与沢翼著『ブチ抜く力』より
僕が成功できたのは、「孤独」になって「一点集中」したからだ
新R25編集部
新R25読者のみなさま、あけましておめでとうございます。
東京オリンピック開催年であり、日本経済にとっても大きな変化がおとずれそうな2020年が始まりました。
昨年を振り返ってみると、「人生を変えるような転機があった」「成長した実感がある」「なんとなく過ごしてしまった…」など、さまざまな思いがあるはず。
そこで、新R25では年末年始にかけて、これまでの自分の働き方を振り返ったり、心機一転してスタートダッシュをきったりできるような書籍をピックアップする特集を考えました。
その名も「2020年 ジブン改革」。
今回ご紹介するのは、実業家・与沢翼さんの著書『ブチ抜く力』。
「秒速で1億円稼ぐ男」「ネオヒルズ族」と称され、一世を風靡した与沢さんですが、2014年に経営していた会社が解散。一文無しになり公の場から姿を消しました。
「与沢翼はもう終わった」
そう誰もが噂をするなか、与沢さんは持ち前のストイックさを発揮し、約4年の歳月を経て実業家・投資家として見事復活を遂げました。
・仮想通貨に1億3500万円を投資。3か月で27億円にし、そのうち14億円を利益確定
・65日間で91.2kgから69kgまで22kgのダイエットに成功
・世界各地に計40戸、総額45億円分の不動産をすべてキャッシュで購入
驚くべきなのが、ただ復活を遂げただけではなく、最短・最速で結果を出しつづけていたこと。
一体なぜ、与沢さんはここまで結果を出せたのか?
成功の理由を、同書から3記事抜粋してお届けします!
与沢翼が成功した理由は、「一点集中」したから
「与沢さんほどじゃなくてもいいけど、そこそこ成功したい」といった相談をされる事があります。しかし、それではいけません。
どうして、ブチ抜いた存在であるべきなのか、ほどほどの成果を出す存在ではいけないのか。
それは、一度「ブチ抜いた存在」になると、その後の人生は驚くほど楽になるからです。
私が実践してきた事は、非常にシンプルです。それは、「とにかく1つの目標に全力を注ぎ込み、結果を出すまでやめない」という事。これが全てです。
私自身は、特殊なスキルなどは持ち合わせていないごく普通の人間です。たくさんの事を同時にこなすほど器用な人間ではありません。
不器用ゆえに、お金儲けならお金儲け、減量なら減量と、一点に集中する事でしか人生を歩む事ができないのです。
でも、1つの事に徹底的に集中するから短い時間で上手になり、誰よりも突き抜ける事ができた。そう本気で思っています。
「あれもこれも」といろんなものに手を出してしまうと、どれも薄っぺらな結果しか手に入れる事ができません。
例えば私が受験を志した時は彼女を切り、ケータイを解約し、友達とは8カ月で一度も遊びませんでしたし、大学在学中に起業した時は授業を切り、当然サークルにも入らず飲み会を断ち、友達はほとんどいない環境の中で取り組みました。
常に本気である事。そして、一つの結果のためだけに、ただひたすらストイックになる。
これだけが、唯一無二の“ブチ抜けた存在”になるための条件です。
一点集中するための一歩は、孤独になれ
孤独のメリット①「自分と向き合う時間が持てる」
なぜ一人でいる事が、ビジネスで成功するカギになるのか。
まず、その理由の一つが「自分と向き合う時間が持てる」という点です。
ビジネスで成功するためには、時には人に会いに行く事や、誰かと議論する事も必要でしょう。
でも、基本的に人間は「一人の時間」を持たない限り、新しいものを生み出し育てることができません。
周囲にいつも他人がいると、影響を受けたり邪魔されたり意識が散漫になったりで、自分の軸が定まらないのです。
また、知らず知らずのうちに仲間に依存したり、やってくれる事を期待したりします。
例えば社長なら社員がやってくれる事を期待するようになり、上司の立場であれば部下がやってくれる事を期待するようになります。
また、同僚が成果を上げてくる事を期待して待っていたりするようにもなるのです。
「率先垂範」という言葉がありますが、たくさんの人に囲まれた人物が実際にこれをやっていくのはほとんど不可能です。
知らず知らずのうちに、周囲を頼る癖がついてしまうからです。
成功するためには、自分の競争優位を磨くために己と向き合い、洗練させる必要があるわけですが、自分の強みを磨き、戦略を練る、そのためには高い集中力と、誰にも邪魔されない長い時間が絶対に必要です。
さらに何よりも言いたいのは、他人を頼らない事。
自分で調べ、自分で決断し、自分で実行するのが当たり前という環境に身を置く必要があるのです。
群れない一匹狼になれば、強制的に誰かを頼る事はできなくなるため、自然と思考力、決断力、実行力、いずれも強く逞しくなっていきます。
今の私は、日本にいた時の群れていた私よりも、何十倍も強い決断力と判断力と思考力、実行力を持っています。もはや比にならないレベルです。
孤独のメリット②スピードが速くなる
