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“SNS的な交流”がウケている!? 続々オープンする「ネオ横丁」に若者がハマる理由

「恵比寿横丁」はいまや都内屈指の出会いスポット

“SNS的な交流”がウケている!? 続々オープンする「ネオ横丁」に若者がハマる理由

新R25編集部

2017/11/08

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おじさんたちがハシゴ酒を楽しむ“一見さんお断り”な社交場…なんてイメージも今は昔。ここ数年、新しく誕生した「横丁」がR25世代を楽しませている。

旧来型と一線を画して「ネオ横丁」とも呼ばれるそんな新感覚の横丁は、モテにグルメにオシャレにと、若者のあらゆる好奇心と熱量を取り込んで進化しているらしいのだ!

ここ1〜2年で都内に横丁が次々とオープン!グルメサイトでの検索数も増加中

先駆けとされる「恵比寿横丁」のヒットから現在まで、都内近郊に続々オープンしている「ネオ横丁」。去年から今年にかけても「六本木横丁」や赤坂と蒲田の「バル横丁」、恵比寿の「BRICK END」などが新たにオープン。その都度話題になるので、訪れたことはなくとも名前は知っている…というものも少なくないのでは?

さらにはブームに目をつけた大手居酒屋チェーンが、“横丁運営”を始めるケースも増えている。「甘太郎」を運営するコロワイドMDの「川崎のれん街 ほのぼの横丁」、「日本海庄や」の大庄による「旭日食肉横丁」や「みたかドラム缶横丁」、「築地銀だこ」を展開するホットランドの「浅草 三ちゃん横丁」…もはや紹介し切れないほどだ!

これだけ新しい横丁が生まれているだけあって、消費者からの注目も集まっている。リクルートが発表した「2016年トレンド予測」によると、「ホットペッパーグルメ」のフリーワード検索で2015年の8月~10月に「横丁」が検索された数は、前年の同時期に比べて13.2%も増加。ブームの勢いは今も陰りを見せていない。

フォトジェニックなだけじゃない。温かいけどしがらみのない“SNS的な交流”が若者を惹きつけている

こうしたブームのウラには、横丁とSNSの相性の良さがある。

「ネオ横丁」が生まれたのは、ちょうど若者の生活にSNSが定着し始めた10年ほど前。SNSに投稿するネタを求めていた彼らにとって、見慣れぬ昭和的な雰囲気の横丁はフォトジェニックで絶好のスポット。若い女性を中心に、多くの若者が観光気分で訪れ始めたことがブームの要因のひとつだ。

さらには、横丁独特の店構えとそこから発生するコミュニケーションも魅力。たとえば前述の「恵比寿横丁」では、各店数坪ほどの店内にテーブルや椅子が密集。満席になれば相当なギュウギュウ感だが、肩を寄り添うように座っていると隣席の他人にも親近感が湧きやすいし、通路を通るときなどに「すいません」と声をかけ合う機会も多く、自然と仲良くなれるのだ。

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週末の恵比寿横丁はかなりの密集度。一見すると居心地の悪そうなこの空間が若者を惹きつけている(rorororozxさん提供)。

リクルートは、このように若者を中心に横丁が再度盛り上がっている動きを「横丁ルネサンス」と命名。フレンドリーでありながら、基本的にはその場限りという大衆居酒屋独特の人間関係を、「温かみはあるが、しがらみは発生しない、いわゆるSNS的な距離感での交流」と分析している(「2016年のトレンド予測」より)。

横丁で他人に声をかけるハードルの低さは、ある意味SNS上で気軽にコメントを送り合う感覚に近いのかもしれない。

一緒に行く人や気分に合わせて選びたい!都内のおすすめ「ネオ横丁」3選

かつての横丁文化にアレンジを加え、ニーズごとにさらなる個性的な進化を続ける「ネオ横丁」。最後に編集部オススメの3カ所を紹介!

【恵比寿横丁】出会いも期待できる!? フレンドリーな雰囲気が楽しい初心者向け横丁

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(kariyushi19さん提供)

恵比寿横丁」は、横丁初心者ならまず行っておきたいネオ横丁の大定番。いまや都内屈指の出会いスポットとしても有名で、その人気は毎晩満席で座れなかった男性たちが通路や出入口に溢れかえっているほど。

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女性グループも多い恵比寿横丁では、業態はもちろん、店内にいるお客さんの雰囲気も含めて入るお店を吟味したい(fuumin4444さん提供)。

【BRICK END】横丁だけど脱・昭和!オシャレに特化した最新横丁

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BRICK END(ブリックエンド)」は、恵比寿ガーデンプレイス内の山手線沿いに今秋オープンしたばかりのスタンド横丁。ハンバーガーショップ、ミュージックバー、古き良きスナックのオシャレ版など、5店舗が軒を連ねる。ライトアップされた夜は、どの一角を切り取っても画になること間違いなしの最新フォトジェニック横丁だ。

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アナログレコードを堪能できるミュージックバー。山手線を見下ろせるカウンターで、お酒と音楽を楽しむオトナの時間を満喫できる。

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スタンドスタイルのハンバーガーショップは、これまでの横丁にはない斬新さ。

【赤坂バル横丁】雰囲気だけでなく料理も楽しみたい人向きの新感覚横丁

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赤坂バル横丁」は、雰囲気だけでなく料理にもこだわりをみせる新スタイルの横丁。スペインのバル文化と日本の横丁文化が融合し、「餃子+クラフトビール」「燻製+ウイスキー」「ムール貝+スパークリングワイン」など、おもしろい組み合わせの数々をハシゴで楽しめる。

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「pier69」は、さまざまな燻製をウイスキーとともに楽しめるお店。ハンバーグの燻製も試作中らしい。

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変わりダネ餃子を提供している「GYOZA!365」。新作餃子をワインやクラフトビールとともに楽しめる。

ネオ横丁は街のカラーやニーズによってさまざま。いつもの飲み屋にマンネリ気味の人は、色々巡ってお気に入りを探してみよう!

〈文=新R25編集部〉

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