ビジネスパーソンインタビュー
ひろゆき著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』より
あえて“嫌なヤツ”でいる。要望が通りやすくなる、ひろゆきの“ずるい”キャラクター設定
新R25編集部
YouTubeのチャンネル登録者数は146万人超(2022年3月現在)、「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」(LINEリサーチ調べ)では、ヒカキンさんに次いで2位に選ばれたひろゆきさん。
ひろゆきさんといえば“論破”のイメージが強い人も多いと思いますが、ご自身が一番得意としているスキルは“問題解決能力”だといいます。
問題があると正解を知りたくなってワクワクする性格で、自らトラブルに巻き込まれに行くこともあるのだとか…
そんなトラブルシュートを繰り返してきたひろゆきさんの新著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』から、ひろゆきさん節炸裂の「問題解決の方法」を一部抜粋してご紹介します。
ひろゆきが「態度のよくないイヤな奴」でいる理由
もし、「自分は問題解決力が低い」と思う人がいたら、自分のキャラクターを振り返ってみるといいかもしれません。
じつは、問題解決する際の選択肢は、その人のキャラによってずいぶん違ってくるからです。
たとえば、真面目で几帳面で、細かなことにも気が利くと評判な人がいたとします。
そういう人が落ちていたゴミを拾っても、「あの人はそういう人だよね」で終わると思うんです。
でも、もしゴミを拾わなかったら、それだけで「この人、意外と雑」と残念がられたりします。
その点、僕は細かいことは気にしないキャラと認知されているので、たとえゴミを拾わなくてもとくにマイナスにはなりません。
世間的には、僕はあまり態度のよくないイヤな奴というイメージを持たれているかもしれませんが、そのおかげで、ふつうのことをするだけで評価が勝手に上がるというメリットがあるのです。
「頭がおかしい人」のふりをすると要望が通りやすくなる
ほかにも、「頭がおかしい人」のふりをするというテクニックもあります。
これを使うと、交渉のときでも、「こいつ頭おかしいから、ふつうのやり方をしても通じない」と相手があきらめてくれたりします。
「ヤバい奴だな」「面倒くせえ奴」と思われるのですが、僕はそれをマイナスだとは思いません。
むしろ、こちらの要望を通しやすくなるというメリットがあります。
頭がおかしい人だと思われても、仕事さえきちんとしていれば会社もクビにできないですからね。
打ち合わせであえてブラックジョークを言うと、相手の許容範囲がわかる
このキャラ設定は、トラブルを事前に回避するのにも使えます。
僕は取引先との打ち合わせなどの場面で、あえてブラックなネタや道徳的にきわどい話をすることがあるんです。
これにも意図があります。
公的な場で口にしたら絶対にマズいようなブラックジョークを言うと、相手の対応は2パターンに分かれます。
閉じられた場なら笑ってもいいよねというタイプと、それすらも許さないタイプです。
これで何がわかるかというと、トラブルの際の相手の許容範囲です。
いざ仕事をするようになって何か問題が起きたときに、前者であれば、「先方と自分たちの間でうまくいく解決策ならOKだよね」となります。
でも、後者だと「社会的にどう見られるかも含めてクリアしましょう」となりかねません。
公的に正しい解決策を毎回選ばなければいけないので、解決のハードルが上がるんですよね。
「スーツを着ない人」でいれば、ムダなコストがかからない
ほかにも「スーツを着ない人」というキャラ設定もあります。
僕は基本的に仕事のときにもスーツを着ないのですが、これも面倒を避けるための手段だったりします。
「スーツ着ないような奴とは仕事したくない」という硬い考えの会社と付き合うと、打ち合わせのたびにスタッフ全員がスーツを着ないといけなかったり、お中元やお歳暮も贈らないといけないなど、ムダな慣習に付き合うコストがかさむんです。
でも、スーツを着ないというキャラであれば、そんな人とは仕事をしないという会社は寄ってこなくなりますからね。
そもそもスーツを着ていない人とは取引しないなどと言う人は、合理的な判断ができない人なので、付き合うだけ時間のムダです。
僕が関わっている会社の名刺には、基本的に電話番号を載せていないのですが、これも「そんな会社とは仕事をしない」という人とは付き合わずに済むからだったりします。
もちろん、営業などのように、スーツを着ることでトラブルを避けたり、信頼につながったりする場合もあるので、職種にもよるでしょう。
いずれにせよ、あえて非常識なキャラクターを演じてみると、それが許容される相手かどうかを確認する材料になったりするのです。
シャレが通じない会社や人と仕事をしても、ささいなことでトラブルになる確率が高いだけですからね。
非常識キャラの注意点:急なキャラ変はしない
ただし、非常識なキャラを演じる場合には、注意点があります。
それは、「キャラ変更は急にしない」です。
非常識な言動をしたときに許されるには、そのキャラクター性がコミュニティの中で共有されていることが大前提です。
キャラクター性が共有されていると、たとえば僕が何かをやらかしたとしても、「いやぁ、ひろゆきってああいう人なので、本当にすみません」と周りがフォローしてくれるようになります。
それを続けていくと、「あいつはもう仕方ない」と周りが認識してくれるので、キャラ変する場合は、小出しにしていくのがいいと思います。
“抜け道”の探し方がわかる一冊
『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』は、ひろゆきさんが問題解決するときの思考プロセスをスッキリ言語化した一冊。
「パクる」「逃げる」「丸投げする」「頭がおかしい人のフリをする」など、どれも突拍子もない方法ばかりですが…(!)
ほかの人はまだ見つけていない、うまくいく確率が1%でも高くなる“抜け道”を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
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