ビジネスパーソンインタビュー

「痛いところ突いちゃいますけど…」キンコン西野が崖っぷちアイドルの“ファン集め”に本気のアドバイス

“解散目前”の本格派アイドルグループが登場

「痛いところ突いちゃいますけど…」キンコン西野が崖っぷちアイドルの“ファン集め”に本気のアドバイス

新R25編集部

Sponsored by Give&Give

2022/02/28

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キングコングの西野さんが、新R25編集部から投げかけられる無理難題を鮮やかに(?)解決していく人気コーナー「ニシノだのみ」。

今回はそこに、本気の相談者がやってきました。

アイドルグループ「Give&Give」(通称ギブギブ)

Give&Giveは、ゼロから日本発の「グローバルで戦えるアイドル」を目指すアイドルグループ。

世界を魅了するパフォーマンスができるようになるためにダンスに注力をし、同じゴールを目指す仲間を集めて8人グループを作り上げていく。

その過程をさまざまなオンラインメディアでお届けする、DX時代の新しいアイドルです。

https://rd.amca.jp/xhoLS8MigUGQ7XD0eR0u

2021年の2月のグループ結成以降、さまざまなミッションをクリアしながら成長している3人ですが、実は彼女たちには残酷なルールが課せられているんです。それは…

2022年3月末までにサポータークラブ(月額500円)の会員を1000人集められなければ解散

結成1年足らずにして、重すぎるミッション。そして、実際に今のペースでは苦しいようで…

真摯に夢を追いかける彼女たちの“大逆転”を応援すべく、オンラインサロン運営を知り尽くしたキングコングの西野さんに相談に行ってきました!

※記事中の数字はすべて取材が実施された2021年11月末時点のものです

西野さん

なんか今日は雰囲気が違いますね。

渡辺

いつもは相談“風”なんですが、今日は本気の“ニシノだのみ”です(笑)。

西野さん

相談“風”だったんですか。やめてくださいよ!

渡辺

すいません(笑)。

今回の相談者はアイドルグループ「Give&Give」のみなさんで、3月までに月額500円のサポータークラブの会員を1000人集めないと解散になってしまうみたいなんです。

西野さん

えっ!? それは大変。

渡辺

それを回避するために、オンラインサロン運営の第一人者である西野さんにぜひ相談させていただきたいなと。

まずはメンバーの3人から、Give&Giveのコンセプトになっている3つの“アイ”について紹介してもらおうと思います。

Give&Giveが大切にしている3つの“アイ”とは?

杏香さん「ファンへの“愛”を大切にした楽曲づくり」

杏香さん

Give&Giveのリーダーをやってます。杏香です!

西野さん

杏香さん。よろしくお願いしまーす!

杏香さん

まず1つ目の“アイ”は、そのままなんですが「」です!

頼れるリーダーでありながら、エモいことに激弱な杏香さん。映画では部活をやっているだけのシーンで泣いてしまうとのこと

西野さん

ほう。どういうことですか?

杏香さん

私、人の相談に乗るのが好きで、よくインスタのDMとかでファンの方から来るお悩み相談にこたえてたんですね。

西野さん

えっ!? それってただの優しさで?

「DMを返す動機は下心しか考えられない」と驚く西野さん

渡辺

たぶん、基本的には女性からの相談ですよね。

杏香さん

そうです!

西野さん

あーーなるほど。

杏香さん

Give&Giveの曲はそうやってファンの方からいただく相談にこたえる形でつくられていて、私たちはそれを「レターソング」って呼んでます。

西野さん

へぇーー!

渡辺

歌詞つきの映像があるので、ちょっと見ていただけますか?

西野さん

あ、すごいちゃんとしてる。

渡辺

これ、歌詞を自分たちで考えてるってことですか?

杏香さん

歌詞は、自分たちが(相談に対して)書いた手紙をもとに、作詞家さんがつくってくださってます。

渡辺

なるほど。ダンスに力を入れているのはもちろん、こうやってファンの方への“愛”を大切にした楽曲づくりをしているというのが1つ目の“アイ”ということですね。

佳奈さん「“気合”でファン全員にメッセージをプレゼント」

佳奈さん

Give&Giveの次女、佳奈です。よろしくお願いします!

