ビジネスパーソンインタビュー

就活準備はアウトプットも重要!?  有名企業人事と考える“答えのない就活”を生き抜くヒント

サイバーエージェント・味の素・双日人事が登場

就活準備はアウトプットも重要!? 有名企業人事と考える“答えのない就活”を生き抜くヒント

新R25編集部

Sponsored by 日経電子版

2022/01/15

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「大手企業に入れれば安泰」というような考えは今や昔。

安定と言われていた企業がダウントレンドになったり、スタートアップ企業が社会的に大きく躍進したりと、変化する社会で画一的な正解はなくなりました

さらにはコロナ禍によって就職活動も一変したことで、「どうやって会社を選んだらいいのか」と悩む就活生たちも多いはず。

そこで今回、就活生向けに良質な経済情報を幅広く提供している日経電子版と新R25がコラボし、就活で悩む学生たちに対してオンラインイベントを実施しました。

そのタイトルは、「会社選びで後悔しないために!答えのない就活を考える―日経電子版×新R25LIVE」。

ゲストでお呼びしたのは、マッキンゼー・リクルート・グーグル・楽天などの一流企業を渡り歩いてきたキャリアの専門家・尾原和啓さん

さらに、人気企業の人事を務める、サイバーエージェント専務執行役員採用戦略本部 本部長の石田裕子さん、味の素人事部採用チーム長の井上泰輔さん、双日人事部採用課 課長の田森りらさんをお招きし、「答えのない就活」を生き抜くヒントを探ってみました。

〈聞き手:渡辺将基(新R25編集長)〉

その選択は“手段”なのか“目的”なのか。「答えのない2択との向き合い方」

渡辺

まずは就活における「答えのない2択」について、みなさんと考えていきたいと思います。

日系大手企業orユニコーン企業」業界1位or業界2位」などの2択で悩んだとき、どのように考えればいいのかを教えてください。

田森さん

これは私自身も、就職活動のときに悩んだことがあるのですごくわかります。

渡辺

そうなんですか?

田森さん

はい。まさに「業界1位がいいのか? そこにこだわるべきか?」と考えていて。結局、当時「業界1位」だった国内大手の航空会社に入社しました。

ただ、就職してからは、会社の規模だけが大事なわけじゃないと思うようになって。

自分にどういう力があればもっと自信を持てるのか」とか「もっと貢献ができるのか」という“自分自身のスキルの幅”にも注目するようになりましたね。

石田さん

きっと就活生のみなさんは「結局どっちがいいの?」ということが気になっていると思うので、あえて私の意見を言わせてもらうと…

たとえば「業界1位か2位か」であれば、もちろん1位の企業のほうが、2位の企業よりも優秀な人が集まりやすいとは思うんですよね。

ただ、もし今「業界1位」のポジションに満足してあぐらをかいているような企業なら、あえて業界2位の、1位を追い抜けそうな勢いのある会社に入るのも選択肢のひとつだと思います。

渡辺

なるほど…考えるうえでいい視点になりそうです。

尾原さん

“答えのない2択”って、すごく良い問いだと思います。

これを考えることで、「自分が何を大事にしているのか」とか「どこだったら強みを発揮しやすいのか」ということがわかってくるかなと。

渡辺

あえて2択で考えることで、自分の価値観が浮き彫りになってくるってことですよね。

尾原さん

さらに2択の問題を考えるうえでは、その選択は「手段として」なのか「目的として」なのかを意識したほうがよくて。

たとえば「やりがいor待遇」という2択があったとして…

「ただお金が欲しい」という“手段として”待遇を選ぶのと、「待遇を活用して成長したい」という“目的として”待遇を選ぶのでは、意味がまったく違いますよね。

渡辺

たしかに…「待遇が大事です」って言いづらいかもしれないけど、それを活用して成長するという目的であれば堂々と言えそうですよね。

尾原さん

そうです。

年収は外から見た一番わかりやすい指標で、それだけの額をもらえるということは、それに見合う付加価値を出さなきゃいけないという意味でもある。

自分のビジョンに見合う価値があるのならば、「待遇」を重視する選択もありだと思うんです。

「やりたいことが見つからない」「アピールポイントがない」就活生の悩みを人事に直撃

渡辺

ここからは、就活生の方々から集まった質問を、ゲストのみなさんにぶつけていこうと思います。

Q.「やりたいことが見つからない」ときはどうすればいいですか?

渡辺

「やりたいこと」が見つからずに悩んでいる学生も多いと思いますが、石田さんならどう回答しますか?

