ビジネスパーソンインタビュー
「ホリエモンの移動」がお金になるのはなぜ? キンコン西野が考える“自分の商品”の見つけ方

西野亮廣エンタメ研究所Voicyより

「ホリエモンの移動」がお金になるのはなぜ? キンコン西野が考える“自分の商品”の見つけ方

新R25編集部

2020/05/21

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ビジネスパーソンのみなさんなら、一度は「自分にしか発揮できない価値を見つけたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。

キングコングの西野亮廣さんは「ボクたちは、自分が持っている価値に気付いていないことが多い」といいます。

西野さんが最近気付いた「自分が持っている価値」とは何だったのでしょう?

今回は、「西野亮廣エンタメ研究所Voicy」から「自分にしか売れない商品を探せ」という話をお届けします。

後輩のファンを増やそうとしたら得られた、思わぬ副産物

最近、舞台の稽古で忙しく、ボクの会社が手掛けている仕事の現場に、なかなか行けていません。

現場は、社員やインターン生に任せています。

とはいえ、プロジェクトの目的や優先順位、気をつけなければいけないことくらいは、伝えるようにしています。

その業務連絡についての記事を、オンラインサロンに投稿してみました。

そうしたら、これがめちゃくちゃ好評だったんです。

ボクのサロンには、経営者や上司、親、教師もいて、そういった方から「なるほど、こういうふうに指示を出せば、自分ごととして取り組んでもらえるんですね!」という感想をたくさん頂戴しました。

でも、業務連絡をオンラインサロンの記事として投稿した本来の狙いは「後輩のファンを増やすため」だったんです。

6万人のサロンメンバーがいる場所で指示を出すことで、後輩のファンが増えて、彼の可能性が広がるといいなと思って投稿しました。

どうやらその記事が、思わぬ形で「指示の出し方の見本」になったようです。

ボクたちは、自分だけが持っている商品に気付いていない

今回の件のように、ボクらは自分が持っている価値を理解していないことがあると思うんです。

ボクは『キングコング』というコンビで漫才をやっていて、さらに6万人の会員がいるオンラインサロンの運営、絵本づくり、国内外で個展活動、映画製作、美術館づくりをしています。

ほかにも、海外に学校を建てたり、スラム街の支援をしたり、Webサービスの開発をしたりもしていて、最近は、テレビCMなんかも手掛けていたりしているんです。

そして、それぞれのプロジェクトのスタッフさんたちに、モチベーション高く仕事に取り組んでもらえるように指示を出しています。

今現在、仕事がうまく回っているのは、当然スタッフさんの頑張りによるものです。

ただ、それを差し引いても「西野は指示の出し方がうまい」といえるのではないでしょうか。

そうでなければ、これだけのプロジェクトを同時進行させることは不可能なはずです。

ところがボク自身は、自分の指示の出し方が売り物になるとは知りませんでした。

「自分だけが持っている商品」に気付いていないというのは、ボクに限らずいろいろな人に当てはまることだと思います。

自分にしか発揮できない価値に無自覚な理由は、おそらく「他人が売っているもの」しか商品として捉えていないからでしょう。

つまり「後輩への指示の出し方」をほかに売っている人がいれば、「ボクも指示の出し方を売れるかもしれない」と気づく可能性があるということです。

部下の動かし方」のようなノウハウ本は売っていても、実際の「業務連絡の伝え方」を教える本は売っていないので、気づけなかっただけかもしれません。

ボクらは「売り物になるかどうか」をあまり考えていないということです。

自分を再検査して「誰かを助けられるもの」を探してみよう

自分しか持っていないものを売り出すと、必ず批判が起こります。

たとえば「一定の支持を集めている人の移動」というのは、商品になるでしょう。

ホリエモンは、お金を払ってタクシーに乗っていますが「お金を払ってでもホリエモンを送迎したい人」だって結構いるはずです。

車中でホリエモンとマンツーマンで会話したり、その流れで会社についてコンサルを受けたりできるかもしれないので、「ホリエモンの移動」はめちゃくちゃ高く売れると思います。

ただ、それをやると、「信者から搾取をしている!」とか面倒なことを言われることもありますよね。

値段がついていないものに値段をつけるのは、それなりのリスクを伴うのです。

ただ、ものを売ることの本質は「困っている誰かを助ける」ことなので、もし自分にしか売れない商品があるのなら、ためらわずに値段をつけてみることをオススメします。

まずは自分を再検査して、見落としている価値を探してみてください。

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1つの放送は10分程度にまとめられているので、通勤時間やお昼休みなどちょっとした時間に、西野さんの思考に触れてみてはいかがでしょう?

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