ビジネスパーソンインタビュー
現役女子高生、16歳で母になる。重川茉弥が妊娠・結婚・子育てを経て感じたリアル

「出産準備は、YouTubeで」

現役女子高生、16歳で母になる。重川茉弥が妊娠・結婚・子育てを経て感じたリアル

新R25編集部

2021/07/20

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「母になる」。

『今日、好きになりました。』(ABEMA)という恋愛番組で出会ったパートナーと、10代で夫婦・両親になることを決断した重川茉弥(しげかわ まや)さん。

番組で出会い、まやさんの夫となった前田俊さん(左)

お2人が現役高校生で妊娠・結婚の報告をしたときには、祝福の声が挙がった一方、「子どもが子どもを育てられるのか」などと批判的な声も…。

出産を経てちょうど1年。まやさんは今日まで、どんな思いで過ごしてきたのか。16歳で妊娠・結婚・出産・子育てを経験した彼女のリアルを、お届けします

【重川茉弥(しげかわ・まや)】2004年生まれ。現在17歳・現役高校3年生。2019年4月、Abema TV(現ABEMA)が配信している恋愛番組『今日、好きになりました。ハワイ編』に参加。前田俊さんと交際がはじまり、2020年4月に妊娠と結婚を発表。同年7月に第1子長女を出産した

〈聞き手=ほしゆき〉

「彼には『何があろうと産む』と決めてから報告した」

ほし

まやさんは今高校3年生で、妊娠したのは2年生…15歳でしたよね。

妊娠がわかったときって、どんな感じだったんでしょう…? 当時はまだ彼氏だった、旦那さんの反応とか。

まやさん

俊くん(旦那さん)には、「もしシングルマザーになったとしても絶対に産む」と自分のなかで決めてから報告しました

えっ

まやさん

最初はとにかく、どうしていいかわからなくて不安でした。

今まで優しかった彼が豹変して逃げてしまうかもしれないと思ったし、今まで応援してくれていたファンの子たちも妊娠した私を受け入れてくれるかわからない。

事務所も辞めなきゃいけないかもしれない、お仕事はどうなるんだろう…とか。

毎日泣きながら、ぐるぐる考えていて。

ほし

そうですよね…

産むことを決断できたのは、何かきっかけがあったんでしょうか?

まやさん

実際に子どもを育てている年齢の近い友達に、今話したような不安を全部打ち明けたんです。

そうしたら、「仕事より何より、命が大事に決まってるでしょう」と言ってくれて。

子どもを前に「産んで後悔したことなんてないよ」と言い切った“ママ”の顔に、ハッとさせられました。

まやさん

その言葉はとても大きかったです。

最後は私が覚悟を持って決断しなきゃいけないんだと思えたし、それと同時に「産みたい」と強く思った。

立派なママになれる自信もないし不安だけど、「何があっても私がこの子を守っていくんだ」という覚悟につながりました。

16歳でその覚悟を決められるの、すごいな…

ほし

報告したときには、俊さんからはどんな言葉が?

まやさん

マヤならそう言うと思ったよ、一緒に頑張っていこう」って。

…すごく安心したし、うれしかったです。

出産準備から子育てまで、学び場はYouTube

ほし

10代の2人だけで出産準備や子育てをするのは相当大変だったと思うのですが…

ご家族がサポートしてくださっていたんですか?

まやさん

いえ、里帰り出産もしていないので、じつはあまり頼ってなくて。

基本的にわからないことは全部、YouTubeを見て勉強しました

来たぞネクストジェネレーション

ほし

えっ…!?

YouTubeからのインプットだけで出産準備ってできるんですか?

まやさん

できましたね!(笑)

役所の手続き関係とかは母に聞いてたんですけど、出産準備や育児のコツみたいなのはほぼYouTubeです。

親が出産したときとは時代が違うので、最近のリアルなママたちの声が一番参考になると思います。

ほし

り、理にもかなっている

たとえばどんな話が参考になりましたか?

まやさん

えっなんだろう…ホントに全部YouTubeの先輩ママたちに助けてもらってる気がします…(笑)

出産祝いでおむつケーキ(おむつを束ねてデコレーションケーキのように装飾したもの)をもらうことが多いから、おむつは買いすぎないほうがいい!」とか、「ベビーベッドはレンタルできるから、最初から買わなくていい!」とか。

YouTube、めちゃくちゃ有益

まやさん

今はコロナの影響で産婦人科での「お母さん学級」もないし、なかなかママ友をつくる機会がないので、ちゃんと自分たちで勉強する習慣をつけなきゃいけない。

体調に関わることはすぐに病院を頼りますが、それ以外のことは頼るまでにまずふたりで調べるようにしています。

ほし

すごい…仕事にも復帰してお忙しいなか、夫婦ふたりで…

「デジタルネイティブ×母」の強さに圧倒されてます

一方で、「10代の母」だからこそ経験する苦悩も…

ほし

一方で、10代で妊娠・出産されたからこそ大変だったこともあったのでしょうか…?

