ビジネスパーソンインタビュー
森本千賀子著『本気の転職パーフェクトガイド』より
面接で退職理由を伝えるコツとは?カリスマ転職コンサルが解説【NG例あり】
新R25編集部
転職面接で必ず聞かれる「退職理由」。
ポジティブな理由ならまだしも「今の仕事内容がキツい」「残業時間が多すぎる」など、言いづらいものもありますよね…。
そこで今回は、リクルートキャリアで転職エージェントとしての累計売り上げが歴代トップだったカリスマ転職コンサルタント・森本千賀子さんの著書『本気の転職パーフェクトガイド』(新星出版社)より、面接官に悪い印象を与えない退職理由の伝え方を抜粋してお届け。ネガティブな退職理由の伝え方についてもご紹介します。
退職理由の伝え方のポイント
「なぜ転職したいのか」あるいは「前の会社をなぜ辞めたい(辞めた)のか」は、面接で必ず聞かれる質問です。
これに対してどう答えるかは、合否の判断に大きな影響を及ぼします。
相手企業がどんな「転職理由」に不安を抱くのか、伝えるときにどう注意すべきかを知っておきましょう。
人間関係への不満
これは会社を辞めたい理由としてとても多いのですが、そのまま口にしてはいけません。
面接担当者からはこう思われるでしょう。
「人間関係の悩みなんて、どんな職場でも必ずあるもの。うちの会社に入っても、人間関係がうまくいかなければ逃げ出してしまうのだろうか…」
あなたの上司や同僚が本当にひどい人であったとしても、第三者にそれを理解してもらうことはできません。「あなた側に問題があるのでは?」と思われるリスクは大きいのです。
この場合、人間関係の不満にはあえて触れず、「仕事内容」「キャリア」にフォーカスして課題と希望を伝えるようにしましょう。
残業が多く、体力的にキツい
これを理由にするなら、「程度」まできちんと伝える必要があります。
例えば「毎日終電で帰宅。せめて定時に終われば」と思っていても、「うちでは20時まで残業する日もあるが、定時に帰りたいのか」と誤解され、評価を落とすようなケースは少なくありません。
その結果、仕事への責任感を疑われる場合も。自分の「基準値」を正しく伝え、「それは確かにキツいね」と納得させることが大切です。
やりたい仕事ができない
この理由を語る人に対しては「その前に、自分がやるべき役割は果たしたのか」「その仕事をする能力がこの人にはないと、会社が判断したのでは」という疑念が持たれます。
与えられた仕事に全力で取り組んで成果を挙げてきたこと、その上でステップアップを希望しているが会社の制度などの都合で叶わないこと…などを伝える必要があります。
会社が業績不振。将来性に不安
「会社の経営が厳しいなか、あなたは貢献するためにどんな努力をしたのか」が問われます。職位が高い人であればなおさらです。
以上、いずれの理由にしても「~が嫌だから」とは決して言わないようにしましょう。
たとえ「不満」が転職のきっかけだとしても、頭の中を整理すれば「今後は~したい」という前向きな目標に転換できるはずです。
不満を裏返せば「前向きな理由」につながる!伝え方の例文
例えば会社や上司に不満を抱いている場合の回答例を比べてみましょう。
同じ理由でも言い方次第で印象は大きく異なります。
『本気の転職パーフェクトガイド』【NG例】
「今の会社は考え方が時代遅れなんです。上司も仕事ができない人で、尊敬に値しないし、私との相性もよくありません。そんな環境に我慢の限界を感じました」
『本気の転職パーフェクトガイド』【OK例】
「今の会社は保守的で、新しいチャレンジが受け入れられない体質なんです。私は〇〇や△△などの営業手法を取り入れてみたいと考え、何度か上司に提案したのですが、考え方の違いから耳を貸してもらえません。そこで新しいことに挑戦できる環境に移りたいと考え、御社ならそれができるのではと思い志望しました」
初めての転職は何から始めればいいのか? 丁寧に教えてくれる一冊
新卒で入った会社にずっといることが当たり前じゃなくなった今、転職に対してのハードルは下がっています。
ただ、転職を決意しても、何をどのように始めるのが正解なのかわからない人も多いでしょう。
カリスマ転職コンサルタント・森本さんの『本気の転職パーフェクトガイド』では、自分のキャリアを紐解く「自己分析シート」や、「落ちない履歴書のつくり方」「勝ち残る職務経歴書」などを細かく説明してくれています。
同書を読んで「転職」の第一歩を踏み出してみましょう!
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