん太さん
Googleで「趣味」って検索すると、「趣味 ない」「趣味 探したい」とかばっかりなんですよ。みんな趣味がないことをコンプレックスに感じている。
それなのに、「週末に釣り行かない?」とか誘われたら、「うーん、ちょっと今回はやめとくわ…」って断る人が多いでしょ? それが本当にもったいないと思うんですよね。

福田
行動を起こすのが億劫だという気持ちはわかります…
なぜかボクもビリヤードしながら話を聞いています

のん太さん
でも、いまや1日と1万円くらい用意すれば、なんでも体験できるんですよ!
空を飛んでみたいって思ったら、富士山近くの朝霧高原からパラグライダーで飛べる。
SUPやってみたいと思ったら逗子まで電車で行って、午後には海の上をスイスイ走れちゃう。
そんなことをもっと広めていきたいんです。そこでみんなが趣味に目覚めて、人生を丸ごと楽しめる大人がたくさん出てきたら、日本の社会はもっと明るくなるだろうなって思ってるんですよね。

福田
最後に、今回のテーマが「すごいぜ、おっさん!」なんですけど、R25世代に向けて、「おっさんになる醍醐味」を教えてもらえますか?

のん太さん
ボクは人生で今が一番楽しいんです。学生よりも社会人の方が楽しいし、社会人の20代よりも今が楽しい。
なんでかって言うと、自分の好きなことや興味あることに全力で取り組めるから。

福田
それは若いころだと難しいんですかね…

のん太さん
人生の自由って、選択肢の数が多いことだと思うんですよ。
若いころって自由に見えるけど、仕事覚えなきゃいけない時期だったり、お金がなかったりで、選択肢が実は多くない。
その点おっさんは時間もお金もあって、選択肢を自由に選べるんです。つまり、おっさんが最強なんですよ!

福田
なかなかの力強さ(笑)。今日はどうもありがとうございました!
のん太さんが実践する「#いつか撲滅運動」。確かにボクも「いつか○○したい」ってことはたくさんありますが、仕事やお金を言い訳にして諦めがちなんですよね…。
お金がかかるものは、おっさんになったら挑戦してみるとして、その気になればできることに挑戦しつづけたら、人生がもっと明るくなる気がしました。
週末はどうせ家でダラダラするだけだし、ちょっと自分のライフスタイルを見直してみます!
〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)/撮影=いしかわゆき(@milkprincess17)〉

のん太さんの記事|Funmee!!
シゴト以上に!?熱くなれる趣味に出会い、語り、広げる‟本気で遊ぶ大人の趣味マガジン”です。Funmme!!編集部が独自取材した趣味コンテンツ
『Funmee!!』内ののん太さんが書いた記事一覧。ワーゲンバス、キャンプ、山登り、鎌倉移住(DIY)、ロードバイクなどについて書いてあるので、本気で遊ぶおじさんの生活を知ってみては?

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