ビジネスパーソンインタビュー
「マッチングアプリ集中期間」をつくるべし
最高は1週間に5人と…!? マッチングアプリを使いこなす達人に必勝法を教えてもらった
新R25編集部
若者の出会いのスタンダードになりつつある「マッチングアプリ」。しかし、ちょっと触ってみたものの誰にも会えずじまいで、難しさを感じている人も多いはず。
そんな読者を代表して、新R25編集部がマッチングアプリの達人・鈴木リュウ氏に目からウロコのノウハウを教えてもらうことに。彼がたくさんの女性と出会うことができる秘密とは…!?
編集部員で囲んで話を聞きました
編集部・福田
「マッチングアプリの達人」ってどういうことなんでしょう?
鈴木リュウ
マッチングアプリで1週間に5人の女性と会ったことがありますよ。
編集部・天野
えっ、やばすぎ。1週間ほぼ女性と会ってるじゃないですか。
コミュニケーションの熱量を高める「マッチングアプリ集中期間」のススメ
鈴木氏
初心者にありがちな失敗は、なんとなく空いたスキマ時間にだらだらとアプリを触ってしまうことですね。
私は最初の1週間でひたすら女性とマッチングし、翌週にマッチングした全員とやり取りして食事の約束を取りつけ、さらに翌週にご飯を食べる…という具合に、「マッチングアプリ集中期間」を設定して恋活に取り組みます。
編集長・渡辺
ライザップみたいですね。
鈴木氏
そのほうが会える確率も高くなるんですよね。「今週はひたすらマッチングするぞ」と思うと、モチベーションが高くなってノリが出るというか。
天野
実際にどのくらいの確率で会えてるんですか?
鈴木氏
まず、基本的には100人に「いいかも!」を送って、3分の1から返ってくれば上出来です。そこから実際にメッセージを送って、会える約束ができるのは10人くらいでしょう。100人に「いいかも!」したら、10人に1人は会える確率ですね。
福田
え、かなり高い。
鈴木氏
まあこの計算は「プロフィールで選り好みしすぎない」場合です。
私の場合は、自分の中で65点以上だったら会ってもいいと思ってやっています。可能性を広げるにはまず分母を増やさないといけないですから。
また、「いいかも!」を押し渋る人は、いざ本当にタイプの女性とマッチングしても、そのあとのメッセージのやりとりが下手だったりするんですよ。
福田
そういうときのために経験値を積んでおくべき、ということですね。
鈴木氏
いろんな人とマッチングして、やりとりに慣れてください。そうすることで、ようやく本命の女性ともうまくいくようになるんです。
メッセージはYes / Noで答えられるような質問からスタート
鈴木氏
メッセージのやりとりは、夜に“寄せる”ことをおすすめします。朝に「おはよう」、昼に「仕事大変だね」って分割で送るのではなく、夜に一気に話しましょう。
そのほうが印象に残りますし、距離を近づけられます。これを「瞬間最大風速理論」といいます。
渡辺
ひたすらやりとりするってしつこくないですか?
鈴木氏
ユルい関係だとコミュニケーションの熱量が上がらないんですよ。それが一定のラインを超えないと会えません。
福田
これってマッチングアプリの話ですよね? 急に恋愛シミュレーションゲームみたいになってきた。
渡辺
でも最初のメッセージって難しいんだよなぁ。必勝法とかってないんですか?
鈴木氏
僕はだいたいご飯の話をしますね。相手のプロフィールを見て、例えば恵比寿によくいる人なら、
「『いいかも!』ありがとうございます。恵比寿でよく飲むんですね! 恵比寿だったら、僕は野菜おでんで有名な『京都 まろまろ』ってお店が好きなんですけど、おでんって食べますか?」
って、あらかじめ質問を送っちゃうんです。
渡辺
挨拶だけじゃなくて、いきなり質問を送るんですね。
鈴木氏
「知ってますか?」という質問はYes/Noで答えやすいから、そのあとのメッセージが続きやすくなるんですよ。
返信が来たらメッセージを返してくれたことにお礼を言って、このお店おいしいですよ!って食べログのリンクを送る。これだけでも相手の想像力が刺激されますし、「お店くわしいですね」って言ってもらえることも多いです。
そうなれば、そこからは「今度、情報交換しましょうよ」って攻めていけますから。
天野
自然と会う流れに…!