西野さん

よろしくお願いしまーす!

佳奈さん

2つ目の“アイ”は、「気合」です。

佳奈さんの悩みは、「人見知りなのにすぐ外国人に話しかけられてしまうこと」らしいです。たしかに、誰にでも優しく対応してくれそうな雰囲気がありますね

西野さん

気合(笑)。

佳奈さん

Give&Giveは私たちの愛を0円でみなさんに提供するっていう「愛0円」っていう企画をやってるんですけど…

渡辺

マクドナルドの「スマイル0円」みたいな?

佳奈さん

そうです!

Twitterとかで「愛をください」ってファンの方からメッセージをいただいたら、その人たち全員に私たちの写真にサインとメッセージを書いたものをプレゼントしていて。

西野さん

全員に!?

佳奈さん

そうですね。これまで600人以上の方からリクエストをいただいたんですけど、写真も1枚1枚変えて、メッセージも全部手書きで。

西野さん

へえーーー! すご!

渡辺

実際にこんな感じでプレゼントしてるみたいです。

これまで贈ってきたメッセージ付きフォトの数々

西野さん

うわ、ホントだ。

…ただ、写真の撮り方があざといっ!

確実に自分の一番いい顔を撮ってますね(笑)。

渡辺

それにこだわり抜くのも気合が必要ですから(笑)。

結花さん「DX時代のアイドルらしく、“アイデア”で勝負」

結花さん

Give&Giveの三女、結花です。

3つ目の“アイ”は、「アイデア」です!

結花さんは愛知県の山奥の集落で13年ぶりに生まれた子ども(しかも双子)とのこと。東京に来てからも、しばらくはすれ違う人全員に挨拶するクセが抜けなかったそう

西野さん

アイデア。なるほど!

結花さん

Give&Giveはいろんなアイデアを使って、普通のアイドルがやらないようなことにも挑戦していきたいと思ってるんです。

結花さん

たとえば、2021年の8月にコロナ禍でオンラインライブをやったんですけど、そのときも普通のライブをカメラ越しに届けるだけじゃちょっと物足りないんじゃないか、オンラインライブでしかできないことをやろうっていう話になって。

西野さん

具体的になにをしたんですか?

結花さん

大きいハウススタジオを使って、部屋のなかを移動しながらライブをしたんです。

カメラの視点をファンの方の視点に見立てて、目隠しをしている間に部屋が変わっているサプライズの演出をしたりとか…

西野さん

へえーー、素晴らしい。

渡辺

このあたりの工夫はまさに「DX時代のアイドル」という感じですね。

そのライブの様子も映像があるんですけど…

西野さん

なんか、いまさらこんなこと言うのもアレですけど。

…アイドルって、かわいいっすね(笑)。

キンコン西野がたどり着いたアイドルの本質「かわいい」

結花さん

ありがとうございます!(笑)

Give&Give誕生の経緯と直面している“課題”

渡辺

ここからは西野さんのコンサルパートということで、プロデューサーの根岸さんに来ていただきました。

根岸さん

よろしくお願いします。

渡辺

まずは根岸さんに、このプロジェクトを始めた経緯を改めて聞きたいんですけど…

根岸さん

はい。元々はコロナ禍に会社から「アイドルグループをつくらないか」っていう話をもらってスタートしたプロジェクトなんですけど、ひと言で言うと、Give&Giveは『えんとつ町のプぺル』に出てくるアントニオみたいなアイドルグループなんです。

西野さん

へーーー! アントニオみたいな。

アントニオは同作品のなかで、「えんとつ町の向こうにある星を見る」という、自身が諦めた夢を追いかけるルビッチに嫉妬するキャラクターとして描かれています

根岸さん

さっきの3人...杏香・佳奈・結花もそれぞれ小さなころから大きなステージで踊るアイドルを夢見て頑張ってきたんですけど、みんな20歳前後になってその夢に一度折り合いをつけかけて。

根岸さん

でも、過去に受けたオーディションにいたあの子が国民的スターになったりしているのを見て、「やっぱり諦めきれない」という気持ちでGive&Giveのオーディションに参加してきてくれたんです。

渡辺

早い段階からアイドルを目指していたから、みんなダンスの下地があるんですね。

根岸さん

そうですね。

渡辺

ただ、結成からまだ1年も経っていない状況で「3月までに月額500円のサポーター会員を1000人集められなければ解散」という厳しいルールを課しているということで…

今、会員数はどれぐらいなんでしたっけ?

