西野亮廣エンタメ研究所Voicyより

信頼を勝ち取るには、相手の“言われたとおり”にしてはいけない

仕事
新R25世代のみなさんなら「またあなたと一緒に仕事がしたいです!」と言われるような、“選ばれるビジネスパーソン”になりたいと思っている方も多いでしょう。

そんな人に対して、キングコングの西野亮廣さんは「1回目の仕事で相手の信頼を勝ち取る働き方がある」と言います。

仕事を次につなげるのがうまい人と、そうでない人の違いって一体何でしょうか?

そこで今回は「西野亮廣エンタメ研究所voicy」より「次につながる働き方」をご紹介します。

「すぐに直します!」と何度でも修正するクリエイターは優秀なのか?

クライアントのリクエストに答えまくるクリエイターさんって、結構いるんですよ。

悪いところがあれば何回でも直します!」って、指摘された箇所を秒速で直してくれる方。

一見、めちゃくちゃ優秀そうにみえますが、言われたことを反映するだけならクリエイターさんにお願いする意味がありません。

次の仕事につながるのは、クライアントの色に近づられる人

「次の仕事につながる人」には2つのポイントがあります。

そのひとつ目が、クライアントのリクエストに、“クライアントの理想に近づく色”をつけて返せるかどうかです。

クライアントワークは受注仕事なので、くれぐれも自己満足な色のつけ方をしないようにしましょう。自分が満足する作品作りは、個展でやってください

そしてふたつ目のポイントは「修正依頼されたあとのプレゼンは2回まで」と思っておくことです。

クライアントから一度フィードバックをもらったら、基本的には次のターンである程度の結果を出さなければいけません。

何度も「言われたとおりに直しまーす!」を繰り返しては、クライアントの時間を無限に奪ってしまうからです。

逆に、フィードバックをもらったあとのプレゼンで、クライアントの答えにぐっと近づくことができれば「同じスピードで走れる人なんだな」と思ってもらえるでしょう。

ちなみに、ボクと仲の良いクリエイターさんは「西野さんに言われたとおりにつくったのがコチラ。そして、こちらが参考までにボクなりにアレンジしてみたものです」と、2パターン用意してくれます。

どちらを採用するかの最終的な判断はクライアントがしますし、必ずしも2パターン用意する必要はないと思いますが、いずれにせよ「言われたとおりにやるのではなく、クライアントの理想に近づく色をつけて返す」が鉄則です。

「言われたとおりにやるな」の例外

ボクは「次につながる仕事をするためには、言われたとおりにやるな」と言いました。

しかし、「アドバイスを求めるとき」は違います

もらったアドバイスに対しては「でもそれは…」と持論なんぞを挟まず、言われたとおりに実行するほうが絶対にいいです。

なぜなら、自分で判断しつづけた結果が今の自分だから。

自分で判断し続けた結果が今の自分で、その自分がいま困っている。

だからアドバイスをもらったのに、そのアドバイスに自分の意見を挟んでしまっては今後も変わらないままです。

アドバイスを求めるときは「言われたとおりにやる」がセオリーです。

ポイントは、外さない人にアドバイスを求めること

外さないと思う人にアドバイスをもらえたのなら、たとえ納得できないアドバイスだったとしても、一度アドバイスどおりにやってみることをオススメします。

アドバイスをもらえる人とアドバイスをもらえない人の違い

ちなみに、ボクの後輩のホームレス小谷は、ボクにアドバイスされたとおりにやります。

逆にいうと、それ以外のことは一切やりません。

ボクはそれをわかっているから、彼に下手なアドバイスはできないし、アドバイス後のアフターケアも半端ないです。

もっというと、今のように彼のいないところでも彼の宣伝をしまくります。

なぜなら、アドバイスした以上は、アドバイスした相手の人生がよいものになってほしいし、逆に彼の人生が悪い方向に転んだら、すべてボクの責任だからです。

それもこれも、彼がアドバイスしたとおりに必ず実行するから。

別の方からも「売れたいのでプロデュースしてくれ」と頼まれたことがあります。

ボクはぜひ協力したいなと思ったので、こう答えました。「条件はひとつです。ボクが言ったことをそのままやってください」と。

しかしその方は、アレンジしました。

そのためボクは即座にプロデュースから手を引かせてもらいました。

それはけっして「その人が嫌いだから」ではなく、その方の人生に責任をとれなくなってしまうからです。

今回のお話は「言われたとおりにするな!」と言ったり「言われたとおりにやれ!」と言ったり、一見ダブルスタンダードな話に聞こえるかもしれません。

しかし、考えないといけないのは、仕事やアドバイスをくれる側の人の時間や気持ちです。

参考になればうれしいです。

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