ビジネスパーソンインタビュー

元No.1キャバ嬢・エンリケ流「また会いたい」と思ってもらえるコミュニケーション術

エンリケ著『結局、賢く生きるより素直なバカが成功する』より

元No.1キャバ嬢・エンリケ流「また会いたい」と思ってもらえるコミュニケーション術

新R25編集部

2021/03/03

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「まわりから抜きん出たい!」と思うビジネスマンは多いはず。

ですが、さらに上の「No.1になりたい」となると「優れた能力が必要なのでは…?」という壁にも当たってしまいますよね…

そんな人に対し、名古屋の超人気キャバ嬢として、東海地区で指名数・来客数ともに7年連続No.1だったエンリケさんは、自身の著書『結局、賢く生きるより素直なバカが成功する 凡人が、14年間の実践で身につけた億稼ぐ接客術』の中でこう回答しています。

「私は頭がいい方ではないし、色仕掛けで勝負ができる器量もない。そんな私が不器用ながらでも、みんなのアドバイスに助けられて日本一のキャバ嬢になれた」

最高月収1億円超え、引退式4日間の売り上げは5億円を超えた偉業を持つエンリケさんが、No.1になるために一体どんなことを実践したのか。

今すぐにでも真似できるヒントを抜粋してご紹介します!

初めてのお客様と何を話すか

売れてから「エンリケに会いに来た」と指名してくれた人に対しては楽だったけど、売れてない頃、初めてのお客様の席につくときは少し緊張した。

特にフリーだと、何を話せばいいのかつかみづらい。そんなときに私が意識的にやっていたことがある。

気難しいお客様に多いけど、質問しても一問一答ですぐに終わってしまうことがある。

ありきたりの質問だと、相手もうんざりする。

中には「お酒、お好きなんですか」と聞くキャバ嬢もいるけど、好きだから飲んでいるので逆効果になってしまう。

だから私は、初めてのお客様には挨拶した後、まず「今日はどうして来てくれたんですか?」と尋ねるようにしていた。

人にはそれぞれ好きなジャンルがあるから、そのヒントを見つけるために。

そこで「明日、岐阜でゴルフだからさ、名古屋に来たんだよ」と答えたら、ゴルフ好きなわけだから、ゴルフのことを掘り下げる。

「行きたい有名なイタリアンがあって、その帰りに寄ったんだよ」だったら、食通かもしれない。

鈴鹿サーキットなら車好きとか、名古屋ドームなら野球、会話の中にその人が好きなジャンルにつながるヒントがある。

好きなことになると口数が多くなるから、まずそのポイントを探してみる

会話以外にも、その人が身に付けているもの、服や時計やバッグなどもさりげなくチェックして、どんなブランドが好きかどうかも観察してみる。

それで好きなものが分かったら、そのことについて質問していく。

単純にキャバクラが好きで来た人もいるから、だったら他のキャバクラの情報を聞いてみたり。

そこを糸口にして会話を広げていくと、意外に早く打ち解けることが出来る。その人の好きなジャンルについては、忘れないよう後できちんとメモしておく。

知らないことは生徒になったつもりで教えてもらう。お客様が好きなジャンルについて、自分が詳しくない場合には、教えてもらう。

そのときは生徒になったつもりで、色々聞いてみる。するとだいたい機嫌が良くなってどんどん話してくれる

そのときにスマホを使うのもひとつの手。たとえば食通の人と話しているときに、美味しいお店の話になったら、すぐにスマホで調べて「ここですか?」と見せたりすると、「そうそう」と盛り上がったりする。