根岸さん

約170人ですね。

西野さん

現時点の勢いとしてはどうなんですか? 伸びているのか、ちょっと伸び悩んでるのか。

根岸さん

正直、伸び悩んでます。

西野さん

大変ですね、アイドルのプロデュースって。

西野さん

ちなみに、これまではどんな手を打ったんですか?

根岸さん

まずは、ゼロから日本発の「グローバルで戦えるアイドル」を目指していく過程をYouTube上で公開していきました。

MVもできる限りクオリティが高いものを制作して、100万再生を超えている動画もあるんですけど、なかなかファンが集まりきらなくて。

西野さん

100万再生ってすごいっすね!

…ただ、動画が再生されることと有料会員が増えることはイコールじゃないですもんね。

根岸さん

そうですね…

あとは得意のダンスを中心としたカバーをたくさんやって、二次創作から興味を持ってもらおうと思ったりもしたんですけど、今ってそういうコンテンツもめちゃくちゃ飽和してるじゃないですか。

西野さん

そうですね。

最近のカバーってむちゃくちゃクオリティ高いですもんね。それらと勝負しないといけないっていう。

根岸さん

なので、それもそこまで手ごたえがなくて…

「サポーター1000人」という目標は本当に正しいのか?

西野さん

今回の相談は、「どうやって有料会員を増やせばいいのか」っていう話ですよね。

根岸さん

はい。西野さんにアドバイスいただいたことはできる限り実行しようと思って来ました。

西野さん

ちゃぶ台をひっくり返すようで申し訳ないんですけど、大元の問題に立ち返ったときに、そもそもなんで1000人集めたいのかっていうと、制作予算や活動予算を確保するためじゃないですか。

根岸さん

そうですね。

西野さん

それでいうと、たとえば月額1万円のプランがあって、それに入ってくれる人が少しでもいたらもっとラクになると思うんですけど、そっちを考えたことってあるんですか?

根岸さん

そうですね… まずは500円のプランで「お金を払ってでもプロジェクトを応援したい」と思ってくれる人を増やして、そのなかからそういう方が出てきてくれたらいいなと思ってました。

西野さん

でも、受け皿がないとそういう人は出てこなくないですか?見つかりようがないですよね。

根岸さん

たしかに…

西野さん

だから、まずVIP向けの商品を用意するっていうのはむっちゃ重要かもしれないです。

渡辺

深いこと考えすぎずに、まずは用意してみろと。

西野さん

そうです。しかも、「月1万円出すよ」っていう人ほどリターンいらないんですよ。

ホームページに名前を載せるくらいで十分喜んでくれたりするんで。

渡辺

そういう人は見返りがほしいというより、むしろ「お金を払いたい」って思ってるんですかね?

500円じゃ払い足りないというか、「もっとお金を払って応援したい」という気持ちなのかな…

西野さん

まさに! それ絶対そうで。

西野さん

僕、以前蜷川実花さんの映画を観たときに、攻めた作品をマスに投げたチャレンジ精神に拍手を送りたいと思ったんですけど、映画館で1800円しか払えないのがもどかしかったですもん。

もし1800円のチケットの横に10万円のチケットがあったら、絶対そっち買ってました。

それがスタッフさんのお昼代とか、次の製作費とかになったら嬉しいんで。

西野さん

だから、今この記事を見ている人のなかにも、このプロジェクトに感銘を受けて、Give&Giveに月1万円出すよって人、たぶん数人はいると思いますよ。

渡辺

たしかに。もしくは既存のサポータークラブの会員さんのなかにもそういう人がいるかもしれないですよね。

西野さん

絶対いると思いますよ。

お金を出したい人がいるのに、サービス提供者がその受け皿を用意してないっていうのはもったいないですよね。

根岸さん

なるほど…

Give&Giveから西野さんに“起死回生の提案”をするも…

西野さん

なので、まずは自分たちがやりたいことの手段として、「サポータークラブの会員を1000人集めるという目標がホントに正しいのか?」を検討していただいたほうがいいかもしれないです。

ただ、それでも「どうしても1000人達成したい」ってなったときに何をするかって話ですよね。

根岸さん

そうですね。

今西野さんにご指摘いただいた点は盲点だったので積極的に検討したいと思うんですが、やはりファンの裾野をもっと広げたいという気持ちもあって…

根岸さん

で、実は今回我々から西野さんに相談というか、提案したいことがありまして。

西野さん

なんですか?

