ビジネスパーソンインタビュー
GACKT著『GACKTの勝ち方』より
ここまでやってはじめて自分を信じられる。ボクが20年以上続けている“たったひとつの行動”
新R25編集部
アーティスト、実業家、俳優…と、マルチな活躍をみせるGACKTさん。
メディアでは「超一流芸能人」とも呼ばれていますが、その実態は謎に包まれています。「なぜGACKTはそんなにお金を持っているのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。
その答えは、GACKTさんが上梓した書籍『GACKTの勝ち方』に記されています。
同書は、GACKTさんにとって初のビジネス本。お金の稼ぎ方はもちろん、自己ブランディングやメンタルリセットの方法など、GACKTさんが人生を通して学んだことを教えてくれています。
2019年でソロデビュー20周年を迎えたGACKTさんの人生哲学をとくとご覧あれ 。
ラクを捨てる
GACKTとしての日常、つまり日々の生活の中で見直した、もっとも具体的な行動はたった一つだ。
【怠らないこと】
何を怠らないか?
【自分が選択したものに対して】 だ。
ではどう選択するのか? 方法は簡単だ。
【迷ったら、しんどい方】を選択する。
つまり、【常にツラい方を選択し、怠らない】
それが日常生活の基盤になる。
例えば、体を鍛えると決める。やるからには、毎日やると決める。バキバキになると決める。
なぜなら、中途半端な筋トレを志すより、その方がよりツラい選択だからだ。
そもそも「筋肉はつけたいが、バキバキにはなりたくない」
なんてのは、「カッコ良くなりたいけど、モテたいわけじゃない」と言ってるのと同じ矛盾した言葉。
肉体を変えるということがしんどいのは、初めからわかっているはず。
ラクしたいのであれば、そもそも筋トレなどしなければいい。
何かを選択する時に、甘えはいらない。
週に一度のトレーニングでも鍛えることはできるが、ポイントはそこじゃない。
毎日継続するということが、精神の軸になる。
「これだけやってんだから誰にも負けない」という自信になる。
そして、全身がバキバキに仕上がった自分の姿を鏡で見て、自信が確信に変わる。
「ヤレばできるんだ…」と。
その確信は、明日も怠らない、という正のエネルギーになる。
日々の鍛錬や毎日やっていることは嘘をつかない。サボれば体が明確に反応する。
嘘つきは信用できない。だから、自分に嘘をつかないためにも、一度決めたトレーニングは必ず毎日続ける。
よく、この【ヤレばできる】という言葉を誤解して使っている者を見かける。
これは行動をとる前に言う(できなかった時の保険)言葉でもなければ過去を振り返って言う(現在やってないことに対する言い訳)言葉でもない。
この言葉は今、この瞬間にやっている者だけが発言することを許される言葉。
【毎日サボらずにやっている】という行動が、【自分はできる】という自信になる。
精神的な軸はそこで生まれる。
そこまでして、やっと、自分を信じることができる思考を生み出すことができる。行動が思考を築くという実例だ。
社会人になってブクブク太る人が世の中には溢れかえっている。
ビジネスは、頭だけでやるものだと勘違いしている人が多いがそんなことはない。動くということは体を使うということ。
すぐに疲れてしまう体であれば、必然的にメンタルも消費し、「今日はもういい」というマインドになる。
外見にも同じことが言える。
外見、という響きだけでは、事業を伸ばすためには必要のないことと思われがちだが、ビジネスの場においても、魅せなければならない瞬間がたくさんある。
初対面の印象、プレゼンや交渉の場など、スマートで清潔にしていた方が魅せやすい上、説得力がある。
服装も体型も全く気にしていないことが外見からすぐ相手に見透かされてしまうのは、「私は自分に弱く、自堕落な生活を過ごしているので、打ち合わせの場には遅刻するかもしれません。やると決めたことをやれないかもしれません」と、ネガティブなメッセージを発信しながら生きているようなものだからだ。
当然、仕事の場には異性だっている。モテるに越したことはない。
少なくともビジネスにおいて、デブであることにメリットなどない
「歳をとる」という言葉を使う人は多い。
ボクは 『歳を重ねる』と言う。言葉のアヤだと言うヤツもいるが、そんなヤツは大いに歳をとって勝手に老ければいい。
この2つの言葉には別の意味合いがある。歳を重ねるというのは、経験を積み上げ、責任を増やしていくという生き方。
歳をとるの 「とる」は、【責任を取り除き、ラクをしようとする】の 「とる」になっている人が多い。それはただの老朽化、劣化でしかない。
老朽化しないために継続してやるべきことをやる。だから、トレーニングは必ずやる。
「20代では太ってなかったのに30代で急に太った」と言う人も多い。
そんな人は、それ以前に何をやってきたかが、結果として出ているだけだ。
10代でどう過ごしたかが20代に、20代でどう過ごしたかが30代に、色濃く影響を及ぼす。
10代の、部活で体を使って動き回っていた貯金で、20代は太らなかったかも知れない。代謝も良かったのだろう。
だが、30代になれば話は別。社会に出て20代で何をやったか、その結果がしっかりその腹に出る。
その腹を見て、
「ああ、この人は◯◯な20代を過ごしたんだな」
そう思われても仕方が無い。
皆、痩せたいと口癖のようにボヤくが、その大半が3食つねに食べている。
無駄に口にモノを放り込んでいる。
それだけ好きなもの食べてて、それで太った。
あたりまえだろ。いいんだよ、好きで食べているのだから。
ただその結果が出てるだけ。
だが、ちょっと立ち止まって考えてみろ。
人間って本当に3食も必要か?
