ビジネスパーソンインタビュー
MB著『もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術』より
地方のショップ店員から年商億超えに。MBが実践した「成功の流れに乗る3つの方法」
新R25編集部
センスやお金に頼らないファッション理論を発信し、年商億超えの企業を運営しているファッションバイヤー・MBさん。
実はMBさん、地方大学で3年留年、最初の就職先は年収200万円台のショップ店員と、どん底の20代前半を過ごしたそう。
そこから、ファッション初心者向けのブログ『KnowerMag』を立ち上げ、退勤後や休日の時間を使って更新することで、月間150万PVまでに成長させました。
そして現在、ブログから派生したメルマガの登録者数は堀江貴文さんに続き全国2位、手がけた書籍は累計100万部突破と、華々しい実績を残しています。
そんな状況から這い上がった思考法をつづった著書『もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術』より、2記事をご紹介。
MBさんだからこそ語れる「ファッション×ビジネス」の学びをお届けします!
いい流れに乗るための3つの方法
「人は環境で成長する」と言いますが、これを私はより正確に「いい流れのある環境に身を置くことが成長につながる」と理解しています。
バイトで無為に働いても年収は上がらないけれど、上場企業で働けば私のようなバカでも年収は上がるのです。
しかしこれは無論、「今から上場企業に転職しなさい」という非現実的な主張ではありません。
もっと簡単に流れに乗ることはできます。
ここではそのための3つの方法をお教えします。
①独学で勉強するのはやめなさい
独学で勉強して研究して事を為すのは、流れを引き寄せる行為と同じです。余程の信念がなければ難しいでしょう。
それよりも、もっといい方法があります…。
②仕事のできる人が多いコミュニティに入りなさい
ある程度の年収やある程度の地位を確立している、いわゆる「成功者」が多いコミュニティに身を置きましょう。
机に向かって、まわらない頭で1年勉強するよりも、すでに成功を収めている人から実体験を5分レクチャーいただいた方がはるかに有益です。
私が周りを見る限り「独学にこだわって失敗する人」はとても多いのですが、能力も才能もないと自覚しているのにどうして独学にこだわるのか理解できません。
成功している人がいるなら、その人に聞くのが何より強いはずでしょう?
だってその人はすでに「お金の流れを得ている」のだから。
仕事のできる人が多いコミュニティは、探せばこの世にあふれています。
例えば経営者向けのセミナーなどでもいいでしょう。
一般の方でも参加できるセミナーなどは、探せばいくらでもあります。
思い返してみれば、私はいつもそうした流れに乗る行為をしていました。
私は元々プロミュージシャンを目指していたので、大学生のときに学内の音楽サークルを片っ端から見学に行きました。
でもどれを見ても「ここに入ったらプロになれる」「上達する」感覚が起きませんでした。
皆楽しそうにはしているけれど、趣味の延長として楽しんでいる人ばかり。
実際、地元駅前のライブハウスに行けばサークルの人たちより上手な人がゴマンといたものです。
そこで私がとった方法は「最も難しいジャンルで演奏している人たちの中に入ろう」というものでした。
私が選んだジャンルは「ジャズ・フュージョン」。
こうした技巧派の音楽を選び、大学生活の間にプロ並みの演奏力を身につけようと考えたのです。
それも同年代の中に入っていたら意味がない、自分より年上の人たちの中に入れてもらおうと思いました。
そうしてメンバー募集などの掲示板から、ピアノの先生が趣味でやってるような達人たちのいるジャズバンドに入りました。
「君下手だねえ」となじられながらも頑張った結果、同年代の中ではかなりのテクニックを得ることができました。
流れを自分で引き寄せるには途方もない努力が必要ですが、流れているところに身を置けば才能がなくてもそれなりに成長できるいい例です。
まあそれでもプロにはなれなかったけどね(笑)。芸術の世界はさらに厳しい…。
社会人になりショップスタッフになってからも、この意識はありました。
周りの同僚に悪い人はいなかったけれど、流れを持っている人ではありませんでした。
ここで満足していたら人生は何も動かないと思い、当時新潟に住んでいましたが、東京まで行き、経営者が受けるドラッカーのセミナーに自腹で参加していました。
10も20も年齢が違う経営者や部長クラスの人たちと話し、グループワークをこなしたことで、自分の視点や認識を大きくアップデートできました。
流れの中に身を置くことで自分を成長させることができたのです。
「自力で勉強する」よりもはるかに、「いい環境を探す」ことの方が重要です。
