ビジネスパーソンインタビュー
堀江さんの英語学習法が気になる方も必見!
「そうやって考えてるんだ」プログリットがたどり着いた“英語力を上げる方法”にホリエモンが唸った
新R25編集部
「グローバルに活躍できる人材になれ!」そう言われ、子どものころから英語教育を受けてきた我々R25世代…。
すみません。グローバルな人材、なれてません。
TOEICスコアなど、採用基準に「英語力」を掲げる企業も増えていますが、「キャリアのために英語を勉強しようとしたけど、三日坊主で終わってしまった…」という方も少なくないはず。
そこで今回は、カルロス・ゴーンとの通訳なしでの対談が話題になった堀江貴文さんと、3カ月間の短期集中英語コーチングサービス「プログリット」代表の岡田祥吾さんに、「英語力を高めるために本当に必要なこと」をテーマに対談してもらうことに。
三日坊主な皆さま、今こそ目覚めのときです。
【堀江貴文(ほりえ・たかふみ)】1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。宇宙ロケット開発や、アプリのプロデュース、予防医療普及協会に参画するなど幅広く活動を展開
英語力が上がるのは、“英会話スクールに通っている瞬間”じゃない
岡田さん
今日はよろしくお願いします!
まず簡単に、プログリットの説明をさせてください。
【岡田祥吾(おかだ・しょうご)】株式会社プログリット 代表取締役社長。1991年2月6日大阪生まれ。大阪大学工学部卒業後、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。日本企業の海外進出、 海外企業の日本市場戦略立案等、数々のプロジェクトに従事。同社を退社後、2016年9月に英語コーチングサービス「プログリット(PROGRIT)」を創業。創業4年で生徒数は9000名を突破。既存の英会話スクールとは異なる方法で英語力を上げるアプローチで、多くのビジネスパーソンや社員の英語力を上げたいと考えている企業から支持を受けている。著書に『英語学習2.0』(KADOKAWA刊)
堀江さん
どうぞ。
岡田さん
プログリットは、3か月で英語力を伸ばす短期集中型の英語学習サービスなんですが…
我々が提供するのは、英会話スクールのように“英語”を教えるティーチングではなく、“英語の勉強の仕方”を教えるコーチング。
あくまでも、お客様の“自習”をサポートするサービスなんです。
堀江さん
へぇ。具体的にどんなことをするんですか?
岡田さん
まず大きな特徴として、我々は「3か月間、毎日3時間英語を勉強する」という状態を実現できるように、お客様の生活スタイルからアドバイスしていきます。
毎日の就寝・起床時間を決めたり、ときには学習時間を確保するために「いかなくてもいい飲み会」の精査をしたりすることもあります。
堀江さん
そんなことまで言うんだ(笑)。
飲み会には介入されたくない様子の堀江さん
岡田さん
3か月で英語を習得しようと思ったら、現実的に1日3時間くらいやらないと習得できないんですよ。
だから、本気でやるなら生活スタイルまで踏み込まないといけないと思っています。
英語力が伸びるかどうかって、結局は「どれだけ時間をかけられるか」が圧倒的に大事なので。
岡田さん
僕自身、新卒でマッキンゼーに入社したんですけど、英語ができなくて英会話スクールに通っていたんですね。
でも、全然上達しなくて。
しかも僕だけじゃなく、まわりにも“英会話スクールに行ってるのに英語力が上がらない人”がたくさんいたんです。
堀江さん
そうなんですか。
岡田さん
「なぜなんだろう」と考えたんですけど…結局僕らは、「英会話スクールに通ってさえいれば勝手に英語力が上がる」と思い込んでたんですよ。
結局、学んだことをもとに“自習”をしてなかったことが問題だったんです。
だからプログリットでは、お客様にも「この3か月間は本気で英語を勉強する期間にする」と決めてコミットしてもらっています。
堀江さん
なるほどねぇ。でも、「実際にちゃんとやってるか」の管理はどうしてるんですか?
