ビジネスパーソンインタビュー

投資歴15年の田端信太郎が「アメリカ株が最強」という結論に行き着いたワケ

資本主義は“フロンティア・スピリット”で進化する

投資歴15年の田端信太郎が「アメリカ株が最強」という結論に行き着いたワケ

新R25編集部

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2020/11/20

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投資するなら、まずはアメリカ株を買え」。

投資初心者でも、そんな話を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

新R25でもおなじみのマネーの鬼・田端信太郎さんも、“アメリカ株好き”で知られる投資家のひとり。

コロナショックでも安定していたと話題になりましたが…どうしてアメリカ株は、こんなご時世でも強さを保てているのでしょうか?

そんな素朴な疑問に、田端さんが全力で回答。長年積み重ねてきたという「アメリカ株」「アメリカ経済」の分析を披露していただきましょう!

〈聞き手=渡辺将基(新R25編集長)〉

【田端信太郎(たばた・しんたろう)】NTTデータを経てリクルートへ。フリーマガジン『R25』を立ち上げ、創刊後は広告営業の責任者を務める。その後ライブドア、コンデナストジャパン、NHN JAPANを経て、株式会社ZOZOコミュニケーションデザイン室本部長に就任。現在は退職

投資歴15年の田端さんが行き着いた「シンプルな結論」

渡辺

今日のテーマは「アメリカ株(アメリカ経済)の強さ」なんですが、そもそも田端さんの株式投資歴ってどれくらいですか?

田端さん

どれくらいだろう…本格的に始めてからだと15年ぐらいですかね?

ちなみに俺、中学生のころにお年玉で投資信託買ってましたからね。大損でしたけど。ガハハ!

どんな中学生よ

渡辺

投資を始めた当初は日本株を買ってたんですか?

田端さん

最初はそうですね。そのあとは当時流行っていたBRICs(※)とかにも手を出したりしましたけど、今は個別株以外のほったらかし系投資は100%米国株に落ち着きました。

※2000年代以降著しい経済発展を遂げたブラジル(B)・ロシア(R)・インド(I)・中国(C)の頭文字を合わせた造語

田端さん

結論、米国株式のインデックスファンドが最強だな、と。

「散々トッピングやら試したうえで、結局バニラ味のアイスが一番うまいって気づいたようなもんですよ」

渡辺

そこに行き着くまでにいろんな分析をされてきたと思うので、今日は田端さんが“アメリカ株を推す理由”を聞かせてください。

田端さん

わかりました。たくさんあるので、何から話そうかな…

田端さんが"アメリカ株最強説”に行き着いたワケ

①:国民の株価への関心が段違いに高い

田端さん

まずアメリカって、株価と政治が完全にリンクしてる国なんですよ。

日本人の個人の金融資産はほとんどが預貯金で、投資人口が極端に少ない。だから株価が下がろうと「自分には関係ない」って思ってる人が多いでしょ?

たしかに…

田端さん

でもアメリカの場合、個人の金融資産は約半分が株とか投資信託。

だから株価が下がる政策を打とうものなら、国民全員から「なにやっとんねん」と。もう大ブーイングですよ。

渡辺

日本ではあんまり見ない光景ですね。

田端さん

日本でもアベノミクスみたいな経済政策はやりましたけど、あからさまに株価を上げる政策をやると“金持ち優遇”だって批判が出るんですよ。

実際は株価を下げたら、金持ちだけじゃなくて一般人も貧乏になるだけなんだけど。

渡辺

自分が投資をしてないから、そういう印象になっちゃうんでしょうね。

田端さん

でもアメリカでは、「株価を上げるのは“善”だ」って考え方が世の中の合意になってるんですよ。

そこが日本との根本的な違い。企業も株価にコミットする意識が強いですね。

渡辺

日本の上場企業も株価を意識してるとは思いますけど…

田端さん

いやもう、ぜんっぜんレベルが違いますよ。

バッサリ

田端さん

株の世界には「PBR(株価純資産倍率)」っていう指標があるんですけど。

PBR…株価が割高(割安)かどうかを示す指標。株価を「1株あたり純資産(BPS。会社が解散した場合に株主に配分される資産のため“解散価値”とも呼ばれる)」で割って算出する。現在の株価が1株当たり純資産の何倍かを見るもので、PBRが1倍のときに株価がその企業の解散価値と同じだと判断される

田端さん

日本は名の知れた大企業でも、PBRが1倍を割ってる会社がゴロゴロあるから問題なんですよ。

田端さん

PBRが1倍を割ってるっていうのは、「株を売却したときにもらえる金額」よりも「その企業が解散したときにもらえる金額」のほうが高い状態。

今すぐお金を返してもらったほうが儲かるんだから、株を持ってる意味がないでしょ?

