ビジネスパーソンインタビュー
「僕は親切にされてもお返しはしません」ひろゆきが貫く“人に頼る生き方”の実践法

ひろゆき著『ラクしてうまくいく生き方 〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜』より

「僕は親切にされてもお返しはしません」ひろゆきが貫く“人に頼る生き方”の実践法

新R25編集部

2021/06/19

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「僕は極力、働きたくないんです」

と「2ちゃんねる」「ニコニコ動画」の設立者で、今やYouTubeで大人気のひろゆきさんは語ります。

ひろゆきさんのように、

“まわりに合わせているけど実はそんなに働きたくない”

“苦労してまで成功者になりたいわけでもない”

と心のうちに秘めている人は多いのではないでしょうか。

頑張りすぎず、そこそこで上手に生きていくには一体どうしたらいいのか…。

その答えは、『ラクしてうまくいく生き方 〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜』に載っていました。

同書より、ラクして幸せに生きるコツを一部抜粋してお届けします。

なめられる立場でいましょう

職場などの集団のなかで居心地よく過ごすには、「ちょっとなめられる立場」がおすすめです。

「なめられる」というとネガティブな印象を受けるかもしれませんが、「こいつは自分よりちょっと下だ」と思われていたほうが、変なやっかみや敵意を受けにくくなります

それに、なめられる立場って、周囲からけっこう大切にされやすいんですよ。

判官贔屓(ほうがんびいき)という言葉があるように、ちょっと弱い立場の人間ががんばっている姿を見せると、人情として応援したくなっちゃうんですね。

心理学でも「アンダードッグ効果」とよばれるものがあります。

選挙で泡沫候補に票を入れたくなったり、強豪チームに立ち向かう弱小チームを応援したくなったりする現象です。

人間は集団ですごす生き物なので、弱いものを守ろうとする本能が働くのでしょう。

上司や先輩に怒られたりするときも、なめられポジションにいると、実質以上に「かわいそう」「たいへんそう」に見えるみたいで、同情が集まって、最終的に味方が増えていたりします。

「なめられたら負けだ」と肩肘を張っていると疲れます。

「なめられてるくらいがちょうどいいや」と思っていると、自分をよくみせようと無理にがんばる必要もなくてラクです。

快適な人間関係で過ごすためのベストポジションといえるでしょう。

人にやってもらいましょう

人になにかを頼むことが苦手な人って日本人にはけっこう多い気がします。

そういう人は、自分がやらなければならないといった責任感が強かったり、他人の時間を奪うのが申し訳ない、と気を遣いすぎていたりするのではないでしょうか。

僕なんかは、プライベートなことはほとんど人に頼みません。

でも、仕事は仕事と割り切るので、ガンガン人に頼んでいます

僕は仕事においては、自分がやることをなるべくなくすようにします。

というのも、僕は働きたくない人間ですから、僕自身がなにかやらなければならない、

という状態になると、そこがボトルネックになって、プロジェクトが止まったりするんです。

つまり、ボールを僕が持たないことを徹底することで、プロジェクトがうまく回るようにする必要があります。

組織のなかで、業務をある特定の人にしかできない状態になることを「属人化」といいます。

仕事が属人化してしまうと、もしその人がヘッドハンティングされて抜けてしまったら、とたんに会社の仕事が回らなくなっちゃいますよね。

組織としても、一人の人間に労力をかけすぎるのはデメリットが大きいんじゃないかと思います。

ちなみに、頼んだ人が途中で「できないです」といってくることがありますよね。

そういうときには「ではだれならできるか、教えてください!」といって、その人に代わりとなる人を探す責任も負わせちゃいます

それに、自分がいなくても、案外仕事は回るものです。

それなら自分の手間を少なくして、極力自分がやらなくても回る体制を整えていたほうが、リーダーや責任者としては優秀なんじゃないでしょうか。

いつもニコニコしときましょう

だれでも手間も時間もかけずに、人間関係を円滑にできる方法が、いつもニコニコ笑顔でいることです。

大学時代に留学していたアメリカでも、いま住んでいるフランスでも実感するのですが、笑顔でいるということは、言葉を使わずとも相手に好意を持ってもらえる最大の武器です。

