自分のはたらく幸せについて考えよう

はたらくことに疲れた人へ。ビジネスパーソンが抑えておくべき「幸せなはたらき方を実現するための"5つの要素"」

Sponsoredパーソルホールディングス株式会社
仕事

連載

「“はたらくWell-being”を考えよう」

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リモートワークの浸透などと相まって、「はたらき方改革」が世間の潮流となって久しい昨今。

現場ではたらくビジネスパーソンのなかには「本気で仕事に打ち込もうと思ったらはたらき方改革なんて無理」「自分らしいはたらき方なんて難しい」と感じている人も多いはず。

そこで、パーソルグループとのコラボでお送りする本連載「“はたらくWell-being”を考えよう」ではモヤモヤを感じているあなたへ「令和の新しいはたらき方」を提案していきます。
第1回目に登場いただくのは、パーソルホールディングスが4月に新設した「はたらくWell-being推進室」の中山友希室長。

最近よく聞くようになった「Well-being」というワードにまつわる疑問について聞いてみました。
インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社後、営業を経て経営企画、事業企画を担当。2018年にパーソルキャリアのミッション策定プロジェクト担当としてアンカースターへ出向。帰任後は対外的なミッション浸透のため、産官学とのパートナーシップを推進。2020年からはパーソルのグループビジョン「はたらいて、笑おう。」実現に向け、はたらく領域におけるWell-beingのグローバル指標策定、浸透に取り組む。2023年4月に新設されたはたらくWell-being推進室長に就任

そもそも「Well-being」ってどういう意味?

――(編集部)最近よく聞くワードではあるんですが…そもそも「Well-being」ってどういう意味なんでしょうか?
中山さん

中山さん

端的に言うと「よい状態」を表す言葉であり、概念です。

Well-beingとは、人が幸福で満足した生活を送るために必要な、身体的、精神的、社会的に「よい状態」であることを指しています

これは単に、身体的に健康であるということだけではなく、もっと広い意味合いで使われています。その人の主観によって変わり続けていくものでもありますね。

「あまりイメージがつかないな」という人は、今日一日のスケジュールを思い起こしてください。

たとえば、休日は遅くまで起きてゲームをして過ごしたり、昼間からお酒を飲んで過ごしたりする。こんな生活が毎日続いたら、最高だと思うじゃないですか。
――(編集部)たしかに。それは最高ですね。
中山さん

中山さん

でも、常にそういう過ごし方が最高かというとそうではない。多分、そのときどきで人の感じ方って変わってくると思うんですよ。

私は20代の頃、夜な夜な周囲の人を誘って飲みに行って、明け方にタクシーで帰宅するという生活を繰り返していて、毎日が楽しくて充実していて幸せでした。

でも今はそんなことをしたいなんて一ミクロンも思わないですからね(笑)。
「私はなんで当時そんなこと思ってたんですかね…(笑)」
中山さん

中山さん

よい状態というのは、主観的な要素を含んでいるので人によって異なります。

さらに自分にとっての「よい状態」は、その時々の状態や気分によって変わり続けるものです。「Well-being」とは文字通り現在進行形で、進化していくことが前提となる概念なんです

幸せな人生を送るにあたって大切なのは、自分のWell-beingについて常に考え続けることだと思うんですよね。

「Well-beingな状態」であるために必要な5つの要素

――(編集部)では、「Well-being」な状態になるにはどうすればいいんでしょうか?
中山さん

中山さん

「世界幸福度調査」にデータ提供しているGallup社が、Well-beingな状態になるために必要な5つの要素があると示してるんです。
中山さん

中山さん

まずキャリアの要素について、私たちパーソルグループでは「はたらくWell-being」と呼んでいます。

「キャリア」と聞くと、ほとんどの方は「仕事」をイメージするかもしれません。

もちろん仕事はキャリアにおいて大きなウエイトを占めるものですが、それだけではなく、勉強やリスキリング、友人や家族と過ごす時間、子育てや趣味もキャリアの中に内包されます。

「仕事」よりももっと広い概念で、人生における時間の使い方といったほうがイメージに近いかもしれません。

パーソルグループでは「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げていて、ビジネス上の観点からも、この「はたらくWell-being」を最も重要視しています。
「パーソル="はたらくWell-being"」ここ! メモするとこです! 
中山さん

中山さん

次に「ソーシャルWell-being」は人間関係に関する幸福度で、充実した人間関係や親しい友人を持つことがそれにあたると思います。

交友関係や量だけではなく、家族、友人、職場の同僚、あるいは上司など、自分を取り巻く人々と、信頼関係や愛情のある深い関係を結べているか?広い交友関係はあるか?という点がポイントです。
中山さん