岡田さん
オンライン上で予実管理を共有してもらいます。
まず、何時何分にどこで何をやるか、1週間分のスケジュールを予定通りに行動できているか記入してもらう。また、勉強を始めたタイミングと終わったタイミングでも、必ず専属のコンサルタントに報告してもらってます。
朝出勤前に自習される方だと、5時半ごろに「おはようございます。今からリスニングします」と報告が来たりしますね。
かなりのスパルタだ…3か月で習得させようという本気度を感じる
堀江さん
予実管理…すごいですね(笑)。
岡田さん
あとは、途中でどれくらい成果が出てるかを確認するために、基本的に週に1度、コンサルタントがお客様とお会いして、いくつかのテストを実施します。
そこできちんと毎週、英語力が伸びているか伸びていないかを可視化しています。
堀江さん
私生活含めて、コンサルタントが相当関与していくと。
…まさにこれ、ライザップですね。
徹底的に伴走するコンサルタントが科学的アプローチで学習プログラムを作成
堀江さん
ライザップって要は、「三日坊主解消プログラム」じゃないですか。
「筋トレ」ももちろん大事なんだけど、それ以上に「コーチに生活習慣を管理されること」がキモなんですよ。毎日体重とか食べたご飯の写真とか、全部送らなきゃいけないし。
痩せる理由って本質的にはそこで、あくまで「筋トレ」は補助手段に過ぎないんですよ。
なるほど
堀江さん
プログリットもそれと同じで、普通は英語学習のために1日3時間も捻出しつづけられないわけですよ。
でも、コンサルタントにつきっきりで面倒を見てもらうと、「この人を裏切れない」「この人のために頑張ろう」みたいな気持ちになっちゃうっていう。
岡田さん
まさにおっしゃる通りで、英語力が上がらない一番の原因は、「忙しいなか自主努力を継続できない」というところにあったと思うんです。
そこにフォーカスをして、お客様が「この人と一緒に頑張りたい」と思えるコンサルタントが伴走するというアプローチを採りました。
だから僕らは、「英語ができて、問題解決能力やコミュニケーション能力が高い人」を正社員として採用してます。
堀江さん
「どれくらいまで英語力を上げよう」みたいな目標も、そのコンサルタントが一緒に設定していくんですか?
岡田さん
はい。まず、「何ができて、何ができないのか」現時点での英語力を分析します。
僕らは、英語力を以下の5つに分解しているんですが…
リスニングだと「①音声知覚(音声を聞く)」と「②意味理解(意味を理解する)」、スピーキングだと「③概念化(何を言おうかと考える)」と「④文章化(文章を作る)」と「⑤音声化(発音する)」。
岡田さん
たとえば、「TOEIC600点」といっても人によって内訳って違いますし、リスニングが課題だったとして、音が聞こえてないのか、意味が理解できてないのかでやらなきゃいけない訓練は全然違うわけで。
「英語力を上げる」って、言葉として抽象的すぎるんです。
なので我々は、「英会話の5ステップ」というフレームワークに従ってその人の課題を分析してから、一人ひとりに合った学習プログラムを作っています。
堀江さん
へえ〜、そうやって考えてるんですね。面白い。
ちなみに、教材は?
岡田さん
僕らはコーチングに特化してるので、教材は市販の教材をセレクトしています。
単語帳や文法の本、他社のオンライン英会話サービスなどを組み合わせて、家でできる計3時間のトレーニングメニューを作ります。
堀江さん
そういうことか。なるほどねぇ…
堀江さんの英語学習法は?→「ガッツリ勉強したのは受験のときくらい」
岡田さん
ちなみに、堀江さんはゴーンさんと英語で対談もされてましたけど、どうやって英語を勉強されたんですか?
堀江さん
根詰めてやったのは、受験勉強だけですよ。
えっ
堀江さん
僕、高3の最初のころ、センター模試で200点中125点とかしか取れなかったんですよ。
岡田さん
意外です。
堀江さん
「これじゃ東大とかとても無理だ」って危機感を感じて、夏休みに先生に一番いい単語帳を教えてくれって言って。
それをひたすら丸暗記したんですよ。
200ページくらいあったんですけど、3か月ちょっとでその本の内容全部覚えて…結局それで200点満点取れましたね。
岡田さん
す、すごい…!
ひたすら単語を覚えただけで。
堀江さん
単語っていうか、“単語帳”を全部覚えましたね。例文とか派生語とか、書いてあること全部。
そうすると、英語的なルールとかパターンが自然と頭に入ってくるんですよ。
発音記号とかもすごい気にして覚えたので、リスニングもそれで自然とできるようになりましたし。
えっ(2回目)
岡田さん
発音記号を見てリスニングができるようになったんですか…?
