ビジネスパーソンインタビュー
「歩数とか心拍数測って…何かいいことあるんですか?」
「ウェアラブルの本命は、コレ」ホリエモンが大絶賛する「MOTHER」は何がすごいのか…?
新R25編集部
世界初となる“充電不要”を可能にした話題のスマートブレスレット「MOTHER」。
「防水機能も備えているため、一度手首に装着してしまえば外す必要がなく、24時間365日、歩数や睡眠量、消費カロリーなどを計測することが可能です。
これまでのウェアラブルデバイスの常識を覆す「MOTEHR」を大絶賛しているのが、新R25ではすっかりおなじみの堀江貴文さん。
【堀江貴文(ほりえ・たかふみ)】1972年生まれ、福岡県出身。1996年、東京大学在学中に有限会社オン・ザ・エッヂを設立し、2004年に社名を株式会社ライブドアに変更。2006年、証券取引法違反による逮捕などを経て、現在はロケットエンジンの開発をメインに、スマホアプリのプロデュースや会員制コミュニケーションサロンの運営、著者など幅広く活動している
20代の頃から「健康」を強く意識し、ウェアラブルデバイス登場初期から、あらゆるデバイスを試してきたという堀江さん。
数々のウェアラブルデバイスの中でも、ダントツでMOTHERを絶賛する理由とは…?
MOTHERの魅力や可能性をたっぷりと語っていただきました。
〈聞き手:サノトモキ(新R25編集部)〉
堀江さん「ウェアラブルの一番ダメなところが改善された」
今日もしっかりMOTHERを装着している堀江さん
サノ
堀江さんは先日も、「MOTHERこそウェアラブルの本命かもしれない」とツイートされていましたよね。
どうしてそんなにMOTHERを評価されているんですか?
充電がいらないから。
「…」
サノ
えっ、あの…それが一番の評価ポイントなんですか?
あんまりピンと来ないんですけど、「充電がいらない」ってそんなにすごいことなんですか?
堀江さん
いや、めちゃめちゃ大事でしょ。
というか、俺は10年以上前からいろんな製品試しまくってるけど、「充電しなきゃいけない」ってのが今までのウェアラブルデバイスの一番ダメなところだからね?
そうなんですか…?
堀江さん
充電するときって、必ず外さないといけないでしょ?
ウェアラブルデバイスが普及しきらないのって、その「ひと手間」を削れてないことがめちゃくちゃデカいの。
時間もかかるし、つけたり外したりがどんどん面倒くさくなって、そのうち付けなくなるワケ。
サノ
いろいろなウェアラブルデバイスを試しつくしてきたからこそのリアルな声ですね…
堀江さん
今の時代って、結局どの会社よりも「1クリック」を追求したサービスが勝つんですよ。
Amazonが世界一の通販サイトになったのも、登録した住所やクレジットカード情報がチェックアウトされて、「1クリックで買える」を発明したからでしょ。
だから、たまたま仲良かったメディロム社の江口康二社長から「無充電のウェアラブルデバイスを出すんですよ」って聞いて、あ、一番大事なニーズわかってんなって思ったもん。
「ウェアラブルデバイスが普及するかしないかの境目って、ずっと“充電の有無”だったんじゃないかなと僕は思ってますよ」
サノ
ちなみに、充電なしとなると、MOTHERはどうやって動いているんですか?
堀江さん
MOTHERには、体温と外気温の温度差を利用して発電するデバイスが入ってるんだよね。
温度差発電っていって、電気エネルギーと熱エネルギーを直接交換するテクノロジーがあるんだけど。
それこそホラ、パソコンのCPUについてるペルチェ素子もさ…
このあと20分ほど技術解説が続きましたが、話が高次元すぎてカットさせていただきました…すみません!
“点”じゃなく、“ローディング”で身体の変化を見る
サノ
ウェアラブルデバイス史において、とんでもないデバイスが現れたってことはよくわかりました。
でもまだ正直、そもそも歩数や睡眠量、体表温、心拍数や消費カロリーを測るメリットがよくわからなくて…
これらを測ることの何が良いんですか?
堀江さん
健康って、「点」じゃ測れないんだよ。
「バイオロギング」といって、自分の身体の状態をローディングしつづけることで見えてくる身体の変化がすごく大事なの。
例えば、僕は人間ドックなんかも24歳くらいからもう25年間続けてるけど、それも全部ログを貯めていってるわけですよ。血糖値とか、肝機能値とか、重要な指標を毎年ローディングして、変化を見ているわけ。
サノ
自分の体を常に計測して記録することで、体調が悪いときなどにロジカルに理解できるようになるってことですか?
