ビジネスパーソンインタビュー
設楽統「感謝しかないよね。日村さんには」
取材中も自然とお互いを褒め合う。バナナマンが語る「固い信頼関係を築くための3カ条」
新R25編集部
記事提供:Woman type
愛らしい動物たちの成長と活躍を描いた映画『ペット2』が7月26日(金)に公開となった。
主人公の犬・マックスの吹き替えを務めるのは、前作同様、バナナマンの設楽統さん。そして、相棒のデュークの吹き替えを同じく前作同様、バナナマンの日村勇紀さんが担当する。
【設楽統(したら・おさむ/左)、日村勇紀(ひむら・ゆうき/右)】1993年、バナナマン結成。コントを軸に活躍の場を広げ、『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)、『消えた天才』(TBS系)、『バナナマンのドライブスリー』(テレビ朝日系)などレギュラー番組多数。8月には毎年恒例の単独ライブ『bananaman live 2019 S』が控えている
日頃、コントやバラエティー番組で見せる二人の息の合ったコンビネーションは、吹き替えでも健在。
お互いの演技の感想はもちろんのこと、マックスとデューク同様、最高の相棒である二人に、仕事をする上で欠かせない「信頼関係」の築き方ついて聞いた。
顔まで段々似てきた!? マックスとデューク、「俺たちそのまんまじゃん」
――今回、お互いの吹き替えを聞いてみて、どう思いましたか?
設楽統さん(以下、設楽):前作の時から言ってますけど、日村さんのデュークは上手なんですよ。キャラクターにも合っているし。
俺のアフレコは、日村さんの後だったんですけど、「上手いな~」って思いながらやってました!
日村勇紀さん(以下、日村):もう、めちゃくちゃ褒めてくれますね(照)。
設楽:本当思うもん。いろんなキャラクターがいるけど、日村さんのデュークはトップレベル! ぴったりだよ。
日村:いやあ、嬉しい限りです(照)。
設楽さんのマックスもすごいですよ。観ていただくと分かるんですけど、今回はマックスが大暴れするんです。アクション的なシーンも多いから、息遣いとかで見せる場面もあったしね。
設楽:そうそう、大変だった。
日村:でもね、見事なもんです。今回もマックスの語りから始まるんですけど、そこの設楽さんが良くてね~。聞いているだけでワクワクしてきます。
設楽:大丈夫? 俺たちこんなに二人で褒め合っていて(笑)。
――マックスとデュークはとても良い相棒ですが、お二人自身もまさにそうですね。
設楽:もう四半世紀以上になりますからね、日村さんの相棒になって。一緒に仕事をしていても、こういう時に日村さんだったらこうリアクションしてくれるよな、とか大体分かりますしね。
だからこそ、信頼感とか安心感はすごいあります。困った時に日村さんに話を振れば、必ず何かやってくれるし。日村さんやるなぁっていつもリスペクトしてますね。
日村:また嬉しいことを言ってくれますね(笑)。
設楽:今回の吹き替えもそうですよ。日村さんはアドリブでこんな言い方をするだろうなって予想していたら、本当にそのまんまで。
声は別々に収録していたんですけど、まるで一緒に録ったみたいにぴったり合ってました。そこは、長い間一緒に仕事をしてきたからこそのコンビネーションですよね。
日村:皆さんが設楽さんにどういうイメージを持っているか分かりませんが、設楽さんって、いつも物事を冷静に見ているところがあるんですよ。
周りが騒いでいても、少し俯瞰する位置に一人いたりして。
そういうの、自分にはないところなんで尊敬するし、お互いに足りないところを埋め合うことができているのかなって。
――まさに、マックスとデュークの関係のようですね。
設楽:そのまんまと言っても過言じゃないかも。映画の中で「蛍を捕ろうぜ」ってはしゃぐシーンがあるんですけど、あそこなんて普段の俺らにすごくよく似ている。
何かやろうとするとき、準備をしたり打ち合わせをしたり環境を整えるのが俺の役目。で、現場で何かあったときに笑いを取りに行くのが日村さん。
日村:僕も考えているつもりなんですけどね。マックスや設楽さんと比べちゃうと、デュークみたいに「ノリで行っちゃおう」みたいなところがある。
そこをマックスに手綱を引いてもらっている感じとか、確かに僕たちと似てますね。
設楽:別に俺らをイメージして書いたわけじゃないのに、途中から普段の俺らのそういうところを見て書いたんじゃないの?って思うぐらい、マックスとデュークが自分たちに見えてきて。
何だか、顔までマックスとデュークに似てきた気がする(笑)。
日村:うん。もう、そのまんま俺たちじゃん(笑)。
信頼関係づくりに必要なのは、共通の目的を持つこと・相手を見ること・感謝すること
――仕事でもそういうコンビネーションは必要不可欠。どうやってお二人はそんな信頼関係を築いてきたのか秘訣を教えてください。
設楽:一つは共通の目標を持つこと。それを達成する過程で、コイツ頼れるなとか、俺がダメな時に助けてくれたとか、そういう積み重ねがいっぱい生まれてくるじゃないですか。
その結果、コイツになら任せられるっていう信頼関係が築けるんだと思います。
日村:後は自分のことをよく見てくれているか、ですよね。
一緒にラジオ番組をやってると、設楽さんが自分では気付かないような僕の面白いところを突っ込んでくれるわけですよ。
それによって笑いが生まれたりすると、ああ、こういう発言や行動が面白いんだというのが分かる。
僕たちはもう26年一緒に仕事をしていますけど、それでも日々ちゃんと僕のことを見てくれているっていうのはありがたいですし、相手への信頼にもなりますよね。
設楽:やっぱり仕事って一人でできるものではないから。
俺らなんか二人でやっているから、余計二人で一つみたいな気持ちがあって。特に毎年やってる単独ライブのときはそう感じますね。
コントはどちらか一人じゃ絶対にできない。一人でやれって言われたら、すっげえ困っちゃう。
普段からそうなんですけど、そういうときは特に日村さんに助けられているなって感じます。
日村:そこは僕も同じ。特に僕は自分でネタをつくるタイプでもないし、設楽さんは演出までするわけだから。
そういう意味ではコンビを組んだときからずっと助けてもらっているなと思います。
――お二人は、自然とお互いを褒め称え合いますね(笑)。すごく素敵です。
設楽:感謝しかないよね。日村さんには。でも、若い時はね、どうしても「自分の力だけでできるのに」って思っちゃうんですよ。
皆に支えられてできたことも「俺がすごいんだ」って勘違いしたり。
20代の頃なんかを振り返ると、俺もそういうところあったもん。でも、違うんだよね。
いろんな仕事を任せてもらうようになると、自分一人では何もできないことや、日村さんみたいな相棒がいるから、自分はこうしてやれているんだということに気付く。
そうやって、周りに感謝できるようになっていくと、ますますいいコンビネーションが生まれていくんじゃないでしょうか。
〈取材・文・横川良明/撮影・赤松洋太〉
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