根岸さん

この前メンバーとプペルの映画を観たんですけど、みんなスコップのことが好きになって。

それで、「スコップがもしGive&Giveに入って、ファンのお悩み相談を受ける形で曲をつくったら…」っていう二次創作の曲をつくってみたんです。

西野さん

へーーー! どんな感じなんですか?

根岸さん

デモを持ってきたんですけど…

(デモ音源を再生中…)

西野さん

すごい。かわいい(笑)。

根岸さん

プペルのキャラクターって、一人ひとりにストーリーがあるじゃないですか。

Give&Giveがそれを二次創作的に膨らませられたら面白いんじゃないかなと。

渡辺

たしかに、Give&Giveのメッセージとプペルのメッセージって重なるところがありますよね。

根岸さん

そうですね。

なので、こういう二次創作の楽曲を公開していく過程で、プペルファンの方にもGive&Giveのことを知ってもらえたら嬉しいなと思っていて。

渡辺

要は、プペルに乗っかりつつ、一緒に盛り上げたいみたいなことですよね。

西野さん、このアイデアどう思いますか?

西野さん

うーん……

すごい嬉しい提案なんですけど、僕はこの曲を『えんとつ町のプペル』のファンが聴くとはちょっと思えないんですよね。

いくら「メッセージが一緒ですよ」って言われても、まったく聴きなじみのない曲なので。

西野さん

これ、ちょっと痛いところを突いちゃいそうな気がするんですけど…

今もらった提案って、“上手くやろうとしてる”っていうのが透けて見えていて。プペルに乗っかって一気にバーって広がったらいいよねっていう。

そういうのは、お客さんに全部バレますね。

根岸さん

なるほど…

ファンを集めたいなら、「直接会う」が最強

西野さん

ちなみに、あと何日あるんですか? 3月までって。

渡辺

あと120〜130日くらいですね。

西野さん

なるほど。だったらシンプルに、1日7〜8人口説けばいいって話ですよね。

西野さん

僕、集客の相談を受けたらいつも「スナックに行け」って言ってるんです。

僕ってネットにだいぶ強いほうだと思うんですけど、それでも「マジで人に会ったほうがいいよ」って。

渡辺

なんでスナックがいいんですか?

西野さん

横に座って話せるので。

あと、みんな酔ってるので気が大きくなってるという(笑)。

渡辺

なるほど(笑)。でも、大物政治家だって投票してもらうためにコツコツ有権者に会いつづけてますもんね。

結局、ファンをつくるならそのほうが効率がいいってことなんですかね?

西野さん

そう!絶対効率がいい!

ただ、みんなマジでやんないんですよ。直接話しかけて断られたり、盛り上がらなかったりしたらダメージがでかいんで。

結局、こう言ってもやるのは100人中1人くらいです。

渡辺

単純だけど、心理的ハードルが高いのは間違いないですね。

西野さん

でも、それこそ僕のマネージャーの田村なんて、僕のサロンの飲み会とかで参加者を完全に自分のファンにしてますからね(笑)。

みんなその場で「タムココサロン」(田村さんが主宰するオンラインサロン「田村Pのココだけの話」)の会員になってるんですよ。

飲み会1回やったら、マジで10人くらい入ってますね。

渡辺

ええ? すごくないですか?

西野さん

だから、やっぱり会うのが最強なんですよ。

渡辺

ちなみに、Give&Giveがやる場合、どうやって人と会うのがいいんですかね?

西野さん

「サポータークラブに入ってくれたら会います」ってSNSとかで告知すればいいんじゃないですか?