中山さん

次に「フィナンシャルWell-being」は経済的な幸福度を指します。

「いくら稼いでいるのか」「貯蓄はいくらあるのか」といったことは、そのまま人生におけるストレスや不安に直結します。純粋な稼ぎや貯蓄だけでなく「自分にとって適切な収支で日々を過ごせているか」といった視点を持つことも大切です。

これは「稼げば稼ぐほどいい」ということでなくて、自分にとって必要な分だけ稼げばそれでいいという感覚です
――(編集部)「お金の使い方」も重要ですよね。
中山さん

中山さん

そうですね。いいお金の使い方をすれば幸福度は高まります

たとえば私は食べることが好きで「青森ではフジツボを食べられる」と聞き、そのためだけに青森に行きました。

これを無駄な出費と思う人もいるかもしれませんが、私の幸福度は上がってるからいいと思っています。
「5万くらいかかったなぁ…結局季節外れで食べられなかったんですけど…」
中山さん

中山さん

「フィジカルWell-being」は一番なじみがある要素かもしれません。

自分がいくら「この仕事がしたい」「こういう生活を送りたい」と願ったとしても、不自由なく取り組める健康状態でないと実現できないですよね。

心身ともに健康でエネルギーに満ち溢れていれば、仕事やプライベートに対するモチベーションの向上にもつながります。
――(編集部)最近は「健康経営」など、従業員の健康増進に力を入れている企業も多いイメージです。
中山さん

中山さん

まさに、自社ではたらく社員を「投資することで価値が高まる資本」だと捉え直し、経営に活かす考え方が広がっています。

“人的資本経営”というもので、この考えを持つ企業からすると、社員がWell-beingな状態であることは経営レベルで重要なことなんです。
――(編集部)最後の「コミュニティWell-being」はどういう要素なんでしょうか?
中山さん

中山さん

私たちは、家族や親戚、所属部署やチームといった小さなコミュニティから、職場や地域、学校といった大きなコミュニティまで、生活するうえでさまざまなコミュニティに属しています。

そうしたコミュニティへの帰属意識や愛着、エンゲージメントなどは人生を豊かにしてくれる要素です。
――(編集部)「コミュニティWell-being」は「ソーシャルWell-being」とも似てますね。
中山さん

中山さん

そうですね。

「ソーシャルWell-being」が、人対人の関係性を表しているのに対して「コミュニティWell-being」は組織、共同体と人の関係性を表す要素であることが違いになります。

現状の自分を把握することが「Well-being」に近づく第一歩に

――(編集部)Well-beingな状態になるためにはいろいろなことを考えないといけないんですね。
中山さん

中山さん

一言で「幸せになりたいけど、どうしたらいいですか」って言っても、曖昧でフワフワとしてますよね。

Well-beingな状態になるためには、さまざまな方法があるんです。

たとえば、運動や健康的な食事に、十分な睡眠、社交的な活動や趣味の楽しみなど、ストレスを軽減するためのリラクゼーションも有効ですし、自分に合った仕事を考えることも重要です。

ただ一番大切なのは「自分が今どのような状態なのか」「Well-beingな状態になるために不足していることはなんなのか」を認識し、対策していくことだと思います
――(編集部)ちなみに、中山さんは自分のWell-beingを高めるために何か取り組んでいることってあるんですか?
中山さん

中山さん

新しいチャレンジや新しい人と会うことに、なるべく多くの時間を割くようにしています

そうした時間をつくることによって、自分自身の新しい側面を発見することもありますし、自分を客観視する機会にもなるんです。

でも、目先の資料作成に時間を取られてしまって、ついつい楽をすることばかり考えてしまったり、疲れているからといって出会いがある場所に行くことを敬遠してしまったり…なかなかうまくいかないんですよね。
――(編集部)理想通りにはいかないですもんね。
中山さん

中山さん

うまくいかないことも含めて、理想と現実の狭間でうまく折り合いをつけながら、現時点での最適解を見つけていくことが大切だと思います

幸せや満足感の形は人それぞれ違いますし、取り巻く周囲の環境や自分の状態もどんどん変化していきます。

過去に幸せだったことが現在も幸せとは限りませんし、未来で幸せになれることも保証されていません。常に自分自身と向き合いながら内面を見つめ直し「自分がどのような人間でありたいか」「どのような価値観を持っているか」を確認しつづけることが大切です。

その結果を踏まえて現実の状況を考慮し、現時点で最適な幸せの形を見つけていくことで、自分をWell-beingな状態へ近づけていけると思います。
人が幸せにはたらくために必要な「よい状態」であることを指す「Well-being」という言葉。

ビジネスなど常に変化する現場に身をおいているからこそ、変化する自分を認識し幸せを考え続けることがキーになりそう。

今もこれからも幸せにはたらけるように、5つの要素を振り返りながら自分のWell-beingについて考えてみてはいかがでしょうか?