おお！ まさに、「のんある晩酌」は、宮内さんのような方に飲んでいただきたくて開発した商品なんです！

なるほど。

宮内さん、今だとご自宅でお酒を飲まれますよね？

最近、自宅での晩酌についてなにか変化はありませんでしたか？

コロナ禍で、お酒の楽しみ方も大きく変化しましたよね。

お酒好きの方は、外で飲む機会が減ったことで家飲みの頻度が増え、自然と飲む時間も長くなっていった。

そして家飲みが加速したことで、お酒を飲む人の間でちょっとした健康意識が高まってるんです。

僕たちは、この商品を“お酒好きだけど、飲む量を気にし始めた”方にこそ飲んでいただきたいんです。

「のんある晩酌」が目指したのは、“まるでレモンサワーのような味わい”なので、甘さがなくすっきりしています。

「ノンアルは自分が飲むものじゃない」という方をターゲットにしているからこそ、“ノンアルとして”ではなく、“お酒の代替として”手にとってもらえる味わいにこだわりました。

その質問、ありがとうございます。

今、宮内さんの頭の中にはこんな方程式が浮かんでるんじゃないでしょうか？

「レモンサワー－お酒＝レモン炭酸水」

それが、今回は違うんです。

今回は、「レモンサワー－お酒＝まるでレモンサワーの美味しさ（のんある晩酌）」という方程式を目指してつくりました。

…と、話してもなかなか伝わらないと思うので、ぜひ飲んでみてください。

どうでしょうか？

（ニヤリ）

実は事前にレモンサワーが好きという208名を対象に調査を行ったのですが、95.2%の198名が「ノンアルコールだと気づかなかった」と回答しています。

さらに「飲んだ前後でノンアルコールチューハイのイメージが変わったか」という質問に対しては、87.5%が変化したという結果も出ているんです。

安心してください（笑）。

「のんある晩酌」には、サントリーが長年かけて開発した「レモンサワーありのまま製法」を初めて採用しています。

そもそもお酒にはアルコール度数だけでなく、あらゆるうまみ成分が含まれています。ところが、熱をかけてアルコールを飛ばそうとするとうまみも一緒に飛んで、ただの水になってしまうんです。

そしてもうひとつ難しかったのが…レモンオイルです。

レモンオイルとは、レモンに含まれる香気成分つまりうまみなのですが、これはノンアルコール飲料に溶かすことができないんです。

水と油は混ざらず油が水に浮いてしまうので、水を使うノンアルコール飲料ではレモンオイルが浮いてしまう課題がありました。

つまり、従来の技術ではノンアルコールでレモンサワーの味わいを再現することが難しかったんです。

そこで採用したのが「レモンサワーありのまま製法」。

レモンオイルの粒を小さくしていくことで、水の中でも安定分散する技術を新たに開発しました。これがレモンならではの香りやすっきりした苦味が引き立ってる理由です。

さらに極力熱をかけずにアルコール分だけを取り除くことで、焼酎由来の旨味が凝縮された焼酎エキス（ノンアルコール）を抽出することに成功しました。

…かもしれません（笑）

アルコールはもちろんゼロ、カロリー、糖類もゼロです。

私自身もレモンサワーが好きですしほかの開発メンバーもお酒好きなので、自分たちが本当にこの商品に納得できるかという指標も大切にしていたんです。

そこから、ノンアルでももっと晩酌を楽しみたいという結論に行き着き、商品名を「のんある晩酌」にしました。

「のんある晩酌」のカロリーがゼロなら、晩酌にもう1品好きなおつまみを追加できたり、晩酌シーンをより豊かにする手助けができると思ったんです。

そうなんです。

何にでも合うレモンサワーを再現するために、開発の段階ではかなりの品数の料理に合わせて検証しました。

唐揚げ、餃子、たこ焼き、フライドポテト、お好み焼き…どれも合うと胸を張って言えるんですが、僕のオススメは焼き鳥（タレ）ですね。

実は「のんある晩酌」を開発していくなかで、チーム全員が商品に自信を持つことができた、ある出来事があるんです。

開発時、お客様に試飲していただく調査を行った際、お酒が大好きな50歳前半の男性の方がいらっしゃいました。

たまにノンアルコールビールを飲まれるという話を聞いていたので、「ノンアルコールチューハイはどうですか？」と聞くと「甘いジュースのイメージで自分が飲むものじゃない」と言っていて。

そして「のんある晩酌」を手に取って一口飲んだ瞬間、少し考える顔をされてたんです。

そのあと一言、「…これ、お酒入ってないんですよね？？ これなら晩酌に取り入れてみたい」と。

おいしいものって世の中にたくさんあるじゃないですか。

その中でも、今まで「妥協」でノンアルコール飲料を飲まれていた方にお酒の楽しみ方を広げることができるような商品をつくれそうなことが何よりもうれしくて。

その男性の言葉で、「お酒好きの方に受け入れてもらえる」と確信に変わったんですよね。

いえいえ（笑）。

サントリーとしてもいろいろなお酒の提案をしているなかで、「少しお酒を控えたい」とか「健康に気をつけたい」から「しかたなくノンアルを選ぶ」という方もまだまだ多いと思っています。

「のんある晩酌」から、ノンアルで晩酌を楽しんでもらえる新しい文化を創っていきたいです。