「かわいい」と人気のTikTokerも紹介!

最近流行りの「TikTok」ってどんなサービス? 誰でもわかる基礎解説と、中国通に聞く最新事情

ライフスタイル2018.12.31by 新R25編集部

2018年になってCMなどでやたらと目にするようになった「TikTok」というサービス。一時期はTwitterやYouTubeでの広告が多く、それを「ウザい」と皮肉ったパロディ動画も話題になりました。もはやビジネスマンにとっても、TikTokは無視できないサービスになってきています

でも、実際どんなサービスなんだろう…と思っている方も多いはず。本記事ではTikTokとはどんなサービスなのか、最新の動向も踏まえてざっくりまとめてみました。

前半は筆者が実際に使って分析した基本情報をまとめ、後半では中国在住でTikTokの最新事情に詳しい、中国トレンドマーケターのこうみくさんに詳細な動向の解説を依頼。

そして最後には、TikTokの基本的な使い方、日本で「かわいい」と人気のTikToker人気の楽曲なども紹介します!

TikTokとはカンタンにいうと、15秒から1分ほどの短い動画を作成/投稿できる、短尺動画プラットフォームです。

(画像はApp Storeのスクリーンショット)

ユーザーは動画を撮影する際に「0.5倍速」「2倍速」と、速さを調節しながら撮影をしたり、アプリ内に実装されている特殊効果を活用して、ユニークな動画が誰でもつくれるようになっています。

さらに、TikTokのカメラには顔の輪郭を細くしたり、肌を滑らかに修正できたりする機能があり、“盛れる”動画をカンタンにつくれます

こうして撮影した動画にアプリ内でBGMをつけられるのも大きな特徴 。2018年10月には音楽聞き放題サービスの「AWA」との業務提携が発表され、同サービス内から約25000曲の楽曲を使えるようになりました。

TikTokとは② 流行ったダンスなどをみんなでマネする文化がある

2010年に発売された倖田來未さんの歌う『め組のひと』が、TikTokで大流行。2018年6月のLINE MUSICデイリーランキングで1位を獲得する異例の事態が起きました。

(画像はアプリのスクリーンショット)

このブームの大きな要因は、お題をマネする文化にあります。

たとえば一時期、『め組のひと』の曲中の「めッ!」のタイミングでピースをする振り付けの動画が多く見られました。簡単な振り付けかつ口パクということで投稿のハードルは低く、『め組のひと』を使用した動画の数はなんと40万件以上!

ユーザーはほかのユーザーの動画を見て、自分なりの工夫を混ぜながらマネを楽しんでいます。

TikTokとは③ ダウンロード数が世界一になるほどの人気ぶり

日本でのTikTok人気は中高生を中心に加熱し、株式会社AMFが発表した「JC・JK流行語大賞2018」のアプリ部門では1位を獲得しています。

さらにはアメリカの調査会社「Sensor Tower」によると、2018年第一四半期、App Storeのアプリダウンロード数で世界一になりました

もはや一時的な小さなブームではなく、世界的な流行になりつつあるようです。

TikTokとは④ 運営会社は中国のByteDance社。その企業価値は未上場のスタートアップでは世界最大!?

TikTokを運営しているのは中国の「ByteDance(バイトダンス)」という会社。

2012年に創業したばかりのスタートアップですが、すでに大ヒットアプリを生んでいます。ByteDanceがリリースした、日本でいう「SmartNews」のようなニュースアプリ「Toutiao(今日頭条)」は、月間アクティブユーザーがなんと2.6億人にものぼります。(2018年6月時点)

現在は中国国内でリリースしていたアプリの海外展開を進めていて、TikTokのほかにも「Vigo Video」や「Buzz Video」といった動画アプリもリリース。

その勢いはとどまるところを知らず、「Bloomberg」の報道によると、ByteDance社の企業価値は、“ユニコーン企業(評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業)”のうち世界最大になったとのこと。

中国ではユーザーの約40%が20代に。動画の種類も多様化してきている

TikTokの盛り上がりについて理解したところで、ここからは中国トレンドマーケターのこうみくさん(@koumikudayo)に、同アプリの最新事情を伺いました。

【黄 未来(こうみく)】早稲田大学卒。総合商社を経て、上海交通大学MBAに在籍中。現在はTikTok中心に、中国のトレンド最前線を上海から伝えている

編集部・葛上

編集部・葛上

あまり使ってない人からすると、“ただかわいい女の子の口パクを眺めるアプリ”の何が楽しいのかなって思われていることも多い気がするんですが…

こうみくさん

こうみくさん

どんなコンテンツでも自分がターゲットから外れていれば、つまらなくなってしまいますよね。口パクやダンスの動画は、あくまでティーンや20代前半向けなので仕方ないと思います。

編集部・葛上

編集部・葛上

じゃあそういった動画を見たり撮ったりしてる人たちは、どういったところを楽しんでいるのでしょう?

