サウナに入ると、1日が2回訪れる…?
“言葉のプロ”はどう伝える!? サウナ好き編集長たちによる「サウナの魅力」プレゼン大会
新R25編集部
最近、若いビジネスパーソンの間でブームになっている“サウナ”。ただ、熱狂的な愛好家が存在する一方で、まだそのよさを理解できないR25世代がいるのも事実。
そこで11月の特集「サウナ、イカナイ?」では、さまざまな角度からサウナの魅力を徹底解剖していきます!
さて、特集の第一回を担当することになった私福田も、実はサウナにハマれないR25世代のひとり。
だってサウナって、めちゃくちゃ熱いじゃないですか…?
水風呂も、めちゃくちゃ冷たいじゃないですか…?
あんなものにガマンして入って、何がいいんでしょうか? だれかに、この苦行を乗り越えたいと思えるほどの「サウナの魅力」を教えてほしい。
そう考えていたところ、あることを思いつきました。
“言葉のプロ”であるメディアの編集長のプレゼンならば、ボクたちの心を動かすことができるのでは?
ということで、さっそくサウナを愛してやまない編集長4人を、上野にある「サウナ&カプセルホテル 北欧」に呼び出しました。
福田
絵面こわっ!
渡辺
ちょっと黙ってて。今座談会に向けて、サウナ熱を高めてるところだから。
しかし、ここのサウナは気持ちがいいですね。
藤村さん
この「北欧」はサウナ室の温度が高くて、サウナ界隈でも人気店なんですよ。
霜田さん
サウナ室から水風呂の距離も近くて最高です。
設楽さん
しかも水風呂の温度も15〜16度くらいだから、いい感じにととのいそう。
福田
(全然話についていけないな…)
今回はサウナを貸し切って撮影しました
今回座談会に参加するのは、この4人の編集長!
「新R25」編集長・渡辺将基
20代ビジネスパーソンのバイブル「新R25」編集長。最近はサウナ帰りに眠くなって車の中で仮眠を取ると、そのまま朝になっていることが多いそう
「サイボウズ式」編集長・藤村能光
サイボウズのオウンドメディア「サイボウズ式」編集長。サウナでととのうためのマストアイテム「IKEUCHI ORGANIC」のタオルを首にかけ、「サウナイキタイ」のTシャツをインナーにする気合の入りっぷり
「チェリー」編集長・霜田明寛
永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン「チェリー」編集長。本場フィンランドまで行くほどのサウナ好きだが、「流行に乗っかったヤツ」と思われるのがイヤでこれまでサウナ好きを公表してこなかった
「あたらしい経済」編集長・設楽悠介
ブロックチェーンや仮想通貨の情報メディア「あたらしい経済」編集長。「サウナサロン」主宰、日本サウナ総研に所属するほどのサウナ愛を持つ。安心感のあるサウナ体型
プレゼンの前に聞きたい。「ととのう」ってどんな感じなの?
ノンアルコールビールで乾杯しながら語ってもらいます
設楽さん
いや〜、取材でサウナに入れるなんて最高ですね。
藤村さん
早速ととのいましたね。
福田
出た、「ととのう」。
サウナにハマっている人ってみんなそれ言いますけど、「ととのう」ってやはり重要なんですか?
渡辺
大事。というか、「ととのう」を体験しないとサウナにはハマれないと思う。
藤村さん
ボクもタナカカツキ先生の『サ道』を読んで、「ととのう」感覚をイメージしてからサウナに入って、その通りの感覚を体験できたからハマったんだと思います。
福田
「ととのう」って感覚はみんな共通なんですか?
設楽さん
難しい質問だね。それは「絶頂の感覚ってみんな一緒なんですか?」っていう質問に近い。そこは個人差があるんじゃないかな。
真昼間から「絶頂」って…
藤村さん
ボクの場合は感覚が研ぎ澄まされて、心臓の音とかがすっごく聞こえるようになるんですよ。
血流がグワーッて巡るような感覚が出てきたら、ととのったなと。
霜田さん
ボクの場合は、目の前がぐるぐる暗くなっていって、幸せだった瞬間が走馬灯のようにめぐる感覚がありますね。
福田
死にかけてません?
渡辺
いやいや、その先に「シャキーン」って頭がリフレッシュする感覚が待ってるんだよ。
藤村さん
あと、ととのったあとって、たまに体に赤い斑点が浮かび上がるんです。
それをサウナ界では、「あまみが出る」っていうんですけど。
設楽さん
そうそう。体調とかコンディションがいいときに出るんですよね。
赤い斑模が出たら、「あまみが出たよ」って自慢しあってます。
渡辺は「あまみ」を意識したことはなかったそう
霜田さん「水風呂に入って昇天するのは、初体験と同じ感覚」
福田
さて、ではこれからみなさんにサウナの魅力をひと言で表していただきたいのですが、まずはどなたから…
霜田さん
では一番年下のボクから行きますね。
ボクが考えるサウナの魅力はこれです!