言語もわからない状態で、なじみのない土地に行ったとしても、とりあえずニコニコしてきちんと挨拶さえすれば、けっこうなんとかなっちゃうんですよね。

引っ越し先の住居で水道管トラブルがあったときなんかも、言葉はまだ流暢にしゃべれるわけではないので、業者さんにくわしく説明したりはできないのですが、笑顔で感じよく接していると、すごく親切にしてもらえる。

態度や表情の選択ミスをして、相手から嫌われて損をするのはもったいないですよね。

そう考えると、笑顔は自分に相手への敵意がないことを伝えられ、親切にしてもらえる確率を上げられる、お手軽で万能な武器といえます。

おせっかいにお礼をいいましょう

たまに、過剰に親切をしてくれる人って、人生で現れますよね。

僕のまわりでも、会うと食事を奢ってくれるお金持ちがいたりします。

あなたの周りにも、聞いてもいないのに「これが健康にいい」といろいろな食べものを渡してきたりする人がいたりしないでしょうか。

こういった過剰な親切、あるいはおせっかいって面倒くさく感じてしまうものですが、とりあえず「ありがとうございます〜」と受け取っておくのがラクなんじゃないかなと思います。

親切の押し売りをする人って、要は、自分の行動や考えが正しいと思いこんでいて、それを他人にも押しつけてしまう人です。

こういった押しつけがましい人は、たしかに面倒くさいですが、別に悪意があるわけではありません。

むしろ、邪険に扱うと「可愛さ余って憎さ百倍」じゃないですが、感情のベクトルが真逆に向いてしまうこともあるので、ぜんぜんうれしくなくても「ありがとうございます〜」といっておくのがベターですね。

ただし注意したいのは、「親切を受け取っても、こちらからはお返しすることができない」と伝えることです。

僕は、自分から奢ることもないし、そもそも自分のお金で外食することはないことを公言しています。

こうすることで、「次に会ったときはひろゆきに奢ってもらう」と期待されることを回避しています。

僕はあくまで押し売りされる親切を、受け取るだけです。

これを明確にしないと、こちらが親切のお返しをしないことを恨まれたりしますから。

最悪、悪徳セールスマンに買わされたり、新興宗教の活動に協力することになったりします。

親切の押し売りについては、ギブ・アンド・テイクではなく、テイクだけであることを相手に認識させることを心がけてください。

あえて「めんどくさい人」だと思わせましょう

めんどくさい人とは距離を置いて付き合うほうがいいと思っているのですが、これを逆に利用して、相手にめんどくさい人と思われたほうがトクするケースもあったりします

たとえば、やりたくもない仕事を頼まれたとき。

取引先の人が高圧的だった。

もしくは仕事の単価が安い。

いろいろ理由はあるかもしれませんが、相手に「この人はやりやすい人だな」と思われると、このケースだと困ることになります。

しかも、直接断ることができない関係かもしれません。

そこで、たとえば、「この仕事の契約内容が気になるのですが、過去の事例でいいので、先にどんな契約書になるか、5例ほど見せてくれませんか?」とか、「この仕事の詳細なスケジュールをエクセルにまとめて出してくれますか?」といったお願いをしてみる。

すると、相手は、「あぁ、この人めんどくさいな」と思いますから、結果的に、その仕事を引き上げてくれたり、もしくは距離を置いて注意して付き合ってくれたりします。

意図的にめんどくさい人になることで、相手の土俵に立たないですむわけです。

もちろん、相手から面倒な人だと思われてしまうので、多用していると、周りに悪評が広まってしまうこともあるでしょう。

相手にとって予想外のカウンターパンチを打つのが目的ですから、ほどほどの使用に抑えておきたいところです。

コスパよく生きるコツ

僕は自分の会社を大きくしていくことには興味がありません。

僕自身がしんどくなく生活できるお金を稼げれば、それで満足なわけです

そういう意味で、僕はほかの実業家がもつ、経営者としての野心がありません。

ラクしてうまくいく生き方〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜

同書は、ひろゆきさんならではの、無理をせずラクに生きていくコツが余すことなく紹介されています。

頑張りすぎている人気負いすぎている人の不安を解消してくれるのはもちろんながら、コスパよく生きていくための指南書でもある一冊です。

ぜひ、ひろゆき節を楽しんでみてはいかがですか?

撮影=長谷英史(@hasehidephoto

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