鈴木氏
ただ、焦ってはいけません。ここで「会いましょう」と話を進めないで、「仲良くなったらご飯に行きましょう」って送ることが大切です。
あくまで「私とあなたはマッチングしたばかりの関係です」感を出すんです。これは、お互いの距離感を自覚していますっていうメタメッセージですね。
福田
絶妙なテクニックが出てきましたね。
いきなりがっついてくる人も多そうだから、「距離は意識してます」アピールは好感度高い気がする。
プライベートな質問から恋バナに。「◯カ月彼氏いない」に対する鉄板リアクションとは!?
天野
でもそこから発展させるのは難しくないですか? 自分で防衛線を引いてしまったようなものなので…
鈴木氏
ご飯の話をしたら、次は相手のプライベートな面にスポットライトを当てます。
私がよく聞くのは、「ご飯は仕事終わりに行くことが多いのか?休日に行くことが多いのか?」。
ここで「休日に行くことが多いです」って返ってきたら、
「休日だったら、やっぱり友だちと昼から飲むんですか?」
→「女子同士だとあんまり飲まないですね」
→「異性の友だちは? 合コンとかいかないんですか?」
みたいな感じで、男性関係について聞くんです。
そこから、「彼氏どのくらいいないんですか?」と恋バナにシフトしていきます。
福田
すごい。ナチュラルに相手の恋愛話へもっていっている。
鈴木し
そしてその問いかけに対して、たとえば「3カ月くらいいないんですよ」って返ってきたら、こう言うんです。
「完全に一緒です。じつは僕も3か月前に別れました」と。
渡辺
出たー!
鈴木氏
そして、さらにキラーフレーズとして「そろそろ寂しくなる季節ですね」と送りましょう。
福田
たたみかけている…。そこからはどうするんですか?
鈴木氏
だいたい「本当にそうですね」と返ってくるので、「僕も最近恋愛してないんで、リハビリしないとやばいんですよ。リハビリをかねて会いませんか?」っていう流れに持ち込みます。
急に距離を詰めすぎるのはよくないけど、そもそもお互い出会いを求めてマッチングアプリを始めているわけじゃないですか。
だから、こういう風に自然な流れをつくってあげれば会いやすくなりますよね。
「急に無理な日程で誘って一度断られておく」と、数日後のアポが取りやすくなる
鈴木氏
ここまで来ればあとは会う約束をするだけですが、僕はまず「仕事終わりにご飯食べに行くことってあります? 何時に(仕事)終わるんですか?」と聞くようにしてます。
相手の仕事にもよりますが、たとえば「早いときは18時くらいにご飯食べるよ」と返ってくるとするじゃないですか。
そしたら「軽く焼き鳥食べて解散とかだったら、今度突発的に誘っちゃってイイですか?」って言ってみるんですよ。そこで断る人はそうそういませんよね。
渡辺
その時間をふまえて会う約束をするんですね?
鈴木氏
違います。まずは翌日の17時に誘うんですよ。
相手の職場が渋谷だとしたら、「今渋谷にいるので、今日ご飯いきませんか?」って言うんです。
天野
それで行けるんですか!?
