よろしくお願いします！

一番大きく変わるのは、「男性が女性に経済力を求めるようになること」かな。

終身雇用崩壊によって私たちが受ける一番大きな影響って、生涯キャッシュフローが読めなくなることだと思うんですよ。

今までは終身雇用のおかげで定年退職まで働けることが約束されていたから、一度会社に入れば、ある程度人生設計をフィックスできたわけじゃないですか。

そうそう。

だからこそメンズは経済的な安定を見込める「一流企業」の看板さえあればモテたし、女性もその看板を頼りにパートナー探しをして、結婚後は専業主婦になるのが主流だった。

でも今後は、多くの男性が「男手ひとつで家族を背負う責任」に耐えられなくなると思うんですよ。

…サノさんはどうですか？　将来家族ができたとき、自分のお金だけで一生支えていく自信、あります？

そうですよね。日本の男性は今、「終身雇用むりぽょ」宣言を受けて足元のぐらつきに不安を感じはじめてると思うんです。

まずはこのことを、「モテ」の変化の大前提として覚えておいてください。

まず女性のモテについてお話しますね。

令和の恋愛市場は…「モテたかったら男におごれ！」。

そうです！ これからは、経済力のある優秀な「バリキャリ」たちの時代が来ます。

今までは一般的に、男性は自分より年収や学歴が下の女性を選ぶ「下方婚」の傾向が強いし、女性は年収含め自分よりも社会的ステータスの高い男性を狙う「上方婚」志向が強いんですよ。

実際お見合いとかでも、女性が大学院卒の場合は成婚率が下がったり、年収1000万円の女性薬剤師さんがあえて600万円くらいに書く逆詐称があったりするらしいしね（笑）。

これまではその傾向もありましたね。

でも、男性は自身の“足元のぐらつき”から、経済的な不安をヘッジできるパートナーを求めて、女性の「経済力」「社会的評価」をどんどん評価するようになるんじゃないかな。

すでに若い世代での「割り勘主義」に顕著ですが、「男らしさ」「女らしさ」みたいなジェンダー的な役割分担って、かなりグラデーションになってきてると思いません？

私も最近実験的にメンズに食事や飲み代をおごるようにしてるんですけど…相手に借りを作らないで済むから、案外気楽で楽しいんだよね（笑）。終身雇用が崩壊したら、そういうジェンダー的な役割分担はどんどんなくなっていくと思う。

「メンズにさっとおごれる女性のほうがモテる」くらいの意識改革が起きても全然不思議じゃないし、男性の「下方婚」的な結婚観は薄れていくんじゃないかな。

モテたかったら、「専業主婦は貴族の遊び」だと思ったほうがいい。

今どき、働く気もない可愛いだけが取り柄ですキャピ、みたいな「ゆるふわ女子」なんて流行んないんスよ。彼女らはこのままだと、モテ市場から淘汰されていきます。

「経済的にまったく貢献するつもりのない女性」を抱える余裕のある男性もなかにはいるだろうけど、それは本当にトップオブトップのメンズ。全体の上位数％です。

ほとんどのメンズにとっては、ただでさえクビリスクにさらされて将来が不安なのに、そのうえ「生涯おんぶに抱っこで寄りかかる前提の女性」なんて「いやマジ勘弁」としか思えないはずなので。

だから今後女性は、年収は低くても全然いいから、とにかくパートナーと経済的に協力していく意識を持つことが大事ですね。

“足元がぐらついて”いる男性が女性に求めだす要素って、「高収入かどうか」もあるかもしれませんが、「経済的に支え合う意思があるかどうか」という心理的な部分も大きいと思うんです。

それだけで男性にとっては少し肩の荷が降りるし、相手の気持ちがうれしいし、実際生活だってだいぶ楽になりますからね。

今は育児・家事スキルを活かしてベビーシッターとして働く「キッズライン」とか、個人で始められるブログアフィリエイトとか、意思さえあれば、いくらでも稼ぐ手立ては見つけられるはず。

だから、専業主婦にこだわってパートナーに経済的な負担を全部押しつけるのではなく、自分も一緒に協力していく覚悟をもてるかどうかが、これからの女子のモテを左右するのだと思います。

私は、今以上の「公務員最強時代」が来るんじゃないかと予想しています。

これから公務員は、経済的な堅実さを残しつつ、イケてるメンズがどんどん集まってくる職業になるんじゃないかと思ってるんです。

ちょっと、確率分布で説明しますね。

たとえば…「自営業」と「商社マン（会社員代表）」と「公務員」、それぞれ年収のレンジが違う3タイプで、どの職業のメンズが一番多くの生涯年収を期待できるか比較してみます。

数字は全部適当に書きますけど…

・自営業の場合、極端ですが生涯年収が2万円になる可能性も、100億円になる可能性もあって、一番レンジが広い。

・商社マン（会社員）は、自営業ほどの上がり幅は見込めないけれど、かなりの確率で4億円～6億円程度の生涯年収が期待できます。

・一方で公務員は3億円～4億円くらいとすると、堅実だけど上限も低い。

この3つで生涯年収を考えたとき、今までだと「商社」は自営業ほど下限値が低くないからギャンブル感もないし、そのうえ上限値もそれなりの上がり幅があったからこそ人気だったわけです。

そう、商社マン…つまり会社員はクビになるケースが出てくるので、5年後には別の会社に再就職して生涯年収「1億円」になってるかもしれないわけです。

となると、クビリスクがほぼなく、一度入ってしまえば手堅く生涯年収3億くらいを見込める公務員のほうがキャッシュインが多くなる期待値が高くなるので、女性人気が集まってくる気がしません？

そうしたら、「公務員って生涯年収も安定するし、モテる！」とモテたい優秀なメンズたちも公務員を志望するようになって、現在の「経済力のあるイケてるハイスぺ＝商社」みたいなイメージを「公務員」が塗り替えていくのかも…という仮説を立てています（笑）。

いえ、会社員でもこれからは、会社のやばみが深くなったときにいつでも転職できる「転職市場価値の高いスキル」をもっているとか、そういうマーケットバリューのあるメンズはモテていくと思います。

たとえば、エンジニア。彼らのような“手に職をつけたスペシャリスト”は、もっと自分が秘めた「モテのポテンシャル」に自覚的になるべき！と言いたいですね。

でも、残念ながら彼らのなかには「モテ」に無頓着な人も多くて。

私、一時期仮想通界隈で活動してたこともあるんですけど、あの界隈ってホントに“超絶エリートなのに非モテのエンジニア”がいっぱいいたんです。

「なんでこのスペックなのにモテないの？」って言いたくなるくらい優秀なんですけど、「最後に風呂入ったのいつだよ」ってツッコミたくなるような髪の毛だったり、服装も「Tシャツ・半ズボン・サンダル」みたいな感じだったり…そりゃモテないよな、と。

そう。そのマーケットバリューの高さにスポットライトが当たる時代はすぐそこまで来てるから、今までは「非モテ」でも、身だしなみやモテの基本動作をちょっと頑張るだけで今後入れ食い状態になる男性って、じつはたくさんいるんです。

なので、もし女性目線で「モテ」のアドバイスが欲しくなったら、ぜひ私がやってる「モテコンサル」をごひいきに～！