ビジネスパーソンインタビュー
にしたん社長も認めた。喫煙所サイネージ「BREAK」が、認知広告の新定番になりつつあるワケ
新R25編集部
みなさん、普段見かける「広告」をどれくらい覚えているでしょうか?
街中の巨大ビジョン、駅のポスター、スマホの画面…昨今広告に触れる機会は増えましたが、媒体ごとに「見られ方」や「接触の仕方」はさまざまです。
そんな課題を逆手に取って注目を集めているのが都心オフィス喫煙所サイネージメディア「BREAK(ブレイク)」です。ビジネスパーソンが1日5回・計30分を過ごす“喫煙所=滞在型の空間”に着目し、質の高い広告接触ポイントへと転換・進化させました。
なぜ喫煙所という特殊な空間が、強力な認知メディアになり得るのか。実態を探るべく、認知広告のプロフェッショナルであるにしたんクリニックの西村誠司社長にインタビューを実施。
株式会社コソド取締役CMO・湯川健太さんとともに、これからの時代に求められる広告のあり方と、ターゲットの心を動かす空間選びの極意に迫りました。
※以下、インタビュー中に登場する都市部の喫煙者に関するデータの出典は、「首都圏喫煙所設置オフィスビルの喫煙所利用者インターネット調査より(2024年4月)」となります

「いやが応でも見なきゃいけない」空間の価値
ーー今回は喫煙所サイネージ「BREAK」の魅力について、認知広告のプロである西村さんにお話を伺います。
まず、西村さんが認知広告を考えるとき、どんな空間や媒体を重視していますか?

西村さん
認知を広げるためには、特定のメディアだけじゃなくて、テレビも出ていて、街中の看板もあって、スマホにも出てくるというように、種類の違う広告媒体に散りばめる「ポートフォリオ」が大事だと思っているんですよ。
エリアも東京だけでなく、飛行機に乗って新千歳空港に着いたらそこにも出ていたとか。あるいは石垣島から離島に行くフェリーターミナルや、北海道の稚内に向かうひなびた漁師町の国道沿い…
アメリカのハイウェイ沿いの看板に出ているような分散が刷り込みになります。
【西村誠司(にしむら・せいじ)】エクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。93年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。95年インターコミュニケーションズ(現エクスコムグローバル)を設立、社長に就任。97年海外用レンタル携帯電話事業をスタート。2012年に海外用Wi-Fiレンタルサービス「イモトのWiFi」ブランドの提供を始める。19年にメディカル支援事業をスタートし「にしたんクリニック」の立ち上げを支援。20年にはわずか約1カ月でPCR検査サービスを実現。22年に不妊治療専門クリニック「にしたんARTクリニック」の立ち上げを支援。著書に『最強知名度のつくり方 売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術』(KADOKAWA)

西村さん
以前、どこかの店に入ったら、となりの人が僕を社長と知らずににしたんの話をしているのを聞いたことがあって。これも、ひとつのアナウンス効果ですよね。
そういう意味で、そのポートフォリオのなかに喫煙所の広告が入ってくるのは、すごくパワフルじゃないかなというのが最初の印象です。
ーー認知広告を展開するうえで、西村さんがこだわっている“空間の条件”はありますか?

西村さん
僕、渋谷のスクランブル交差点から見えるビジョンを複数連動させて、一気に広告を流すキャンペーンをやったことがあるんですよ。
僕らは広告主だから「さあ流れるぞ」と身構えてうれしい気持ちになるんですけど、歩いている人の目線を見たとき、大げさに言うと誰ひとり上を見上げていないんじゃないかと感じたんです。
スクランブルスクエアの地下の壁面広告を出したときも、歩いている人が見ているのかなと疑問に思いました。

ーーたしかに、通り過ぎてしまうかもしれません。

西村さん
スクランブル交差点のような開かれた空間は、各々が目的地に向かって通過して移動していくので、なかなか広告にフォーカスがいかないんですよね。
だからこそ、確実に「いやが応でも見なきゃいけない」状況をつくることがすごく大事だなと。
たとえば映画館の始まる直前に流れる広告は、みんな着席していて見ざるを得ないですよね。
ーー喫煙所も同じような空間だと?

