「飲みにいくのをやめた理由」に納得
「ストイック」はやめた。厳しい役作りで有名な松山ケンイチが伝えたい“休み方”とは
20代、世間では「頑張りどき」だと言われる年代。
「目の前のことを頑張っているつもりなのに、これ以上何を頑張れというのだろう…」と悩んだり、何者かになるために必死になったりしている新R25読者もいるのではないでしょうか?
今回は、ストイックに仕事に向き合うヒントを探るべく、俳優・松山ケンイチさんにインタビュー。
松山さんといえば、体重を何キロも増減させるなどの徹底的な役作り、演技への真摯さで知られている方。そんな彼に「ストイックになれる方法」を聞きたい!
…の予定が、松山さんの一言をきっかけにインタビューは思いもよらぬ方向へ?
「頑張らなきゃ」と焦る20代に向けて、松山さんが伝えたい言葉を余すことなくお伝えします。
〈聞き手:ライター・於ありさ〉
ライター・於
松山さん
こんなこと言いにくいんですけど…僕、じつは「ストイックをやめた」んですよ(笑)。
ライター・於
松山さん
新R25の読者のなかには、今も突っ走っている子も多いと思うから、今日はありのままの僕が伝えたいことを話したいなと思いまして。
ストイックに生きることは、人に迷惑をかけること
ライター・於
松山さん
僕、ある時期から「ストイック」ってネガティブな言葉だと思うようになったんですよ。
ライター・於
松山さん
頑張っている自分に酔っちゃったり、自分だけで突き詰めすぎちゃったりして…まわりが見えていないことが多い。
ライター・於
松山さん
20代のころの自分を振り返ると、もっとまわりと歩調を合わせるべきだったなと思うことがたくさんあります。
ライター・於
松山さん
「今日は休めないから」って、薬飲みながら仕事に行くとかを繰り返してて…。その場では何とか乗り切れても、体調を崩す頻度が増えていくもので…
ライター・於
松山さん
「ON・OFFの切り替え」はいらない
ライター・於
やっぱりONとOFFの切り替えが大事なんですかね?
松山さん
ライター・於
松山さん
根がマジメだからかな? 気付いたら「OFFになることがタスク」みたいになっていて…
ライター・於
松山さん
座禅だと、「○○をしよう」という意識があると、その時点でもう“思考を休められていない”と考えるらしいんです。そうではなく、すべてのことにとらわれるのをやめてみて、悩みをリセットするのがいいと。
今は、スーっとしている状態のなかで、ポンって仕事するのが一番理想だなって思ってるんです。
ライター・於
松山さん
松山さん
休むことが下手な僕らが目指すべき姿は、『ゴルゴ13』だと思うんですよ。
寝てるときでも、いつでも背後に鉄砲を向けていて、なにかあればパッと起きて撃てる!
ライター・於
松山さん
そういうふうな状態を目指せばいいんじゃないかな?
ライター・於
最初は一瞬「?」と思いましたが、だんだん腑に落ちてきました。たしかに、優秀な経営者とかが「ONとOFFの区別がない」って言ってるのを聞いたことあります。
やることの取捨選択。「飲み会」をやめたら常にフラットでいられるように
ライター・於
松山さん
ライター・於
松山さん
僕の場合は、自分を整える時間がほしくて、飲みにいくのをやめました。
ライター・於
松山さん
気付かないうちにお酒を飲むことを、「ONとOFFの切り替え」に使ってたんですね。
ライター・於
松山さん
ライター・於
松山さん
その一方で、どんなに「ツラい!」と思っていても残るもの、やめられないものが絶対にあって。
それが、その人にとって譲れないことだと思うんですよね。
ライター・於
松山さん
好きなことだからたまにストイックが顔を出すけど…
ライター・於
松山さん
そのたびに、「ダメだダメだ!」って自分にストップかけてます。
今回声の出演をさせていただいた映画『プロメア』の撮影でも、体に負荷をかけてしまったなって思ったことがありました。
ライター・於
松山さん
(映画『プロメア』で演じた)ガロが熱い性格だから、その熱量を何とか届けたいって、ひたすら叫んでいたら、自分が熱を出しちゃったんですよ(笑)。
ライター・於
松山さん
昔の僕だったら「寝込んじゃいられないな! 昨日、学んだことを勉強しなおそう」って体にムチを打って頑張っていたと思う。
でも、今はストイックになってまわりに迷惑をかけることのほうがだめだなって気付いたから。結果的に、最終日に万全の状態で臨めてよかった。
やっぱり今の状態は、ちょうどいい頑張り方を見つけられたなって思います。
思いがけず「気楽に生きること」の大切さに気付かされた今回の取材。企画書をバッサリ斬られ、一時はどうなることかと焦りましたが、具体例を混じえながらわかりやすく説明してくれた松山さんの優しさに助けられ、あたたかい雰囲気で取材は終了しました。
読者の皆さんは、今突っ走りすぎていませんか?
「あと4日頑張ったらお休み…」「明日は飲みの約束…」と休日までのカウントダウンをしている時点で、もしかしたらON・OFFくっきりの”休み下手人間”になっているかも!
…とかいってる、私もそうなんですけどね(笑)。
まずは、「心地の悪い」ことを、思い切って捨ててみるところから始めてみようかな。
〈取材・文=於ありさ(@okiarichan27)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=森カズシゲ〉
【松山さんが劇場アニメーションでW主演! 『プロメア』】
ベストな“頑張り方”を見つけられたという松山さん。新たな演技の幅を広げる精神は引き続き健在で、5月24日に公開される映画『プロメア』では“声の出演”を果たします。
人気TVシリーズ『天元突破グレンラガン』(2007年)、『キルラキル』(2013年)の監督:今石洋之と脚本:中島かずきによる初の完全オリジナル劇場アニメーション!
松山さんは昔ながらの“マトイ”を担ぎ、燃える火消し魂を持つレスキュー隊員・ガロ役に挑戦。熱さ全開のバトルエンタテインメントが誕生しました!
インタビューを読んで松山さんの演技に興味をもった方は、ぜひチェックを!
映画『プロメア』
2019年5月24日、全国ロードショー
配給:東宝映像事業部
原作:TRIGGER・中島かずき
監督:今石洋之
脚本:中島かずき
キャラクターデザイン:コヤマシゲト
音楽:澤野弘之
3DCG制作:サンジゲン
アニメーション制作:TRIGGER
製作:XFLAG
キャスト:
ガロ・ティモス:松山ケンイチ リオ・フォーティア:早乙女太一
クレイ・フォーサイト:堺雅人
ビニー:ケンドーコバヤシ デウス・プロメス博士:古田新太
アイナ・アルデビット:佐倉綾音 レミー・プグーナ:吉野裕行 バリス・トラス:稲田徹 ルチア・フェックス:新谷真弓 イグニス・エクス:小山力也 エリス・アルデビット:小清水亜美 ヴァルカン・ヘイストス:楠 大典 ゲーラ:檜山修之 メイス:小西克幸
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