渡辺

その時点だけで見ると、そういう見方になりますね。

田端さん

だから、アメリカだとPBRが1倍以下の企業は、株主から「さっさと会社たたんで金返せよ」って言われてるに等しいわけ。

渡辺

PBRが1倍以下の企業は、アメリカからしたら存在価値がないと。

田端さん

まったくないとは言わないけど、基本的にそういう企業は“社会悪”とされるのがアメリカです。

会社は株主のもの」だと、みんなが当たり前のように思ってますからね。そりゃあ企業は株価を下げられないでしょ。

②:優秀な移民が集まる国。知識産業がトップクラス

田端さん

あとは、大学や科学技術のレベルも含めて、知識産業の分野では間違いなくアメリカがトップクラスでしょうね。

渡辺

それは疑う余地がないと思いますけど、なぜアメリカがトップでありつづけることができるんですかね?

「うーん…」

田端さん

アメリカは人口も多いし、移民も増えてますからね。イーロン・マスク(テスラ&スペースX CEO)も、セルゲイ・ブリン(Google共同創業者)も移民でしょ?

世界中の優秀な人が「海外で一旗揚げてやろう」と思ったときの選択肢として、アメリカが真っ先に挙がる。よくも悪くも、アメリカに人が吸い込まれつづけてるんですよ。

田端さん

僕が中学生のころのアメリカは自動車産業がボロボロで「もうダメだ」なんて言われてましたけど、結局Windows95が出てきたあたりから、インターネットも含めた知識産業はアメリカの一人勝ちですよね。

渡辺

やっぱり今、アメリカを支えているのはIT企業なんですかね?

田端さん

いや、なんだかんだ裾野が広いと思いますよ。

金融だって世界のトップ機関の半数以上がアメリカだし、食品ならマクドナルドとかコカコーラ、消費財ならP&Gとか。

どの分野でもアメリカンブランドが強い印象ですね。

③:“アンフェア”を嫌う国民性が、次のGAFAを生む

渡辺

とはいえ、最近はGAFAをはじめとしたハイテク企業が注目されることが多いですが、そのあたりの動向は今後どうなると思いますか?

田端さん

GAFA偏重については、個人的にはそろそろ流れが変わると思ってます。アメリカ人は「アンフェアを嫌う」国民性だから。

田端さん

現に、独占禁止法の絡みで司法省がGoogleを提訴するみたいな動きが出てきてるじゃないですか。

アメリカ的には「GAFAのやり方はアンフェア」「ちょっといい気になりすぎ」っていうのが民意になりつつある。

渡辺

じゃあ、GAFAの独占的なパワーはこれから落ちていくと?

田端さん

というか、アメリカ国内で健全な競争が起こると思います。

そうやって市場を整備すれば、GAFAを倒すようなやる気のあるヤツがアメリカから出てきやすくなるじゃないですか。

アメリカは、GAFAがずっと市場を独占したまま富を生み出すよりも、GAFAを散らして競争させたほうが自国のためになるという考え方なので。

渡辺

なるほど。国外の企業に倒されるくらいだったら、国内で上書きしてやろうということですね。

田端さん

そうです。2030年くらいには、アメリカからGAFAを倒す会社が出てくるかもしれないですね。

渡辺

たとえGAFAが崩れても、アメリカ経済は成長しつづける可能性が高いというわけですね。

ちなみに、今後アメリカ経済が衰退するシナリオって考えられますか?

田端さん

う〜ん…どうなんだろう…あんまり考えられないかも(笑)。

資本主義は“フロンティア・スピリット”で進化する

渡辺

ちなみに、田端さんが特に注目しているアメリカの経営者っていますか?

田端さん

断然、イーロン・マスク。

500年後の未来から見たら、ジョブズよりもイーロン・マスクのほうがすごいんじゃないかって気がしなくもない。

渡辺

それはどういう観点で?

田端さん

彼は資本主義…つまり、“フロンティア・スピリット”の象徴なんですよ。

資本主義っていうのはリスクを取ってでもフロンティア(未開拓の分野)を開拓することで発展したシステムで、これはアメリカの歴史とも大きく関わっています。

田端さん

大航海時代なんかは、植民地がフロンティアであり、儲けの源泉だったんですね。

でも数世紀後には地球上にフロンティアがなくなって、「次はサイバースペースだ」とインターネットを開拓しはじめた。

渡辺

今やインターネットも、実質アメリカが支配してますよね。

田端さん

だから、最後に残ったのは宇宙だけなんですよ。

渡辺

なるほど…!

田端さん

GAFAはもちろんすごいけど、言ってしまえばもともとあった“商売の仕組み”をネットに移行させたにすぎないじゃないですか。

渡辺

世の中を便利にしてくれた企業ですよね、GAFAは。

田端さん

そう。でもイーロン・マスクはそれを超えて、まだ誰も知らない未開拓地に民間企業として足を踏み入れてる。

田端さん

常人とはちょっとレベルの違う世界を見てる。一般人からしたら、はっきり言って狂人と紙一重なんだけど…

渡辺

「ペテン師」って言われたりもしてますよね。

田端さん

言いたくなるのもわかるけど、こういうキワドイ経営者が新たな金脈を広げるんだろうなって期待感はありますよね。

Googleの「世界中の情報を整理する」よりも、「火星に人類を送りこむ」のほうがデカイじゃん、スケールが。

渡辺

普通の人だと発想すらできないことですよね。

田端さん

そうそう。ああいう人を見てると、宇宙貿易とか火星移住が本当に始まるかもしれないなって思っちゃうんだよね。

結局、火星に最初に旗を立てるのもアメリカだと思いますよ。そのくらい、アメリカのフロンティア・スピリットは強いわけです。

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アメリカ株を買うと、間接的に世界がわかる

渡辺

アメリカ株に投資しはじめてから、資産形成以外でメリットを感じたことはありますか?