昼食をとった後、仕事をしている時のあの眠くて効率の悪い時間、それがオマエに必要か?
お腹がどうしても空いたから必要な分だけ食べる、というのは悪いことじゃない。
だが、朝食の時間だから、昼食の時間だからと、自分の体と語り合うこともせず、家畜のように食べなきゃとやたらと口にモノを詰め込んでいるヤツが世の中に多すぎる。
それで太ったからとて、誰のせいにもできない。
それもまたオマエの選択だ。
「仕事以外のプライベートな部分まで突っ込まれたくない」と言うヤツもいる。仕事とプライベートは別と言う者たち。
じゃあその者たちは本当にその2つの状況において別人になれるのか?
そんなこと誰もできない。
このご時世、メールやSNSなどを通して、仕事の話はいつでも送られてくる。プライベートな食事の場に、急遽、ビジネスにつながる誰かを紹介されることだって多々ある。
プライベートで自堕落な生活をしてブクブク膨れ上がった腹が、仕事モードになった瞬間に引っ込むことはない。
人生そのものをマネタイズしようとするならば、人間の体を作っている食事に気を使うことを無下にする方が不思議。
「そこまで自分に厳しくなんて生きられない」
「なんでそんなにストイックに生きられるのか?」
そんな声が聞こえてくる。
ボクでさえ、ただツライだけだとすれば、そんな厳しい日常は過ごせない。
ボクは、怠らず、やり抜く。
なぜなら、やるべきことをやってると公私共に褒美をたっぷりと享受できることをボクは知っているからだ。
できない、は無い
周りのスタッフにもそう言う。
『できないは無い』が基本。
ボクは言ったことを必ずやる。
有言実行。
だから、 「できません」と言われれば、
『できないんじゃない。どうすればできるのかを実践できる思考になれ』
そう伝え、やり抜くことを癖づける。
もちろんこれを言われても、最初は意味が分からないだろう。
だが彼らに対し常に言い続けていると、「これはできない」と思い込んでいたことが、「どうすればできるのか」という思考に徐々に変わっていく。
そして、【できるまでやる】という行動が、【ヤレばできる】という結果を生む。
ボクのスタッフは大変だろう。GACKT はすこぶる厳しい。
「もういいよその辺で」など絶対に言わない。
代わりに『ヌルい!』と一言で終わる。
己ができないことを何か・誰かのせいにして、【許しあう】など傷の舐め合いでしかない。そんなものは求めてもいない。馴れ合いもいらない。
シンプルに考えろ。
【できない】には理由がある。
だったらやれるところまでやれ。
徹底的にGACKTはそれを言い続ける。
今ではボクの周りのスタッフは、どこの企業に勤めても十分通用する人材に育ってくれた。
実業家にもなれるし、会社に勤めても確実に出世する。ボクの側から離れどんな現場に行っても、もちろん独立しても、成功を収めている。
「できない。無理」が口癖になっている人は、その口癖を封印してみろ。
言わないと決めるだけでいい。
「やるしかないからやった。結果やれた」に変わっていく。
それが実感できるはずだ。
もう一度言う。
【できない、など無い】
「GACKTとして生きる覚悟」を学んで、自分の人生を考えてみよう
『GACKTの勝ち方 』「あぁオレもGACKTになってみたい」と言う人に、ボクはこう答える。
『GACKTやるって、マジで大変だけど。覚悟ある?』
誰よりも自分に厳しく、ハードワークかつストイックで気の抜けない日々を過ごしてきたからこそ、GACKTさんは今の生き方に至っています。
その覚悟に触れることで、自分自身を高く保とうと気づかされる一冊です。
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