「毎日、童貞喪失」
渡辺
いきなりメディアのPRを絡めてきた。
霜田さん
ボクは常々、「もう一回童貞を捨てたい」と思って生きてるんですよ。
初体験のときの、あの世界の中で自分だけに幸福が降り注いでいるような感覚をまた味わいたいと思っていて。
福田
さすが、オトナ童貞のためのWebメディア編集長…
霜田さん
そんなとき、初めて体験したサウナで、「あれ? この気持ちよさは、童貞を捨てたときと同じレベルじゃないか?」って気づいたんです。
さらに、水風呂に入って昇天したときの自分の顔は、まさに初体験を終えたあとの顔のようでした。まさにボクがずっと求めていた体験だったんです。
渡辺
サウナならそれが何回も味わえると。
霜田さん
そうです!
サウナがあれば、いつでも童貞を喪失できるんです。毎回その快感が味わえるって最高じゃないですか?
福田
でも、それってそのうち慣れちゃいませんか?
「んん?」
霜田さん
慣れないですよ!
設楽さん
おい! 今の福田くんの発言は「オレはもうSEXって慣れちゃってるんですよねぇ」ってイケメン面してスカして言ってる感じだったぞ。問題発言!
妙にセクシャルなたとえの多い設楽さん。そんな怒ります…?
藤村さん「体内の水を入れ替えてリフレッシュする快感にハマった」
福田
(気を取り直して…)では次は藤村さん、お願いします。
藤村さん
はい。ボクはこれです。
「人は、水でできている」
藤村さん
ボクがサウナにハマったきっかけは「水風呂」なんですよ。
サウナに入ると、自分の汗腺からめっちゃ汗が出てきますよね。そして、緩んだ汗腺を水風呂で引き締めてから水を飲むと、体中の水分が全部入れ替わる感覚になるんです。
そういうイメージを持つと、最高にリフレッシュできるんですよね。
渡辺
想像しただけでたまらないですね…
藤村さん
あと、いつも仕事していると、あんまり自分の時間が取れないじゃないですか。
でも、サウナのなかだと無になれるんです。すべてから隔絶された世界が身近にあったんだなと。
わざわざ旅行に行かなくても、サウナに行くだけでその体験ができるというのが、ボクがサウナにハマったきっかけですね。
福田
なるほど。旅行より圧倒的にコスパの良いリフレッシュ方法だと。
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サウナのなかだとアイデアが降りてくる…?
渡辺
ちなみに、皆さんサウナの中で考えごととかします?
設楽さん
しますね。サウナのなかだと、アイデアがひらめきやすいんですよ。
藤村さん
会議室にこもってばかりだと煮詰まりますけど、物理的に環境を変えるとアイデアって生まれますよね。
渡辺
そうそう。煮詰まったときって、いくらPCやスマホを触っていてもいいアイデアは出てこないんですよ。
そんなときにサウナに行ってリラックスすると、頭のなかにある情報のパーツが急につながるみたいな感覚がありますね。
霜田さん
よく寝ているとき、頭のなかが整理されているって聞くじゃないですか。
サウナ内でもそれに近いことが起きてる気がしますね。
福田
ボクらは普段ずっとスマホに縛られているので、強制的にスマホから切り離される環境は貴重かもしれないですね。
設楽さん「強制的に自分を再起動できるスイッチ」
福田
では次、設楽さんお願いします!
設楽さん
ボクはこれですね。
「圧倒的外圧機会(唯一自分で押せるリセットボタン)」
福田
(中国語…?)
設楽さん
普段ずっと働いていると、どんどん疲れて頭も体もダルくなってくるときってあるじゃないですか。その状態って、簡単にリセットできないんですよね。
そこで、強制的に体に「圧力」をかけて、リラックスさせてくれるのがサウナなんです。
渡辺
「自分で押せる身体リセットボタン」って書いてありますが、まさにそれですよね。
モヤモヤした思考を強制終了して、再起動できるみたいな。
藤村さん
PCでいうとデフラグですね。
霜田さん
仕事の能率って朝起きてからどんどん下がっていくんですけど、サウナに入ったら、一度朝起きたときの状態にリセットされません?
サウナに入ることで、1日が2回来るって言ってもいいと思います。
設楽さん
まさにそれ!
ボク、会社のなかにサウナ作ったら、社員のパフォーマンスが上がって業績も伸びると思うんですよね。
渡辺
しかもサウナ出たあとって、めちゃくちゃやる気が出るんですよね。
ビジネスマンにとっては、それが最大の効能だと思います。
霜田さん
リセットボタンでもあり、やる気スイッチでもあると!
福田
サウナはビジネスにも効くんですね…!
渡辺「どんなにツラいことがあっても、必ず待っていてくれる存在」
渡辺
最後はボクですね。
正直、自信ありますよ。いきます!
「疲れることが、好きになりました。」
設楽さん
おお〜!
渡辺
サウナって、疲れれば疲れるほど気持ちよさが増すんですよ。
だからサウナの魅力を知ってからは、日々「もっと疲れたい」って思ってるくらいですね。逆に万全の体調で行くと物足りなさを感じます。
福田
じゃあいつも遅くまで残って仕事しているのは、気持ちよくサウナに行くため…?