まやさん

やっぱり、妊娠を公表していろんなコメントをいただいたときは、かなりしんどい気持ちになることもありました。

でも、旦那さんが私をSNSに触れさせないように見張ってくれるようになって。

スマホポリスというか…(笑)、ちょっとSNS見てると「まや何してるの〜?」って聞いてくれたり、スマホから離れられるよう「映画見よう」って誘ってくれたり。

ほし

なんて愛のある守り方…!

そしてめちゃくちゃ幸せそうに笑うじゃないですか、まやさん

かわいい…召す

まやさん

あと、「なかなか妊婦だと気づいてもらえない」ことも大変でした。

10代だと妊婦である可能性を想像してもらえないのか、電車でもなかなか席を譲ってもらえなかったりして。

ほし

ああ…

まやさん

仕事現場でも、妊娠してることは一部の友達や仕事関係者にしか伝えてなかったので、撮影中に情緒不安定になって泣き崩れちゃうこともあって…大変でした。

だから本当に、俊くんや事情を知っている皆さんに毎日助けられながら、なんとか出産までたどり着けた感じで。

素敵な夫婦だ…

まやさん

それでも…想像してたよりずっと優しい世界だったなぁ

街でも「若いのに頑張ってるのね」と声をかけてくれる方がいたり、保育園の先生たちも「ママに年齢は関係ないから、一緒に頑張ろうね!」と言ってくれたり。

本当に、まわりに感謝しきりの毎日です。

「私ばかりが大変」ではなく、ママである“私だけの特権”として幸せを噛みしめている

ほし

最後に…「10代の夫婦生活」についてお聞かせください。

妊娠・出産・結婚を経て、俊さんとの関係性に変化はありましたか?

まやさん

お父さんだな」って思う瞬間は、やっぱりありますね(笑)。

一番衝撃だったのは、生まれた瞬間。

まやさん

ずっと隣にいてくれたんですけど、赤ちゃんが生まれたとき、俊くんがはじめて私の前で泣いたんです。それがとにかくビックリで。

死ぬほど痛かったけど、出産は本当に感動的でした。

陣痛から出産まで8時間かかったのに「安産ですね」って言われたときは、これで安産!? 難産のママってどれだけ大変なの!? って思いました…本当に、“親”ってすごいです

無事に生まれてきた3710gの女の子。大きくて大変だったそうです

ほし

育児がはじまってからは「夜泣きしても旦那さんが起きてくれない」など、夫婦喧嘩になりやすいと聞きますが…おふたりはどうですか?

まやさん

たしかに俊くんも夜中は起きないです(笑)

でも、家事全般やってくれるし、赤ちゃんの変化に気づいて起きられるのもママである私だけの特権だから、「どうして起きてくれないの」とは思わないですね。

むしろ、幸せを独り占めできる時間! って捉えてます

まやちゃん、人生何周目なんだろう

ほし

今日はありがとうございました。

節々から「ママとしての覚悟」をすごく感じて、率直に、ひとりの女性としてかっこいいなと思いました…

まやさん

もちろん、すべてが初めてなので大変なこともいっぱいあるけど…出産も子育ても、私の人生にとっては本当に素晴らしい出来事なので。

今目の前にある幸せをめちゃくちゃ大事にしよう」と思ってます。

…と思えるのも、出産を経ていろいろな意味で強くなったからかもしれないけど(笑)

母は強し。そこに年齢は関係ないことを痛感させられる取材でした。

若さゆえの偏見にさらされることがあっても、目の前にある幸せを大切にしながら子どものために成長しようと日々努力するまやさん。

取材後、旦那さんと一緒に赤ちゃんを抱く姿を見て、グッと来てしまいました…!

〈取材・文=ほしゆき(@yknk_st)/編集=サノトモキ(@mlby_sns)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉

まやさんの日常に密着したドキュメンタリー番組『普通の女子高生だったはずの私が16才でママになって知ったことは、』(ABEMA)が絶賛放送中!

現在の“しゅんまや夫婦”の生活に密着したドキュメンタリー番組『普通の女子高生だったはずの私が 16才でママになって知ったことは、』(ABEMA)が、7月20日(火)より毎週火曜10時に絶賛放送中!

妊娠発覚から現在まで、“母になること”の苦悩や喜びを抱えてきた、まやさんの等身大な4つの素顔=“妻、母、社会人、ママの娘である女子高生”と、現在の夫婦の生活に密着。まやさんのさらなる本音や、女子高生ママのリアルに迫る番組となっています…!

気になった方はぜひチェックしてみてください!

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