堀江さん
そうですね。だって、単語帳に全部書いてあるじゃないですか。「こう発音しなさい」って。
センター試験はアクセント問題とか発音問題とか、けっこう配点大きかったんですよ。
満点取ろうと思ったら、そこは絶対落とせない。
「digital(デジタル)とか、意外とみんなちゃんと発音できなかったりしますよ?“ディジトゥ”ですからね」
岡田さん
なるほど…でも、じつは堀江さんのやり方、すごく理にかなってると思います。
我々は「知識データベース」と呼んでるんですけど、英語力って、単語、熟語、文法、フレーズ…このあたりの基礎データがどれだけ頭に入ってるかで伸び方が全然違うんですよね。「アウトプット」より、まずは「インプット」なんです。
だから、受験勉強をちゃんとやった人は、社会人になってからもすごく伸びるんですよ。
自然と合理的な学習法を実践していた堀江さん
日本人は発音ばかり気にしすぎ
堀江さん
でも、日本人ってやたらネイティブレベルの発音を目指そうとしますよね。
ゴーンと対談したときも、めちゃくちゃディスられましたよ。
岡田さん
あれだけ堂々と会話できてても、批判する人はいるんですね…
堀江さん
めっちゃいましたよ。コメント、3割くらいは「発音下手くそだ」とか「文法がおかしい」とか、マウント取られまくりましたから。
いいじゃねえか、ゴーンに伝われば!
堀江さん
海外に行くとわかるけど、流暢な英語をしゃべってる人ってホントに少ないじゃないですか。
2、3割なんですよ、いわゆるネイティブみたいに話せる人なんて。
岡田さん
もちろんネイティブレベルに話せるに越したことはないとはいますけど、僕も少し気にしすぎかなと思います。
ネイティブスピーカーも、細かいところが間違っていても、だいたい「何が言いたいか」は理解してくれることも多いですし。
堀江さん
でも、日本人ってそういうところをすごく気にするじゃないですか。
僕、生まれが福岡県の南部地方で日本語のイントネーションがちょっとおかしいんですけど、いまだに「箸」と「端」と「橋」の発音の違いがあんまりよくわかんなくて。
「ハシ↑」…?「ハシ↓」…?みたいな。
「ハシ」のイントネーションに悪戦苦闘する堀江さん。かわいい
堀江さん
それも、上京したときに「違うよ」とかめちゃくちゃ言われましたもん。でも「違う」って指摘できるってことは、どの「ハシ」か伝わってんじゃねえか!っていう。
英語も同じで、ハリウッドスターを目指すならまだしも、少なくともビジネスをやるうえではネイティブみたいに話せなくても何の問題もないですよね。
岡田さん
たしかに、もっと優先順位の高い課題があるのに、「音声化」ばかりを気にしてしまう方は多いですね。
基本プランは「3ヵ月50万円」。ただし、それ以降も継続する人が多い!?
堀江さん
ちなみに、これを受けるにはいくらぐらいお金払えばいいんですか?
岡田さん
3か月プランだと、入会金あわせて約50万円です。
堀江さん
…そういうことですよね。そこもライザップと同じですよ。
堀江さん
こういうサービスは、「まあまあ高額にする」ってところがポイントで。
これが3万円とかだと、結局やめちゃうんですよ。三日坊主で終わっちゃう。
でも50万円ってなると、自分でもちょっと「うっ」てなりますもん。元取らなきゃって。
岡田さん
ちなみに、これは想定外の現象だったんですが、じつは半分以上の方がこれ以降も継続されるんですよ。
3か月みっちり勉強すると英語力の伸びを実感できるので、もっとやりたくなる方が多いんですよね。
堀江さん
なるほど。継続すると、金額はどうなるんですか?
岡田さん
再度同じ金額でフルサポートプランをご契約いただくか、サポート量を減らして半額程度まで抑えたプランや、ミニマムだと月2万円程度のプランを選択することも可能です。
本田圭佑さん、北島康介さん、家入一真さん(CAMPFIRE代表)など、ありがたいことにプログリットはたくさんの著名人の方に継続利用いただいてますが、特に本田さんはストイックで、毎日2.5時間の英語学習を2年間も続けられてますね。
堀江さん
すごいな(笑)。でも、それだけサービスに満足してるってことだと思うんで、素晴らしいですね。
本気で勉強する状態を作るために、いろいろ考えられてるなと思いますよ。
あの堀江さんですら、英語を習得するために徹底して積んでいた“自主努力”。
たしかに筋トレしかり勉強しかり、自分ひとりで頑張るのってなかなかむずかしいし、「本気で頑張る」なら、誰かにお尻を叩いてもらうのは大事なことなのかも。
〈執筆=サノトモキ(@mlby_sns)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉
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