ビジネスパーソンインタビュー
Testosterone著『超筋トレが最強のソリューションである』より
「人望が薄くて説得力に欠ける人に必要なのは“ベンチプレス”。昇級スピードも段違いだ!」
新R25編集部
平成から令和へと変わった2019年。
この1年を振り返ってみると、「人生を変えるような転機があった」「成長した実感がある」「なんとなく過ごしてしまった…」など、さまざまな思いがあるはず。
年末年始は、多くのビジネスパーソンにとってしばしの休暇になります。
そこで、新R25では年末年始にかけて、これまでの自分の働き方を振り返ったり、心機一転してスタートダッシュをきったりできるような書籍をピックアップする特集を考えました。
その名も「2020年 ジブン改革」。
今回取り扱うのは、Twitterのフォロワーが94万を超えるTestosterone(テストステロン)さんの著書『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』。
数多くの金言が散りばめられた同書。今回はその中でも、メンタルやビジネスに絶大な効果を発揮する「筋肉の処方箋」について、抜粋してご紹介します!
理論部分を解説してくれる、ご意見番的存在の久保先生との、クスリとしてしまうやり取りにも注目です。
マッチョを雇用すべき4つの理由
アメリカでは太っている人は自制心が弱く自己管理すらできないとされ雇用されにくい一方、マッチョは真逆の評価を受ける。
マッチョである事は
①自制心が強く自己管理能力が高い
②タイムマネジメント能力が高い
③栄養学に強く健康で丈夫
④運動が生活の一部のためストレスに強い
等の証明になり雇用される。
日本人マッチョの希少性
日本人がマッチョだと海外で超評価される。
海外における日本人のイメージは「華奢で気が弱く頼りない」なので体を鍛えておくだけで「こいつは一味違うな」「仕事できそうだな」と思わせる事ができる。
海外ビジネスシーンにおける筋肉の恩恵は計り知れない。
筋肉は万能である。筋肉あればなんとかなる。
人間も動物も最後は体力がモノを言う
成功してる奴としてない奴に大した差なんてない。一つあるとすれば体力の差だ。
体力のある奴が集中力切らさず良い仕事するし、体壊さず安定して成長するし、知識も機会もガンガン手に入れてく。
人間もしょせん動物。体力の差がモノを言う。
体力こそ最強の資本。筋トレこそ最強の自己投資。すべては筋肉である。
筋トレで正しい努力の方法が身につくワケ
正しい努力と間違った努力がある。ただガムシャラにやればいいってもんじゃない。
間違ったフォームでスクワットしてもケガする。筋トレを長時間頑張っても食事と睡眠をおろそかにしたら筋肉は減少する。
仕事でも勉強でも同じだ。正しい努力を見極める力、定期的に周囲の人に意見を求める素直さを持て。
説得力に欠ける人に必要なもの
人望が薄くて説得力に欠けるそこのあなた!
スーツがはち切れんばかりの胸板があるだけで人々は話を聞いてくれるし、あなたの話に説得力が生まれる。
胸板も人望も一挙に厚くして説得力も増すにはどうしたらいい?
そう、ベンチプレスだ。
ベンチプレスをしてる人としてない人では昇級スピードが段違いだ!
世界のハイパフォーマーは必ずと言っていいほど筋トレしている
テストステロンさん:世界でもっとも忙しいと言っても過言ではない多くの海外のエグゼクティブたちが貴重な時間を割き、筋トレや運動を習慣化しているという事実は筋トレが果てしなく有意義である揺るがぬ証拠の一つと言えるだろう。
例えば、バラク・オバマ前米国大統領は雑誌のインタビューの中で、週6回、朝7時から45分間、筋トレと有酸素運動を組み合わせたワークアウトを行っていることや、激務の合間を縫ってバスケットボールを楽しんでいることを明かしている。
Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグも少なくとも週に3回、朝一番のランニングを欠かさない。
約2億の顧客口座を持つ、世界有数の金融機関であるシティグループCEOのマイケル・コルバットもスクワット、腕立て伏せ、ダンベル運動などを15秒間隔で繰り返す「スパルタクストレーニング」というハードコアなトレーニングの愛好者として知られる。
「スパルタクストレーニングで脂肪をカットしたように、シティの脂肪(コスト)もカットできるのか!?」
と煽っていたメディアもあったぐらいだ(笑)。
ーおお!世界一忙しくて、とんでもない結果を出しているハイパフォーマーがトレーニングを生活習慣に取り入れているのは心強いですね。
テストステロンさん:映画『プラダを着た悪魔』に出てくる鬼編集長のモデルと言われている米ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターも毎朝5時45分から1時間テニスをしていると語っていたし、アップルのティム・クックCEOは超早起きのエクササイズ愛好家として有名だ。