鈴木氏
100%断られます。でもこれが大事なんです。
「本当に突発的に誘うぞ」という姿勢を見せておくんです。そして、その数日後に本気の誘いをする。「先日はすいません。明日は間違いなく渋谷で終わるので、夜行きませんか?」って。
すると相手は一度断ったこともあるし、予定を空けてくれることが多いです。
編集部・東田
引け目を感じているところに…
鈴木氏
絶対に断られるタイミングで一度誘っておくと、2~3日後のアポはだいたい取れますね。
渡辺
聞いたことがないテクニックだ…
時間が空くと相手の熱が冷めるので、会う日程はなるべく早く設定すべき
福田
僕は、そもそも突発的にご飯に誘えるほどの勇気はないです。ちょっと先の日程を設定して、心の準備をしたい…
鈴木氏
それははっきり言って、難易度が高いです。
なぜかというと、会う約束の日まで時間が空くと向こうの熱が冷めていくんですよ。「なんか不安になってきたな」「ちょっとめんどくさくなってきた」とかで。
その熱を冷めさせないようにマメに連絡しなければならないんですけど、男は会う約束をしたことで満足して、連絡をサボりがちなんですよ。それがドタキャンにつながります。
天野
確かにそれやっちゃうかも。毎日話すことなんて、あまりないですもんね。
鈴木氏
毎日やり取りする必要はありません。こちらがやるべきことは、その日を楽しみにさせることなんです。
たとえば、「予約したお店の人気メニューはこれなんだよ」って写真を送ったり、「仕事の会食でいい店見つけたんだけど、次はこっちも行ってみよう」って提案してみたり。
福田
予告編みたいな感じですね。
鈴木氏
あとは、LINEを交換した場合にしか使えませんが、電話作戦も有効ですね。
渡辺
会う前に電話!?
鈴木氏
電話で声を聞くと安心するし、実際に会ってみたくなるんですよ。気になるのは、いつ電話するのかということですよね。
私がやったことがあるパターンをお伝えすると、メッセージを10回くらい続けていると、相手の返事が早くなるんですよ。そのとき、「俺、今30分だけヒマなんだよね。いまどこにいるの?」って聞くんです。
さらに重ねて「そういえば俺ちょっと変わった声してるんだ」って送って、相手から「ホント?」って返ってきた瞬間に電話をかけるんです。
連続でメッセージが続いているときって、絶対にスマホ触ってるじゃないですか。だから出てくれるんですよ。
福田
なんかもう、いろいろすごいわ…
鈴木氏
電話やメッセージを続けるのがキツイ場合は、絶対に会う約束を早いタイミングで取り付けないといけません。
せっかくの会えるチャンスを台無しにしないよう、注意しましょう。
おわりに
今回鈴木さんから教えてもらったポイントは以下。
✓たくさんの女性とメッセージをして経験を積む
✓メッセージはYes/Noなど答えやすい質問から
✓急に会おうとせず、まずは距離感をアピール
✓会う日程は熱が冷める前に抑える
話を聞いている最中は開いた口がふさがらなかったのですが、どれも実践的で試してみたいテクニックばかり。さっそく今週をマッチングアプリ集中期間に定め、恋活に励んでみます!
〈取材・撮影・文=福田啄也(新R25編集部)〉
マッチングアプリおすすめランキングもチェック!
マッチングアプリ新人研修
最高は1週間に5人と…!? マッチングアプリを使いこなす達人に必勝法を教えてもらった
新R25編集部
公私混同企画!モテクリエイター・ゆうこすに「モテるプロフ画像」を撮ってもらった
新R25編集部
鈴木涼美講師によるマッチングアプリのプロフ講座。編集部が学んだ5つのポイント
新R25編集部
ビジネスパーソンインタビュー
またスゴいことを始めた前澤さんに「スケールの大きい人になる方法」を聞いたら、重たい宿題を出されてしまいました
新R25編集部
【不満も希望もないから燃えられない…】“悟っちゃってる”Z世代の悩みに共感する箕輪厚介さんが「幸せになる3つの方法」を伝授してくれた
新R25編集部
「実家のお店がなくなるのは悲しい… 家業を継ぐか迷ってます」実家のスーパーを全国区にした大山皓生さんに相談したら、感動的なアドバイスをいただきました
新R25編集部
「俯瞰するって、むしろ大人ではない」“エンタメ鑑賞タスク化してる問題”に佐渡島庸平が一石
新R25編集部
社内にたった一人で“違和感”を口にできるか?「BPaaS」推進するkubell桐谷豪が語るコミットの本質
新R25編集部
【仕事なくなる?そんなにすごい?】“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ
新R25編集部
情報はインターネットがベスト、という考えに異を唱える。学生発信「金沢シーサイドFM」の挑戦
新R25編集部
いろんな仕事をこなす「ゼネラリスト」は目立てない? サイバーエージェント2年目社員の悩みにUUUM創業者が喝
新R25編集部
スモールビジネスの課題“3つの分断”に挑む。freeeによるプロダクト開発の基盤「統合flow」を発表
新R25編集部