桜井章一・藤田晋著『運を支配する』より

多くの人は、自分のタイミングで勝負に出すぎ。ビジネスは“忍耐力のない人”が一番に脱落する

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先駆者のシゴトの極意

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まもなく3月が終わり、新年度がはじまります。

新入社員も気付けば2年目になり、「自分は、年次相応に成長できているのだろうか?」という不安にぶつかっている人もいると思います。

そんな人たちがビジネス界のトップランナーに近づくには、どんなスキル・マインドが必要なのでしょうか?

新R25がお届けする特集「先駆者のシゴトの極意」では、最前線で活躍する先駆者たちの著書より、若手ビジネスパーソンが大切にすべき仕事の心構えをご紹介します!
今回は、サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋さんと、20年間無敗の伝説を持ち「雀鬼」の異名で呼ばれる雀士・桜井章一さんとの共著『運を支配する』より、藤田社長の「シゴトの極意」をご紹介します。

経営者でありながら、実は2014年「麻雀最強位」のタイトルホルダーでもある藤田社長は、ビジネスに必要な勝負勘、運やツキは、麻雀から学んできたと言います。

運を味方につけるには一体どうしたらいいのか?

ビジネスマンが知っておきたい“チャンスがくる人”の極意を、同書より3記事に渡ってご紹介します!

ビジネスレースで脱落する人の特徴

洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける」。

忍耐力でもって、ここまでやってきたと思っている僕にとっては腹に響く言葉です。

企業社会はいうまでもなく競争社会ですが、言い換えれば、それはどれだけ忍耐力があるかを競うことでもあります。

みんな最初のほうはぐっと耐えていたのに、我慢できなくなってどんどん顔を上げていく。これまでの自分の仕事人生を振り返ると、まさにそんなふうに感じます。

たくさんいた同世代のライバルたちは、僕が抜いたのではありません。勝手に落ちていったのです。

仕事のレースで脱落していく人を順番にあげると、

①忍耐力のない人

②目標設定の低い人

③固定観念が強くて変化できない人

になると僕は思っています。

②の低い目標を達成して満足している人は、高い目標を目指して必死にあがいている人にはかないません。

達成するかしないかの前に、モチベーションと努力の大きさで差が開きます。

また目標を高くして頑張っても、③の固定観念が強いあまりに変化を恐れる人は早晩行き詰まります。

しかし、何より最初に脱落するのは、①の忍耐力のない人です。

忍耐力のない人は、競争に勝つことができないのです。

いかに「忍耐強く」いられるか

企業社会における競争には「こうすれば結果が出る」という決まったルールはありません。

正解をあれこれ探しながら、たとえ正解が見えなくとも、ともかく結果を出す。

そのための忍耐力なしには、競争に勝つことはできません。

結果がなかなか出なくても、結果を出すまでいかに耐えられるかが問われるのです。

競争相手がぐんぐん力をつけて周りから評価された、ヒットを出した、新しい事業を立ち上げて注目された、そういうときは焦って浮足立ちます。

浮足立つと自分のペースを見失い、そこで忍耐が途切れます。

そして自分の力を超えた無理なことをし始め、コントロールを失う。行き着く先は、自滅です。

かくいう僕自身も、つい浮足立ちそうになったことは過去に何度かあります。

次々とM&Aを仕掛けながら急成長するライブドアに世間の注目が集まっていたとき、うちもやらなければいけないんじゃないか? そう思って気持ちが揺さぶられたこともありました。

株価が長らく低迷して株主たちから強い圧力をかけられたときも、間違った選択をしそうになりました。競争相手を見て浮足立って動くのは、非常に危険です

あくまで地に足を着け、自分のペースを崩さず、その中で主体的にコントロールしていかないといけないのです。

浮足立ったまま攻勢を続ける人は、短期的には華々しい成果を出して注目されたりしますが、結果的には自滅のパターンに入っていくものです。

それはプレッシャーに負け、短期的な評価という誘惑に負け、早く楽になりたいという、ただの「忍耐切れ」だからです。

多くのビジネスマンは「自分のタイミング」で勝負しすぎ

多くの人は勝負の「タイミング」でもないのに、痺れを切らして勝負に出てしまうのです。

もちろんそれでは自滅してしまいます。

会社の経営者というのは、社員や株主、マスコミなどさまざまな人からいつも見られているので、そういう意味では華やかな立場と思われがちです。

しかし、毎日やっていることは極めて地味なものです。ただ淡々と仕事をしている。

麻雀でいうと、耐えている時間がほとんどです。会社を始めて22年になりますが、そのほとんどが耐える時間で埋まっているようなものです。

だけど、そこで焦ったり、不安にかられて無理をしてはいけません。勝負所がくる前に勝負をすれば、本当の勝負所で動けません。

“そのとき”がくるまで、仕事の質を落とさないよう、しのいでいる人にしかツキはやってこないのだと思います。

そうして耐えている時間は、勝負の感覚でいうと、形勢不利の立場に置かれているように感じます。

でも、仕事をしている時間の大半が耐えている時間だとすれば、むしろそれが普通の状態なのです。

ところが、功を焦って「自分のタイミング」で動こうとする人がいます。

同僚が活躍しているのを聞いた、友人の話に刺激を受けてこれまでとは違う働き方をしたくなった、日曜日の夜にたまたまテレビ番組「情熱大陸」を見て感動した、等々、状況的に勝負のタイミングがきたわけでもないのに、勝手な主観で勝負に打って出ようとするのです。

要するに冷静な状況判断ができていないのですが、こういう「功を焦る」人は結局、自滅していきます

社会人1年めのスタートダッシュなど、誰にでも共通して勝負所といえる時期はありますが、それ以外は自分の勝負所がくるのを待つしかありません。

耐えている時間は長く感じますが、世の中の風はいつかは必ずこちらに吹いてきます。

誰にでも1年に一度くらいは、何らかの勝負所がやってくるでしょう。

“そのとき”を見極め、タイミングを外さず勝負できるように、常日頃から準備を怠らないようにしておかなければいけないのです。

しのぎにしのいで、やってきたチャンスを逃さず、勝負をして勝った。

それをもって人は「あいつは運がいい」と評したりするのですが、これは別に幸運がたまたまきたわけではありません。

ですから僕には「自分のタイミングで勝負せず、“そのとき”を見極め、運に合わせている」といったほうがしっくりくるのです。

就職活動中の学生や新人と話すと、彼らの仕事へのモチベーションが高すぎることにときどき心配になることがあります。

ビジネスパーソンとしてこれから先、長い時間生きていくことを考えると、そのモチベーションがそのまま持つのか気になるのです。

仕事というものは基本、地味なものです。

経営者にしても、普段の仕事は単調なものが多い。しかもスムーズにいくならまだしも、思い通りにいかないことのほうがずっと多いのです。

そういう中でモチベーションを無理に高く持ち続けようとすれば、早い段階で必ず燃え尽きてしまいます。

長期戦に備えるためには、モチベーションは高からず低からず、ほどほどを保つほうがよいのではないかと思います。

そして勝負所がやってきたらギアチェンジし、一気にアクセルを踏み、モチベーションを高く保って矢継ぎ早に矢を放てばいいのです。

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普段何気なくとっている行動を改めたくなるような、背筋がピシッと伸びる一冊です。

同書を読んで、チャンスを得られるビジネスマンを目指しましょう!

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