もちろん女の子なんで、そこはマネージャーさんとかがちゃんとついてあげる前提で。

渡辺

なるほど。さっきの「愛0円」のメッセージカードをその場で書いて、手渡しするとかもよさそうですね。

西野さん

あ、それいいじゃないですか。

根岸さん

なるほど。

西野さん

「今日渋谷のハチ公周辺に何時から何時までいます。ファンクラブに入ってくださった方にはメッセージカードを直接プレゼントします」みたいなツイートを近くで見かけたら、僕もちょっと行きたいですもん。

渡辺

たしかに、YouTubeとかSNSで見てるだけだとフォローするくらいで終わっちゃいますけど、会って話せるとなると一気に距離が縮まりますよね。

会ったファンは、“お客さん”から“仲間”になる

西野さん

僕も昔、独演会のチケット2000枚を手売りしたんですけど、そのときは1日10枚を売るのがノルマだったんですよ。

もう、朝から晩までとにかくチケットを売ることだけを考えてて。

西野さん

居場所をずっとTwitterで公開して、買ってくれるっていう人がいたら会いに行って。

自分が夜飲みに行くときもいつもチケットが入ったカバンをぶら下げてて、隣の席のおっちゃんに声かけられたら、「実はこんなイベントがあってね…」ってその場で売ったりしてましたね。

大雪のなかでもチケットを売る西野さん

根岸さん

すごい…

渡辺

昔の西野さんのドブ板営業を見てて思ったんですけど、結果的にSNS上でも活動が広がってましたよね。

西野さん

まさに。

待ち合わせ場所に行ったら誰もいないとか、ドタキャンされることもあったんですけど、それも全部晒してました。

西野さん

そうすると、どんどん応援してくれる人が増えてきて。

根岸さん

苦しくなったタイミングとかはなかったんですか?

西野さん

それは絶対来ます。僕も1回チケットの売上が伸びなくなったことがあって。

ただ、その苦しい状況もSNSで共有してたんで、会った人がもう1回来てくれたんですよ。

「もう1枚買わせてください。私の友だちを誘います!」みたいな(笑)。

渡辺

一度会って、そのあとの活動も追ってると、「西野さんを助けなきゃ。なんとかしなきゃ」って思うんでしょうね(笑)。

ただのお客さんじゃなくて、仲間が増えていくというか。

西野さん

最終的には日比谷公会堂に2000人が集まるわけですけど、もう開演前からお客さんが泣いてましたからね。

「客席が埋まってる!」って。

「お笑いライブですよ?(笑)」

渡辺

完全にこっち(運営)側の気持ちになってますね(笑)。

西野さん

それってやっぱ、めんどくさいことをやっていて、それがちゃんと伝わってたっていうのがでかいと思っていて。

だから、“上手くやらない”ほうがいいんです。

渡辺

なるほどなぁ… でも、西野さんが1人で2000枚売ったことを考えると、みんなで頑張ったらできそうですね。

西野さん

いや、ホントそうですよ! 本気でやったら絶対いけます。

根岸さん

西野さんにアドバイスいただいたことを必ず実践しようと思って相談に来たので、自分たちがやれることを考えてみたいと思います。

西野さん

ぜひ泥臭く頑張ってください!

真摯なGive&Giveメンバーと根岸さんの姿勢に、忖度なし&本気で応えてくれた西野さん。

“ニシノイズム”を存分に叩き込まれたメンバーの今後に大注目です!

と、本企画を締めるつもりだったのですが…

記事を公開しようとしていた2022年1月末、Give&Giveに急展開が。

「Give&Giveについて大切なお知らせ」

いつもGive&Giveを応援いただき誠にありがとうございます。この度は皆さまにお知らせがございます。

アイドルグループ「Give&Give」は、2022年2月28日をもちまして無期限活動休止とすることに致しました。

これまでGive&Giveを応援してくださった皆様・お世話になっている関係者の皆様には、このような形のご報告となってしまい、大変申し訳ございません。

https://rd.amca.jp/1cjquBoPRSkYuSfpp7Yf

なんと、2022年2月をもって無期限の活動休止を発表

西野さんのアドバイスを受けて意気込んでいたはずの彼女たちに一体何が…!?