渡辺
まぁ…そうだね…
ちょっと本気かどうかわからなかったです
渡辺
でも仕事してると、絶対に頑張らないといけないタイミングってあるじゃないですか。
そんなときにも、「サウナがあるからオレは大丈夫」って思うようになりました。
疲れることが怖くなくなって、踏ん張り力がついたというか。
設楽さん
どんだけ疲れていても「このあとサウナに入れるんだな」って思うと安心感がありますよね。セーフティネットみたいな。
渡辺
そうです。だからこうとも言えますね。
「待っててくれる存在」
霜田さん
顔のキメっぷりがすごい。
渡辺
もうね、今のボクは仕事やプライベートでどんな困難が起きても大丈夫なんですよ。上司や奥さんに怒られても全然いい。
なぜなら、何があっても「このあとサウナ行けばいいや」って思えるから。
サウナは、どんなときも自分を待っててくれるんです。
霜田さん
ああ~、それはわかります。家に帰ったら必ず優しく抱きしめてくれる女の子みたいですよね。
設楽さん
いや、地元で待ってくれてる彼女かな。
東京出てきてWebメディアを立ち上げて頑張っている自分を待ってくれてる、田舎の彼女みたいな存在。
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最後に、編集長たちがオススメする都内近郊のサウナを紹介!
福田
ここまでのプレゼンを聞いて、さすがにボクもサウナで「ととのい」を体験してみたいって思ってきました…
最後に、皆さんのオススメサウナを教えていただけませんか?
渡辺
ボクは笹塚にある「マルシンスパ」が好きですね。
ちょっと行きづらい場所にあるんですが、会社帰りによく寄ります。
水風呂のほうが普通の風呂より大きいくらいサウナナイズドされたスパで、「ととのう」ためのすべてがそろってますね。外気浴スペースもあるし。
サウナは山小屋チックで雰囲気があるんですが、ボクは温度低めの寝転べるスペースでゆっくりするのがお気に入りです。
藤村さん
ボクがオススメするのは、鶯谷にある「サウナセンター」ですね。
ここは「サウナにハマった人が、サウナの良さを一番知ることができる施設」だと思います。ビル全体がサウナ施設になっていて、昭和のよきサウナの歴史がそのまま残っているんです。
ボクは休みを取って、6時間ここに入り浸ることもありますね。サウナ→水風呂のルーティーンを3回セット、そのあとにご飯を食べて、またサウナ→水風呂3セットやるんですよ。こうすると、心からリフレッシュできるんです。
霜田さん
ボクがオススメしたいのは、「THE SPA 成城」です。
ここは天然温泉を引いているんですよ。やっぱり仕事が休みの日に行くなら、特別感がほしいじゃないですか。
しかもここはWi-Fiも飛んでるので、快適に仕事もできます。さらに言うと、関東ITS健保に加入していると保険証提示で安くなるので、その意味でもIT業界の人にオススメの施設です。
設楽さん
ボクは、会社の近くにある「ジェクサー・フィットネス&スパ新宿」というスポーツクラブに週5で通ってますね。
ここはスポーツクラブなのにサウナの温度もしっかりしているし、水風呂も悪くない冷たさなんです。
普通こういった施設のサウナって残念なことが多いんだけど、ここはサウナのことも真剣に考えて作ってるんだろうな、と想像してます。
しかも、スポーツクラブだから月額約1万円でサウナに入り放題なんですよ。運動する時間がないときもサウナには行ってますね(笑)。
座談会を終えて
最後に編集長たちで記念撮影。失礼ながら、病人の集まりにしか見えません
約1時間半にわたって、編集長たちがサウナの魅力を語りつくした座談会。
はじめはちょっと引いていた福田ですが、編集長たちが繰り出す怒涛のパンチラインに次第に引き込まれていきました。
サウナにハマるには、やはり「ととのう」が大事とのことなので、頑張って挑戦してみようと思います!
「サ道」への道はまだまだ険しいもよう…。ただ、サウナの魅力は“言葉”で伝わったと信じています。
というわけであなたも、「サウナ、イカナイ?」
〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)/編集=渡辺将基(@mw19830720)/撮影=長谷英史〉
日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」からプレゼントがあります!
今回の特集は、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」とコラボ! 公開する全4記事それぞれ1名さまに、プレゼントが当たります!
今回の記事のプレゼントは、こちらの「デカロゴT」(+「サウナイキタイ」オリジナルステッカー)! 欲しい方は、新R25のTwitterアカウントをフォローのうえ、こちらの投稿をリツイートしてご応募ください。
【4日連続公開】特集「サウナ、イカナイ?」
今回の記事にも登場した、サウナーになるためのマスト体験「ととのう」。
ちなみにこれ、医学的にはどういう状態なんでしょうか? 気になる「ととのう」の正体を、『医者が教える最強の温泉習慣』(扶桑社)の著者で国際医療福祉大学病院の医師・一石英一郎先生に解説してもらいました。
明日公開の記事をお楽しみに!
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