ああ…ありがとうございます。こんな人、結構いるよね。

ありがたいことに、ナレーション業や執筆業などが増えていますね。

2011年には『イカと醤油』（宝島社）、2016年には『私はいったい、何と闘っているのか』（小学館）という2冊の小説を書かせていただきました。

うーん。それはないかな。

テレビの露出が減ったことにマイナスな印象を抱かれるかもしれませんが、ボクはホッとした気持ちのほうが強かったです。

毎日がしんどかったんですよ。

テレビへの憧れはもちろんありましたけど、たくさんの番組に出させてもらっているなかで「オレなんて実力がないからいいです、いいです」と心の中で思っていました。

もともと忙しいのがそんなに好きじゃないんですよね。

ただ、漫談をやめたいとは思ったことがないんです。

オレのやっている漫談って一番ハードな芸だと思っているんですよね。

漫談ってずっと一人で話しつづけて、笑いを取らないといけないじゃないですか。

絵がないからイメージしづらいし、自分の話術だけが頼りなんです。

「辛いからといって逃げるのも嫌だな」と思ったからです。

自分で選んだ道だったし、途中で投げ出すのってカッコ悪いじゃないですか。

自意識過剰のようですが、ストイックなんですよね。

器が小さいからかもしれません。オレのネタって「ムカつくとき」という始まりが一番多いんです（笑）。

「怒り」を根源としたものは、ウケやすいんですよ。

ワイドショーで悪いニュースを扱うのも同じで、人は誰かが怒っている姿を見たいんだと思います。

そうでしょう？ それに年を取っていくと、怒りは増えていくんですよ～！ だからどんどん浮かんでくる。

オレ40歳を過ぎたら「ムカつくね」なんて言わないと思っていたけど、年を取るごとにどんどんムカつくことが増えていってるんだよね。そのうち歯止めがきかなくなるかもしれない。

駅のホームでもいない？ ひとりで誰かに向かって怒っているおじさん。オレも将来ああなりそうだなあ…

でもね、ひとりで「ムカつくよね」と言っているのが、オレにとっては漫談なんです。

“ワンカップ大関を飲みながら壁に向かって話している人”っていうのが俺の漫談のコンセプト。

だから、怒りを笑いにできるだけ幸せだと感じます。

きっかけは、雑誌の取材を受けたとき、スタッフさんに勧められたんです。

Twitterが世の中に広まりだしたころで、「“つぶやき”シローなんだからやってみませんか？」と言われて。

初めは「その場だけかな？」と思っていましたけど、「雑誌の発売日まで続けてくれるとありがたいです！」と言われて「じゃあ仕方なく…」と思って始めました。

そんなわけないじゃないですか～。そもそも、Twitterはあんまり好きじゃないんですよ。

はい。普段はまったく見ていないし、フォローしている人もいないです。

始めたときは「10日間くらいだけ頑張ろう」と思っていたんですけど、その間にフォロワーが徐々に増えていったんです。

そうするとだんだん「勝手にやめたら失礼なんじゃないか」って気がしてきて…。やめ方がわからなくなってしまったんですよね。

毎日寝ようと思っても「まだひと仕事が残っている」という感じがします（笑）。

う～ん。でも、なかには「寝る前の最後につぶやきのツイートを見てから寝るか」と思っている人がいるかもしれないじゃないですか…

多分98万人中10人はいると思う（笑）。その10人が楽しみにしていると考えると、やめたら失礼ですよね。

もちろんですよ～。だから、フォロワーが激減して誰も見る人がいなくなったら潔くやめられるかな（笑）。

オレのツイートはフワっとさざ波のような印象でありたいんです。

夜寝る前に見ている人がほとんどだと思うので、存在感は薄いけど邪魔にならないような。

お弁当に入っている赤い漬け物ですね。

あとは、小学生も見ているかもしれないから、漢字とひらがなのバランスは気をつけています。

漢字が多すぎては難しいし、ひらがなばかりだと読みづらいですよね。

あとはだいたい一行で短く読めることも心がけています。一行半になると「美しくない！」と思っちゃうんですよ（笑）。

うーん。そんなのはないかな…

オレも嫌々続けているから、Twitterも一日の最後にやるようにしているし。

でも、たとえばその人にとって、日記やSNSが続かないかもしれないけれど、無意識に続けていることってあるはずなんだよね。

あるある！

たとえば、何か集めているものってない？ 漫画を買って読みつづけているとか。

でしょ？それも立派な継続ですよ。

毎年欠かさず年に2回実家に帰っているだけでもすごいことだと思う。別のことで人より続けていることはみんな絶対あるからね！

たまたま今やっていることが続かないだけで、別にそれをやめたところで「自分はダメなやつだ」と否定しなくて大丈夫だよ。