2つ目の理由が「一人でやると、あらゆる物事のスピードが速くなる」という点です。
大人数で行動していると、何かを決定する場合にどうしても合議制が必要になり、 余計な手間が増えて物事の決断のスピードが遅くなってしまいます。
とても画期的なアイディアを手にしたにもかかわらず、いろいろと社内で調整していたために時機を逸し、気付けば儲け時を逃してしまった…というケースは往々にして起こります。
投資アイディアも時間が過ぎたら無価値になるものは多々ありますが、一人役員会ならば、今日見つけた銘柄に今すぐ投資実行が可能なのです。
これぞ優位性です。
孤独のメリット③本気が出る
3つ目の理由は、「一人であればあるほど、本気が出る」という点です。
人間は一人でいると責任の所在が自分にあり「他の誰のせいにもできない」というプレッシャーが生じます。
この事によって、より真剣に物事に取り組むようになります。また、リターンは自分だけのものですから、やる気にも拍車がかかるのです。
反対に、大人数だとどうしても責任の所在が曖昧になってしまい、「誰かがやってくれるだろう」「上手くいかなくても皆の責任だ」等となってしまい、結局本気になれない事が多いのではないでしょうか。
当然、成果も案分していく事になりますから、得られる果実も少ないわけです。
孤独のメリット④余裕が生まれる
そして、4つ目の理由は「固定費がなくなり、常に余裕を持てる」という点です。
確かに人を増やして事業を拡大すれば、一時的に売り上げは増えるかもしれません。
しかし、固定費という持続的な“コスト”は毎月、間断なく増加していく事にもなります。
最大の問題は、固定費は毎月一定額を支払い続けなければならないのに対して、 肝心の売り上げには安定性と確実性が一切ないという点です。
固定費が増えたのに売り上げが下がってしまうと、今まで出ていた利益も出なくなるだけでなく、それまでの利益を食いつぶし、最終的には起業家の私財を費やしても足りないという事態が往々にして起きてしまうのです。
短期間でいい。まずはストイックに挑戦しよう
私の場合、一度目標ができたら、それを達成するためには、どんなに楽しそうな友達からの誘いも絶対に断りますし、家族との時間も確保できないほどに打ち込みます。
結果、大切な人を悲しませる事もあるかもしれません。時には貴重な機会を逃したり、信じられない代償を支払う可能性もあります。
ストイックでいるために、人は何らかの代償を払わなければならないのです。
でも、はっきり言って、そんな状態を長期間続けていてはモチベーションも上がらないし、心が折れます。また、人生を楽しめません。
しかし、いかにハードな内容であったとしても、短期であれば自分自身も頑張れます。仮に不義理をしたとしても、一時の事であれば周囲への説得や言い訳も可能です。
生半可な覚悟や中途半端な行動は、無意味です。とにかくひたすらストイックに、 自分が心から「やり切った、もうこれ以上はやりたくない」と思えるまでやり抜く。
これが唯一にして絶対の成功法則だと、私は確信しています。
ブチ抜いた先に、知的でエキサイティングな世界が待っている
一度ブチ抜いた結果を出した人は、周囲から一目置かれるようになります。評価も高まり、周囲から引っ張りだこになる。
場合によってはメディアに取り上げられ、どんどん有名になっていき、いろんなところから声を掛けられるようにもなる。
付き合う人の層も変わっていくので、どんどん実力者達との繋がりも増え、良質な情報も集まってきます。
よく「成功している人達は裏で繋がっているから、一般人が頑張っても勝ち目がない」「有力者に可愛がられているから、あの人は上に行けるんだ」などと耳にしますが、これはごく自然な現象です。
これは社会からのテストなのです。
ブチ抜いた人には数多のギフトが天から与えられます。一つの事に結果を出せた人は、いろんな人から一目置かれ、「話を聞きたい」と請われるようになります。
いろんなコミュニティにも無条件で入れてもらえるし、誰かを紹介してもらうケースも増えるので、当然、人からの良いお誘いや魅力ある仕事の話も増えていきます。
つまり、一度突き抜けた結果を出せば、それまでとは全く違ったコミュニティに自然に存在する事ができる。今までとは全く違う世界が開けているのです。
ブチ抜いた先に待っているのは、とんでもない世界です。
「散財できる」「豪遊できる」というような、俗物的で単なるチープな世界ではありません。
努力する才能のある人達が集う知的エキサイティングな世界です。
思わず行動したくなる!結果に結びつく究極のストイック本
「新年に立てた目標がいつも叶えられない」
「仕事で疲れて『明日でいいや』と思ってしまう」
忙しい日々を過ごしていると、つい自分の夢や目標を忘れてしまいますよね…。
『ブチ抜く力』は、そんな弱気になった心にガツンと刺激を与えてくれる一冊です。
思わず行動したくなるアドレナリン全開の同書を読んで、目標達成を目指しましょう!
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