スティーブン・R・コヴィー博士著『7つの習慣』より

「私は客観的だ」と主張する人は、他者とシナジーを起こすことはできない

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私が選ぶ『7つの習慣』

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もし、歴史上の偉人や賢人、成功者たちの行動や考え方の共通点があるとしたら…知りたいと思いませんか?

米国のスティーブン・R・コヴィー博士がアメリカ建国以来、成功者に関する200年分の文献を緻密に調査・分析し、体系的にその考え方をまとめたという『7つの習慣』。

1989年の初版発売以降、44カ国語に翻訳され、全世界3,000万部、日本でも累計220万部を売り上げ、「世界で最も有名な自己啓発本」と言っても過言ではない本著は、ビジネスパーソンなら1度は読んでおきたい必読書です。

そんな、全世界のビジネスパーソンのバイブルともいうべき『7つの習慣』と新R25のコラボ企画が実現!

全8回の連載を通して、より日々の仕事に活かせる形で『7つの習慣』をお届けします。

第2回~第8回は、同書の「第1の習慣」~「第7の習慣」それぞれの習慣ごとに、一部を抜粋。

さらに、7人のビジネス賢者が『7つの習慣』を読んで残したメモ書きを記した『賢者のハイライト』の一部も特別掲載しています。

第6の習慣は「シナジーを創り出す」。

そして、この習慣にコメントを残していただいた賢者は、マンガ『ドラゴン桜』で龍山高校を見事復活させた桜木建二先生です。

【桜木建二(さくらぎ・けんじ)】弁護士・龍山高校理事。元暴走族のリーダーで、現在は桜木法律事務所の所長を務める東大卒弁護士。龍山高校特別進学クラスを創設し、担任を受け持つ。『ドラゴン桜』作中では、平均偏差値36の高校生を相手に勉強のノウハウを伝授し、東京大学へ現役合格させるまでのストーリーを描いている。2018年12月よりYouTuberとして動画での活動をスタート

ウィンストン・チャーチル卿は、第二次世界大戦時下にイギリス首相に任命されたとき、「私のこれまでの人生は、まさにこのときのためにあった」と語った。

同じ意味で、ここまで学んできた習慣はすべて、シナジーを創り出す習慣の準備だったと言える。

シナジーを正しく理解するなら、シナジーは、あらゆる人の人生においてもっとも崇高な活動であり、他のすべての習慣を実践しているかどうかの真価を問うものであり、またその目的である。

シナジーとは、簡単に言えば、全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなるということである。各部分の関係自体が一つの「部分」として存在するからである。

しかもそれは単なる部分ではなく、触媒の役割を果たす。人に力を与え、人々の力を一つにまとめるうえで、もっとも重要な働きをするのである。

桜木先生

桜木先生

まさに「チームビルディング」。チームとは「個以上」のことを表している。

アフリカのことわざである「速く行くならひとりで行け、遠くへ行くならみんなで行け」というのも同義だ。

シナジーを創り出すコミュニケーション

他者とのコミュニケーションが相乗効果的に展開すると、頭と心が開放されて新しい可能性や選択肢を受け入れ、自分のほうからも新しい自由な発想が出てくるようになる。

それは第2の習慣(終わりを思い描くことから始める)に反するのではないかと思うかもしれないが、実際にはその正反対であり、第2の習慣を実践していることに他ならない。

たしかに、シナジーを創り出すコミュニケーションのプロセスでは、先行きがどうなるか、最後がどのようなものになるのかわからない。

しかし内面に意欲がみなぎり、心が安定し、冒険心が満ちてきて、前に考えていたことよりもはるかに良い結果になると信じることができるはずだ。

それこそが最初に描く「終わり」なのである。

創造的な活動のほとんどは、予測のつかない出来事がつきものである。

先が見えず、当たるのか外れるのかもわからず、試行錯誤の連続である。

だから、こうした曖昧な状況に耐えることができる安定性、原則と内なる価値観による誠実さがなければ、創造的な活動に参加しても不安を感じるだけで、楽しくもないだろう。

こういう人たちは、枠組み、確実性、予測を過度に求めるのだ。

桜木先生

桜木先生

チームビルディングは相互作用が働く。だから、予想しきれない結果を生み出すものである。

しかしそれは、「どこに、たどり着くかがわからない」のではなく、「どう、たどり着くかがわからない」だけ。

ネガティブなシナジー

白か黒かの二者択一でしか物事を考えられない人にしてみれば、第3の案を探すのはそれこそ途方もないパラダイムシフトだろう。

しかし、その結果の違いは驚くほどである。

人間同士の相互依存で成り立つ現実の世界で生きているにもかかわらず、それに気づかずに問題を解決したり、何かを決定したりするとき、人はどれほど多くのエネルギーを無駄に使っていることだろう。

