ビジネスパーソンインタビュー

堀江貴文「『才能がない』『お金がない』は、全て自分への言い訳だ」

堀江貴文著『本音で生きる』より

堀江貴文「『才能がない』『お金がない』は、全て自分への言い訳だ」

新R25編集部

2019/12/23

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言いたいことがいえない」「やりたいことがやれない」…。

ホリエモンこと堀江貴文さんのもとには、そんな相談がたくさん届くそうですが、幼いころから本音で生きてきた堀江さんは、「どうしてみんな本音で生きられないのか」と不思議で仕方がないそう。

「なんで自分だけがうまくいかないんだろう」とモヤモヤしてしまう人に対して、叱咤してくれる『本音で生きる』より、3記事を抜粋してお届けします!

仕事にモヤモヤしてるなら、転職という選択肢も

「才能がない」「お金がない」「時間がない」と悩んでいるなら、転職するという手もあります。ぜひ環境を変えることを検討してみてください。

そこで役立つのが、無料でプロに転職の相談ができる「転職エージェント」

もちろん結果的に転職はしなくてもOK。悩み相談に乗ってもらうだけでも、気持ちの整理がつくかもしれません。

新R25が独自におこなった調査や専門家への取材をふまえて、特におすすめできる転職エージェントを一部ご紹介します。

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もっと詳しく知りたい方は、下記の記事がおすすめです。

おすすめ転職エージェントを実際に利用した1128人にガチ調査!1つだけ使うのはNG!?

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こちらの記事は転職エージェントを初めて利用する方のために、活用するメリットや登録後のフローなどについて詳しく解説しています。

「お金がない」という言い訳は無意味である

お金がないから、○○できない」というのは、本当によく聞く言い訳だ。

今の会社を辞めたら収入がなくなるから辞められない。地元を離れたら働き口がないから離れられない。起業したいけれどお金がないからできない…。

みんな、いったいどれだけお金が好きなのだろうか?

僕は「拝金主義の権化」のようによく扱われるが、そんな僕から見ても、世間のほうがよほどお金にとらわれている。

日本人は幼い頃から、「何かをするためにはお金が必要だから、地道に貯金をしておきましょう」とすり込まれて育つ。

貯金することがまるで美徳のように語られるが、裏を返せば、お金がなければ何もできないという意識がすり込まれているということでもある。

そう考えてしまうのは、お金の本質を理解していないからだ。

お金というのは本来、価値を交換するためのたんなるツールにすぎず、それ自体に価値があるわけではない。

物々交換で取引をおこなうさいは、相手の持っているモノが、自分の欲しいモノであることを確認する必要がある。

そのためには密にコミュニケーションを交わし、自分が欲しいモノを持っている相手が信用に足る人間であるかどうかを確かめることになる。

つまるところ、取引されている価値というのは、「信用」なのだ。

取引相手がこれまで約束を果たしてきたか、周りの人間に対して誠実な振る舞いをしてきたか、そうした積み重ねが信用を作り、信用のある人間ほど大きな取引ができるようになる。

お金は、信用という複雑な存在を、単純な数値に落とし込んだツールである。

信用の一側面ではあるものの、信用そのものではない。何度も言うが、大事なのは信用であって、お金ではないのだ。

このことをきちんと理解していれば、「お金がないから○○ができない」というのが理由にならないことがわかってくる。

お金は便利なツールではあるが、なかったとしてもいくらでも打てる手はある。

レストランで外食するお金がないのなら、知り合いに食事をおごってもらってもいい。友達同士、安い食材を持ち寄って、鍋パーティをしてもいい。

起業するお金がなく、銀行も貸してくれないというのなら、親や友人から借りればいいだろう。それができない人は、お金ではなく信用が足りないということなのだ。

だから、まず貯めるべきはお金ではなく、信用ということになる。人から何か頼まれたら、期待に応えるように尽くす。

金欠の知り合いに、飯を奢る。

そうした行為の積み重ねが信用を築いていく(しかも、そもそも起業に関する金銭的ハードルは、今では大分下がっている!)。

「時間がないから、できない」は、現状維持を選んでいるだけ

これも、かなりの人が言う言葉だ。

第一、時間はみんなに平等だ。

成功する人には時間があって、成功しない人には時間がない、なんてことは当然ながら、ない。

「時間がない」というのは、「それをはじめると今やっている何かをやめなければならないが、それができない」ということなのだろう。

しかし、世の中はトレードオフだ。時間がないなら、どちらかに決めなければならない。

むしろ、「何かをはじめるなら、何かを捨てなければいけない」ということは、当たり前のことだと知っておくことだ。

もう一つ、「朝から晩まで働いて、睡眠時間もろくにとれていない!」と怒っている人もいるかもしれない。

そんな忙しさはまやかしだ。

他人に要求されるがままに自分の時間を差し出していると、忙しいように感じるかもしれない。

けれど、それは目の前のことに没頭していないから、意味もなく忙しい気がしているだけだ。

そして、そもそもそんな状況が嫌ならなぜ変えようとしないのか。

結局、不満はあっても、現状を維持するほうがその人にとって「楽」だから、そうしているだけなのだ。

言われた本人は不本意だろうが、人間は自分で思っている以上に、合理的な行動をとっている。そう、いつの間にかトレードオフで“現状”を選んでいるのだ。

現状に満足とはいえなくても、行動を変えるほどの大きな不満はなくて、どうでもいいことを考える暇もある(いや、暇があると何かをはじめないための言い訳ができないから、忙しいように振る舞っているだけなのかもしれない)。