田端さん

情報感度はだいぶ変わりましたね。

たとえば普段なら聞き流すような海外のニュースでも、一回でも行ったことのある国で「テロがあった」とか言われると、途端に心配になるじゃないですか。

それと一緒で、アメリカ株を持ってると、アメリカに関するニュースが効率よく頭に入ってくるのは間違いないですね。

田端さん

アメリカは政治、経済、文化…あらゆる分野で存在感がある国じゃないですか。

アメリカの最新情報を押さえておけば日本に入ってくるトレンドを先に把握できることも多いし、もはやどんなジャンルのビジネスであれ、アメリカの動向と無関係に語れることなんかほとんどないと思うんですよね。

渡辺

たしかにそうですね。

田端さん

だからアメリカについて勉強すると、間接的に世界がわかると言っても過言ではないなと。

その(勉強の)ためにアメリカ株を買うというのもおすすめですけどね。

田端さん

普通の人は勉強してから株を買おうとするけど、僕みたいな株好きのオッサンは、まず薄く買ってから勉強するんです。ちょっと株を持ってるだけで当事者になれるから。

渡辺

勉強効率を上げるために株を買うという。

田端さん

そう。そして、自分で金脈を開拓できないなら、アメリカという開拓者にお金を託してがんばってもらえばいいんですよ。

そうすれば、少しは自分にも分け前があるかもしれないじゃないですか。タンスにお金を眠らせるよりよっぽどいいと思いますよ。

政治、産業、国民性…あらゆる観点からアメリカ株の強さを語ってくれた田端さん。その根底には、草創期から脈々と受け継がれる“フロンティア・スピリット”がありました。

効率的な投資をはじめたい人はもちろん、情報感度を高めたい人も。アメリカという“開拓者”に、お金と未来を託してみませんか?

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〈取材・編集=渡辺将基(@mw19830720)/文=石川みく(@newfang298)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉

留意事項

ファンドの投資リスク

各ファンドは、値動きのある有価証券等に投資しますので、基準価額は変動します。

したがって、投資元本が保証されているものではなく、これを割込むことがあります。信託財産に生じた利益および損失は、すべて投資者に帰属します。

投資信託は預貯金とは異なります。基準価額の主な変動要因については次のとおりです。

■iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

「株価の変動(価格変動リスク・信用リスク)」、「為替変動リスク」、「カントリー・リスク」、「その他(解約申込みに伴うリスク等)」など

※インデックスファンドの基準価額の動きに関する留意点

ファンドの投資成果は、いくつかの要因から必ずしもインデックスに連動するとは限りません。

■iFreeレバレッジ NASDAQ100

「株価指数先物取引の利用に伴うリスク」、「価格変動リスク・信用リスク(株価の変動、債券の価格変動)」、「為替変動リスク」、「カントリー・リスク」、「その他(解約申込みに伴うリスク等)」

※ファンド保有期間が2日以上の場合の投資成果は、通常「2倍程度」になるわけではありません。

NASDAQ100指数が上昇・下落を繰返した場合には、当ファンドの基準価額は時間の経過とともに押下げられることとなります。

※基準価額の変動要因は、上記に限定されるものではありません。

※くわしくは「投資信託説明書(交付目論見書)」の「投資リスク」をご覧ください。

ファンドの費用

■お客さまが直接的に負担する費用

・購入時手数料 

  iFreeNEXT NASDAQ100インデックス:ありません。

  iFreeレバレッジ NASDAQ100:販売会社が別に定める率<上限>2.2%(税込)

・信託財産留保額

 ありません。

■お客さまが信託財産で間接的に負担する費用

・運用管理費用(信託報酬)

 運用管理費用の総額は、日々の信託財産の純資産総額に対して以下に掲げる率

 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス:年率0.495%(税込)

 iFreeレバレッジ NASDAQ100::年率0.99%(税込)

・その他の費用・手数料

  監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料、先物取引・オプション取引等に要する費用、資産を外国で保管する場合の費用等を信託財産でご負担いただきます。

※「その他の費用・手数料」については、運用状況等により変動するため、事前に料率、上限額等を示すことができません。

※購入時手数料について、くわしくは販売会社にお問合わせください。

※手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することができません。

また、上場投資信託証券は市場価格により取引されており、費用を表示することができません。

その他

■【当記事内の見解について】

当記事内における情報は、執筆者および取材対象者の個人的見解であり、大和アセットマネジメントの見解を示すものではありません。

■【当記事内で言及した企業について】

当記事で言及した企業はあくまでも参考のために掲載したものであり、個別企業の推奨を目的とするものではありません。

■【商号など】 

大和アセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第352号

■【加入協会】

一般社団法人投資信託協会会員 一般社団法人日本投資顧問業協会会員

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