

最後まで読んだとき、タカさんの“意外”な一面を知れます
「いま街で声かけてくれるの、自分の子どもより下の世代で…」石橋貴明がチャレンジを続ける理由
新R25編集部
今回の新R25は、過去イチクラスの大御所への取材のため、都内某会場を訪れています。
その大御所とは、80年代から、『オールナイトフジ』『夕やけニャンニャン』『とんねるずのみなさんのおかげです』など、伝説的なテレビ番組に次々と出演し、時代をつくった男・石橋貴明さん。
昨年からは、YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」をスタートさせ、開始10カ月でチャンネル登録が159万に達するという人気ぶり。
そんな石橋さんが「今インターネットテレビでやりたいこと」を実現する番組、『石橋貴明プレミアム』(ABEMA)。5月7日に放送される「第10弾 THE強運マスターズ」では、15人の芸能人が運試しゲームで対決するとのことで、新R25はその収録後に取材させていただける運びとなりました。
が、この日は数時間におよぶ収録が押しに押しており…ようやく取材時間をいただけたのは深夜。
現場に張り詰めた空気が漂うなか、果たしてどんな取材ができるのか…?とビビり倒していたところ、ついに石橋さんが登場されました。
〈聞き手=天野俊吉(新R25副編集長)〉
タカさんだ~!!
「ネットを通じて、再びたくさんの人が石橋貴明というものを見てくれるようになった」

天野
今日はお疲れのところ、すみません。

石橋さん
はい、お疲れ様です!
すごいビシッとした第一声

天野
“タカさんがネット進出”と話題になった『石橋貴明プレミアム』ももう10回目なんですね。

石橋さん
今もう、ほとんどテレビやってないですからね。僕のなかでの今の柱はABEMAとYouTubeですよ。
ABEMAとYouTubeの2本で、あと10年はなんとかやっていきたい(笑)。

天野
いやそんな…(笑)。

石橋さん
それで、石橋貴明の自社ビルをABEMAのビルの隣に建てるのが目標ですよ。
今みんなリモートだから、小っちゃめのビルならなんとかならないかなと(笑)。
数時間収録して、深夜0時まわってます。こんなにボケてくれるものなの…?

天野
『石橋貴明プレミアム』は、“今インターネットテレビでやりたいことをやる”というテーマですが、長年地上波テレビの世界で活躍してきた石橋さんが感じる「ネットのよさ」とはなんでしょうか?

石橋さん
ネットっていうのは、僕にとっては「冒険をさせてくれる、楽しいメディア」なんです。
ABEMAもまだまだ発展途上のなかでも、「きっちりチャレンジさせてもらえる」。やっぱりそれがいいんですよ。

天野
「チャレンジできるかどうか」を大事にしてるんですね。失礼ながら、超大御所なのに意外だと思ってしまいました。

石橋さん
それは結局、チャレンジが自分のパワーになるからですよね。

石橋さん
だってもう、街で「頑張ってください!」とか声かけてくれる人は、だいたい自分の子どもより下の世代の人たちなんですよ。
なんでそうなるかって、ネットを通じて、再びたくさんの人が「石橋貴明というもの」を見てくれるようになったからなわけで。
それは本当に、非常にうれしい。パワーになってます。
「若い子」じゃなく「子どもより下の世代の人たち」。なんか…意外なほど丁寧だ
25歳で編成局長に直談判。若くしてチャレンジするには「匂いを信じること」

天野
あと、ききたかったことがあって…「25歳のときにフジテレビの社長室にズカズカ入っていって『視聴率30%獲るからゴールデンの番組やらせてくれ』って直訴した」っていう噂って本当なんですか?

石橋さん
それは本当。でも社長室じゃないんですよ。

石橋さん
あのとき25歳でしたねえ。
当時、フジテレビの編成のナンバーワンの方(※)がいて、「ゴールデンやらせてくれ」って言いにいったんですよ。それで実際番組をやらせてもらったというね。
※当時「編成局長」だった日枝久氏。日枝氏はのちにフジテレビジョンの代表取締役社長、代表取締役会長を歴任した

天野
そこから『みなさんのおかげです』がスタートしたんですよね…伝説だ…
25歳でそんなチャレンジができたのはなぜなんですか?

石橋さん
自信の裏付けなんてものは、まるで何もなかったですよ。でもひとつ言うなら、「怖がらない」こと。
25ぐらいのときなんて当然自分に何もないからビビっちゃうものなんだけど、僕らは行く道を怖がってはいなかった。
まわりと違いがあったとしたらそれぐらいなんじゃないですかね。

石橋さん
今、いろんなこと言うヤツいるでしょう?
だから、リスクを考えると足が動かなくなっちゃうのはすごくわかるんですよ。

天野
はい。

石橋さん
でも、自分の信じた匂いを大事にしてほしい。
「たぶんこの道が正しいんだろうな」っていう匂いを感じたら、その道をリスクも含めて自分の足で歩くことですよね。
たぶん今、すごく貴重なお話を目の前で聞けている
「運だけで40年やってきた男ですから(笑)」

天野
今回の『石橋貴明プレミアム』では、石橋さんもプレイヤーとして参加して「最強の運を持っている人を決める」んですよね?

石橋さん
石橋貴明は「運だけで40年芸能界でやってきた男」ですから。その運を見せつけてやろうと。
とにかく隙あらばボケを入れてくるタカさん

天野
加藤浩次さん、くっきー!さんなど、新鮮なメンバーが並んでますよね。

石橋さん
加藤浩次とは久々に会ったんですけど、なんか身辺がいろいろ大変みたいなんで(笑)。
そういう相談事を聞いたりしつつって感じでしたね。

天野
加藤さんはどんな相談事を…?

石橋さん
それは……

石橋さん
…あまりそこは触らないほうがいいと思うんで、やめときましょうか(笑)。
まあ、オジさんたちが一生懸命くだらないことをやったんでね。
「こういうオジさんたちもいるんだ」と思って、R25世代の人たちもビビらず、いろんなことにぶつかっていってください。

天野
はい、ありがとうございました…!

石橋さん
うん、頑張ってください!
よかったの? こんな、マジメな話で(笑)。
繰り返しますが、深夜の時間帯。時間にして10分のインタビュー。「頑張ってくださいね」とあたたかい言葉をいただけると思っていなかったので、驚きました。
そして皆さん、気付きましたでしょうか?
タカさん、インタビューへの対応が、すべて敬語。
これが本物ですよ…。感服いたしました。そんなタカさんに「ビビらず行け」と言われたら、自分もチャレンジをし続けなければいけないと強く思わされた取材でした。
〈取材・文=天野俊吉(@amanop)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉
『石橋貴明プレミアム第10弾 THE強運マスターズ』5月7日午後10時~放送
“強運マスター”の座をかけ、15人の芸能人がバトルを繰り広げる、今回の『石橋貴明プレミアム』。
石橋さん自身もプレイヤーとして参加されるほか、加藤浩次さん、野生爆弾・くっきー!さん、ケンドーコバヤシさん、鈴木紗理奈さん、高橋真麻さん、千鳥・大悟さん、千原兄弟・千原ジュニアさん、元乃木坂46・中田花奈さん、女優・松田るかさんらが参加する豪華なラインナップとなっています。
放送は5月7日の午後10時~。ぜひチェックしてみてください!

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