石田さん

働くうえで一番大事なのは、好奇心を持ちつづけられることだと思っていて。

自分がワクワクすること」「好奇心を持てること」はヒントになると思います。

それを見つけていくと、その延長線上に「やりたいこと」「やったら楽しいと思えそうなこと」が見えてくるかなと。

田森さん

石田さんのおっしゃるとおりで、「モチベーションが上がった」「成長した実感を持てた」という経験を棚卸ししていくのがいいかなと思います。

そのなかには、「これは仕事にならないかも」というものもあるかもしれませんが、そこにフタをしないで素直に言語化することをおすすめします。

Q.「自分にはアピールポイントがない」…どうすればいいですか?

渡辺

続いてもよく寄せられている悩みですね。

アクティブに動いていた学生がいるなかで、「自分は大したことをしていないから、アピールポイントがないんじゃないか」と考える人も多そうです。

井上さん

私たち人事が知りたいことは、結果の大きさではなく、「この人はどんなことを考えて、何にモヤモヤして、何に葛藤してきたんだろう」という“その人自身の物語”なんです。

渡辺

じゃあ「大きいことをした」っていうのは、そこまで評価の対象になってないって考えてもいいんですかね?

井上さん

もちろんです。

その物語を聞いたうえで「この人はこういうビジネスパーソンとして活躍できそうだな」と考えるので、どんなことでも素直にお話いただければと思います。

Q.「自分の興味のある業界」と「これから需要が高まりそうな業界」のどっちを選んだほうがいいですか?

渡辺

つづいては「自分の興味のある業界」と「将来性のある業界」についてですが…みなさんはどう考えていますか?

石田さん

個人的には、将来性のある“成長産業”に入ったほうがいいと思います。

好きなことを仕事にできることはとても素敵なことだとは思うのですが…伸びている業界に行けば、そのぶんチャンスもくるので、自分が成長できる機会が必然的に増えると思います。

成長を求めている人ほど、これから伸びる産業に入ったほうがいいんじゃないかなと

井上さん

私は逆に、「興味のある業界」一択ですね

渡辺

おお! いい感じに割れましたね

井上さん

自分の経験ですけど、学生から社会人になったときにはつらいことがたくさんあって。そんなときの心のよりどころって、自分の「好き」という気持ちだと思うんです。

仮に興味を持った業界の成長が横ばいだとしても、そういう企業で戦うことで得られる経験もあると思います。

尾原さん

僕もどっちかというと興味がある業界に行く派です。やっぱり興味があるところを選ぶことで、個人のストーリーが生まれるし。

それに、成長が横ばいになりつつある業界であればあるほど、変革をしないと生き残れない。

そうなると「デジタル化」や「グローバル化」といった、若手が得意とするところにチャンスが生まれると思うんです。

興味のあることを選択した結果、必然的に成長も求められる…ということもあると思います。

渡辺

なるほど。興味のある業界だからこそ、「ここがまだ伸ばせるんじゃないか」「ここを若手の力で変革したい」といった“成長マインド”が必要なのかもしれないですね。

実はアウトプットが肝!? 人事にきいた「後悔しないためのインプット習慣」

渡辺

議論が白熱してきましたが…

最後に「会社選びで後悔しないためのインプット習慣」について聞かせていただきます。

就活生のみなさんは「どうやって情報収集すべきか」が気になっていると思うのですが、みなさんはいかがでしょうか?

インプット習慣①気になる企業の人と会う

井上さん

今はオンラインで人と会える環境が整ってきているので、気になる人と直接会って話を聞いてみることをおすすめしますね。

オンライン化のおかげで、社会人にとっても「ちょっとお話を聞きたいです、お時間ください」と言われたときのハードルがすごく下がっていますから。

ぜひ思い切って、生のビジネスパーソンの話を聞いてみてほしいなと。

尾原さん

賛成ですね。「私は今、就職活動中なんです」ってマジックワードなんですよ。

普段会わない人との接点を広げる最高の機会なので、使わない手はないと思います。

田森さん

私も同意見で、特にOB・OGをたずねると、ウソのない本当の話が聞けるケースも多いと思いますね。

ただ、人に会う前にはしっかり自己分析をして、「本当に自分に合う企業なのか?」という仮説を持ち、それを直接話すことによって確かめていく。

そういう事前準備があると、より価値のあるインプットになると思います。

インプット習慣②気になる企業だけではなく、その周辺も調べてみる

井上さん

「この企業に興味あるな」と思ったときは、その企業の取引先の業界のことも調べてみるといいと思います。

この企業はどんな業界からモノを買っているか? など、ビジネスの一連の流れを見てみると、企業の見え方がちょっと変わってくるかなと。

井上さん

たとえば「働き方改革が進んでいます。残業はありません」って言っている企業でも、その企業の取引先が夜遅くまで働いている場合は、「おそらく商売する営業担当者は、夜8時ぐらいに商談にいってるな…」みたいなこともわかるんですよ(笑)。