こうみくさん

こうみくさん

簡単にいうと、共感ですかね。みんなで同じことをやるのが楽しいんだと思います。あとは、フォーマット化された音楽、振り付けに乗るだけでコンテンツを作れる手軽さも人気の理由ですね。

現状ではそういった中高生向けの動画が目立ちますが、それはあくまで初期のフェーズだからであって、これからどんどん変わっていくと予想しています。

編集部・葛上

編集部・葛上

どのように変わっていくのでしょうか?

こうみくさん

こうみくさん

そもそもTikTokはByteDance社が運営しているサービスで、リリースも中国が先。

中国向けに展開している中国版TikTokと、日本をはじめとした他国に展開している世界版TikTokは別アプリですが、目指している方向性は大きく変わらないので、中国の最新事情は参考になると思います。

はじめは中国でも今の日本同様、10代による口パクやダンスの動画が目立ちましたが、中国版TikTokに限って言えば、2018年6月時点でユーザーの40%が24歳〜30歳と年齢層が引き上がり、動画の種類も多様化しています

編集部・葛上

編集部・葛上

おお、そうなんですね!

こうみくさん

こうみくさん

日本のTikTokで10代による投稿が多いのは、若者の爆発力を活用するためのByteDance社によるマーケティング戦略によるところが大きいと思います。

編集部・葛上

編集部・葛上

なるほど。でも、それはあくまで中国だけの話ではないんですか?

こうみくさん

こうみくさん

実は日本でも、ユーザー層の拡大やコンテンツの多様化に向けた施策が始まっています

たとえばクリスマスに合わせて「#おいしいXmas」というハッシュタグをキャンペーンとして打ち出し、グルメ系の動画の投稿を促しています。

(画像はアプリのスクリーンショット)

こうみくさん

こうみくさん

自撮り以外の動画が増えて、より多様なニーズが満たせるようになれば、使う年齢層も幅広くなるでしょう。

実際に中国版TikTokだと、意外にもカタめの動画がけっこうあるんです。30分小難しい内容の動画を見続けるのはツラくても、1分程度であれば多少カタくてもサッと見られるんですよね。

編集部・葛上

編集部・葛上

え、日本のTikTokからはあんまり想像できませんね…

たとえばどういう動画があるんですか?

こうみくさん

こうみくさん

たとえばこちらは西安市の消防署のアカウントです。ここでは、消防士の活動や情報発信をしていますね。

(画像はアプリのスクリーンショット)

なぜ急に流行った? カギは精度の高いレコメンド機能と、大規模な広告展開

編集部・葛上

編集部・葛上

日本でのリリースは2017年の8月で、まだ1年半ぐらいしか経ってませんね。なんでこんな急に流行ったんでしょう?

こうみくさん

こうみくさん

大きな理由は2つあると考えています。まずひとつは、運営会社のByteDace社が大人気ニュースアプリ「Toutiao(今日頭条)」で培ってきた“レコメンド機能”です。

TikTokはYouTubeのような検索型の動画サービスではなく、視聴情報などをもとに「そのユーザーが好きであろう動画」を次々と見せる構造になっています

しかもその精度は使えば使うほど高くなり、「フォロー」してるかどうかに関わらず、どんどん自分好みのタイムラインになるんですよ。

編集部・葛上

編集部・葛上

たしかにアプリを触っていて、惹きつけられる動画がどんどん表示されるようになった印象があります。

こうみくさん

こうみくさん

フォローしてないユーザーの動画が目に触れるということは、初心者の投稿者でもすぐ多くの人に見てもらえる可能性が高いということですよね。それが初心者の投稿のモチベーションになるはず。

つまり、つい見てしまうし、つい投稿したくなってしまう構造になっているのが流行の一因です

編集部・葛上

編集部・葛上

なるほど、高度なAI技術を活用したレコメンド機能が効いてるんですね。 

もうひとつの流行の理由はなんでしょう?

