ビジネスパーソンインタビュー
少しの工夫で、Web会議はもっと有意義になる
デキる人は「声」と「カメラ」を使いこなす!? 今すぐ役立つ最新リモートハック術
新R25編集部
新しい働き方として定着しつつある「リモートワーク」。
直接会わずとも評価され、出社していたころを超えるレベルの成果を残せるかどうかが、今後のビジネスパーソンの命運を分けることとなりそうです。
リモート下でも“こいつデキるな”と思わせられるのは、一体どんな人? その共通点を探るべく、3人のビジネス賢者を取材。
「リモートで“デキるな”と思う人の特長」と、それぞれが実践している「Web会議を有意義にする工夫」を教えていただきました。
佐渡島庸平「今後は“リモートでも働く”人材を採りたい」
【佐渡島庸平(さどしま・ようへい)】1979年生まれ。東京大学卒業。講談社に入社後、「週刊モーニング」編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムズ』(伊坂幸太郎)などの編集を担当。2012年に講談社を退社し、作家のエージェント会社、コルクを設立
リモート下で“デキるな”と思うのはどんな人?
佐渡島さん
デキるデキないというより、今後僕は「リモートでも働く」人材を中心に仕事をしていくことになると思っています。
コルク(※佐渡島さんが設立した作家のエージェント会社)はオフィスを縮小して、リモート中心に切り替えています。
リモートワークのツールやコミュニケーションを取り入れない人は、うちのような組織で働くのは難しいと思いますね。
佐渡島さん
これからどんどんいろんなツールが出てきて、順次アップデートされていくと思うので、月並みなようですが“変化に対応できる”力も必須。
変化についていけさえすれば、経験の少ない若手でもベテランを捲れます。
たとえば最近、コルクの所属クリエイターの作品を紹介するTikTokアカウントを運営してるんですが、更新してるのは知り合いの大学生なんです。
きれいに動画を作ろうとしなくていいから、とにかくTikTokを好きになってみてってお願いして。そしたら2週間後には毎日投稿されだしたんです。すごいスピード感ですよね。
これが僕だったら、知り合いのデザイナーに頼んでサンプル上げてもらって…ひとつ作るのに1〜2カ月はかかる(笑)。
触ってみて、サービスへの“勘所”をすぐに持つ対応力がない限り、勝てるコンテンツは作れないんだと実感しました。
このように、変化への適応力が思わぬチャンスを引き寄せることも。リモートワークにおいても、少しでも早く環境やツールに慣れておくと、いいチャンスに恵まれるかもしれません。
佐渡島流・Web会議を有意義にする工夫
佐渡島さん
Web会議のいいところは、耳の痛いことを受け入れやすくなるところなんですよ。
リモートだと日程を合わせるのがラクだから、複数の漫画家と一緒にWeb会議できる機会が増えたんですけど…これがすごいよくて。
人間って、面と向かって耳の痛いことを言われると、心の中で反論が湧き上がるじゃないですか。
でも他人が言われてるのを聞くとメタ認知できて、「そうだよな、俺も頑張ろう」って反面教師にできる。だから複数の漫画家で同時に打ち合わせをすると、お互いが学びを得られるんです。
佐渡島さん
メタ認知で言うと、Web会議のチャット欄にリアルタイムで議事録を取ったり、録画などで内容を振り返ったりするのもいいですね。
チャットに書かれた自分の発言を見ながら、「意図が伝わってないな」とか「ちょっと極端な意見になっちゃってるな」って気づける。
自分の発言を人の発言のように認知できるから、軌道修正が効きやすくなります。
ちなみに…僕自身は最近、外で歩きながら会議してます。物理的に前に進んでいるから、会議の内容も前向きになります。ホントですよ(笑)。
黄皓「リモートで注目されるのは“声を使いこなせる”人
【黄皓(コウ・コウ)】1986年、中国湖南省生まれ。早稲田大学卒業後、三菱商事で8年間勤務。その後独立し、2016年にパーソナルトレーニングの「BESTA」を立ち上げる。2020年『バチェロレッテ・ジャパン』(AmazonPrime Video)シーズン1に参加。2020年7月にミラーフィット株式会社を設立、代表取締役社長に就任
リモート下で“デキるな”と思うのはどんな人?