そして、やりがいとは何だとか、幸福とは何だとか、努力とは何だとか、役に立たないことに頭をめぐらせて、時間を使ってしまう。

でも、そこからは何も生まれないことを、誰もが知っているはずだ。

没頭できる仕事と遊びで自分の時間を埋めて、自分の頭で考えるようにしていれば、そんな抽象的な問答に悩まされることもないはずなのだ。

「才能がないから、凡人だからできない」と言った時点で「今のままでいい」と言っているのと同じ

自分には才能がないから」「凡人だから」と言って行動しない人もいる。

確かに才能のあるなしが影響する分野もあるかもしれない。

しかし、どんな功績を挙げた人でも、その人の努力によるところが、ないはずがない

イチローだって、小学校3年生の時から、1年のうち360日は練習していたというし、今でも常に自分が最高の状態でいられるような努力をしている。

でも、プロ野球界に入った当初のイチローを見れば、ドラフト4位でオリックスに入団したわけであり、その当時の選手の中では決して群を抜いて目立った選手ではなかった。

多くの人は「結果」ばかり見て、「あの人は天才だ」「あいつは才能がある」というが、こんな風に努力しつづけることで、優れた結果を出す人はたくさんいる。

結局、「自分は凡人だから」と言ってしまった時点で、「自分は今のままでいい」「努力したくない」と言っているようなものなのだ。

どうせ言うなら、せめて努力してから言うべきだと思う。

さらにいえば、才能なんて、やってみないと、自分にあるかないかなんてわからないのではないだろうか。

やりもしないで「自分には才能がない」と言って最初から諦めてしまう人が、どれだけいることか。

才能も資質も、それを持っているかどうかなんて、やってみたあとでわかるものだ。

やる前から「自分には才能ない」「資質がない」なんて、まったくの勘違いだ。

「言い訳」で自分を守る人達

結局、言い訳をして行動しない人間は「」なのだ。

しかし、その人にとっては、それが合理的な行動なのだと思う。経験不足で自信がないと言って、自分のプライドを守り、現状を変えずに済ませるために言い訳を作り出しているのだ。

このような事象を見事に一刀両断したのが、先ほども紹介した『嫌われる勇気』だ。

『嫌われる勇気』には、何年も自室にこもりっきりになっている男のエピソードが出てくる。

彼は外に出たいし、仕事もしたいと願っているのだが、部屋を出ようとすると不安や手足の震えに襲われてしまう。

一般的には「引きこもりになる原因」があって、「外に出られないという結果」につながったと考えがちだが、アドラー心理学では「原因」、つまり言い訳を一切認めない。

外に出たくない」という目的が先にあって、そのために「不安という感情を作り出している」と考える。

要するに、できない言い訳を用意することで、自分が傷つかないで済ませようとしているというわけだ。

アドラー心理学の考え方は、受け入れがたい人もいるかもしれないが、僕には非常に腑に落ちるものだった。

自分のサロンで僕は「こんなプロジェクトをやってみたら面白いんじゃない?」とメンバーの背中を押すことがある。

そういうチャンスを与えられて、どうしても一歩を踏み出せない人もいる。自分にはスキルがないとか、なんだかんだと言い訳してしまうのだ。

今までやったことのないことをするのは、バンジージャンプと同じようなもの。バンジージャンプをするのに、特別な能力など何一つ必要ない。

ロープを巻いて、ただ飛び降りるだけだ。それなのに、恐怖で泣き出してしまう。

過去のトラウマだかプライドだか知らないが、せっかくのチャンスを前に、尻込みするなんて、理解できない。

それに僕のサロンでは、チャレンジさせるといっても、まったく不可能な無茶振りをするわけではない。今は何をするにもさまざまな選択肢が用意されているし、サロンには優秀な人材も数多く揃っている。

こうした人達の力を借りて、チャレンジすることにいったいどれほどのリスクがあるというのか。

バンジージャンプ用のロープだけはしっかりと結んでおいてあげるのだから、飛び降りたからといって死にはしない。

僕からすれば、「ここまで揃えてあげているのに、やめるなんて。もう勝手にすれば!」という気持ちにもなる。

どれだけ準備をしていても、人はすぐあれこれと言い訳をしてやめてしまう。それがどれだけもったいないことか。

最後に言っておこう。

言い訳をやめると、本当にすっきりする。

すぐに体が動くようになる。

これだけは、今すぐやってみて欲しい。

堀江さんが「やりたいと思っているのに、なんでやらないの?」と問いかけてくる一冊

本音で生きる』の帯には、ひろゆきさんより以下のコメントが送られていました。

この本を読んでもやらない言い訳が出るなら、本当はやりたくないのか読解力がないのかどっちかなんじゃないですかね…

『本音で生きる』

どんな本でも堀江さんの主張は一貫していました。

とにかくやれ

2020年は同書を読んで、これまでの価値観を一度リセットしてみてはいかがでしょう?

〈撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉

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