ビジネスパーソンインタビュー
西野亮廣エンタメ研究所Voicyより
無料でモノをもらったとき「ラッキー!」と思う人は“お金持ち”になれない
新R25編集部
みなさんは、「欲しいものをタダであげる!」と言われたらどう思いますか?
「タダより高いものはない」なんて言葉もありますが、私なら「わーい!」と喜んでしまうと思います。しかし、キングコングの西野亮廣さんによると、それは貧乏人の思考なんだとか…。
そこで今回は、「西野亮廣エンタメ研究所voicy」より「お金持ちと貧乏人の決定的な違い」をご紹介します。
お金持ちかどうかに、肩書きは関係ない
ボクは兵庫県の川西市という、ど田舎で生まれ育ちました。
高校を卒業後は大阪の新世界で一人暮らしをはじめ、そして芸人になり、今に至ります。
こういう感じですから、ボクの友人は、ホームレスから上場企業の社長まで幅広くいます。
びっくりするくらいのお金持ちもいれば、びっくりするくらいの貧乏人もいるわけです。
今回は「お金持ちと貧乏人の決定的な違い」について話をしようと思うのですが、本題に入る前に、お金持ちの定義を整理しておきます。
今回は「お金をたくさん持っている人」ではなく「動かせるお金が大きい人」とさせていただきます。
この定義でいうと、ボクの後輩のホームレスは、動かせるお金が大きいので、お金持ちということになります。
つまり今回のお話は、肩書きの話ではありません。
「社長だからお金持ち」とか「ホームレスだから貧乏」とか、決してそういうことではないんですよ。
与えることでより多くのリターンを得ているお金持ち
ボクは去年、パリのエッフェル塔で個展を開きました。
そのときに、パリですごく活躍されているお寿司屋さんが個展のお手伝いをしてくださったんです。
ボランティアスタッフにお弁当を作るだけでなく、個展終了後には、お店に打ち上げの席まで用意してくださいました。
打ち上げでは、本当においしい料理をいただいて、夜遅くまで食事をさせてもらいました。で、そろそろ帰ろうと思ったら、その方、お代を受け取らないんですよ。
お手伝いしてくださったうえに、お店まで開けていただいたのに。
ここまでされると、当然なんらかのカタチでお返しをしたくなるじゃないですか。
こういうのを「返報性の法則」というそうです。与えてもらったときに「お返しをしなくては申し訳ない」という気持ちになる心理作用のことですね。
結果的にお寿司屋さんは、あのとき食事代を受け取らなかったことによって、「何かお返しをしてあげたい気持ち」という、お会計以上の大きな資産が手に入ったんです。
お金持ちと呼ばれる人は、この「与えることによって、より多くを与えられる」ということを、計算ではなく呼吸をするように自然とやっています。
ポイントは、与える人を“選んでいる”こと
この話のポイントは「誰に与えたら、大きなリターンが返ってくるのか」という人選をきちんとしている点です。
貧乏人は、無料で何かを受け取ったとき「ラッキー!もうけた!」と考えます。
こういう人は「こいつに与えても得をしないから、近寄らないでおこう」と距離を置かれ、与えられる回数が減っていってしまいます。
たとえば、ボクがAくんの何かを宣伝したとします。この場合、Aくんが「西野の信用力を借りている」と思えるかどうかがすごく大事です。
もし「ラッキー!もうけた!」と思う人だったら、二度とAくんの宣伝はしません。
このように、お金に限らず、何かしら力を持っている人は、無作為に人に与えているわけではなく、巡り巡って与えた以上のものを返してくれる人を選んでいます。
これも、計算ではなく呼吸をするようにおこなっているんですよね。
だから、あなたがもし無料でサービスをうけとったとき、自分が得をしているのか、相手が得をしているのか、をきっちり判断してみてください。
それが、お金持ちと貧乏人の違いだと思います。
Embedly〈撮影=中山駿(@shunnakayama_)〉
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1つの放送は10分程度にまとめられているので、通勤時間やお昼休みなどちょっとした時間に、西野さんの思考に触れてみてはいかがでしょう?
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