ビジネスパーソンインタビュー
お金を“使わない”ことで、資産が減る可能性がある。貯金の正しい必要性を理解しよう

西野亮廣エンタメ研究所Voicyより

お金を“使わない”ことで、資産が減る可能性がある。貯金の正しい必要性を理解しよう

新R25編集部

2020/03/28

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新R25世代のみなさんのなかには、そろそろ資産形成について考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

老後2000万円問題」が話題になったこともあり、将来に備えて蓄えが必要そうだと思いつつも、そもそも貯金って必要なの?などと悩むこともありますよね。

今回は、西野亮廣エンタメ研究所Voicyより、「貯金ゼロ」だというキングコングの西野亮廣さんが考える「貯金の必要性」をご紹介します。

貯金をしていないキンコン西野のお金の使い道

Voicyのリスナーさんから、こんなご相談をいただきました。

急に大きなお金が必要になったとき、貯金がなかったらどう対応しますか?

西野さんの過去のVoicyの放送で、「貯金=正しい」は固定概念だと納得しました。

しかし、自分が病気になって働けなくなったり、親の手術費が必要になったりして、大きなお金が急に必要になる場合もあります。

その場合、「信用があれば大丈夫」では解決できないような気がします。

西野亮廣エンタメ研究所voicy

いい質問ですね。

ボクは以前「貯金って固定概念じゃないか? と思うけど、急にまとまったお金が必要になることがあるよね」という話をしました。

ボクなりの結論を先に申し上げますと、「貯金が必要な人もいれば、必要ない人もいる」と思います。

ちなみにボクは、貯金をしていません。

貯金していないどころか、受け取っている役員報酬も、自分がつくった売上の50分の1程度です。

じゃあ、残りのお金は何に使っているの?」というと、サロンメンバーさんが面白がれるようなエンタメや、社会に還元しています。

たとえば、分業制で絵本を作ったり、エッフェル塔で入場無料の個展を開催して楽しんでいただいたり、海外に小学校を建ててプレゼントしたり、大きな挑戦をされるサロンメンバーさんにベーシックインカムというカタチで毎月生活資金を援助したり。

自分が稼いだお金を、なにかしらに置き換えています。

資産が減るお金の使い方は3つ

このボクのお金の使い方は、一般的なボクらの親世代と認識がずれるところです。

ボクの父ちゃんや母ちゃんは「1000円使ったら1000円分の資産が減る」と考えます。

でも違うんです。

基本はトレードオフです。1000円使ったら、1000円分の何かが手元に入ってきています

それが情報なのか、土地なのか、1万人に感謝されることなのか、それはお金の使い道によって変わりますが、いずれにせよお金を使っても基本的に自分の資産は減りません

しかし、例外もあります。資産が減るお金の使い方は3つ。

ひとつめは、1000円で500円のものを買ったとき。つまり、払ったお金より低い価値のものを買った瞬間ですね。

ふたつめは、負債を買ったとき。たとえば新国立競技場のような、手持ちのお金を減らしつづけるものを買った瞬間です。

最後は、何も買わなかったとき。一見、 何も買わなければ資産は減っていないように感じますが、これも資産が減るお金の使い方です。

なぜなら、物価は上がりつづけているから。

たとえば、今はりんご10個を1000円で買えたとしても、10年後には1万円になっているかもしれません。

今りんごを買わなかったら、10個買えたはずのりんごが1個しか買えなくなるわけです。

この瞬間、資産は減っていますよね。

ただ、価値が価格に見合わないものや負債を買ってしまう場合に比べれば、減る資産は少しだけです。

だから、「この買物は資産を減らす買い物なのかどうか?」の判断がつかない人は、貯金をしておいたほうがいいと思います。

お金を使っても資産が減らない理由

先ほど「1000円使ったら、1000円分の何かが手元に入ってきている」とお伝えしましたが、これについてもう少し詳しく話しますね。

たとえばボクが、全財産である1000円を使って、10人の人をめいいっぱい楽しませたとするじゃないですか。

そのボクが、いつかお腹ペコペコになったとします。でも1000円を使っちゃったから、ご飯を食べるお金がない。

これが、ご質問にあった「急にお金が必要になった場合」ですよね。

しかし、ボクがここで飢えるのかというと、たぶん飢えないんですよ。

過去にめいっぱい楽しませた10人のうちの誰かが、「あのとき楽しませてもらったお礼です」と言ってご飯をご馳走してくれるかもしれない。

もしも、みんながそれぞれご馳走してくれて、合計1000円以上のものがいただけたら、財産はむしろ増えています。

これ、病気の例でも同じことが言えます。

たとえばボクが今、大きな病気にかかっても、手術費は1円も持っていません。貯金が1円もないからです。

でも、クラウドファンディングをしたら、手術費用は集まるかもしれません。これまで社会に還元したことで貯まった信用が、お金に両替される瞬間です。

まとめると、貯金が必要な人と必要ない人の違いは「お金に両替できる財産を持っているかどうか」です。

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〈撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉

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