接客中に全然関係ないことをスマホで調べるのは論外だけど、話題に出たことを調べる分には、興味がある意思表示になるからむしろ喜んでくれる。

そこで得た知識は、また別のお客様との会話に役立つ。

機嫌の良し悪しは、飲むペースでも分かる。

気分が良くないときは、飲むペースが遅くなる。逆に楽しんでいる人はペースが早くなる。

さりげなくそういう細かい仕草も見ながら会話すること。

気難しい人を攻略出来たらチャンス。意外に優しい人が多いから、気に入ってもらえたら長く続く。

地元の話を聞く

くれぐれも、初めてのお客様をつかまえたいからって、お客様の情報をガツガツ聞かないこと。引かれてしまうから。

相手の気分を害さない、自然な会話が大切。

初対面のお客様と打ち解けるために私がよく使っていたのは、地元の話を聞くこと。

たとえば千葉県から来た人なら、「千葉って何が名産なんですか?」とか「千葉で美味しいお店を教えてください」と聞いてみる。

たいてい地元のことが好きな人が多いから、みんな喜んで話してくれる。場は和むし、後々すごくためになる。これを重ねていくと、様々な土地についての知識が広がっていく。

そうすると、次に初めて千葉から来た人に「千葉といえば、●●というお店が有名なんですよね?」と言えるし、「え?なんで知ってるの?」とその人との距離がグッと縮まったりする。

自分の話はプチ不幸がベスト

売れてない頃は、初めてのお客様の席について、興味のない顔をされてあまり話してくれないことが結構あった。

そんなとき私も黙ってシーンとなってしまったこともあったけど、これではいけないと反省した。

それからは、相手があまり話したがらないときは、自分のことを話すようにした。かといって、ハッピー系の話は食い付きが悪い

一歩間違えば自慢話になってしまうし、相手にしてみればお金を払って飲みに来て、そんな話を延々と聞かされたくないと思うはず。

だからちょっと不幸な話の方がいいんだけど、その温度が難しい。

お金を騙し取られたとか、家族が重病だとかだと重たすぎるし、「今日風邪気味なんですよ」「二日酔いなんですよ」といった体調不良の話題もNG。

せっかく飲みに来てくれたお客様を心配させるし、感染されたら困ると思われる可能性がある。

あと、お客様に聞かれてもないのに、「売り上げ不振で困ってる」などの話題もNG。

ネタとしては、車をちょっとこすられたとか、友達に裏切られたとか、彼氏に振られたとかプチ不幸話がお客様との会話が弾みやすい。

ただし、作り話だと怪しまれるしボロが出るから、実体験に基づく失敗や、不幸度合いが浅くて笑えるくらいがちょうどいいんじゃないかと思う。

彼氏の話の場合、現役で付き合っている設定はまずいけど、昔付き合っていた過去の話はOK。

そんなことを意識して自分の話をしていると、最初は全然話さなかったお客様に気に入ってもらい、常連さんになってくれたこともある。

どこかにきっと糸口があるから、諦めずに話すことが大切。

褒めるポイントを探す

お店に来てくれるお客様は、「いい気分」になりたいわけだから、私は褒めるところを探していた。

「お酒強いですね」でもいいし、「素敵な声ですね」でもいい。「そのメガネオシャレですね、どこのですか?」など持っている物や着ている服を褒めるのも有効。

男の人は自分の持ち物を褒められると、喜ぶ。気難しそうな人でも、持ち物を「可愛い」と言われると嬉しそうにするから、やってみて。

注意しないといけないのは、ミエミエの嘘はつかないこと。そういう嘘は相手に伝わるし、逆に気分を害されるから褒め方にも気を付けようね。

広く浅くでいいから知識を増やす

お客様の中には、ミシュラン・ガイドの星が付いた店を食べ歩く人や、相撲好き、サッカー好きなど、本当に色々な人がいる。

できるだけ多くのお客様と会話が出来るように、浅くてもいいから、知識は広く持っておいた方がいい。

私は実際にブランドのお店に行って実物を見たり、ショールームに車を見に行ったりもしていていた。

雑誌やネットで見るのと直接見るのは全然違うし、店員さんに商品のポイントを教えてもらえる。

ゴルフを始めてからは、よくゴルフの話しで盛り上がった。「今度一緒に行こうか」と誘ってもらえることも多くなる。

ゴルフに限らず、車でも釣りでもグルメでも、お客様と楽しく会話ができる知識があると、お客様に楽しんでもらえるので、結果的に同伴や指名がもらえて、売り上げにつながる。

14年間の実践で身につけた、マネしたい接客術が満載!

指名されつづける人は、特別な能力があるに違いない」と思ってしまいがち。

ですが、エンリケさんが実践されてきた内容を知ると、何事も素直にコツコツ行うのが一番の近道なのだと感じました。

同書は、エンリケさんがNo.1になるために意識したこと、会話術、LINEやメールなどの文章の書き方を、当時のエピソードと共に紹介されています。

ぜひお手にとってみてください!

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