メディアのインタビューにおいて、3時45分に起床し、4時30分までにメールを処理し、5時にはジムにいるという超朝型生活習慣を語っている。
ーなるほど!しかしみんな早起きですね…。
テストステロンさん:そうなんだ。一流のビジネスパーソンには朝型の人間が実に多い。
早朝は急な仕事が入ることもないし、多忙な彼らにとって唯一自由に使える時間といってもいい。そこにワークアウトの予定を組み込むことによって生活に規律を作り出している。
早朝から運動する予定を組んでおけば、前日に無意味に夜更かししたり、深酒したりするといった悪い生活習慣も付きづらい。
それが仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えているはずだ。
久保先生:ちょっと補足しますと、Brandstaetter ら(2015)は、朝型、中間型、夜型の人はそれぞれベストの心肺能力が出る時間帯が違うことを明らかにしています。
夜型の人は22時ごろにパフォーマンスがベストになる傾向がある、というように人間が発揮できる力やパワーなどはその人の中にある体内時計(時計遺伝子)に依存することもわかっています。
なのでどうしても朝が苦手という人は、自分に合った時間にトレーニングを行うのもアリだと思います。
テストステロンさん:トレーニングのメリットは多岐にわたり、何か一つ理由を挙げろと言われても困ってしまうが、もっとも重要な理由の一つは間違いなく健康管理だろう。
世界のエリートたちは地位や名声、金がいくらあっても健康を失ってしまえば元も子もないことを知っている。
そして、健康を失えば情熱を持って長時間仕事と向き合う事すらできなくなってしまう。
彼らは、健康こそが人間の持ちうるもっとも貴重な財産であることを認識しているのだ。
俺が“健康”と言う場合、体の健康だけではなく、心の健康も指す。
心身ともに充実した状態でない限り、人は人生を謳歌できないからだ。
そしてこの本でも語ってきた通り、トレーニングは心にも身体にも良い影響を及ぼす。
体を若く保ち、慢性的な痛みを予防し、自尊心を養ってくれる筋トレを多くのエグゼクティブたちが選択するのは必然とも言えるのだ。
オンライン財務管理の無料サービスで知られるMint.com創業者のアーロン・パッツァーは「いいワークアウトなしに毎日14時間働くなんて不可能だ。もし運動をしていなかったらひどく疲れてしまうし、集中力にも欠けてしまうだろう」と語る。
彼の典型的な1日はまず9時から18、19時まで働いた後、夕食と筋トレなどのトレーニングに2時間を費やし、再び午前1時ごろまで働く、というものだという。
彼のようなスタートアップの起業家はまさに「心身を健康に保ち、パワフルに働く」ために鍛えている、と言えるだろう。
筋トレは集中力や生産性、記憶力、創造性の向上にも役立つ
テストステロンさん:ハーバードメディカルスクールの研究で、定期的なエクササイズは記憶力、集中力、頭脳明晰さに関わりの深い化学物質の分泌を助けることが証明されている。
英国ヴァージングループの創設者であるリチャード・ブランソンも「生産的であるための秘訣はワークアウト」と語り、水泳、ヨガ、クライミング、ウエイトリフティングなどに取り組んでいるとインタビューで明かしている。
さらに「ワークアウトをすることで、生産的な時間が日に4時間は増える」とまで言っている。
また、世界最古のフェローシップとして知られるオックスフォード大学のローズ奨学制度は学生を選抜するときに学問の成績と同じぐらいスポーツの成績を重視する。
それはなぜか。文武両道の人間は「良い習慣」を持っているからだ。
減量にせよ、定められた距離を走ることにせよ、自分のゴールを設定し、計画を作り、計画を実行するための時間を作り、実行し、結果を分析し、軌道修正する。
この一連の流れは、勉強、スポーツ、仕事、すべてに共通する。営業ノルマを達成するプロセスも、ベンチプレス140㎏を達成するプロセスも、本質を見れば同じなのである。
目標を設定し、それを達成することに快感を覚えるゴールオリエンテッド(目的志向型)な人は、どの分野においても成功しやすい。
リーダーシップ、自己管理能力、タイムマネジメント、正しい努力の方法、目標設定能力、目標達成能力、そしてバリバリ働くための体力と心身の健康。
ビジネスに必要な資質の多くは筋トレと切っても切り離せないものばかりだ。
ビジネスで成功したければ筋トレしない手はない。
鬼スケジュールのオバマさんもやってるんだから、時間がないとかいう言い訳は聞きたくありません!
筋トレはすべてを解決することを教えてくれる一冊
強引だけど論理的、パワフルなのにコミカル。そんな彼の言葉を聞いていると、不思議と「筋トレ始めてみようかな」と思わされます。
身体を鍛えることは、心や仕事、そして人生に大きな影響があることを伝えてくれる同書。
皆さんもここはひとつ、テストステロンさんの言葉に便乗して筋トレを始めてみませんか?
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