メンバーに活動休止に至った経緯や、今後の活動について聞きました。

渡辺

活動休止の発表に驚きました。この2カ月ちょっとの間に何があったのか教えていただけますか?

結花さん

はい。まず、西野さんからアドバイスをいただいたあとに、実際にフェスの会場で自分たちの単独ライブのチケットの手売りをしてみたんです。

チケット手売りの様子

渡辺

あ、早速やってみたんですね。

結花さん

はい。ただ、1時間で1枚しか売れなくて…

このままやっていて本当に成果が出るのかという不安や、情けない姿をファンの方に見せてしまうことへの申し訳なさを感じながら、これをやり切った西野さんの根気強さは本当にすごいなと思いました。

杏香さん

同時に、今後は限られた予算のなかでできる活動に大きく方向転換していこうと話し合いを重ねていたんですが、全員が納得する道を見つけることができずに、Give&Giveとしては一旦活動を休止することになってしまいました。

渡辺

なるほど…残念な結論ですけど、きっとここでは話しきれない葛藤があったんだと思います。

みなさんは今後どうするつもりなんですか?

結花さん

佳奈はアイドルとは違う夢を追いかけることを決めたんですけど、私たちはまだやり切れなかった後悔や、アイドルを諦められない気持ちがあって…

渡辺

杏香さんと結花さんは活動を継続するということですかね?

杏香さん

はい。Give&Giveのサポータークラブは2月で終了になるんですが、私たちはそれぞれ個人でファンコミュニティをつくって泥臭く活動して、いつかまた感動的なステージに立てるアイドルグループとして活動するチャンスを掴みたいと思っています。

渡辺

なるほど、ひとまず2人は個々で活動していくわけですね。

今は(コロナで)人と直接会うことが難しい状況ですけど、具体的にどんなことをしていきたいと思ってるんですか?

結花さん

私は、Twitterで初めてリプをくれた方全員に動画で返信をしていきたいです。

ファンコミュニティはファンの方から意見やリクエストをもらいながら、自分がアイドルになるという夢をみんなで追いかけられる場所にしたいと思っています。

また、ファンの方にも夢や目標を共有してもらって、お互いで支え合っていきたいです。

杏香さん

私は、元々インスタのストーリーでやっていたファンの方のお悩み相談を毎日続けていきたいと思っています。

また、Give&Giveの活動の最後に一度だけリアルライブができたんですけど、そこでファンの方同士が仲良くなっているのがすごい嬉しくて。

私のファンコミュニティは、そんな家族のようにあたたかいみんなの居場所にしていきたいです。

Give&Give最後のリアルライブステージ。お客さんとペンライトで星空を作ったそうです

渡辺

個人活動になっても西野さんの“泥臭くやれ”というアドバイスを実践していくんですね。

急展開でビックリしたというのが正直なところですが、ありのままの姿を伝えることで、おふたりを応援してくれる人が増えることを願っています。

これから険しい道が待っていると思いますが、頑張ってください!

アイドルグループとしての再起を目指す2人の夢を応援しよう!

西野さんのアドバイスを本気で受け止めたからこそ、自分たちの未来について考え抜き、ひとつの結論を出したGive&Giveの3人。

グループとしての活動が見られなくなってしまうのは残念ですが、杏香さんと結花さんはアイドルグループとしての再起を目標に活動を続けていきます。

“泥臭く”頑張ることを宣言した2人の夢を応援したいと思った方は、ぜひ彼女たちのファンコミュニティやSNSをチェックしてみてください!

杏香さんのファンコミュニティをチェック!

杏香さんのInstagramはこちら

杏香さんのTwitterはこちら

結花さんのファンコミュニティをチェック!

結花さんのInstagramはこちら

結花さんのTwitterはこちら

西野さんのオンラインサロンもチェック!

西野さんが主宰するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」は、西野さんが考えるエンタメの未来や、現在進行系のプロジェクトの裏側を共有する会員制コミュニティです。

西野さん自身がサロン会員しか読めないコラムを毎日投稿してくれるので、読み物としても十分お楽しみいただけます。

西野さんの考えていることやこれからの活動が気になった方はぜひ参加してみてください!

〈取材・文=渡辺将基(新R25編集長)/撮影=長谷英史

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