ビジネスパーソンインタビュー

仕事は忙しいヤツに頼め。ただし頼み方を極限まで考えろ

西野亮廣エンタメ研究所Voicyより

仕事は忙しいヤツに頼め。ただし頼み方を極限まで考えろ

新R25編集部

2020/02/01

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忙しいクライアントとのアポがなかなか調整できない」「忙しい上司に、なかなか時間をとってもらえない」などと悩んだことはありませんか?

仕事ができる人の多くは、とても忙しいもの。自分の仕事を成功に導くために、優秀な人を頼ることはありますが、どのように頼めばよいのでしょうか?

今回は、毎日仕事のオファーが殺到しているというキングコングの西野亮廣さんが、忙しい人の口説き方を解説します。

仕事を「忙しい人」にオファーするべき理由

仕事は、忙しい人にオファーするのが鉄則です。

なぜなら、忙しい人は「チャンスに対してきちんと結果を出せる人」だから。

チャンスがきたときに結果を出せるから、どんどん仕事が舞い込んできて、忙しくなるわけです。

暇な人に仕事を頼むのは企画とお金の無駄ということですね。厳しい話ですが、これが勝負の世界です。

そのため、忙しい人のもとには毎日山のようにオファーが来ます。

ボクも、毎日いろんなオファーをいただくのですが、ときどき会社を通さずにDMなどで直接オファーがくることがあります。去年話題になった、直営業ですね。

当然ボクは会社を通すので「仕事の依頼は吉本興業を通してもらえますか?」と返信しています。無視はしません。

ボクの企画を考えてくださったことに対するお礼として、最低限それくらいはやろうと思っています。

ところが、結構な頻度で「かしこまりました!では、担当の方の連絡先を教えていただけますか?」と返ってきます。

ボクからすると、「こういった企画の場合は担当誰かな?」って吉本興業の窓口を調べて、連絡先も調べて、直接DMくれた方にその連絡先を教えて…と、どうしてそこまでしなきゃいけないのか?と思います。

だって、その企画が面白いかどうかも、人が幸せになるのかどうかも、まだ分からない段階なんですよ。

シビアな話になってきますが、この返信がきた瞬間に「この人と仕事をするのはやめよう」と決めます。

理由は2つです。

1つ目は、相手の時間を奪っている罪の意識がなさすぎるから

2つ目は、反射的に“自分の楽”を選んでしまっているから

ボクらがやっている“エンターテイメント”というお仕事は、お客様がいてはじめて成立するサービス業です。

ですから、基本ができていない人と仕事をしてしまうと、不幸なスタッフさんや、不幸なお客様がたくさん生まれてしまいます。

だからボクは、相手の時間を奪う人とお仕事はできません。

忙しい人に仕事をオファーするときのポイントは「他者目線」

お願いをするときには「自分はそれ相当の覚悟を持って、それ相当のものを捧げているか?」と自問自答することが非常に重要だと思っています。

たとえば、街中で有名人を見つけたとき。

一緒に写真撮ってください!」とお願いして、「いいよ」と言ってもらってから、カバンをゴソゴソしてカメラを取り出す人とかいるじゃないですか。

こういうときは、事前にカメラを出して、起動させてから声をかけるのがマナーだったりします。

ですが、そこまでして断られたら、そこまでの行動が無駄になるから、まず声をかけて相手の足を止めてしまう。

これって「相手の時間を奪うことはいいけど、自分の時間を奪われることはいや」ということを、本能的にやってしまっていますよね。

忙しい人は、時間の扱い方に対して、びっくりするくらいシビアです。

1時間に100万円稼ぐ人もいますが、そんな人から、時間を奪うというのは結構なことです。

その人があなたに時間を割いたとしたら、その代わりに何かが犠牲になっています。お金だったり、たくさんのスタッフを待たせていたり。

そのため、忙しい人にオファーを出すときは、極力時間を奪わない方法でオファーを出したほうがいいと思います。

そうすれば「この人だったら、うちのスタッフやお客様と、他者目線で付き合ってくれるだろうから、一緒に仕事してみたいな」となるはずです。

これが、忙しい人の口説き方です。

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