こうみくさん

こうみくさん

大規模な資金力を活かして、巧みにたくさんの広告を展開したことです。

渋谷の大看板をジャックしたり、大学の文化祭に協賛したり、さらにはテレビCMも流して、初期のターゲットである若年層へ認知を広げました。

初心者がハマってしまうサービス構造と合わせて、広告による大規模な認知を獲得したことが流行の大きな理由だと考えています。

TikTokもYouTubeのように稼げるが、人気動画の傾向には違いがある

編集部・葛上

編集部・葛上

中国ではどんなジャンルの動画が特に人気なんですか?

こうみくさん

こうみくさん

老若男女が楽しめる、お笑い系の動画が特に人気ですね。そのほかでも、特に人気なアカウントはツッコミどころがあったり、キャラが立っているものがほとんどです。

たとえば美容系のアカウントでも、エンタメ要素の強いものが人気です。

美容系のアカウントながら、“変顔”をしている人気アカウント(画像はアプリのスクリーンショット)

こうみくさん

こうみくさん

イメージとしては、丁寧に説明する普通の料理番組よりも、細かい説明を省いた「MOCO’Sキッチン」のほうがウケる、みたいな。

1分以内という時間制限があるので、そもそも細かい説明はできないですしね。

編集部・葛上

編集部・葛上

日本ではYouTuberが稼げる職業みたいになってますけど、中国ではTikTokの投稿者も稼げる仕組みになっているんですか?

こうみくさん

こうみくさん

「淘宝(タオバオ)」というECサイトと連動していて、そこから商品を買ってもらうことで紹介料が稼げる仕組みになってます。加えてライブ配信機能もあって、そこでの投げ銭も収益源になっています。

編集部・葛上

編集部・葛上

なるほど。じゃあYouTubeのように商品紹介の動画なんかもけっこうあるんですね。

こうみくさん

こうみくさん

中国版TikTokでは、ただ可愛いさやカッコよさを強調したコンテンツよりも、率直な意見を言っていたり、そしてクリエイティビティがあふれているようなコンテンツが人気です。

たとえば、こちらの美容系TikTokerは辛辣にレビューをする動画が人気です。

「有名ブランドでもハズレはある」というタイトルの動画(画像はアプリのスクリーンショット)

こうみくさん

こうみくさん

いいものには「いい」と言うし、悪かったら大手ブランドに対しても率直に意見を言っています。

そういうところが、今までの美容系インフルエンサーとは一味違った面白さを引き出しているし、ファンへの信頼につながっていますね。

編集部・葛上

編集部・葛上

短い時間で印象に残すには、そういったインパクトが必要なんでしょうね。

こうみくさん

こうみくさん

TikTokはYouTubeと引けを取らないくらい、各方面でかなり可能性のあるサービスに成長すると思います。

30分使えば自分に最適化されるという話もありますし、まずは、視聴者として気になる動画を見て楽しんでみるとよいと思います。

TikTokの使い方解説(閲覧編)

それでは、ここまでの話でTikTokに興味を持った方に向けて、カンタンに使い方の説明をしていきます。

動画の閲覧はおそらく迷わないはず。アプリを開いたらすぐに動画が再生されます。次の動画に行くには上にスワイプ、戻るには下にスワイプをすれば遷移できます。

画面右にある赤い「+」ボタンを押すか、左にスワイプすると表示されるアカウント詳細画面でフォローが可能。

また、TikTokで特徴的なのは、公式の機能として動画のダウンロードができるようになっているところ。

画面右の上から4つ目に並ぶ矢印をタップし、「動画を保存」を選択すると端末に動画をダウンロードできます。(投稿者が許可している場合に限ります)

(画像はアプリのスクリーンショット)

YouTubeなどと違って、PCからのアクセスは制限されています。スマホからURLを発行するなどの方法でPCからも閲覧はできますが、使える機能はごく一部。ちゃんと見たければアプリを使うようにしましょう。

日本で「かわいい」と人気のTikToker5選

「かわいい」と人気の女性TikTokerもご紹介します。彼女たちの投稿を見れば、人気のネタもわかるはず!