めちゃくちゃ真摯に人間ドックと向き合っていた堀江さん。ちょっと意外かも
堀江さん
そう。睡眠に関しても、睡眠時間だけじゃなくて質も大事じゃない。
それこそ僕も若いころは「深い良質な睡眠」の時間がすごく長かったんだけど、今はもうおっさんなので夜起きちゃう。
3時とか4時とかに、トイレに行きたくなって目が覚めちゃうの。
NEVER SLEEPって、そういう?
堀江さん
睡眠の研究というのは研究途上なんだけど、やっぱり質の良い睡眠を取れている人が健康で長生きしているわけ。
気になって専門のお医者さんに話したら、「起きちゃうのは年齢相応のことだからしょうがないけど、堀江さんは睡眠の質が良いから大丈夫だよ」って。
そういうのが病院に行かなくてもローディングされて数字になって現れて、健康に必要なアクションを習慣化できるというのが、ウェアラブルデバイスのすごく良いところだと思うんだよね。
ちなみにこの日の堀江さんの睡眠時間は7時間51分。全然NEVER SLEEPじゃない
堀江さん
あと俺は、「1日の歩数を確認すること」が習慣化できるのもめちゃくちゃ大事だと思う。
歩いていないと、40代くらいからガタがきはじめて、50〜60代でめちゃくちゃ不健康になるからね。
日頃から電車に乗る人とかはまだ割と歩いているほうだと思うけど、地方に住んでいる人とかは車移動が中心だから、びっくりするくらい歩いていない。当然運動もしてないから、マジでヤバいわけ。
サノ
たしかに、歩くの大事とはよくいいますよね…堀江さんも実際、歩かれてるんですか?
堀江さん
健康寿命を短くする大きな原因って“足腰が弱ること”だから、俺は20代のころからめちゃくちゃ意識的に歩くようにしてる。
でも20代、30代ってまだガタが来ないから、ほとんどの人はわざわざ「歩こう」なんて思わないんだよ。
ただここでもMOTEHRが面白いのは、歩数に応じて「エナジー」というポイントを貯められるってところ。これがゲーミフィケーションになってるんですよ。
サノ
ポイント…? どういうことですか?
堀江さん
例えば、8000歩で20エナジーもらえて、1万2000歩歩くとさらに追加でエナジーがもらえて、貯まったエナジーを寄付に使えたりするの。
つまり、歩くことへのインセンティブが生まれる仕組みになっているってこと。
歩くって身体にとってもめちゃくちゃ良いことだし、それがさらに世の中のためになる。めっちゃいいでしょ。
「俺は今日、ほら…」MOTHERで計測された今日の堀江さんの歩数は、4337歩(夕方時点)
ホリエモンに、ガチコンサル頼んでみた。
サノ
ちょっと個人的にはだいぶMOTHERに惹かれつつあるんですけど…
ウェアラブルデバイスって正直、まだまだガジェット好きな人などが使ってるというか、「一般的なアイテム」にはなりきれてないイメージがあって…あ”っ担当者さん、すみません…!
MOTHERのようなウェアラブルデバイスがより広がっていくためには、どんなアイデアが必要だと思いますか?
堀江さん
「数珠」みたいな感じにすれば良いんじゃない?
えっこれどっち? 冗談? 本気?
サノ
じゅ、数珠…えっと…数珠みたいな見た目にすれば、手首につけるなじみがあるから浸透しやすくなるってことですか?
堀江さん
いやいや。
数珠をつけると健康になると思ってるじゃない? そこを突くのよ。
え!? みんな数珠って「健康になれる」って動機でつけてるんですか!?