渡辺

なるほど…生々しいですね(笑)。

インプット習慣③情報過多の今は、目的と手段を整理してから取り組む

石田さん

情報がありすぎて、何を信じていいかわかりません」という方が多いですよね。

だからこそ、「本当に知りたい情報が何なのか?」を明確にしたうえで、情報を探しにいく必要があるのかなと思います。

たとえば「どの業界が伸びてるのか知りたい」というときはIR情報や決算資料、「面接で何を聞かれるのか」を知りたいならクチコミサイトやオープンチャット…というように、目的によって情報収集元は異なるので。

そして、必要以上に情報を増やさないことも大事かなと思います。

インプット習慣④“誰にアウトプットするか”を前提にせよ

尾原さん

インプット習慣は大事だと思うんですけど、僕はまず「アウトプットする相手を増やす」ことが必要だと思いますね。

そうするとインプットの質が必然的に変わるはずで。

尾原さん

たとえば気になる異性がいたら、自分と関係がなくてもその人の好きな音楽とかファッションを知りたくなるじゃないですか(笑)。それって相手が喜ぶからなんですよね。

つまり、「情報を提供したら喜びそうな人」をまわりに増やせば、必然的にインプットする情報も自分ごと化できるんですよ。

渡辺

具体的にはどうやって、相手を増やしていけばいいんでしょうか?

尾原さん

たとえば自分の行きたい業界の先輩に「このニュース、ためになるんじゃないんですか?」みたいなことを送ってみるとか。

ほかにも就活生同士でLINEグループをつくって、「今日の気になるニュースはこれで、この業界に行こうと思ってる〇〇くんに参考になるんじゃない?」というようなギブをしあう仲間をつくってみるとかですね。

渡辺

たしかに、そうすると自然と自分にもいい情報が入ってきそうですね。

田森さん

アウトプットの習慣を増やすことは私も大賛成ですね。

ゼミの教授やクラスメートといろいろ壁打ちをするように情報提供をしながら「あなたはどう思う?」と会話をすることは、社会人になっても活きるコミュニケーション術だと思います。

井上さん

自分とは違うコミュニティなどに積極的に飛び込んでみるのもいいと思います。

自分と前提が違う人に対して、「こんなことやってるんだ」「こんな苦労があってね」という話をするトレーニングは就活面接でとても役に立つはずです。

石田さん

アウトプット習慣があると、自己分析の精度がものすごく高くなりますよね。

「自分とはこういう人間だ」「両親からはこういうことを指摘されたことがある」「まわりの先輩からはこんなことを言われた」という情報を、自分なりにどう言語化するかを磨けるいい機会だと思います。

アウトプット習慣には全員が「価値がある」と賛同。インプットと表裏一体でとても大事だと実感しました

人事の方々の価値観が見えた今回のイベント。彼らのなかでも意見が分かれることがあり、改めて就活には“正解がない”と実感しました。

だからこそ、就活生が自分なりの答えを出すために今できることは「質の高いインプット&アウトプット」。

今回のイベントを共同主催した「日経電子版」では、世界の経済情報から地方の有力企業情報まで、ビジネスに関わるありとあらゆる情報をインプットすることができます。

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人事担当者と共通の情報を持つことが可能

・就活生が相対する人事担当者が読んでいる可能性が高い

・直近のニュースや社会トピックスについての共通見解を持ちやすい

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実際に、イベントに来ていただいた人事担当者の方に「日経電子版」について聞いてみると…

井上さん

日経電子版」には、毎日お世話になってますね。

僕は「紙面ビューアー 」という、新聞紙面レイアウトでニュースが読める機能を活用してます。

紙面ビューアーで目についたキーワードを登録しておき、ヒットした記事を拾っていく。毎朝の習慣になっています。

田森さん

気になっている記事の検索もできてすごく便利ですよね。

私たちビジネスパーソンにとっては、自分が勤めてる会社の記事がどれだけ日経新聞に掲載されるか、という点でも非常に注目しているメディアです(笑)。

さらに日経電子版では現在、23歳以下の方なら1カ月無料+6カ月間日経電子版が半額になる「U23割キャンペーン」を実施中。

2月18日までにご登録いただければ、最大で1万2000円以上もお得になるので、まだ読んでないという方はぜひチェックしてみてください!

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