他人の間違いを責める。政治的な工作に奔走する。

ライバル心を燃やして対立する。保身に神経をとがらせる。

陰で人を操ろうとする。人の言動の裏を読もうとする。

こうしたことにどれだけの時間を浪費しているだろうか。

まるで右足でアクセルを踏みながら左足でブレーキを踏んでいるようなものである。

しかし多くの人はブレーキから足を離そうとせず、さらに強くアクセスを踏み込む。

もっとプレッシャーをかけ、自分の主張を声高に叫び、理屈を並べて自分の立場をより正当化しようとするのだ。

内面が安定していない人は、どんな現実でも自分のパラダイムに当てはめられると思っている。

自分の考え方の枠に他者を押しこめ、自分のクローンに改造しようとする

自分とは違うものの見方、考え方を知ることこそ人間関係がもたらす利点であるのに、その事実に気づかないのだ。

同一と一致は違うのである。

本当の意味での一致というのは、補い合って一つにまとまることであって、同一になることではない。

同一になることはクリエイティブではないし、つまらないものである。自分と他者の違いに価値を置くことがシナジーの本質なのである。

シナジーに関して、私は一つの確信を持つに至っている。

それは、人間関係からシナジーを創り出すには、まず自分の中でシナジーを創り出さなければならないということだ。

桜木先生

桜木先生

自信がない人間は「同一」の人間がいることで安心する。自信があり他者理解もできている人間は「一致」によって満足する。

自己理解を深めていくことがすべてである。

自分を深く・客観的に理解する手段はある(自己診断ツールなど)多くの人は「強み」がわかってない、だから自分の強みをできない人を「努力していない」と思ってしまう。

自分にとっての「当たり前」が「当たり前じゃない」という可能性があることを知ることだ。

違いを尊重する

違いを尊重することがシナジーの本質である。

人間は一人ひとり、知的、感情的、心理的にも違っている。

そして違いを尊重できるようになるためには、誰もが世の中をあるがままに見ているのではなく、「自分のあるがまま」を見ているのだということに気づかなくてはならない。

もし私が世の中をあるがままに見ていると思い込んでいたら、自分との違いを尊重しようと思うだろうか。「間違っている人」の話など聴くだけ無駄だと切り捨ててしまうだろう。

私は客観的だ、世の中をあるがままに見ている」というのが私のパラダイムなのだ。

「他の人間は皆些末なことにとらわれているけれども、私はもっと広い視野で世の中を見渡している。私は立派な視野を持っている。だから私は上に立つ者としてふさわしい人間なのだ」と自負しているのである。

私がそういうパラダイムを持っていたら、他者と効果的に協力し合う相互依存の関係は築けない

それどころか、自立した人間になることさえおぼつかないだろう。自分の思い込みで勝手に条件づけしたパラダイムに縛られているからである。

桜木先生

桜木先生

「自己理解」とは自分の中にどういう「偏見(パラダイム)」があるかに気づくこと。

自分は「こういう偏見の癖がある」というのを知ること。そして何よりも「偏見があることを知ること」。

二人の人間が違う意見を主張し、二人とも正しいということはありうるだろうか。

論理的にはありえないが、心理的にはありえる

そしてそれは、現実にはよくあることなのである。

一枚の絵を見て、あなたは若い女性に見えると言い、私は老婆に見えると言う。

私たちは同じ白地に同じ黒線で描かれた同じ絵を見ているのだが、解釈の仕方が私とあなたとでは違うのである。

この絵を見る前に、違う見方をするように条件づけられていたからである。

お互いのものの見方の違いを尊重しなければ、また、お互いを尊重し合い、どちらの見方も正しいのかもしれないと思わなければ、自分の条件づけの中にずっととどまることになる。

人生は「あれかこれか」の二者択一で決められるわけではない、答えは白か黒のどちらかだけではない、必ず第3の案があるはずだと思えない限り、自分だけの解釈の限界を超えることはできないのである。

私にはどうしても老婆にしか見えないかもしれない。

しかし私は、その同じ絵があなたの目には違う何かに映っていることはわかる。

私はあなたのその見方を尊重する。そして私は、あなたの見方を理解したいと思う。

だから、あなたが私とは違うものの見方をしているなら、私は「よかった。あなたは違うふうに見えるんだね。あなたに見えているものを私にも見せてほしい」と言えるのである。

二人の人間の意見がまったく同じなら、一人は不要である。

私と同じように老婆にしか見えない人と話をしても、得るものはまったくない。

私とまったく同じ意見を持つ人とは、話す興味は湧いてこない。

あなたは私とは違う意見だからこそ、あなたと話してみたいのだ。私にとっては、その違いこそが大切なのである。

違いを尊重することによって、私自身の視野が広くなるだけでなく、あなたという人間を認めることにもなる

私はあなたに心理的な空気を送り込むのである。

私がブレーキから足を離せば、あなたが自分の立場を守ろうとして使っていたネガティブなエネルギーも弱まる。

こうして、シナジーを創り出す環境ができていく。

桜木先生

桜木先生

違う人間とコミュニケーションをとることこそが、人生の楽しみだ

しかし、その技術を持っていない人間が多すぎる。「知性とは何か」たくさんの知識があることではない。

違う人間の視点を想像でき、違う人間とコミュニケーションをとれることを知性と呼ぶのだ。

長きにわたって優秀なビジネスマンが実践する「7つの習慣」を今こそ取り入れよう

「世界で最も有名な自己啓発本」と言っても過言ではない『7つの習慣』。

2019年10月3日より、ビジネス賢者たちがそれぞれ担当した習慣を読み、その際に残したメモ書きやハイライトをそのまま複製した小冊子「賢者のハイライトブック」が同書に付録され、『7つの習慣 賢者のハイライト』として発売されます。

「有名だけど読んだことない」「昔読んだけど、内容は覚えていない」という方、このタイミングにぜひ『7つの習慣』を取り入れて、自身のキャリアを見直してみてください!

明日は、現在ママタレントとして活躍する小倉優子さんが読んだ、第7の習慣「刃を研ぐ」です。お楽しみに!

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