ビジネスパーソンインタビュー
ひろゆき著『ラクしてうまくいく生き方 〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜』より
すぐに怒鳴る人は幼稚園児と一緒。ひろゆきが説く「怒っている人は“動物”理論」
新R25編集部
「僕は極力、働きたくないんです」
と「2ちゃんねる」「ニコニコ動画」の設立者で、今やYouTubeで大人気のひろゆきさんは語ります。
ひろゆきさんのように、
“まわりに合わせているけど実はそんなに働きたくない”
“苦労してまで成功者になりたいわけでもない”
と心のうちに秘めている人は多いのではないでしょうか。
頑張りすぎず、そこそこで上手に生きていくには一体どうしたらいいのか…。
その答えは、『ラクしてうまくいく生き方 〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜』に載っていました。
同書より、ラクして幸せに生きるコツを一部抜粋してお届けします。
理屈と感情を切り分けられない人は「子ども」だと考えましょう
日本の職場は、マイナス感情を平気であらわにする人が多いですよね。
大声で怒鳴る上司もいれば、逆に、叱られたり失敗したことについて、ずっと落ちこんでため息ばかりもらしている部下もいる。
自分が当事者じゃなくても、そういう人たちについ引きずられて自分のペースを乱してしまったり、彼らにどう接していいかわからなくて疲れてしまったり…。
でも、そんなふうに、すぐに怒鳴る人や簡単に落ちこんでしまう人は幼稚園児くらいの子どもと一緒。
つまるところ、感情と理屈を切り分けられない未熟な人間なんですよね。
あなたが学校の先生で、相手が未成年の学生だったらまだしも、あなたも相手も成人した大人であれば、あなたにその人を成長させたり矯正したりする義務はありません。
なので、そういう人とはふわっと接しておけばいいのです。
僕なんか、そういう「人前でマイナスオーラを出してしまう人」に出会ったときは、相手のことを子どもどころか、ただの動物だと見なしてしまいます。
同じ人間だと思うから、必要以上に相手に寄り添っちゃうと思うんですよね。
相手を動物と見なしたら、「この動物に襲われないためにはどうすればいいか」を冷静に考えてみればいいんです。
そうすると、こういった人との面倒くさいコミュニケーションも、未知の動物とのファーストコンタクトっぽくなって、少し楽しくなりますよ。
クレームはオウム返ししましょう
世の中には、ストレスを発散したいだけのクレーマーが存在します。
こういう人とは付き合わないでおくのがいいのですが、接客業の方とかですと、対応しなければならないケースも出てきますよね。
そういうときは、聞いているふりをしながら、相手の発言をオウム返しするという方法があります。
相手がいった事実や感情を繰り返すんです。
たとえば、「半年前に買った枕が固すぎて、首が痛くて眠れない!」といってきたクレーマーがいたとします。
本音は「そんな前に買ったものにクレームつけられても…」だと思いますが、それをいうと、相手に「お前のところで買ったものなんだ!」と反論する機会を与えてしまうかもしれません。
そこで、「半年前に買ったんですね」とか「昨夜、眠れなかったんですね」と事実をオウム返しします。
もしくは「眠れなかったのはつらいですね」と相手の感情を先取りして返す。
相手は自分の言葉なので、反論できません。
「そう、半年前だ」「つらかったよ」とトーンダウンさせてきたりします。
いいたいことだけいわせ、暖簾に腕押しさせて、お引き取り願います。
「お前じゃ話にならない!上をよべ!」と引かないクレーマーもいると思います。
そうしたら「大声で侮辱されると、私も怖いです。これ以上なにもできません」などと、身の危険を感じたことを大げさに伝えると牽制球になります。
あとは「メーカーに直接連絡してくれますか?」としかるべきところに責任を押しつける。
理不尽なクレーマーは動物みたいなものですから、まともにやり合うのは無駄です。
スルーして、生きていきましょう。
怒っている人からは物理的に離れましょう
怒っている人の相手をするのは、疲れるものです。
しかも、そういう人って、すでに問題が解決していたり、相手が謝罪していたりしても、ずっと怒りが収まらずに怒鳴り散らし続けることが多い。
自分のことを、悪者をやっつける正義の味方だと思っちゃってるんですよね。
人間の脳はわかりやすい攻撃対象を罰していると、快楽中枢が刺激されて、快楽物質のドーパミンが放出されます。
すると、気持ちよくなってしまい、怒りから抜け出しにくくなってしまうようです。
いちおう、そういう怒りの感情をコントロールしようと、理性をつかさどる前頭葉という部分が働いてくれることになっています。
でも、この前頭葉も突発的に発生する怒りの感情には、すぐに対応することができないらしいんです。
だから、相手が怒っている場合は、「あぁ、この人、怒ってることが気持ちよくなっちゃってるんだな」とあきらめて、下手になだめたりせず、物理的に距離をとってしまうのがいちばんなのではないでしょうか。
僕の場合は、急にトイレに立ち上がって20分くらいこもったり、スマホに電話がかかってきたふりをしてその場を離れたりする、といった対応を取っています。
そしてしばらくしてから帰ると、相手も冷静になっていたりするんですよね。
謝罪の言葉や態度で相手を落ち着けようとするより、このほうがよっぽど簡単で効果的です。
「他人とわかり合える」と思うのをやめましょう
日本経団連が2018年に発表した調査によると、新卒採用の選考にあたってとくに重視したことの1位は「コミュニケーション能力」でした。
これは16年連続のようですね。
ただ、いわゆる日本社会で使われる「コミュニケーション能力」って、本当の意味での「コミュニケーション能力」ではない気がするので、そこは注意が必要です。
でも、人と話せば話すほど実感するのが、自分との認識の違いだったりするのではないでしょうか。
「なんでこの人はそう捉えちゃうんだろう」とか「なんでこれがわからないんだ」という感覚ですね。
でもむしろ、「あかの他人とはわかりあえるはずがないよね」と最初からあきらめたうえで、コミュニケーションをとっていくほうが、生きるのはラクになるんじゃないでしょうか。
人に対してイライラしたりするのは、自分の考え方や感性と異なることが原因だと思います。
でも、そもそも「他人とはわかりあえない」と思っていれば、イライラすることもなくなります。
他人とはわかりあえないのが前提になると、相手から攻撃とかされても、イライラすることがなくなります。
こういう人は、もうほぼ動物みたいな感じですよね。
この動物と遭遇しないためにはどうするべきか、みたいに、ロールプレイングゲームで遊んでいるような発想をすると、わりかし楽しいですよ。
相手がもう完全にわかりあえない人だし、わかりたくもないのでしたら、コミュニケーションをとらずに遮断するのも手です。
「他人とわかりあえる」と淡い期待を持たずに生きたほうが、気楽に生きていけます。
コスパよく生きるコツ
ラクしてうまくいく生き方 〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜僕は自分の会社を大きくしていくことには興味がありません。
僕自身がしんどくなく生活できるお金を稼げれば、それで満足なわけです。
そういう意味で、僕はほかの実業家がもつ、経営者としての野心がありません。
同書は、ひろゆきさんならではの、無理をせずラクに生きていくコツが余すことなく紹介されています。
頑張りすぎている人、気負いすぎている人の不安を解消してくれるのはもちろんながら、コスパよく生きていくための指南書でもある一冊です。
ぜひ、ひろゆき節を楽しんでみてはいかがですか?
撮影=いしかわゆき(@milkprincess17)
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