西村さん
そうですね。
喫煙所も限られた固定の空間にとどまってタバコを吸う場所です。モニター以外に目を引くものがないと、自然とそこにある映像や音に目が行くと思うので、メディアとしてすごく魅力的。
一服して気持ちが安らいでいるときに、さりげなくふっと入ってくるのは、広告の入り口としてすごくいいなと思います。雑念やほかの音がないリラックスした状態ですからね。
1日5回、計30分の休憩。手持ち無沙汰なビジネスパーソンに届く
ーー湯川さん、実際に喫煙所はどのような空間で、どんな方が利用しているのでしょうか?

湯川さん
僕らは「BREAK」という媒体名で、都市のオフィスビルに設置された喫煙所にモニターを置いてサイネージメディア化しています。
【湯川健太(ゆがわ・けんた)】 株式会社コソド 取締役CMO。都心オフィス喫煙所サイネージ『BREAK』事業責任者。2012年、rakanu株式会社(現:dot LIFE)を創立。2016年、同社にて「ペット事業」を立上げ、メディア事業・D2C事業を展開(累計1,500万食)。2019年、同社をVOYAGEGROUP(現CARTA HOLDINGS)へバイアウト(完全子会社化)し、代表取締役に。2023年より、株式会社コソド 取締役CMOに就任

湯川さん
都内で働くビジネスパーソンのなかでも、よりエグゼクティブな方々や富裕層の方々に向けて、現在530カ所以上設置し、600万人にリーチできる(※1)ようになっています。
都内だけでも490カ所(※1)あり、大阪や名古屋などの地方都市にも展開しています。
※1:2026年3月時点

西村さん
写真を見ると今風ですよね。雑居ビルのような場所ではない。
それなりのビルに入っているテナントの企業って、それなりのところが多いから、そういう意味ではやっぱり結構セグメントができているイメージですね。
よくタクシーに乗る層のビジネスマンが勤務していそうなビル、という印象です。


湯川さん
おっしゃる通りです。
調査によると、喫煙者は1日平均5回喫煙所に行き、1回につき6分滞在しています。
経営者の方には耳が痛い話かもしれませんが、1日30分間休憩している計算になります。
※首都圏喫煙所設置オフィスビルの喫煙所利用者インターネット調査より(2024年4月)
たしかに1日30分のタバコ休憩は、経営者には耳の痛い話… いや、リフレッシュは大事です!

西村さん
1日5回行くということは、接触頻度がかなり高い。
広告って、ポスティングもそうなんですけど、7回目、8回目くらいから一気に認知がぐっと上がるんですよ。
大型キャンペーンを4週間やるときに、2週目あたりにピンポイントでぐっと頻度を上げて認知を高めるのにすごくいいと思います。
タクシー広告を出しているBtoBの会社が、並行して出しながら一気に展開するという方法もありかもしれない。

湯川さん
喫煙所は煙が外に漏れないくらい密閉されているので音も出せますし、景色もない場合がほとんどなので、利用者はみんな手持ち無沙汰な状態になります。
そのような環境の中で、1日5回つい見てしまう状況が発生するのが媒体の強みです。
ーータクシー広告などと比べて、ターゲット層に違いはあるのでしょうか?

湯川さん
「BREAK」は、タクシーサイネージメディア「GROWTH」を運営するニューステクノロジーさんと共同で進めている事業なのですが、タクシー広告では届きにくい層にも接触できるのが特長です。
たとえば経理、総務、人事、マーケティング担当の方など内勤の方々です。BtoBの企業さんからも選ばれている理由のひとつで、オフィスシーンにおける情報訴求は「BREAK」が担い、ほかの媒体と組み合わせることで、多様な情報接触を相互に補完し合えるコミュニケーションが実現します。
利用者の属性としては、男性が約9割で、年齢層は40〜50代が半数を占めています。決裁者や役職者が4割以上いるのもポイントですね。
※首都圏喫煙所設置オフィスビルの喫煙所利用者インターネット調査より(2024年4月)
経理、総務、人事などのバックオフィス系業務の方に加えて、決裁者になったからこそ内勤が多くなった高所得層の利用も多そう

西村さん
40〜50代になると体力が落ちてくるので、とくに富裕層は健康が一番の関心事になりますよね。
ヘルスケア系の広告なんかはすごく相性がいいんじゃないですか?

