ビジネスパーソンインタビュー

「会ったら死ぬ」って思えるような人と会うことがプラスになる。#ゆうこすの人脈論

大物に会うまでの期間は、自分を高める時間

「会ったら死ぬ」って思えるような人と会うことがプラスになる。#ゆうこすの人脈論

新R25編集部

2018/10/03

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仕事に活きる人脈がほしい」。そう思う一方で、どうやって広げればいいかわからない、広げすぎても"浅く"になってしまう気がするし…そんな悩みを抱いているR25世代も多いはず。

そこで、10月の特集「私の人脈論」では、ビジネス賢者たちに「人脈」をテーマに取材を敢行。それぞれの個性あふれる“人脈論”を通して、人との向き合い方について改めて見直すきっかけをお届けします。

現在、SNS総フォロワー100万人超の「モテクリエイター」として活躍する、ゆうこす(菅本裕子さん)

「メイク動画」などで女性を中心に人気を博すだけではなく、ここ最近は、堀江貴文さん、家入一真さんをはじめとする大物起業家と対談するなど、さまざまな人脈を作りはじめているよう…。

10月の特集第3回目は、そんな若きインフルエンサーにお話を伺ってきました。

〈聞き手:いしかわゆき(新R25編集部)〉

【菅本裕子(ゆうこす)】2011年7月にHKT48に加入後、2012年8月にグループから卒業。2015年に「ミスiD 2016」準グランプリを受賞。現在はモテるために生きてる「モテクリエイター」として、InstagramやYouTubeで紹介した商品が完売するなど、20代女性を中心にカリスマ的人気を誇る

相手のためにやれることはすべてやりたいから、「15万円のワンピース」を買った

いしかわ

ゆうこすの“人脈論”を教えてください! かなり大物と会っているイメージですが、そういうときにどんなことを意識しているんですか?

ゆうこす

会う前に、徹底的に準備することですかね…

たとえば、見城徹(幻冬舎代表取締役社長)さんとお会いしたとき。110万円払って、タイムバンク(※)で見城さんの時間を買わせていただいたんですよ!

※個人が“時間”を売買できるWebサービス。ゆうこすは2017年に、見城徹さんと90分会う権利を、110万円出して購入しています。

いしかわ

ゆうこすと出版社社長の見城さんってかなり異色な組み合わせだと思いましたが、どうして会いたいと思ったんですか?

ゆうこす

過去に私がアイドルを辞めてどん底に落ちていたときから、どうやって這い上がってきたか、という過程を語れる人になりたいと思っていて。

勉強のためにいろんな本を読んでいたら、「尊敬する人」としてに見城さんの名前が多く挙げられてたんです。それで、「私が読んでる本を書いている人たち全員が尊敬しているってどんな人なんだろう…!!」ってワクワクして。そこから見城さんの本や番組を拝見させていただいているうちにファンになったんです。

だから、見城さんがタイムバンクをはじめたとき、即座に「買いたい!」と思いました。だって110万円で会えるなんて安くないですか︎!?

いしかわ

なるほど、そういう経緯があったんですね…!

とはいえ、決してポンと出せる金額ではないじゃないですか。迷わずに出せたのは、「会えば自分の魅力を伝えられる!」「私に興味を持ってもらえるだろう!」みたいな自信があったからなんですか?

ゆうこす

いやいや、ないですよ! すごく怖かったから、だからこそやれる準備はすべてやろうと思いました。

毎日徹夜して、見城さんの番組『徹の部屋』(AbemaTV)を観たり、著書も暗唱できるレベルまで読み込んだりしましたね。

あとは、「エミリオ・プッチ」というブランドを着ている女性が好き、と書いてあったのでお店に行ってみたら、ワンピースが15万円もして(笑)。「うそでしょ︎!!」ってなりました。

15万円のワンピース!

ゆうこす

それでも買ったんですよね。110万払っているのに、15万をケチるのもカッコ悪いなって思って。

でも、いざ着てみたら、合わせる靴とバッグがなかったんですよ。

インスタグラマーとして、“若い女の子のファンが真似しやすいファッションアイテム”ばっかり買ってたんで、1万円以下の靴しか持ってなかったんです(笑)。そうすると、やっぱり高級な服とは合わないんですよね。

いしかわ

たしかに! それで、どうしたんですか?

ゆうこす

焦って伊勢丹に行ったら目の前にルブタンがあったので「買うしかない︎!!」と思って、勢いで買いました。その靴も数万円の…!(笑)

いしかわ

すごい…! 実際の出費は110万円どころじゃなかったんですね。

ゆうこす

はい。でも、そこまで準備して臨んだのに、当日も30分前から手汗がじゅわ~って(笑)。本当に緊張しました。

ただ、自信はなかったんですけど、印象に残ってもらえるような「会い方」はできたのではないかな…!と思っています。当時はまだタイムバンクでリワードを行使する方が少なかったので。

だから、それだけでも買わせていただいた価値はあったのかな。

運命を感じてほしいから、会いたい人には恋愛のようにアプローチする

いしかわ

確かに、「会い方」って重要ですよね…。ツテをたどって、人を紹介してもらうこととかはないんでしょうか?

