西野亮廣エンタメ研究所Voicyより

あなたの生活コストはいくら? キンコン西野が解く“夢を叶える”ための2つの問題

キャリアby 新R25編集部
「好きなことを仕事に」「好きなことで、生きていく」「好きなことで自由に稼ぐ

そんなメッセージを見かけるようになって久しいですが、「好きなこと=稼げること」とは限りません。

成功までの具体的な道筋が描けずに「好きなことで生計を立てるのは難しい」と諦めている人も多いのではないでしょうか。

今回は、「西野亮廣エンタメ研究所voicy」より、「夢を叶えるために最も必要な逆算力」というテーマをお届け。

舞台女優志望の娘を持つ男性に向けたアドバイスを通して、必要な思考を教えてくれます。

年が明け、1年の目標を立てた人も多いはず。「今年こそ、好きなことを仕事にして生きていくぞ!」と考えている方は、ぜひ参考にされてみてください。

舞台女優志望の娘に、どうアドバイスするべき?

Voicyのリスナーさんから、こんなご相談をいただきました。
わたしには、演劇専攻の短大に通っている舞台女優志望の娘がいます。

この春に卒業するのですが、具体的な進路は未定

舞台出演の機会を求めてオーディションを受けながら、アルバイトで生計を立てていくしかないのでしょうか?

西野さんなら、どんなアドバイスをしますか?

出典 西野亮廣エンタメ研究所voicy

というご相談です。

ボクはもともと、劇場生まれ・劇場育ちの人間なので、娘さんと状況が近いと思います。そのため、結構得意な質問かもしれません。

この場合、解かなければいけない問題は2つあると思います。

①自分に仕事を依頼するべきメリットを強化する

まず1つ目の問いは、舞台出演を果たすためにはどうしたらいいのか。

オーディションを受けているとありましたが、まずはオーディションの面接官、つまり、役者をキャスティングする側のことを考えたほうがいいと思います。

まず劇団には、2パターンあります。

すでに多くのファンを抱えている“集客に困っていない劇団“と、0からお客さんを集めなければいけない“集客に困っている劇団“の2パターンです。

集客に困っていない人気劇団が、無名の新人を大抜擢する例はかなりレアケースだと思うので、集客に困っている劇団にキャスティングされる方法を考えていきたいと思います。

たとえば、あなたが集客に困っている劇団のキャスティング担当だとしたら、どういう人を選びますか?

集客力がある人、もしくは、ありそうな人を選ぶと思います。

娘さんはまだ実戦経験が少ないと思いますので、キャスティング担当者は、集客力があるかどうかの判断はできません。今できる判断は、集客力がありそうかどうか。

つまり、「集客力がありそう」と思わせることが重要です。そのための参考数字は、SNSのフォロワー数しかありません。

ぶっちゃけ、フォロワー数と集客力に相関関係がないことはみんなわかっています。わかっているんだけれども、キャスティングの後押し材料がそれくらいしかないんです。

実際、キャスティング会議に顔を出させていただく機会もあるのですが「この人、SNSのフォロワーは何人なの?」といった議論は普通にありました。

もちろんフォロワー数が絶対ではないし、本質的には広さより深さのほうが大事です。

しかし、キャスティング会議の場では、深さはあまり議論されずに、広さ、つまりフォロワー数が取り沙汰されるので、甘く見ないほうがいいと思います。

今のうちから増やしておくのは、一歩前に進むひとつの方法になると思いますよ。

そのため、お父さんとして声をかけるとしたら「SNSのフォロワーを増やしておくといいかもね」と、自分に仕事を依頼するべきメリットを強化するためのアドバイスをすると思います。

②生活コストを見直す

2つ目の問いは、「アルバイトで生計をたてていくしかないのでしょうか?」という、“役者業が軌道に乗るまで食いつないでいかなきゃいけない問題”です。

これについては、舞台出演が決まったとしても、よっぽどのことがない限りは、舞台だけで食っている世界ではないです。初期は、何かしら別の収入源がないといけないと思います。

ただ、踏まえておかないといけないのは、役者業一本で生計を立てられている売れっ子さんは、娘さんがアルバイトをしている間もずっと役者業をやっているので、どんどん実力に差が開いていってしまっているという現実があります。

最近なくなりましたが、ボクは絵本を書きはじめたとき、よくイラストレーターを名乗る方から「芸人のくせに、絵本を書きやがって」といった批判をたくさん頂戴しました。

ですが多分、アルバイトで生計を立てているイラストレーターさんよりも、ボクのほうが筆を握っている時間が長かったと思うんです。

ほかの仕事もやりつつですが、ボクは毎日12時間くらい筆を握っていました。素人からスタートしましたが、画力を追い抜いたイラストレーターさんはたくさんいると思います。

生活費のためにアルバイトに時間を使うのは、現実問題、そういうデメリットがあります。

つまり「どうすればアルバイトの時間を短くできるか」について考えなければいけません。

ひとつは、親が仕送りをするという方法があります。この場合のリスクは、娘さんが「仕送り慣れ」してしまうことです。

仕送りにあわせて、生活レベルを上げてしまう可能性がある。

なので、もし仕送りをされるのであれば、まずは娘さんが、自分ひとりで稼いで食っていくことの大変さを味わってから、そのあとに仕送りを開始したほうがいいと思います。

ちなみにボクは、生活レベルでいうと、今でも20歳のころと変わっていません。1カ月に6万円くらいあれば生活できます。

この「生活コストを意識する」という習慣は大切にしてください。

また、一人暮らしするのであれば、駅から離れた場所に住むのがオススメです。家賃が下がりますし、駅まで歩かないといけないので痩せます。

女優さんは基本、太った分だけ仕事が減ると考えたほうがいいです。

シビアですが、現実です。

見た目で決めるなんて」って思うかもしれませんが、役者さんの場合は見た目も実力のうちです。太らない努力をしなきゃいけないし、太らない環境づくりをすることが大切だと思います。

「そもそも私は、どうして駅までこんなに歩かないといけないんだっけ?」と自問自答する時間も大切です。馬鹿げた作戦に思えるかもしれませんが、結構有効ですよ。

以上、夢を叶えるために必要な逆算力でした。応援しています。頑張ってください!
〈撮影=三浦希衣子〉

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1つの放送は10分程度にまとめられているので、通勤時間やお昼休みなどちょっとした時間に、西野さんの思考に触れてみてはいかがでしょう?

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