湯川さん
まさにその通りで、タバコを吸わない方と比較して、健康サプリの購買傾向が1.7倍というデータもあります。
最近は機能性食品・健康飲料、スポーツ・フィットネス、メンズクリニックなど、健康意識の高い層に向けたカテゴリからの引き合いが非常に増えているんですよ。
※首都圏喫煙所設置オフィスビルの喫煙所利用者インターネット調査より(2024年4月)
年齢、性別だけでなく、「生活に不安がないからこそ“+α”の関心ごとにお金をかけられる富裕層」へピンポイントにリーチできるのが「BREAK」の強み

西村さん
旅行やレジャー、エンタメ系もよさそうですね。

湯川さん
はい、そういった業種も非常に相性がいいです。
都市部にいる1,000万人以上のビジネスパーソンのなかから「喫煙者」というフィルターを通すことで、ターゲットに対して高精度にリーチし、深い認知を形成できる媒体です。
“逆張り”発想で始めた社会課題解決とブランディング
ーー「自分たちの広告が本当に見られているのか」という課題感に対してはどのようにアプローチしているのですか?

湯川さん
全施設にAIカメラを設置して人数を計測しています。
また、放映期間中に喫煙所に行った人と行っていない人を明確に分けられるので、ブランドリフト調査を実施して効果を実証することも可能です。
実際の事例で言うと、大手食品メーカーさまでは広告接触者の特徴認知率が78%に達し、非接触者と比べて2.4倍の差が生まれました。大手飲料メーカーさまでは、放映後に64%がブランドを記憶。大手飲食チェーンさまでは利用意向が70%を超え、実売への貢献にもつながっています。
「効果が見えない」という不安を、推計ではなくデータで解消できるのが私たちの強みです。

西村さん
それは安心感がありますね。
選挙の出口調査みたいに、一定期間やったあとに調査すれば全体を推し量ることができるので、広告主も納得しやすいと思います。

ーーそもそも、なぜ喫煙所にサイネージを設置しようと思ったのでしょうか?

湯川さん
僕らは、自分たちで喫煙所をつくるところから始まったんです。
2020年に改正健康増進法が制定されてタバコを吸える場所が極端に減り、路上喫煙が増えて世の中に煙とゴミが増えるのが見えました。
そこで、吸わない人にとってもよい社会づくりのために「THE TOBACCO(ザ・タバコ)」というブランドを立ち上げたんです。


湯川さん
大手もやらない、メーカーさんもやりにくい、となるとベンチャーの僕たちしかない、という“逆張り”の発想です。
丸の内の国際フォーラムの目の前など、自分たちで場所を借りて公衆喫煙所をつくりました。
最初はもう、赤字覚悟でとにかく空間をつくるところから始めたんです。公衆喫煙所自体に収益はありませんが、そこにモニターを設置してサイネージで収益を得るモデルにしています。
現在は東京を中心に300施設ほど展開しています。

西村さん
社会的な意義がありますね。
世の中にいろんな喫煙所があるなかで、「THE TOBACCO」という名前を聞いたときにおしゃれなイメージが浮かぶようなブランディングができると、すごくいいかもしれません。

湯川さん
ありがとうございます。
大きいビルの喫煙所は清掃が行き届いていて、排煙設備もしっかりしているので、すごく綺麗なんですよ。
汚いところでは広告が流れないというのも、大事なポイントだと思っています。
リピート率51%。西村社長が「お世辞抜きにおすすめ」と言い切った理由
ーーもし西村さんが「BREAK」を活用するとしたら、どのような広告を出しますか?

西村さん
自分の顔面ドアップの黄色い広告を出してざわつかせたいですね。
以前、タクシー広告や神宮花火、新聞などでインパクトを重視した広告を出したときに、すごく反響があったんですよ。
みんな笑って話題になるんじゃないかな。
ーー広告の音まで確実に届けられる「BREAK」の利点については、どう活用できそうでしょうか?

