ビジネスパーソンインタビュー
Voicy「motoラジオ」より
約6500万人いる日本のサラリーマンのなかで、自分の「市場価値」を高めるカギとは?
新R25編集部
「この仕事を頑張っても給料が変わらないなら、無駄に働かないほうがいい」と、つい省エネで仕事をしたくなってしまったこと、ありませんか…?
たしかに、会社や上司から評価されないところで頑張っていても、昇給や出世に直接つながることは少ないかもしれません。
しかし、これまで6回の転職を経て、年収を240万円から1,500万に上げたスーパーサラリーマン・motoさんは、Voicyチャンネル『motoラジオ』で、そんな人々に警鐘を鳴らしていました。
motoさんいわく、「上司に評価されないから仕事をしない」という姿勢は、サラリーマンとして“とてももったいない”ことなのだそう…。
サラリーマンにとって本当に重要なのは「市場からの評価」
先日、「市場価値の低い人に共通するのは『何をしても同じ給料なら無駄に働かない方がいい』というマインド」というツイートしたら、じわじわと伸びて、リプライや引用リツイートでさまざまな意見をいただきました。
そこで今回は、サラリーマンが大切にすべき「市場評価」について、僕が考えてることを改めてお伝えしようと思います。
ツイートへの反応をみたところ、「頑張って働いても上司に評価されないのであれば、与えられた給料以上の仕事はしないほうがいい」という意見が多くありました。
「給料以上の働きはしないほうがいい」「早く帰って副業したほうがいい」といった働き方に対する姿勢については、それぞれが自分で考えて取り組むことなので、違和感はありません。
しかし、「上司に評価されないから仕事をしない」というスタンスについては、同じサラリーマンとして少しもったいないなぁと感じています。
僕は普段の仕事の中で、市場からの評価、いわゆる「市場価値」というものを大切にしながら取り組んでいます。
多くのサラリーマンが気にしている「上司の評価」や「会社の評価」は、あくまで「今いる会社の物差し」における評価です。
例えば、社員が2万人いる会社であれば、その2万人の中における相対評価なわけです。
しかし、もっと視野を広げてみると、この日本という国には約420万社もの会社があり、そこで約6,530万人が働いています。
この6,530万人の中には、自分より仕事のできるサラリーマンが確実に存在するはずです。
すごく極端な話ですが、もしも明日、労働者全員が一斉に転職活動をするとなったらどうなるでしょうか。
転職活動では、自分より10倍も100倍も高い実績がある人と比べられたうえで、評価されることになるのです。
これくらいの視野から自分の立ち位置を考えていくと、市場から求められる人材=転職市場で評価される人材になることの重要性がわかると思います。
「市場評価」は生産性を高めることで上がる
けっして社内での評価に意味がないというわけではありませんが、それだけを基準にしていると、井の中の蛙になってしまう可能性があるのです。
「組織内での評価=世の中の評価」と考えるのは危険です。
実際に、社外に出たら今より年収が下がるというケースもよく聞きます。
僕自身、転職前提でキャリアを考えていることもあって、上司や会社からの評価ではなく、自分に対する市場からの評価を高めるようにしています。
会社からの評価は上司にゴマをすれば上がるかもしれませんが、市場からの評価はゴマすりでは上がりません。
もちろん、チャンスを掴むために必要なゴマすりはしたほうがいいと思いますが、あまり本質的ではないので、自分で自分の評価を上げる努力のほうが必要でしょう。
僕は、市場価値=自分の生産性の高さ、だと考えているので、日頃の仕事の中で、自分の生産性を高める努力をしています。
経験上、「自分の生産性」を高めるために必要なのは「会社の業績を伸ばす本質を見極め、仕事の機会を利用して最大限の成果を出すこと」だと思っています。
「もらった給料分しか働かない」は生産性を高めるチャンスを逃す
自分の生産性を高めることができる場は、おそらくどんな会社にでもあると思います。
しかし、その機会を得られるかどうかは、日頃の仕事への取り組み方で変わります。
自分の生産性を高める機会を獲得するには、「もらった給料分しか働かない」と決めつけるのではなく、自分の経験値を増せる機会であれば、率先してその仕事を取りに行く、という姿勢を持つことです。
折角自分の知見や経験値を増やせる機会があるのに、自ら逃してしまうのはとてももったいないです。
自分の生産性が高まれば、市場価値も上がっていくはずなので、その生産性を活かして高い報酬をもらう人材を目指して行ったほうが、将来的に高い報酬をもらうことができる人材になれるはずです。
また、生産性を高める機会を通じて、たくさん経験を積んだタイミングで、新しいキャリアとして転職なども掛け合わせれば、より一層自分の価値を伸ばすことができるようになります。
僕はこういったサイクルでキャリアを回すことが効率的だと考えてこれまでのキャリアを築いてきたので、今でも自分を高められるチャンスがあれば、時給を問わず、時間を投資して自分の経験値を増やしています。
「まわりにいる人間がたいしたことない人ばかりだから、自分だけ頑張っても無駄だ」などと考えていると、いつの間にか自分まで、生産性の低い、たいしたことのないサラリーマンになってしまいます。
自分の働き方を周囲に合わせる必要はないので、会社のためだけでなく、自分自身のために働いた方が、長い目で自分のためになると思います。
もし、みなさんが市場価値の高いサラリーマンを目指すのであれば、目先の時給や年収にとらわれず、長い目で見て役立つ経験を得たり、自分の生産性を高めたりすることを意識しておくと良いと思いますよ。
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地方ホームセンターやリクルートなど6社を経験し、年収1,500万、副業年収4,000万を稼いでいるmotoさん。
『motoラジオ』では、motoさん自身がこれまでの豊富な経験から学んだ、転職の方法や年収の上げ方、副業での稼ぎ方などが語られています。
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