セミナーや異業種交流会、会食の場、有料のオンラインサロン…なんでも構いません。
流れている場所に身を置くことを今すぐにしてみてください。
③友達は選びなさい
これは「無益な友人はバッサリ切りなさい」と言ってるわけではありません。
無論そうした方が合理的なのでしょうが、私はそこまで非情になれません。
大学時代に一時期、アダルトビデオショップでアルバイトをしていました。
そこは荒くれ者の集まり、40過ぎた独身フリーターや明日食べるものに困ってるような人もいました。
でも皆、気のいい人たちばかりで私はそのコミュニティが大好きでした。
今でも付き合いのある方もいます。
私の就職が決まったら「えええ!! 就職決まったの!! じゃあ皆でパーティーしようぜ!!」と朝まで飲み明かしたものです(「就職」は彼らにとって一大卒業イベントなのです)。
住んでいる公営住宅で、買ってきたコンビニ酒と缶詰で、パンツ脱いで下ネタでゲラゲラ笑って…人生でベスト10に入るくらい楽しい飲み会でした。
こうした人たちを「バッサリ切って」人生何が楽しいんだ?と私は思います。
成長するためだからと好きな人を無為に切るほど非情になる必要はありません。
しかしながら「バランス」は大事です。
時間は有限です。
夕食は30年間で1万回程度しかありません。
誰と一緒にディナーをするか、誰と一緒にお酒を飲むか、たった1万回という限られた時間をどう使うかが重要です。
「好きな人とひたすら1万回食事する」のも人生の選択ですが、そこはバランスを取ってもいいのではないかなと思います。
例えば、好きな人とも過ごすけれど、自分の成長に寄与する人と付き合う時間もきちんとつくる。
ゼロかイチかで決めるのではなく、こんな風に「時間を賢く使う」「相手を選ぶ」こ
とをしてもいいのではないでしょうか。
気のおけない友人と飲んで語らう時間もあれば、経営者や成功者などと会って話し、自分の視点の低さを痛感し、成長を促進する時間もあっていいはずです。
私は、20代後半のサラリーマンだった時代、属していた会社が大手企業にM&Aされることになりました。
自社の10倍以上も年商がある企業、900億くらいだったかな…その企業の代表が来社して100名ほどで懇親会をすることになりました。
私は真っ先に代表の前に座り、2時間みっちり話を聞きました。900億円稼ぐ企業の代表と喋る機会なんてこの先絶対にないだろう、と思って、その席を選びました。
「面倒なこと言われたら嫌だな」「ぶっちゃけ帰って、どうぶつの森やりてえな」と内心思ってましたが、まあ2時間の我慢だし経験だと思って頑張ろう、と人見知りな私ですが一生懸命喋りました。
結果ここでは書けないような、さまざまなことを教えてくれました。
今でも私の大きな蓄積になっています。
こうした流れに乗るチャンスは必ずどこかであります。
その流れにきちんと乗ることです。
「好きな人」と過ごす時間はとても大事ですが、何事もバランスが必要です。
成長させてくれる流れに乗る時間も定期的につくり、友人や付き合う人を選ぶようにしましょう。
①独学で勉強するのはやめなさい
②仕事のできる人が多いコミュニティに入りなさい
③友達は選びなさい
少々シビアかもしれませんが、ぜひ心がけてください。
地方ショップ店員から年商億超えにまで這い上がった思考法をもっと学ぼう
「多くのビジネス本の著者は輝かしい経歴を持っているが、自分には学歴も職歴もなかった」とMBさんは言います。
しかし、そんな「持たざる者」だったからこそ、等身大の本が書けるとも。
今の仕事に「このままでいいのか」と不安を感じている方は、『もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術』に共感できる部分があるはずです。
同書を読んで、どん底から這い上がったMBさんの思考法を、ぜひ試してみてください!
ビジネスパーソンインタビュー
またスゴいことを始めた前澤さんに「スケールの大きい人になる方法」を聞いたら、重たい宿題を出されてしまいました
新R25編集部
【不満も希望もないから燃えられない…】“悟っちゃってる”Z世代の悩みに共感する箕輪厚介さんが「幸せになる3つの方法」を伝授してくれた
新R25編集部
「実家のお店がなくなるのは悲しい… 家業を継ぐか迷ってます」実家のスーパーを全国区にした大山皓生さんに相談したら、感動的なアドバイスをいただきました
新R25編集部
「俯瞰するって、むしろ大人ではない」“エンタメ鑑賞タスク化してる問題”に佐渡島庸平が一石
新R25編集部
社内にたった一人で“違和感”を口にできるか?「BPaaS」推進するkubell桐谷豪が語るコミットの本質
新R25編集部
【仕事なくなる?そんなにすごい?】“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ
新R25編集部