堀江さん
いや俺、あの現象についてものすごい分析したんだけど、数珠をつけている人とか、つけたがる人って体の弱い人が多いんですよ。
身体の状態が悪いときって、同時に心の状態も落ち込むから、みんな何かにすがりたくなるんだよ。
それが占いだったり宗教だったり、あるときからは「数珠」になったりしてきたわけだよね。
サノ
(めちゃくちゃちゃんとした話だった…)
堀江さん
でも、すがりたくなってるときが一番体調どん底なわけだから、そこからは基本回復していくわけじゃない。
だから、少し状態が良くなってきたときに「これは数珠のご利益だ…」と思うってカラクリなんだよね。
サノ
なるほど。
堀江さん
で、アスリートが首にファイテンとかつけてるのも、正直その心理が大きいと思うんだよ。
もちろん実際に効果もあるんだろうけど、ユーザーからすると効果とかより「安心するためにつけてる」みたいな。
そういう“数珠的ニーズ”を満たすことでヒットした「数珠マーケティング」の成功例って、じつは現代にもいっぱいあるんだよね。その一つにMOTHERを入れてもらえばいいんじゃない? って話。
「数珠」からこんな面白い話できる人、堀江さん以外絶対おらん
サノ
でもMOTHERは「温度差発電による充電不要」とかすごい技術を使ったりしてるわけで、そういうところを押し出していったほうがいいような気もするんですが…?
堀江さん
違うのよ。それをやっちゃダメなのよ。
特許技術がうんぬんとかカメラのスペックがどうとか言われても、ほとんどの人はわかんないんだから。
マーケティングは、“シンプルで、わかりやすくて、ちょっと宗教じみてる”くらいがいいの。
!?
堀江さん
スマホのマーケティングでiPhoneとそれ以外をわけたのは、「名前にPhone」を入れたこと。
こんなの本当はコンピューターじゃん。電話なんていちアプリでしかない。でもスマホがない時代に、性能とか技術が“いかにすごいか”なんて、どんだけ説明しても伝わんないじゃん。
だからジョブズは機能を説明せずに、誰もが理解できる「電話」って一言で表現した。それで勝ったんだよね。
サノ
なるほど…!
堀江さん
だから、MOTHERがウェアラブルデバイスって言わないで「スマート“ブレスレット”」って表現してるのは、まさにこのマーケティングだよ。
そこからさらに進化させて、「めちゃくちゃ高性能な数珠」として売り出したらめちゃくちゃ面白いことになりそうだなと俺は思うかな。
絶対に「数珠」を諦めない堀江さん
BtoB領域にも可能性を秘めるMOTHER「介護現場を変えていく」
堀江さん
あと、「生存確認デバイス」としても可能性を秘めてるよね。
たぶんMOTHERは今後、介護施設とか病院とかにも導入されるようになると思う。
介護に病院…? どういうことだ…?
堀江さん
介護現場とかって、バイオロギングするのがすごく大変なのよ。
勝手に動き回っちゃう人とかもいるなかで、できるだけつねに体調の変化とか生存確認ができるように、人力で何回も施設内を回らなきゃいけなかったりするわけで。
でもMOTHERを導入すれば24時間クラウド上に利用者の状態をローディングできるわけで、変化が検知された人だけケアをしにいく体制を作ることもできると思うんだよね。
サノ
MOTHER …すごいぞ!
堀江さん
しかも、MOTHERはSDKを配布するらしいからね。
細かい説明は省くけど、ようはいろいろな現場に合わせてカスタマイズができるようになるってこと。
例えば介護施設でMOTHERを導入したとして、SDKがあれば第三者が「介護施設の利用者情報とMOTHERを紐づけたマネジメントシステム」みたいなのを作ったりできるの。
自分たちの環境に合わせて使いやすいようにできるって、最強じゃん…
堀江さん
介護現場は40歳以上の国民が支払う介護保険料を財源にしているから、介護士の給料は上がりにくいし、人材の確保も難しい。
これからは少子化でさらに厳しくなるからDX化を進めないとキツいと思うけど、そういうシーンを変えていけるプロダクトなんじゃない?
介護だけでこんだけイメージを膨らむわけだから、今後は意外とBtoB起点で広まっていく可能性はあるよね。
頭のなかでMOTHERの可能性が広がりまくってるんだろうな…今日はありがとうございました!
MOTHERの魅力を熱弁してくれた堀江さん。
無充電で24時間365日体の変化をローディングできるという特長だけでなく、介護分野をはじめ、日本の社会課題解決の一助になる大きな可能性を秘めているデバイスであることもわかりました。
今後、ウェアラブルデバイスは日常生活を豊かにするための必須アイテムになるのかも…。
自分の健康に対する意識を高めるためにも、みなさんもぜひMOTHERを装着して、“健康をローディングする”ことからはじめてみてはいかがでしょうか!
〈取材・編集=佐野智紀(@mlby_sns)/執筆=エディット/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉
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