ビジネスパーソンインタビュー

「お金って何?」と聞かれたらどう答える? キンコン西野が教える"お金の価値"の本質

西野亮廣エンタメ研究所Voicyより

「お金って何?」と聞かれたらどう答える? キンコン西野が教える"お金の価値"の本質

新R25編集部

2019/12/04

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消費税がまた増税した」「年金がもらえないかもしれない」「赤字国債

こんなキーワードを日々ニュースで目にしていると、日本の将来になんとなくネガティブなイメージを持っている人も少なくないはず。

ただ、漠然とした不安を抱えながらも、その不安に対して具体的に行動できている人はどのくらいいるのでしょうか。

それに対して、キングコングの西野亮廣さんは、「まずはお金について知ることが大切」だと語っています。

そこで今回は、「西野亮廣エンタメ研究所voicy」のなかから「お金はどこから生まれたのか?」についてご紹介します。

なぜ日本人はお金持ちを嫌うのか?

今の日本って貧乏というか…なんとなく金銭面で苦戦しているイメージがありますよね。

でも、これはお金の使い方を決める政治家さんだけが悪いのではなく、全国民の責任なんです。

なぜかというと、僕たち日本人はお金のことを嫌う風潮があるからです。

「お金をたくさんもっているヤツは、なんかよくわからないけど、悪いやつに違いない!」みたいな(笑)。

人間は、知らないものを嫌う傾向にあります。

これは僕のお友達であるけんすうさんも言っていたことなんですけど、「知らない」という感情と「嫌い」という感情は、すごく近い位置にあるんです。

「嫌い」という感情を分解していくと、実は本当に嫌っているケースって少なくて、知らないから嫌だと思っているケースがほとんどです。

だから、金銭面で国を立て直そうと思ったら、まずは全国民がきちんとお金のことを知らなきゃいけないんです。

僕たち一人ひとりが、自分からお金に関する情報を取りにいかないといけないんですよ。

そこで今回は、「お金はどこから生まれたのか?」についてお話をしようと思います。

お金はどこから生まれたのか?「物々交換」の終焉

お金のはじまりについては諸説ありますが、一般的には「もともとは物々交換から始まった」と言われていますよね。

たとえば、海で魚をとった人と、山で肉をとった人が物々交換をしていた。だけどこれには、ちょっと問題があったんです。

魚をとった漁師さんが、山まで魚を持っていくと、そのあいだに魚が腐っちゃうんですよ。

じゃあどうしようか?ということで、「みんなが持っている魚とか肉とかを、腐らないものに置き換えよう」となりました。

そこで、魚は貝5個分、肉は貝7個分、草履は貝4個分…という感じに、腐らず、かつ持ち運びのできる「」や「」に置きかえるようになりました。

そこで初めて、「お金っぽいようなもの」が誕生したわけです。

だけど、この方法にもまだ問題がありました。

貝ってそのへんに落ちてるんですよね(笑)。稲もけっこう採れちゃうし。

そこで、そのへんに落ちてるものではなく、希少価値が高いものと交換するようになりました。それが「」です。

でも、金って重いんですよ

たとえば、東京に住んでいる人が大阪にデカイ家を買いたいと思ったら、大量の金を持っていかないといけないじゃないですか。

大量の金を東京から大阪まで運んでいたら、とても目立つので山賊に狙われちゃうわけです。

そんなタイミングで、面白い人が現れます。

うちで金を預かりますよ」という、両替おじさんみたいな人が現れたんです。

たとえば100kgの金を両替おじさんに預けると、100kg分の金の“預り証”を渡してくれます。

この預り証を両替おじさんのところへ持っていけば、いつでも金を渡してくれる、という仕組みができました。

この両替おじさんの登場のおかげで、金を預けた人は預り証で買い物ができるようになり、預り証を受け取った店主は、両替おじさんのところへ行って金と両替するようになりました。

ところが、ある店主が「ちょっと待てよ」と考えます。

「わざわざ毎回、両替おじさんのところまで持っていって金に両替しなくても、この預り証で買い物できるじゃん」と気づいたわけです。

つまり、「両替」という段取りを省いて、預り証という紙切れ一枚だけで経済がまわるようになった。これが、紙幣の誕生です。

お金は「共同幻想」である

つまり、お金というのは「金の“預り証”には、金と同等の価値がある」とみんなが信じたから価値が発生したんです。

だって預り証って、本当はただの紙切れですからね。

たとえば、みなさんが持っている千円札。日本だから使えますけど、アマゾンの奥地でとある部族の集落に行って、「この植物をこの千円札で売ってください」ってお願いしても買えないじゃないですか。

なぜならその部族の人たちは、日本の千円札に1000円分の価値があるって信じていないから。

つまりお金っていうのは、「価値がある」ってみんなが信じている「共同幻想」なんです。

明るい未来を作りたいなら、「知らない」を作ってはいけない

まとめますね。

「国を盛り上げよう」とか、「明るい未来をつくっていこう」とか考えているのであれば、まずは知ることが大切です。

そのために、今回はお金の歴史について振り返りました。

「お金が生まれるまでに、こんな歴史があった」「お金は共同幻想である」ということを抑えておいてほしいなと思います。

そして、この話を聞いた方にもしお子さまがいらっしゃるのであれば、お子さまが小さいうちから教えておくことをオススメします。

どうしてもお金の話をすると「銭ゲバかよ」とか「汚い人」みたいに扱われるのですが、その背景は知っておいたほうがいいし、大人になったときに苦労しないと思います

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西野さんが日々携わるエンタメビジネスの話だけではなく、「お金」や「集客」「時代」についても語ってくれる「西野亮廣エンタメ研究所」のVoicy。

1つの放送は10分程度にまとめられているので、通勤時間やお昼休みなどちょっとした時間に、西野さんの思考に触れてみてはいかがでしょう?

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