ゆうこす

私は、会うなら運命を感じてほしいんです。ツテって、結局中間に立つ人が「ゆうこすちゃんが会いたいからあってあげてよ~」ってその人にお願いして会うわけじゃないですか。

お願いしてるような状態で会っても意味がないし、その人の時間をいただくのも申し訳ないと思うんですね。

いしかわ

運命を感じてほしい! すごいゆうこすっぽいワード。

ゆうこす

だから、さっき言った“下準備”はしっかりしていくんですけど、それをあからさまに出さずにさりげなくアピールしますね。

「本読みました~!」とか言わないです。そんなの当たり前ですし、会話のなかで自然と相手の話を出すようにしてます。

いしかわ

なんだか恋愛みたいですね(笑)。

ゆうこす

今だから話せますけど、堀江さんに初めてお会いしたときも…(笑)。

生配信での対談だったんですけど、堀江さんがいろんなところで、「会議中でもインタビュー中でも、すぐにスマホで検索するやつ、ググり力が高いやつが好き!」って言っているのを思い出して。

生配信中、堀江さんが話してる内容について、ググりまくりました。視聴者さんからのコメントで、「失礼すぎる」「やめたほうがいい」ってバッシングが来ても、全部無視して!

そしたら、堀江さんが「ゆうこすいいね!」って言ってくれて! 「よっしゃぁ!!」となりました(笑)。

いしかわ

言葉で示すんじゃなくて、行動でアピール! さりげないけど確実に効きそうですね…!

ゆうこす

あとは、よくカラオケでブルーハーツを歌ってるって聞いて、私もブルーハーツを聴いて自分をチューニングしていきました(笑)。

関係性を続けていくコツは「常に自分が面白い人であること」

いしかわ

そうやってすごい人たちに会えても、1回きりで終わっちゃうことって多いじゃないですか。

そこから関係性を続けていくために、気をつけていることはありますか?

ゆうこす

常に自分が面白い人であることが、関係性を続けるコツなのかなって。

「会いたい、会いたい」って言って無理矢理会うような関係は続かないと思うので、常に新しいことに挑戦して、失敗して成功して、その過程を見せるっていうのが一番のコツかもしれません。

特に「失敗」も見せて面白がってもらうこと。

いしかわ

確かに、ゆうこすはSNSでも赤裸々に失敗体験を話してるイメージがありますね。

ゆうこす

失敗しちゃっても、それを発信することで「話を聞いてみたい!」と思ってくれる人も出てくるんじゃないかなって。全部さらけ出した方が人間味が出ると思いませんか?

とにかく、常に面白い人でいたいんです。

会いたい人は、「会ったら死ぬ」って思うような人

いしかわ

ゆうこすのなかで、「会いたい人」「会いたくない人」の基準ってあるんですか?

ゆうこす

いつも言い訳しているようなネガティブな人には会いたくないですね。過去の自分を見ているみたいで嫌なので(笑)。

会いたい人は、「会ったら死ぬって思うような人」ですね。

会ったら死ぬ!?

ゆうこす

いつもすごい人にお会いするとき、足が震えるんですよ。そのくらい緊張する体験って人生においてそんなにないですよね。

それに、緊張するからこそ、それまでに本を読み込んだり、自分をどうアピールしようと考えたりするじゃないですか。

だから、「会ったら死んでもいい」って思えるような人と会うのは、すごく緊張するし大変だけど、自分にとってプラスになることなんです。

いしかわ

会うまでの期間に自分のレベル上げができるんですね。

そういう意味で、今会いたい人は誰ですか?

ゆうこす

秋元(康)先生ですね。HKT48という私の芸能界のスタートは秋元先生からで、山あり谷あり色々ありましたけど(笑)、今はすごい楽しいんです。だから、会って感謝の気持ちを伝えたいです。

今、秋元先生の時間が「タイムバンク」で売られてたら絶対に買いたいです! 買ったあと、緊張で眠れなくなると思いますけど(笑)。

秋元先生、ぜひタイムバンクを…

ゆうこす

とりあえず約束を取り付けちゃえば、あとはその日程に向けて入念に準備をしたり自分を高めたりするだけ。

自分で機会を作らないとなかなかないことだから、たくさん死ににいったほうがいいんです。

いしかわ

死ににいく…!!

ゆうこす

そして当日は、相手に印象を残して、あとから思い出してもらえるようにしておくこと。長ったらしく自己紹介するなんておこがましい。まず、自分のインパクト残すことを考えたほうがいいです。

「モテクリエイターの菅本裕子です!」みたいな自分のキャッチコピーを持てば、まず一歩を踏み出せるので、そこをちゃんと見つけて追求していく。

そうすれば、どんな相手とも自信を持って話せるんじゃないかなと思います。

〈取材・文=いしかわゆき(@milkprincess17)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=森カズシゲ〉

お知らせ

ゆうこすが1年以上かけてプロデュースを手掛けたスキンケアブランド・youange(ユアンジュ)が今月から発売開始!

仕事や学校で忙しく睡眠時間が少ない人や、敏感肌の人に向けたスキンケア商品を展開しています。現在中目黒 蔦屋書店 Share Loungeにて期間限定のポップアップショップがオープン中。ぜひお立ち寄りください!

■youange POP UP SHOP

期間:2018年10月1日(月)〜10月31日(水)

時間:7:00〜24:00

場所:中目黒 蔦屋書店 Share Lounge

住所:東京都目黒区上目黒1-22-10

問い合わせ:03-6303-0940

【4日連続公開】特集「私の人脈論」

最終回は、日々さまざまな有識者と対談し、酒を飲み、ビジネスを生み出し…底知れない(?)人脈を築いているであろう堀江さんから勉強させていただきます。お楽しみに!

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