「自分を無理やり変えなくてもいいんだって思えました」
同じ格好になれたのは、彼らに恋をしてたから。ヨシダナギがアフリカ人から学んだ人生の教訓
強いこだわりを持って世界をめぐる人々を取り上げる、TBS系列のテレビ番組 『クレイジージャーニー』で「少数民族と同じ格好で撮影する写真家」として話題になったヨシダナギさん。
しかし、そんな大胆な行動とは裏腹に、幼少期は内気でとてもおとなしい性格だったそう。
今回は、アフリカ人に憧れた幼少期や、挫折を経てカメラを手に取った経験、少数民族との生活などを振り返りながら、彼女が見つけた“楽しく生きていくコツ”について聞いてきました。
〈聞き手:いしかわゆき(新R25編集部)〉
「アフリカ人になる」という夢から行き着いたカメラは、“好きじゃない”から続いている
5歳のときにテレビでマサイ族を観たことをきっかけに、アフリカ人に憧れるようになったというヨシダナギさん。
しかし、10歳のときに自身が「アフリカ人になれない」ことを悟り、グラビアアイドルやイラストレーターなどの仕事に就くも、どれも続けられなかったそう。
そんな彼女が23歳のとき、出会ったのが「カメラ」でしたが…
いしかわ
ヨシダナギさん
いしかわ
ヨシダナギさん
それ以降、何かになりたいと思ったことが一度もないんです。
いしかわ
ヨシダナギさん
好きなものは突発的にいつも生まれますが、ある程度まで続けるとつまらなくなっちゃうんです。だから、長く続けていることが本当になくって。
いしかわ
ヨシダナギさん
提供画像
ヨシダナギさん
写真が好きじゃないから、うまくないのは当然で知識がないのも当然。そうやって割り切ってしまってるんです。
そんなスタンスだからこそ、「腕を磨いてから写真を出そう」って思いながら出せない人よりは、うまくいってるのかなと思ってます。
いしかわ
ヨシダナギさん
いしかわ
ヨシダナギさん
内気な性格でも少数民族と同じ格好になれたのは、勇気があるからじゃない
23歳のとき、少数民族と同じ格好になって撮影をおこなったことが目に止まり、テレビ番組『クレイジージャーニー』でも話題になったヨシダナギさん。
3年間で18カ国、200の部族を写真に収めてきた彼女が、少数民族と同じ格好になったのには、幼少期からブレることのない、まっすぐな愛がありました。
いしかわ
ヨシダナギさん
学童保育の先生に、「この子は紙とペンがあったら自己表現ができる」って見つけてもらって、ようやく自分の感情を伝えられるようになったくらい内気な性格。だから、全然大胆な性格じゃありません。
それでも「同じ格好」ができたのは、決して勇気があるからじゃない。「恋」をしているからなんですよ。
いしかわ
ヨシダナギさん
いしかわ
ヨシダナギさん
世の中には内戦や貧困などのイメージが強く、そのステレオタイプな写真が多いことと相まって、幼少期に彼らを支持しても、その良さに共感してもらえませんでした。
「あんな人たちのどこがいいの?」って。
いしかわ
ヨシダナギさん
そうやって実物を見ずに否定する人に、「アフリカの人はかっこいいんだよ!」とシェアしたくて撮った、というのもあります。
いしかわ
ヨシダナギさん
カメラマンというポジションであれば、仕事という名目で触れ合えるんですよ。もう最高に幸せです。
「あきらめる、受け入れる、拾われる」がモットー。拾われていけば人生がうまくいく
ヨシダナギさん
常に「やりたいこと」をやっていたいから、写真がやりたくなくなったらスパッとやめます!
いしかわ
ヨシダナギさん
「あきらめる」ってネガティブな印象ですが、恋愛でいう「別れる」と同じで、あくまで新しい「次」に行くためのステップだと思ってます。
私は「アフリカ人になる」という夢をあきらめたあと、最終的にはアフリカに関われる人生になった。
自分のターニングポイントで拾われそうな機会を見過ごさなければ、人生はうまい方向にいくんですよ。
いしかわ
ヨシダナギさん
私は、悩んでいてもネガテイブなことを一切口に出さず、ヘラヘラしてきました。そうすると、自然と人が寄ってくるんです。
だから、ツラくても笑っているほうがいいと思いますよ。
アフリカ人から学んだ、ありのままで今を大切に生きる幸せ
いしかわ
ヨシダナギさん
日本人ってすごく先のことまで考えて悩むじゃないですか。私もアフリカで、帰国後のことを考えてシリアスな顔をしていたことがあるんです。
そしたら「そんなに先のことを考えなくても、今みんなでお腹いっぱいごはんを食べて、眠れるだけで幸せじゃない」と言われてハッとしました。
そうか、今を楽しく過ごしていればいいんだな、って。
ヨシダナギさん
日本人は考えすぎて自分の人生を楽しめない人が多いので、彼らのような考え方が取り入れられたら、すごくストレスが軽減されるのにな、と思いますよ。
いしかわ
ヨシダナギさん
でもアフリカの民族は、ニコニコしながら一緒にごはんを食べるだけで受け入れてくれた。
おかげで自分の性格を無理やり変えなくても、「このままでいいんだ」って思えました。大好きなアフリカに救われましたね。
いしかわ
ヨシダナギさん
「ありのままの自分で、今を大切に生きる」って想像以上に幸せなことなんですよ。
今までになかったアフリカの人たちの姿を“写真”という形で世界に伝えたヨシダナギさん。
かつて、本当の自分を理解してもらえなかったツラさを知っている彼女だからこそ、フラットな姿勢で彼らと接し、愛を持って彼らのもっとも輝く“ヒーロー”としての姿を引き出せるのだと思いました。
多様性が認められつつある昨今ですが、まだまだ「普通」を求められる世の中。ヨシダナギさんの純粋な愛がたっぷりと詰まった写真は、生きづらさに苦しむ人たちの光になるかもしれません。
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