ビジネスパーソンインタビュー
転職で年収1000万円超える人に求められる5つの共通の要素

Voicy「motoラジオ」より

転職で年収1000万円超える人に求められる5つの共通の要素

新R25編集部

2019/12/06

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転職によって今より高い年収を手に入れたい!」と考えているビジネスマンは少なくないはず。

ただ、転職したからといって必ず年収が上がるというわけでもありません。

企業が高いお給料を払ってでも雇いたいと思う人材になるには、一体どうすればいいのでしょう…?

これまで転職サイト転職エージェントを駆使して6回の転職を経験。年収を240万円から1500万に上げたスーパーサラリーマン・motoさんが、Voicyチャンネル『motoラジオ』で、そんな問いに対する答えを語っていました。

motoさんいわく、転職市場で評価される人材になるには、ある「5つの要素」が必要なのだとか…。

転職市場で年収1000万円以上の人に求められる「共通の要素」

今回は「転職で評価される仕事のやり方」についてお話しします。

実際に年収を上げるには、日頃の仕事における実績もすごく大事です。

日頃の仕事における努力がないと、転職術は生かせません。

だから僕は日ごろの仕事においても、「どうすれば年収を上げられるか」ということを考えながら働いてます。

仕事における努力というのは筋トレと同じで、やり方を間違えると身につかずに終わってしまいます。なので、転職市場で評価される「効果のある努力」をしなくてはいけません。

では、転職において「効果のある努力」とはどんなものなのでしょうか。

僕はリクルートで人材に関わる仕事をしていたこともあり、自分自身6回転職を経験してきました。

転職サイトや転職エージェントを利用して情報を集める中で、転職市場で「年収800-1000万円」を超えると求められる「共通の要素」が5つあることがわかりました。

1つ目は、論理的思考ができること。

2つ目が、構造的に物事を捉える視点を持っていること。

3つ目が、物事を俯瞰して見た上で問題を分析し、特定できること。

4つ目は、問題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく話せること。

5つ目は、これらを実行しながら組織のマネジメントをした経験

上記の条件は、年収1000万円を超えると、必ず求人票に書かれています。

つまり、これが一般的な転職市場で求められる年収1000万円の能力だと思います。

難しく見えるかもしれませんが、これらは決して特殊なスキルではないので、日頃の仕事の中で鍛えられると思っています。

少なくとも僕は、ホームセンターでレジ打ちをしていたときから試行錯誤して、こうした力をつけるように努力をしてきました。

必要なのは「自分の仕事」を誰にでもわかりやすく伝えられる能力

この5つの能力をものすごく端的に表現すると「自分の仕事を誰にでもわかりやすく話すことができ、自分で実行できる」ということです。

世の中にはいろいろな人がいます。自分とまったく違う業界の人や、インターネットやスマホと縁のない人もいます。

このインターネットやスマホと縁がない人に対しても「自分の仕事を伝えて理解してもらえる力」を持つことが、転職市場で評価される能力のひとつだと思います。

一見、すごく簡単に聞こえますが、実際にやってみると、すごく難しいです。

自分とはまったく違い景色を見ている人に今の自分の状況を的確に伝えて理解してもらうには、まず全体感を説明し、その中における自分の立場や役割をわかりやすく話さなくてはいけません。

さらに、今自分が置かれている状況にどんな問題があるのか、そもそもそれが問題である理由は何なのか、まで説明しないと相手には伝わりません。

自分と同じ目線を持つ人や、同じ景色を見ているの人とばかり仕事をしていると、「まったく知らない人に伝える」ということが難しく感じると思います。

今の業界の状況や会社の状況、自分の部署の状況、今の会社の課題と自分の課題は何なのか。

自分と違う景色を見ている人に、自分の現況を伝えるには、たくさんの情報を、自分自身で整理して伝える必要があるのです。

この能力こそが、論理的に考え、俯瞰的に物事を見て、問題を探し、誰にでもわかりやすく伝える、という能力なんです。

これに加えて構造的に物事を捉える能力が身につくと、仕事に対する考え方や取り組み方が大きく変わってくると思います。

普段の仕事の中でも、視野を広げて疑問を持とう

人に伝えるために情報を集めていると、いろいろな課題や知らなかったことが出てくると思います。

それについても、「どうしてこうなっているのか?」「何故これをやっているのか?」と疑問を持ち、自分で問題点を洗いながら行動して解決していくと、見える景色や入ってくる情報量が変わってきて、同時に仕事の質も上がってきます。

多くの人は自分の仕事だけで精一杯だと思いますが、目の前にある木だけを見るのではなく、その後ろにある森を見て、森だけでなく山を見て、最後には山を見ている自分を隣で見れるくらいになると、仕事の捉え方は大きく変わります。

僕は自分のメンバーには「視座を高めること」と「視野を広げること」を伝えています。

今、目の前でやっている仕事は、どんな背景があって生じているのか。

これを考えるだけでも、調べることはたくさん出てくるんです。

クライアントへの提案を考えるときも、なぜ自分たちの会社に依頼してきたのか疑問を持ち、その背景を知ろうとすることで、打ち手を思いついて提案につながることがあります。

論理的な思考法や構造的な捉え方についてはいろいろなやり方がありますが、まずは日ごろから物事に疑問を持つクセを持っておくといいでしょう。

言われたことだけ必死にやるのは「評価されない努力」

この能力の中で、一番大事なのは「考えるだけでなく行動する」という「行動力」です。

きちんと背景を把握したうえで、自分なりに考えて行動することが自分の経験値にとして積み上がり、結果としてそれが自分への評価につながります。

逆に評価されにくいのは、背景を理解しないまま、上司に言われたことだけをただ作業的にこなす行動です。

本人としては努力したつもりかもしれませんが、自分の思考を介して行動しないと、市場での評価はいつまでも上がりません。

上司の指示であっても、なぜこの指示がおりてきたのか、この指示は本当に正しいのか、というのを自分の頭で考えることが大切です。

このような能力はどんな仕事をするうえで欠かせないものなので、日々の仕事の中で意識して伸ばすことが市場価値を高める要因になると思います。

もちろん、評価される能力はこれだけではありませんし、やり方もほかにたくさんあります。

しかし、まずは「自分の仕事を人にわかりやすく話す」というところから始めてみると、自分に足りない能力が見えてくると思います。

自分の仕事を誰にでもわかりやすく話せるようになったら、今度は「他人の仕事を誰にでもわかりやすく説明する」ことを目指すと、さらに視野が広がると思います。

これを繰り返していくと「前も似たようなことがあったな」とアナロジーに考えられるようになり、物事の共通点や本質が見えてくると思います。

物事を構造化して捉えたうえで、問題点を洗い出せるようになると、自分の視野が大きく広がると思うので。日頃の仕事のなかで意識してみてください。

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