西村さん
僕は広告のメロディをつくるときに、小さい子どもでも馴染むような単調なものにするよう心がけています。
子どもって大人と違って忖度しないから、感情の赴くままにリアクションするでしょう。子どもが気に入るものは、大人が何気なく聞いても耳馴染みがいいメロディ。「音」は非常に大事なんですよ。
喫煙所は密封されていて、街中の雑踏のように音が切れないので、音を特長とする広告を流すのはすごくよさそうです。


湯川さん
やはり音声が印象的な企業の広告は、より効果が出やすいです。
「BREAK」は月〜日曜日の1週間単位で、1枠30秒か15秒、全部合わせて6分間がひとつのループになっています。
最近は2滞在に1回接触できるハーフプランも始めました。

西村さん
シネアド(※2)だと1週間に1回しか接触できないですが、1日6回×平日5日間で30回くらい接触できるのはいい塩梅ですね。
※2:映画館で本編の上映前にスクリーンで放映されるCM(シネマアドバタイジング)のこと

湯川さん
15秒枠だと6分のループに2回出るので、より接触頻度が高まります。
訴求が同じものであれば、2回を別素材にすることも可能です(※3)。
※3:STANDARD(REGULAR)で15秒素材入稿の場合


西村さん
タクシー広告の費用と比べたときに、かかる広告費用は大体同程度のパフォーマンスなのでしょうか?

湯川さん
タクシー広告の約半分ほどです。
予算に制限があって迷っている企業さまがチャレンジするにはちょうどいい金額感なことも、リピートの出稿企業が51%を占めている理由として考えられます。

西村さん
タクシー広告とのパッケージ売りはしないんですか?

湯川さん
あります!
認知広告としては、絶対そのほうがいいと僕らも思っていて。タクシーにも乗るし、喫煙所でも見るほうが、1日の中での接触頻度が高まるんですよね。
「GROWTH」を運営するニューステクノロジーとメディアを共同で運営しているので、バランスを見ながら調整できるのもポイントのひとつです。

西村さん
ほかの媒体と組み合わせて動線をつなげるとさらに効果が高まりますからね。集中して広告を出したいときの全体のポートフォリオに組み込めたら、すごくよさそう。
お世辞抜きに、認知を高めたい人たちには「BREAK」をおすすめしたいですね。
僕は本当のことしか言いませんよ。
対談中「感無量です…」と話していた湯川さん。認知広告のプロである西村さんにも「BREAK」の有用性がしっかり伝わったようです

西村さん
逆にセールスするうえで、企業側から難色を示されることはありますか?

湯川さん
社内で稟議書を通すときなどに「喫煙所か…」と言われるケースは多いと聞きます。
一般的な喫煙所のイメージって、街中で狼煙が上がっているような印象が強いので。

西村さん
やはり、そこがネックなんですね。でも今日写真を見て「こんなにおしゃれな空間なんだ」と僕もイメージが変わりました。
ブランド自体のメディア露出をしていくと、もっとよくなりそうですね。


湯川さん
なるほど、たしかにそうですね。

西村さん
僕はTikTokをやっているので、「こんなおしゃれな空間がある」とネタのひとつにして動画を上げるだけでも、広く知ってもらうきっかけになりそうですね。
渋谷キャストやMIYASHITA PARKの喫煙所に動画を撮りにいってみます。
それに…「BREAK」で、にしたんクリニックのCMを流してみたいですね。

湯川さん
ぜひご一緒させてください!
ーー広告枠だけではなく、体験設計まで広げられそうですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
ビジネスパーソンが1日何度も訪れ、手持ち無沙汰になる喫煙所。そこは単なる休憩場所ではなく、企業とターゲットが深く結びつくための強力なタッチポイントでした。
社会課題の解決から生まれ、洗練された空間へと進化した「BREAK」は、認知施策の選択肢を確実に広げてくれるメディアです。
「ターゲットに深く届く広告」を探しているなら、まずは認知広告のプロが「お世辞抜きにおすすめ」と言い切ったメディア「BREAK」の効果を確かめてみてください。

ビジネスパーソンインタビュー

にしたん社長も認めた。喫煙所サイネージ「BREAK」が、認知広告の新定番になりつつあるワケ
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