Hinata (フォロワー 240万)

(画像はアプリのスクリーンショット)

2006年生まれ。キッズモデル・キッズタレントの事務所「クラージュキッズ」に所属。2018年現在で、12歳ながら240万を超えるフォロワーを抱える彼女に、各所から注目が集まっています。おかげで『ZIP!』や『めざましテレビ』『なかい君の学スイッチ』ど多数のテレビ番組にも出演しています。

ねお(フォロワー 100万)

(画像はアプリのスクリーンショット)

2001年生まれ、鹿児島県出身。元々「MixCannel」という動画サービスで人気だった彼女は、大手YouTuber事務所のVAZにスカウトされYouTubeチャンネルを開設しています。

コスメやファッションの動画をYouTubeへ投稿しながらも、TikTokでは流行りのダンスを披露し、カリスマ的な存在に。

♡ゆな♡たこ(フォロワー 93万)

(画像はアプリのスクリーンショット)

2004年生まれ、北海道出身。実は彼女は人気YouTuber「怪盗ピンキー」の妹。彼の動画に何度か出演していると、次第に「かわいい」と注目が集まるようになりました。現在は約93万人ものフォロワーを抱える大人気TikTokerです。

渡辺リサ(フォロワー 75万)

(画像はアプリのスクリーンショット)

2002年生まれ、広島県出身。TikTokの広告にも度々出演していたので、彼女の姿を見たことがある人は多いはず。過去に妊娠・中絶を発表したことで、視聴者に衝撃が走りました。

Marina(フォロワー:68万)&Erika(フォロワー50万)

(画像はアプリのスクリーンショット)

Marina:2001年生まれ、東京都出身。Erika:2000年生まれ、東京都出身。 

「週刊ヤングマガジン」でグラビアデビューを果たした彼女たちは、実は姉妹。揃って動画に出演することも多く、グラビアアイドルとしての活動も期待されています。

TikTokの使い方解説(投稿編)

次に動画の撮影方法を解説。撮影をする場合は、画面下部の真ん中にある「+」のボタンをタップ。

ここで撮影速度や美容効果などを選択して「タップで撮影」「長押しで撮影」と好みの方法で動画が撮れます。また、別のアプリで撮影した動画のアップロードも可能です。

(画像はアプリのスクリーンショット)

十分な長さの動画が撮影できると、画面下部に赤いチェックボタンが表示されます。そこをタップすると、編集画面へ移ります。

ここでは右上から楽曲の選択や逆再生やズームなどの特殊効果をつけられます。TikTok独特の動画は、この編集機能から生まれています。

ただし、よく見かける「トランジション(切り替え効果)」はちょっとしたテクニックが必要。

出典Youtube

トランジションを活用した動画。被写体の男性がフレームから外れたと思ったら、スッとまた男性が出てきます。この切り替え部分がトランジション

撮影しながらスマートフォンを動かし、適切なタイミングで一時停止、再度撮り始める…という作業を繰り返して不思議な動画がつくられています。

音楽とぴったり合った動きができているのは、音を流しながらの撮影や撮影後にBGMのトリミングができるから。詳しくはこちらの動画をご覧ください。

出典Youtube

TikTokで流行った人気曲3選

TikTokでは、BGM機能があることによりアプリ内で曲が大流行することがあります。過去に流行ったものを振り返って、人気曲の傾向を感じてみてください。

Matteo『Panama』

出典Youtube

通称「シリシリダンス」と呼ばれるダンスのBGMとして使われている曲がこちら。Matteoの『Panama』です。

出典Youtube

ヒカキンさんの「ウザい広告自力でやってみたw」で話題になった、銃を撃つ動作が特徴的な振り付け。

Flori Mumajesi 『Beautiful ft. Ledri Vula』

出典Youtube

この振り付けの動画で使われているのは、Flori Mumajesi の『Beautiful ft. Ledri Vula』。1:30あたりがTikTokで使われている部分です。

倖田來未『め組のひと』

出典Youtube

PVで倖田來未さんが披露している、「めッ!」のタイミングでピースを決める振り付けが大流行。おかげで2018年6月のLINE MUSICデイリーランキングで1位を獲得する異例の事態に。

以上、TikTokの最新動向、そして初心者向けの使い方を解説しました。

話を聞いている限りでは、まだ日本でも成長する可能性をひしひしと感じます。YouTuberのように、TikTokerが子どもの憧れの職業として語られる日も近いかも知れませんね。

まだアプリをDLしていない人は、「中高生が使うアプリでしょ」などと思わず、ぜひ一度使ってみてください!

〈取材・文=葛上洋平(@s1greg0k0t1)〉

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