黄さん
僕は顔だけの男と思われがちだけど…実は「声」がイイんですよ(笑)。
リモートで評価されるのは、ずばり「声」の価値を最大化できる人です。
Web会議だと、画面に映る「見た目」と「声」だけで、どんな人なのか判断されてしまいますよね。
しかも、画面だけは表情が読み取りづらい。となると、必然的に声が大きな役割を担うと思うんです。
僕自身、声のコントロールにとても気を遣っています。怒ってるときや焦ってるときほどゆっくり話したり、褒めるときは「マ↑ジ!?!? すごい!」って高めのトーンにしたり(笑)。
声のコントロールに自信がない方は、会議の様子を録画・録音して聞き直してみるといいかもしれません。それができるのも、リモートならではのメリットですよね。
黄皓流・Web会議を有意義にする工夫
黄さん
リモートワークが増えてから、PCのログを取って勤務時間を管理してる会社があるけど…あれ、ほんとに無意味ですよね。
僕が経営している3社のうち2社は、どこで働いてもいいってルールにしてて。週のはじめに、それぞれのメンバーが「1週間のうちにやるべきこと」だけを決めてます。
もしかしたら勤務時間中にデートしてる社員もいるかもしれないけど、そこには一切興味がないんです。
決めた「やるべきこと」が1週間後に終わってさえいれば、それでいい。拘束時間じゃなくて、結果で成果を測りたいんです。
黄さん
なのでWeb会議も、参加者と時間を必要最小限に絞るようにしています。いなくてもいい会議に拘束だけして給料を払うのは、お互いにとって損だから。
資料作成も重要ですね。限られた時間で会議を終わらせるにあたり、資料を用意している人と、口頭で話すだけの人では明らかにパフォーマンスが変わります。
Web会議はせっかく画面共有ができるんだから、資料は“用意したもん勝ち”だと思いますよ。
はあちゅう「“カメラ映り”に投資すると、いいことがたくさんあります」
【はあちゅう】作家・ブロガー。慶應義塾大学法学部卒業後、電通、トレンダーズを経て独立。「人生全部コンテンツ」をモットーに、ネット時代の新たな作家の形を探り、媒体を横断した発信を続ける。2018年にAV男優の「しみけん」氏との事実婚を発表し、2019年9月に第一子を出産。著書に『「自分」を仕事にする生き方』(幻冬舎)、『夫婦トレ~「変わらない男」と「変わるしかない女」~』(光文社)など
リモート下で“デキるな”と思うのはどんな人?
はあちゅうさん
自分で自分を律することができる人。そうでないと、リモートで成果を出すのは難しいかもしれません。
はあちゅうさん
私がリモートワークの効率を上げるために意識しているのは3つ。
まずは「手書きの進捗管理」。ノートに日付とTODOリストを書いて、終わったタスクにチェック。その日できたこと/できなかったことを見える化しています。
2つめは「環境を整える」こと。パジャマからちゃんとした洋服に着替えてみたり、メイクをきちんとしてみたり、飲み物にこだわってみたり…“ここからはオンの時間”だと自分に言い聞かせて、モチベーションを上げています。
最後は「人前で宣言する」こと。SNSで「今日はこれをやります」と宣言したり、作業配信に参加したりして、サボれない状況をわざとつくるようにしています。
はあちゅう流・Web会議を有意義にする工夫
はあちゅうさん
“カメラ映り”に投資することをおすすめします。相手に与える印象がよくなるのはもちろんですけど…自分のためでもあるんですよ。
Web会議って、常に自分が映った画面が視界に入るじゃないですか。これってリアル会議との大きな違いですよね。
打ち合わせ中に画面を見て「今日の私イケてないな」って思ったら、テンション下がるじゃないですか。だからカメラ映りは重要!
