鴨頭嘉人YouTubeチャンネルより

どのエリアも日本一にするマクドナルドのスーパーバイザーは「陰口の天才」だった

仕事・ビジネスby 新R25編集部

中間管理職になると、現場での業務ではなく、人のマネジメントをすることが重要な仕事のひとつになってきます。

ただ、同時にたくさんの人のマネジメントをして、全体の成績向上につなげることは、決して簡単なことではありませんよね。

かつて日本マクドナルドで“伝説の店長”と呼ばれ、自身の講演を発信しているYouTubeチャンネルは登録者数70万人(2019/9/3現在)を誇る“炎の講演家”・鴨頭嘉人さんは、マクドナルド時代の直属の上司の行動を見て、マネジメントが上手な人ほど「陰口の天才」だと気がついたそうです。

「陰口」というと、人間関係にマイナスな影響を与えるイメージがありますが…一体なぜ、仕事の成果につながるのでしょうか。

【鴨頭嘉人(かもがしら・よしひと)】高校卒業後、東京に引越し19歳で日本マクドナルドにアルバイトとして入社。30歳で店長に昇進。32歳の時にはマクドナルド3300店舗中、お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、セールス伸び率日本一を獲得し最優秀店長で表彰される。その後も最優秀コンサルタント。米国プレジデントアワード、米国サークルオブエクセレンスと国内のみならず全世界のマクドナルド表彰もすべて受賞する功績を残す。2010年に独立。現在は組織構築・人材育成・セールス獲得についての講演・研修を行う「炎の講演家」として活躍している

日本一のスーパーバイザーが教えてくれた「陰褒め」

人を直接褒めず、第三者と話しているときにその人を褒める、「陰褒め」というものがあります。

この「陰褒め」を教えてくれたのは、僕のマクドナルド店長時代に上司だった市辺さんです。

市辺さんは、当時の日本マクドナルドのトップスーパーバイザーで、市辺さんが担当したエリアは、どこでも必ずトップの成績が出ると言われていました。

僕が働いていると、市辺さんがお店に来て、「鴨ちゃんさ、大河原店のサイトウ店長を絶対に見に行ったほうがいいよ」と言うんです。

「大河原店ってめちゃめちゃお店が綺麗なんだよ。あれね、サイトウ店長のおかげなんだ。サイトウ店長のクレンリネス(清潔さ)の基準の高さがアルバイトスタッフに伝染して、みんな自主的にお店を綺麗にするんだよ」と褒めるんですよ。

サイトウ店長は僕のライバルだったから、当然気になるわけです。

それで実際に大河原店を見に行くと、本当にピッカピカなんです!

「やべぇこの店」と思っていたら、サイトウ店長が事務所から出てきたので、

「サイトウ店長、市辺さんがめちゃめちゃ褒めてましたよ!サイトウ店長のクレンリネス基準がアルバイトスタッフに浸透してるって。それがよくわかりました」って俺が言ったんですよ。

そしたらサイトウ店長は、「市辺さん、鴨ちゃんのことめっちゃ褒めてたよ。『あいつは成長する。言ったらすぐ行動するからさ』って言ってたよ」って話してくれたんです。

また、名取トイザらス店という店舗に、アライ店長という僕の2人目のライバル同期がいたんです。

市辺さんはいつも言っていました。

アライ店長はセールスアクションがすごいよ。アライ店長が、お客様に最高のサービスを提供して一円でも売り上げ上げようって気持ちを持ってるから、あそこのアルバイトスタッフはとにかくサジェスト、おすすめが上手いんだ」って。

そこも実際に見に行ったら、みんなめちゃめちゃおすすめがうまい。しかもお客様が、すすめられたものを「ありがとう」って買っていくんです。

「この店もやべーな」と思ったときに、アライ店長に出会いました。

俺が「市辺さんがめちゃめちゃ褒めてましたよ!アライ店長のセールスマンスピリットがアルバイトスタッフ全員に浸透してるって。まさにそうでした」と言った瞬間に、こう言われたんです。

市辺さんが、鴨ちゃんのことめっちゃ褒めてたよ」って。

…もうわかりましたよね。

市辺さんはすべての店舗で、ほかの店長の素晴らしいところを話していたんですよ。

つまりエリアじゅうの店長が、ほかの店長のお店に行って「市辺さんが褒めてたから見にきた」と言うと、「あなたのことも褒めてたよ」と伝えられるんです。

その結果、僕らのいたエリアは日本一になりました。

そして日本一の業績が出たら、市辺さんは次のエリアに転勤していくんです。

これが、すべてのエリアを日本一にしていくスーパーバイザーが実践している「陰褒め」です。

陰褒めは家庭でも使える

この陰褒めは家庭でも使えます。

たとえば、うちにはイチカとハルヒトっていう2人の子供がいるんですけど、めちゃめちゃ僕のことを尊敬してるんです。

理由はたった1つ。

うちの宇宙一のかみさん、アキコさんが陰褒めをやってくれているからです。

アキコさんは、僕がいないときに子どもたちに言ってるわけですよ。

父ちゃんは今日も頑張ってるよね」「父ちゃんすごいと思わない?」「父ちゃんてかっこいいよね」って。

だから子供たちは週に1回くらいしか会えない僕に、「父ちゃん、父ちゃん!」ってくっついてくるんです。

それくらい陰褒めって、直接褒めるより浸透するんです

少しでも陰口を言っただけで「この人はいつも悪く言う人だ」と思われる

逆に、悪い陰口。

あいつって口だけじゃない? だからあの店ダメなんだよ」ってスーパーバイザーが言ったとします。

すると陰口を聞かされた店長は「俺もほかの店で言われてるんだろうな」って思うんですよ。

人間の脳には「誇大認知効果」っていうのがあるんですよ。

たとえば初めての誰かの家を訪問したときに、玄関先がゴミの山だったとします。

それを見たあなたはきっと、「この家のキッチンは汚い。この家のリビングは汚い。ベッドルームもごっちゃごちゃ」と思いますよ。

逆に、玄関がピカピカでいい香りがしたら、「この家は、バスルームもリビングも、ベッドルームもキレイなんだな」と、見てもいないのに思うんです。

これを「誇大認知」っていうんです。

ということは、たった一人の陰口を言っただけでも、他人からは「この人はいつも悪口を言っている人だ」と評価されるということです。

だから今日から悪口は禁止!

たとえ相手が悪くても悪口は言わないこと。

そうしないとあなたの評価が下がります。相手の気分も悪くなります。相手は言われてもいないのに、悪口を言われた気分になるんですよ。

もし言っちゃったとしたら、すぐに陰褒めに切り替える。

「さっきはあんなふうに悪く言っちゃったけど、最近の彼、ちょっと変わってきたなって感じることもあるんだよね。聞いてもらっていい?」って。

中間管理職の方なんかは、陰褒めをするのが一番いいですよ

出典Youtube

鴨頭さんのYouTubeチャンネルには、仕事に役立つ話が満載です!

マクドナルドの日本一のスーパーバイザーから学んだ、「陰褒め」のメリットを語ってくださった鴨頭さん。

鴨頭さんのYouTubeチャンネルでは、今回の動画のような「日々の仕事に役立つ情報」が毎日更新されています。

人間関係を円滑にするコミュニケーション」や「人生をよりよくする習慣」など、幸せに働くためのノウハウが詰まった鴨頭さんのYouTubeチャンネルを、ぜひチェックしてみてください!

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