ビジネスパーソンインタビュー
西野亮廣エンタメ研究所Voicyより
キンコン西野が「メールの返信が遅い人とは仕事をしない」と決めている理由
新R25編集部
仕事を成功させるうえで、「どんなメンバーと仕事をするのか」は大切な要因のひとつですよね。
キングコングの西野亮廣さんは、『西野亮廣エンタメ研究所Voicy』のなかで、「メールの返信が遅い人とは仕事しない」と語っています。
お笑い芸人として、絵本作家として、オンラインサロンの運営者として、日々数多くのプロジェクトを成功させている西野さんは、どのようにチーム作りをしているのでしょうか?
仕事ができない人は、なぜメールの返信が遅いのか?
ボクは、「メールの返信が遅い人とだけは絶対に仕事をしない」と決めています。
よく、「メールの返信が遅い人は仕事ができない」と言われていますよね。
あの話は本当で、たしかに返信が遅い人はことごとく仕事ができません。
それは、なぜでしょうか?
もしあなたに、好きな女の子/男の子からLINEがきたらどうしますか?
きっと、すぐに返信をすると思います。
いっぽうで、どうでもいい人からの LINEの返信は、後回しにしたくなりますよね。
仕事のメールの返信が遅い理由も、これと同じことだと思っています。
つまり、返信が遅い人は、そのプロジェクトのことがそこまで好きじゃないんです。
口では「やりたいです!」と言うかもしれないけれど、実際はその人にとって、やりたくてやりたくてたまらないプロジェクトではありません。
やりたくてやりたくてたまらないプロジェクトではないから、返信が遅れてしまうし、結果も出せない。
これが、「メールの返信が遅い人は仕事ができない」理由です。
上司がメンバーに「やる気出せよ」と言っているチームは弱い
仕事のメールの返信が遅いのは、やりたくてやりたくてたまらないプロジェクトではないからなので、そういう人に対して「もっと早くしろよ」と伝えても、本質的な改善にはなりません。
鞭で叩いて走らせるというマネジメント方法は、叩くためのコストがかかるうえに、本人のモチベーションが上がるわけでもないので、スピードアップさせることが難しいです。
そんな状態では、お互いに幸せになれないですよね。
相手にとっても、鞭で叩かれる前に自発的に取り組める好きなことをやったほうがいいので、とっとと別れたほうがいい。
上司がメンバーに対して、「もっとやる気を出せよ」と言わなければいけないようなチームは、圧倒的に弱いのです。
あのピラミッドだって、やりたくてやりたくてたまらない人たちが作りました。
「何万人もの奴隷が、ムチで叩かれながら重たい石を運んで作った」というのが通説ですが、あれは大嘘で、実際には奴隷なんていなかったと言います。
ピラミッドは、一般人が、めちゃくちゃ喜んで作っていたそうなんです。
なぜなら、ピラミッドを作ると毎日ビールが飲めたから。
当時、ビールはとても高価なものだったので、「毎日ビールが飲めるなら、ぜひピラミッド作りをやらせてほしい!」という人たちが集まっていたといいます。
ボクの会社のスタッフが高いパフォーマンスを発揮している理由
つまり、プロジェクトメンバーを鞭で叩いて走らせるよりも、「やりたくてやりたくてたまらない」と言ってくれるメンバーと仕事をするほうが、よっぽどコスパがいいのです。
だからボクは自分で会社を作り、ボクの手がけるプロジェクトをやりたくてやりたくてたまらないスタッフさんだけを集めています。
プロジェクトの目的とスタッフさんの思いとが両思いの関係なので、当然、仕事のスピード感もパフォーマンスの高さも段違いにいいです。
もし、あなたのチームの中に返信の遅いメンバーがいても、その人は1ミリも悪くありません。
メンバー自身ではなく、そもそもの配属先、配置に一番の問題があります。
状況を改善したいのであれば、配置から見直してみたほうがいいでしょう。
鞭で叩いてメンバーを走らせるチームは弱いため、鞭を使わなくていいようなチーム作りをしていくことが大切です。
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西野さんが日々携わるエンタメビジネスの話だけではなく、「お金」や「集客」「時代」についても語ってくれる「西野亮廣エンタメ研究所」のVoicy。
1つの放送は10分程度にまとめられているので、通勤時間やお昼休みなどちょっとした時間に、西野さんの思考に触れてみてはいかがでしょう?
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