はあちゅうさん
私は最近、レフ板効果のある白いデスクに買い換えました。「女優ミラー」という、ライトがついた鏡も使ってます。
鏡は邪魔になるって人には、スマホやパソコンに挟めるクリップ型のライトもおすすめ。数千円で買えて、これひとつでかなり印象が明るくなります。
“リモート映えメイク”とかも流行ってますけど、ライトのほうが絶対効果的です(笑)。
「Web会議ツール」を使いこなした人が、リモートワークを制す
リモート下でのパフォーマンスを最大化したいビジネスパーソンの“相棒”としておすすめのWeb会議ツールが、Cisco Webex Meetings。
世界トップシェアを誇るこちらのツールには、会議をスムーズかつ快適に行うためのユニークな機能がそろっています。
注目の機能①:ノイズ除去機能
掃除機の音やタイピング音、ペットの鳴き声など、会議のさまたげになる雑音をAIが判別。
喋り声はそのままにノイズのみが除去されるため、参加者に自分の声をクリアに届けることができます。
注目の機能②:ジェスチャー認識機能
親指を立てる、拍手をする、挙手などのジェスチャーが認識され、ジェスチャーに合った絵文字が画面上に表示されます。
プレゼンの登壇者に聞いていることを示したいときや、リアクションで盛り上げたいときにうってつけ。
ほかにも、参加者が自由に行き来できるグループを作れる「ブレイクアウトルーム」など、Web会議を充実させる個性的な機能を多数搭載。
さらに今後は、英語・日本語を含む100以上の言語に対応したリアルタイム翻訳機能などのアップデートを予定。
会議の内容、共有した資料、会議中のメッセージはすべて暗号化されるため、セキュリティ面も安心です。
実際にCisco Webex Meetingsを使って行った今回の取材。ビジネス賢者たちの印象は…?
佐渡島さん
ジェスチャー認識機能の“ガヤ感”がいい。 コルクではランチやレクリエーションもリモートなので、そういうときの盛り上げに使えそうです。
僕は歩きながら打ち合わせするので、ノイズ除去機能も助かります。喫茶店とかでもストレスなく喋れるから楽ですよね。
開発体制がしっかりしているこういったWebサービスは、猛スピードで改善が繰り返されるのが強みだと思います。今後のアップデートにも期待したいですね。
はあちゅうさん
ユニークな機能だけじゃなくて、背景設定みたいな基本的な機能もわかりやすい。はじめてでもスムーズに使えました。
あとは、ノイズ除去機能の性能に驚き!雑音と声をちゃんと識別してくれるのがすごい。
旦那もリモートワークで子どももいるので、生活音が気になることが結構あって。そういうときにすごく頼りになりそうです。
黄さん
オンラインプレゼンをすることが多い僕としては、ジェスチャー認識機能に完全にやられてます(笑)。
プレゼンしててなんの反応もないと、「ちゃんと聞いてる? 刺さってる?」って不安になるんですよ。絵文字でリアクションをもらえたら、反響を実感できるのですごくいいですね。
音質もすごくクリアで、セキュリティも安心。こういった些細なストレスが解消されるだけでも、Web会議の質がぐんと上がりますよね。
さらに、はあちゅうさんのように“カメラ映り“をアップデートしたい方に朗報!
「CiscoWebexDesk Camera」なら、今まで感じていたカメラ機能の問題を一気に解決。
4K Ultra HD の高画質で、その人の表情やホワイトボードなどの情報を細部までクリアに映せます。明るさも自動で調整できるため、顔色良く見せる効果も。
ノイズキャンセリングマイクも搭載されており、これ1つでリモート環境を快適に整えることができます。
昨年はリモート化に慣れるだけで精一杯だったという人も、これからはWeb会議ツールも自分で選び、使いこなしていく時代。
R25世代にとって、急速な変化は“チャンス”とも言えるはず。この波に乗り遅れないためにも、まずはリモートワークの質を左右するツールから見直してみては?
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〈取材・文=石川みく(@newfang298)/編集=天野俊吉(@amanop)〉
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